トヨタ RAV4はコンパクトなクロスオーバーSUVで、押し出し感のあるデザインで評判な車です。
今回はそんなRAV4のデザインについてご紹介していきましょう。
RAV4のデザイン
参考:toyota.jp
トヨタ RAV4はトヨタが1994年から現在までラインナップを続けているSUVで、SUVながらコンパクトなボディが人気です。
SUVはオフロードなどを走行するクロスカントリーSUVがその原型で、その特徴は大きなボディに大径タイヤと最低地上高を高める足回り、そして悪路走行をしても耐えられる頑丈なタイヤといった構成でした。
アウトドアやキャンプでの使い勝手はよくオフロードには強い車でありながら、一般道の走行や普段使いの利便性などは普通の乗用車には及ばない部分もあり、以前は一定の層に好まれる車でした。
しかしトヨタは乗用車のコンポーネントを使ってコンパクトなSUVとしてRAV4を開発し、オフロード性能は低めですがSUVらしいスタイルを持った乗用車としてもともとSUVに興味のなかった女性にも受け入れられた車です。
RAV4はライト層に人気のSUVとしてモデルチェンジを繰り返してきましたが、2010年頃からは一般道走行をメインとしたクロスオーバーSUVが世界的に爆発的なヒットとなり、日本メーカーも海外メーカーも競ってクロスオーバーSUVを投入するようになりました。
RAV4は以前からクロスオーバーSUVとして一定の人気があったのですが、この世界的なトレンドに合わせてさらにRAV4の需要が高まり世界戦略車になっています。
それに合わせてRAV4は以前よりは大型のボディを持つようになりましたが、クロスオーバーSUVは大きな車ばかりなのでRAV4は十分コンパクト言えます。
ではそんなRAV4のデザインをご紹介します。
RAV4のエクステリアデザイン
現行のRAV4は2018年にフルモデルチェンジしたモデルで、本格的な世界戦略車としてトレンドに則った存在感のあるフォルムが特徴です。
参考:toyota.jp
RAV4のフロントデザインはこの車の最大の特徴であり、コンパクトなボディを思わせない非常に力強いフロントマスクデザインです。
三角形でシャープに鋭いヘッドライトに大型のグリルと左右に張り出したフォグランプ周りのデザインでひと目で見てRAV4とわかる存在感であり、クロスオーバーSUVとして見ても満足感が高いデザインと言えます。
フロントバンパー下部にはこれもSUVのアイコンともいえるバンパーガードがデザインされており、バンパーと同じく樹脂製なので実用性はともかくとしてもデザインにSUVらしいアクセントを加えています。
参考:toyota.jp
またサイドやリアのデザインについても複雑な面構成が特徴的であり、あえて曲線を廃してタイヤハウスの周りまで直線基調でまとめているのはRAV4のシャープなイメージを強めるためでしょう。
リアウインドウとリアコンビランプ、テールゲートのデザインも実にかっこいいスタイルであり、リアウインドウが小さめなので車のサイズ以上にリアにボリュームがあるように見えますね。
またリアにも大型のバンパーガードがあったりルーフの上にこちらもSUVらしいデザインのルーフレールがあったりと、SUVらしい雰囲気はかなりしっかり盛り込まれています。
ただRAV4はあくまで一般道路走行がメインのクロスオーバーSUVなのであまり激しい悪路には適しておらず、障害物を乗り越えるための最低地上高もそこまで高くはないので、RAV4でのオフロード走行は控えておいたほうが安心でしょう。
RAV4のインテリアデザイン
RAV4はインテリアのデザインとしては乗用車風のデザインを踏襲してきており、オフロード車のようなデザインよりは一般的な乗用車のような使い勝手で運用できます。
参考:toyota.jp
RAV4のインパネ周りは結構高級感を感じるものとなっており、運転席と助手席前のデザインには共通感のある複雑なライン構成となっています。
またエアコンダクトの周辺やシフトノブの周辺、グローブボックス下部などにメッキパーツが装着されており、インテリアのデザインによっては各所に木目調パネルも装着できるのでコンパクトな車ながら質感は高いです。
またセンターには大型のカーナビの画面がある他はシンプルにスイッチ類がまとめられており、SUVにありがちなゴツゴツしたデザインではありません。全体的にはシンプルでありながら乗っていて満足感は高いでしょう。
参考:toyota.jp
RAV4はインテリアにも高級感があり、シートは人工皮革ですが質感が高いものとなっています。
シートの形状も前席はしっかりホールド性のある複雑な構成になっているとともに、後席もある程度の座り心地の良さを確保しています。
運転席や助手席周り以外にはメッキパーツは配されていませんが、チープな感じはなくコンパクトクロスオーバーSUVの中では質感が良いです。
またリアには細かい造形で三角窓がしっかり設けられているので車内が明るく、ドライバーからの見通しもよいことでしょう。
RAV4のバリエーション
RAV4にはフロントのデザインの違いで2種類のバリエーションがあり、ここまでご紹介してきたのは「Adventure」でオフロード向けのデザインです。
もう一つのバリエーションはより都会的なデザインにした「G、X」グレードで、Adventureとの違いはフロントマスクデザインです。
参考:toyota.jp
基本的なボディのラインやリアのデザインは同一ですが、フロントのヘッドライトのデザインがよりシャープで尖ったデザインなのはよりシャープなデザインになった点です。
またフロントグリルのデザインもスクエアで囲まれたAdventureに対して左右につながるようなデザインとなっており、それに伴いグリルが大型化しています。
またグリルのパターンも変わっているのでゴツゴツした押し出し感よりも都会に溶け込む流れのあるデザインに変わっており、クロスオーバーSUVであるRAV4の特徴を2つのデザインの違いで表しています。
このグレードによって選択できるボディカラーなども変わってきていますが、1つの車種で選択肢が多いのは嬉しいですね。
RAV4のボディカラー
RAV4のボディカラーには次のようなものが設定されており、中にはツートンカラーもあります。
RAV4 ボディカラー 単色系 | ホワイトパールクリスタルシャイン |
シルバーメタリック | |
センシュアルレッドマイカ | |
ダークブルーマイカ | |
アーバンカーキ | |
アティチュードブラックマイカ | |
グレーメタリック | |
スーパーホワイトⅡ | |
RAV4 ボディカラー ツートーンカラー | アッシュグレーメタリック+アーバンカーキ |
アッシュグレーメタリック+グレイッシュブルー |
RAV4のボディカラーには定番カラーと呼ばれるホワイトやシルバー、ブラックが揃っており、ホワイトにはホワイトパールクリスタルシャインとスーパーホワイトⅡの2種類があります。
RAV4にはガソリンモデルとハイブリッドモデルがあるのですが、それぞれのグレードによっては選択できないカラーもあります。
人気なのはやはり乗用車らしい定番カラーですが、その他にはレッドやブルーなどの明るいカラーもありSUVらしい存在感があります。
また特別なカラーとしてはクロカンSUVらしい深いグリーンのアーバンカーキがあり、アウトドアにはピッタリのカラーです。
さらにRAV4にはボディとキャビン及びルーフを塗り分けたツートンカラーがあり、キャビンとルーフ部分はアッシュグレーメタリックのシルバー系のカラーです。
ボディカラーにはブルー系のグレイッシュブルーとグリーン系のアーバンカーキが用意されており、都会的な明るい印象のツートンカラーとシックなツートンカラーの2種類となります。
RAV4はボディとバンパーやバンパーガードが別のカラーで分けられているので元々ツートンカラー風のデザインですが、さらにそこから複雑で存在感のあるのがボディカラーでツートンカラーにしてあります。
RAV4は人気か?
RAV4は2018年にフルモデルチェンジされた車ですが、その車の人気を販売台数のランキングで見てみましょう。
RAV4(5代目)年間販売台数ランキング | 順位 |
2018 | – |
2019 | 16位 |
2020 | 15位 |
2018年のランキングではRAV4の新車の台数はカウントされていないのでランキングではかなり低い位置にあったのですが、新車効果が出た2019年には一気に16位まで上がっています。
現在でもまだ新車効果は続いており、コンパクトクロスオーバーSUVというカテゴリーではかなりの人気車種といえます。
なお2018年以前は4代目のRAV4でしたがこの車種は北米メインの車種で日本には未導入となっており、国内市場では数年ぶりのRAV4となったことも人気の理由の一つです。
RAV4の評判
RAV4のデザインについてはTwitterにもさまざまな評価があり、その中からいくつかご紹介します。
金曜の夜中3時に洗車→拭き上げ終わってからの写真撮影😅
RAV4のエッジの効いた?デザイン、イイ👍 pic.twitter.com/W4aPUp4MQB— suu (@suu_countrylife) October 17, 2021
こちらはRAV4の各所をクローズアップした写真を投稿されていますが、非常にメリハリの効いたデザインが特徴的ですね。
この方もこういったデザインの面を好まれておりかなり気に入っていらっしゃいます。
今日は #黒の日 なので黒いRAV4です。
ガソリン、ハイブリッド、PHVと幅広いラインナップ。
そしてフロントマスクは2種類(都市型とオフロードタイプ)あり、グレードによりチョイスできます。
個人的にはインテリアデザインがとても好みでした。
黒×オレンジの内装色もgoodでした👌#トヨタ#RAV4 pic.twitter.com/wmHAdh8LlN— 赤のリトラ (@nocar_nolife328) September 6, 2021
RAV4のデザインは様々な方にマッチするように2種類のフロントマスクやボディカラーの豊富さなどがありますが、黒のRAV4はSUVらしくてカッコイイですね。
またインテリアのカラーもオレンジとブラックでアクセントが効いています。
RAV4買ってよかったと思うこと。
・それなりにデカいから所有する満足感がある
・パートタイムではあるが4WDなので雪でも安心
・後席が意外と広い
・ドアの容積が多いからミッドバスの低音が強い
・燃費が良い
・デザインがカッコいい— N2 (@sellonnias) October 31, 2021
こちらの方はRAV4を所有しておられますが、かなり満足感の高い車のようですね。
デザインのカッコよさや実用性の高さなど様々な点でバランスが取れた車といえます。
RAV4の欠点
RAV4はデザイン的な面では評価が高くカッコイイという声が多いのですが、一方で現行RAV4になってから車が大きすぎるという意見もあります。
RAV4のコンセプトはコンパクトなボディにSUVのテイストを組み込んだクロスオーバーSUVの基本ともいえる車ですが、初期のモデルに対して現行モデルはかなり大型化しており扱いづらさも出てきています。
初代RAV4や2代目RAV4は車の全長が3,700mm〜4,200mm程度でまさにコンパクトカーサイズのSUVでしたが、3代目から海外展開を視野に入れることで大型化が進みました。
現行RAV4では車の全長は4,600mmまで大きくなっており、車のサイズとしては中型車クラスになっています。
このサイズ感でも近年のSUVにしてはまだ小さ目のサイズではあるのですが、現在はもっと小型のクロスオーバーSUVも登場しているので比較するとRAV4が大きな車になっています。
RAV4のイメージと言うとコンパクトで軽快な印象なのですが、現行車ではそういうイメージからは少し離れて高級路線なので、欠点と言うほどの欠点ではないのですが残念に思う方もいらっしゃるようですね。
RAV4の値段
では最後にRAV4の新車価格と現在の中古車価格もご紹介します。なお中古車価格は大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netで調べています。
RAV4価格 | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
RAV4(5代目) | 2,774,000円〜4,106,000円 | カーセンサー | 2,350,000円〜5,112,000円 |
goo-net | 2,350,000円〜5,130,000円 |
RAV4の新車価格は現在2,700,000円ぐらいが最廉価グレードですが、この価格帯は中型車と大型車の間ぐらいの値段でありコンパクトSUVの価格帯からは結構外れています。
最上級グレードでは4,000,000円を超えるほど高くなっており、ここまで行くと高級車に手が届く価格帯になっています。
RAV4は確かにデザインがカッコよくて満足感も高い車ですが、コストパフォーマンスとして考えると少し高めでしょう。
中古車価格についても現行RAV4は登場からまだ4年程度であり、中古車価格も高めなままとなります。
車の状態はかなり良いのですが初期型でも2,000,000円を切ることはなく、新車の中型車と同じぐらいの価格帯で留まっています。
最高額はさまざまなオプションパーツなどを装着して高くなっているのですが、この価格帯だとほかのSUVなども十分視野に入れられる値段ですね。