日産 セレナは中型のトールサイズミニバンで、国内のミニバン市場の中でも高い人気を誇る車です。
今回はそんなセレナのサイズや寸法についてご説明します。
セレナのサイズ・寸法と広さ・大きさ
セレナは背の高いトールサイズワゴンというタイプの車で、7人乗り〜8人乗りが可能な3列シートを持つ車です。
セレナは国内のミニバンブームに合わせて登場した車で、そのちょうどよいサイズ感と多人数乗りが可能な利便性の高さで一気に人気車種となりました。
トールサイズミニバンは車高が高くて室内が広々としており、居住性や快適性が高いことも人気でファミリーカーの定番車種の一つとなっています。
またセレナは現行車で5代目となりますが、世代を重ねるごとにデザインがスポーティに進化するとともに室内が広くなっていき利便性がどんどん上がっています。
加えてハイブリッドモデルも追加されるなど燃費性能の面でも性能が向上しており、国内のトールサイズミニバンの中でもトップクラスの販売台数を誇っています。
そんなセレナの外観サイズについてまずはご紹介しましょう。
セレナの外観
セレナはトールサイズミニバンなので背の高いデザインが特徴となっており、外観サイズはセダンやコンパクトカなどとは大きく違います。
そんなセレナの外観サイズは次のとおりとなっています。
スペック | セレナ | |
全長 | 4,685mm〜4,770mm | |
全幅 | 1,695mm〜1,740mm | |
全高 | 1,865mm | |
ホイールベース | 2,860mm | |
トレッド(前/後) | 1,485/1,485mm 1,480/1,485mm | |
最低地上高 | 140mm〜160mm | |
車両重量 | 1,670kg〜1,780kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/65R15 195/60R16 |
リアタイヤ | 195/65R15 195/60R16 | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約1,400mm✕500mm |
サイドウインドウ | 約3,000mm✕500mm | |
リアウインドウ | 約1,400mm✕500mm | |
ミラー幅 | 約2,300mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約100mm✕100mm |
セレナの寸法
セレナの外観寸法の特徴はなにより車高の高さにありますが、全体のサイズについても一つのサイズの制限があります。
日本国内の普通車のサイズは大きく分けて2つの基準があり、5ナンバーサイズと3ナンバーサイズの2つがあります。
この区分はナンバープレートのナンバーの区分となっていますが、昔は税金の違いなどもありましたが現在では以下のサイズなどの区分となっています。
5ナンバーサイズと3ナンバーサイズはエンジン以外に車の外観寸法に規定があり、5ナンバーサイズは比較的コンパクトな車、3ナンバー車は大型車というイメージがあります。
スペック | 5ナンバー | 3ナンバー |
エンジン排気量 | 2,000cc以下 | 2,001cc以上 |
全長 | 4,700mm以下 | 4,701mm以上 |
全幅 | 1,700mm以下 | 1,701mm以上 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,001mm以上 |
セレナは車のモデルによってエアロパーツなどの違いによって車の寸法に違いがあるのですが、基本的なサイズは5ナンバーサイズに収まるように設計されています。
全長は4,685mm、全幅は1,695mmといずれも5ナンバーサイズギリギリのサイズであり、中型ミニバンとしてあまり大きくならないサイズとなっています。全高はギリギリのサイズにはなっていませんがこれは車としての使い勝手を重視したためです。
これに対して別モデルでは5ナンバーサイズを超えて3ナンバーサイズに入っているのですが、車の基本的な構造は全く一緒であり外装パーツの違いでこの差が生まれています。
そのため3ナンバーサイズとはいってもほとんど5ナンバーサイズに近いものとなっており、車内の広さなどにも影響はとくにありません。
セレナは駐車場に収まるか?
次にセレナの外観サイズについて気になる点は駐車場に収まるかという点です。
セレナは外観サイズからすると大型の車であり駐車場に入るかどうか気になる点ですが、駐車場には平置きの駐車場と立体駐車場の2つがあります。
このうち平置きの駐車場は自宅の駐車場や街中の有料駐車場、ショッピングセンターなどで見られますが、そのサイズは施設によってまちまちです。
ですが一般的には幅が2.5m・奥行き5.0mぐらいが標準的なサイズになっているので、高さ制限もないことからセレナのサイズであればほぼ問題なく駐車することができるでしょう。
もう一つの立体駐車場に関しては高さ制限が厳しい施設が殆どで、昔からある立体駐車場などはセダンやコンパクトカーに対応した「高さ制限1.57m」といった立体駐車場が多く見られます。
この高さ制限ではセレナの車高では駐車することは不可能で、以前からミニバンを購入する際のネックでもありました。
ですが近年ではミニバンに対応した立体駐車場が増えてきており、高さ制限も2.0m〜2.5mとなっていることからセレナでも駐車が可能となっています。
街中にはさまざまな高さ制限の立体駐車場が混在していますので、セレナを立体駐車場に駐車する際には高さ制限がどのぐらいかをしっかり確認しましょう。
その他の外観のサイズ感
セレナのその他の外観サイズで気になる点は、そのウインドウサイズの広さです。
トールサイズミニバンという車種はなにより車内の快適性を第一にしている車であり、もともとウインドウサイズは他の車種に比べて広めでした。
ですがセレナは競合のミニバンと比べても早くから広いウインドウサイズを採用している車であり、フロントウインドウ、リアウインドウとも上下の寸法が大きくてとても開放感にあふれています。
また特徴的なのがサイドウインドウで、サイドウインドウの上下寸法も可能な限り確保するようにドアのデザインが工夫されており、前席だけでなく2列目、3列目の乗員もその開放感の高さを享受できるようになっています。
広いウインドウは開放感とともに光が多く室内に入ることで明るくしてくれる効果もあり、ファミリーカーとしてメリットの大きいサイズ感となっています。
セレナの内装
次にセレナの内装サイズについてご説明していきましょう。
スペック | セレナ | |
室内長 | 3,170mm〜3,240mm | |
室内幅 | 1,545mm | |
室内高 | 1,400mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 1,220mm |
幅 | 940mm | |
奥行き | ・360mm(3列シート使用時) ・1,080mm(3列シート収納時) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 530mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 520mm | |
奥行き | 約900mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 1,320mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 1,270mm | |
奥行き | 約800mm |
セレナの車内の広さ
車内の広さはセレナの最大の特徴のでもあり、非常に広々とした室内寸法となっています。
セレナの室内長は3,000mmを超える寸法が確保されており、5ナンバーサイズの全長で設計されていながらかなり車内が広くなっています。
この室内長は1列目から3列目シートまでの寸法ですが、3列シートでも各シートに十分なスペースが確保できる室内長となっています。
室内幅に関しても車幅ギリギリの室内幅が確保されていて、2列目および3列目シートで横に3人乗りをしても窮屈ではなく快適な程度のサイズ感です。
さらにセレナの 最大の特徴でもある車高の高さは室内高の高さにもつながっており、1.4mの車内高は座ったときには頭上空間がとても広々としています。さらに1.4mあれば車内で少しかがむだけで移動することもでき、乗り降りのときにもとても楽です。
こういった点がセレナの最大の魅力となっており、ファミリーカーとして使いやすい点でもあります。
セレナのラゲッジルームの広さ
もう一つセレナの室内寸法で特徴があるのはラゲッジルームの寸法で、ミニバンの魅力の一つでもあります。
セレナはハッチバック式の車のためラゲッジルームは車内と続きになっているのですが、1列目から3列目までシートをフルに活用したときにはラゲッジルームの奥行きは360mmしか確保されておらず、そんなに大きな荷物は載せられません。
これは室内空間の殆どを乗員のスペースとして確保しているからで、ミニバン系はどれもフル乗車状態のラゲッジスペースはこのぐらいです。
ですがセレナはシートアレンジで3列目シートを格納することができ、その状態であれば1,080mmも奥行きを確保できるので多くの荷物が載ります。
セレナのラゲッジルームの高さや幅は箱型の車ということもあって広々としていますが、大きな荷物を載せるときに長いものを積み込もうとすると360mmの奥行きでは少し不足です。
しかし3列目シートまでフルで活用するシーンはそれほど多いものではなく、普段使いでは3列目シートを格納してラゲッジルームを広げたほうが便利です。
また3列目シートは左右に分けて収納できるので、どちらかを座席として使って片方だけ収納できるなどの使い分けもできます。
ラゲッジルームはセレナの重要な点であり、うまくシートアレンジと使い分けることで様々なシーンに対応できます。
その他の内装のサイズ感
セレナの内装のサイズ感でもう一つ特徴的なのは3列シートのサイズです。セレナのシートは1列目、2列目とも結構広々とした寸法をしており、奥行きやシート幅は少し広めに確保されています。
特に2列目シートの奥行きはもっとも大きく確保されており、セレナのシートの中で最も快適なのはこの2列目シートとなります。
車内高も高いので2列目シートはほんとうに広々としており、運転するよりも楽しいという人も多いです。
しかし3列目のシートはそのサイズが2列目よりは若干小さめとなっており、2列目に比べると補助シート的な役割となっています。
特に奥行きが狭くなっており、足元空間などのスペースの余裕が減っています。それでも狭すぎるということはないのですが、フル乗車という状況がそこまで多くないことからこういった作り分けがされています。
セレナの運転
次にセレナの運転性に関するスペックを見ていきましょう。
スペック | セレナ |
最小回転半径 | 5.5m〜5.7m |
ハンドルサイズ | 370mm |
セレナの旋回性
まず車の運転性について最も気になる点として小回りが効くかということがあり、これは車の最小回転半径が関係してきます
最小回転半径は車のハンドルを左右どちらかに最大限切り、その後に低速で走行したときに車が360°回転するのに要する半径です。
この数値が小さければ小さいほど小回りがきくのですが、軽自動車などでは4.5m前後、コンパクトカーでは5.0m前後が一般的なスペックとなっています。
それに対してセレナの最小回転半径は5.5m〜5.7mとなっていますが、5ナンバーサイズの車の最小回転半径が5.5m前後であることを考えればそこまでセレナは小回りがきかないわけではありません。
仕様によっては5.7mまで大きくなるので少し小回りが厳しいモデルもありますが、基本的にこのクラスの車としては標準的な小回りと言えるでしょう。
セレナの走行感覚
セレナは外観から見ると大きくて運転しづらい車には見えますが、そのサイズ感を見てみれば車高以外は普通のセダン系の車とそこまで大きく違うことはありません。
セレナの外観寸法は基本的に5ナンバーサイズに収まっており、このサイズは中型セダンやステーションワゴンと全長や全幅は変わりません。
ですので基本的な車の取り回しや運転感覚、車のサイズ感は中型セダンなどと変わらないわけで、住宅地など狭めの道でもそんなに運転しづらい車ではないのです。
車高が高いので一見運転しづらそうには見えますが、実際に運転してみればすぐに慣れることでしょう。
車高の高さについては普通はそこまで気になることはありませんが、前述の駐車場に入る際や低い高架をくぐるときなどは注意しましょう。
セレナの車内の運転感覚
セレナの車内からの運転感覚はそのウインドウサイズの広さも相まってとても良好で、運転しやすい運転感覚となっています。
セレナのウインドウは横幅もそうですが上下の幅がとにかく大きく確保されており、ドライバーからの視界はとても広いです。
また車の全長に対してボンネットのフロントオーバーハングを小さく設計されていることから、ドライバーから見て車のフロント部分の位置がつかみやすく、車両感覚の把握がしやすい車といえます。
左右に関してはAピラーが立っていることから視界の邪魔となりやすくはなりますが、三角窓を設けることで死角を減らすようになっていて見やすいです。
またリアに関しては運転席から距離はあるものの、直線基調のスクエアボディなのでリアの車両感覚もつかみやすくバックなどもしやすい車です。
リアサイドやリアウインドウの広さも十分に確保されていますので、目視でしっかり障害物や他の車などを発見できます。
更に近年はリアのカメラシステムなどが普及していますので、より死角を減らして運転しやすい車になっています。
セレナのサイズの評判
セレナのサイズ感についてはtwitterでいろいろな意見があり、その中から2つほどご紹介しましょう。
やっぱりセレナいーなー
パワー感もそこそこあって、サイズ感もちょうどいいから運転しやすい
何より静か
— みすとらる (@Mistral_o) November 24, 2018
この方はセレナの運転を久々にされたようですが、そのパワーとサイズのバランスの良さが気に入っていらっしゃいます。
サイズ感が丁度いいのに加え、ファミリーカーとして重要な静粛性もあって便利な車です。
って、思いながら仕事の移動中😇セレナ広くて運転しやすい😇🙌
— NaTsu▷ー2kg目標🐷 (@AmaN0j109) March 3, 2020
こちらの方はお仕事の移動でセレナを運転されていますが、運転しやすいとの評価をされています。車内も広いことから視界も広く取れ、運転しやすいのもメリットですね。
セレナを他の車と比較
では最後にセレナとライバル関係にある他のミニバンを、サイズや寸法などから比較してみましょう。
スペック | 日産 セレナ | ホンダ ステップワゴン | トヨタ ヴォクシー | 三菱 デリカD:5 | |
価格 | 2,576,200円〜3,594,800円 | 2,920,500円〜3,349,500円 | 2,556,400円〜3,306,600円 | 2,494,800円〜4,601,300円 | |
全長 | 4,685mm〜4,770mm | ステップワゴン:4,690mm ステップワゴンスパーダ:4,760mm | ZSグレード:4,710mm その他のグレード:4,695mm | 4,800mm | |
全幅 | 1,695mm〜1,740mm | 1,695mm | ZSグレード:1,735mm その他のグレード:1,695mm | 1,795mm | |
全高 | 1,865mm | 1,840mm〜1,855mm | 1,825mm〜1,870mm | 1,875mm | |
ホイールベース | 2,860mm | 2,890mm | 2,850mm | 2,850mm | |
トレッド(前/後) | 1,485/1,485mm 1,480/1,485mm | 1,470/1,485 | 1,500/1,480mm 1,480/1,475mm 1,480/1,480mm | 1,540/1,535mm | |
最低地上高 | 140mm〜160mm | 150mm〜155mm | 155mm〜160mm | 185mm | |
車両重量 | 1,670kg〜1,780kg | 1,660kg〜1,820kg | 1,570kg〜1,730kg | 1,930kg〜1,980kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/65R15 195/60R16 | 205/60R16 205/55R17 | 195/65R15 205/55R16 205/60R16 | 225/55R18 215/70R16 |
リアタイヤ | 195/65R15 195/60R16 | 205/60R16 205/55R17 | 195/65R15 205/55R16 205/60R16 | 225/55R18 215/70R16 | |
室内長 | 3,170mm〜3,240mm | 3,220mm | 2,930mm | 2,980mm | |
室内幅 | 1,545mm | 1,500mm | 1,540mm | 1,505mm | |
室内高 | 1,400mm | 1,405mm〜1,425mm | 1,400mm | 1,310mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 1,220mm | 1,270mm | 1,240mm | 1,130mm |
幅 | 940mm | 1,000mm | 985mm | 1,090mm | |
奥行き | ・360mm(3列シート使用時) ・1,080mm(3列シート収納時) | ・490mm(3列シート使用時) ・1,180mm(3列シート収納時) | ・315mm(3列シート使用時) ・1,000mm(3列シート収納時) | ・430mm(3列シート使用時) ・1,200mm(3列シート収納時) | |
最小回転半径 | 5.5m〜5.7m | 5.4m〜5.7m | 5.5m | 5.6m |
セレナとホンダ ステップワゴンのサイズ感の比較
ホンダ ステップワゴンはセレナと同じく5ナンバーサイズを基本としたトールサイズミニバンで、長らくセレナと競争関係にある車種です。
セレナとステップワゴンの外観サイズは非常に似通ったところが多く、ベースモデルとなるステップワゴンの全長および全幅はセレナと同じく5ナンバーサイズに収まるものとなっています。
全高に関してはセレナより多少低めでスポーティな印象があり、このあたりが特徴の違いと言えるでしょう。
また外観デザインの違うステップワゴンスパーダという派生モデルがあり、こちらは外観パーツの違いで3ナンバーサイズとなります。
室内の寸法に関しては全体的にステップワゴンが広めとなっており、特に室内高は全高が低いにもかかわらずステップワゴンのほうが僅かに広くなっています。
これはホンダが得意とする低床レイアウトによるもので、部品配置の最適化によって室内空間を広く確保しているためです。
室内幅はセレナのほうが広いですが、室内長はステップワゴンのほうが多少有利で、室内レイアウトは後発のステップワゴンに軍配があがります。
ラゲッジルームの寸法などもステップワゴンが有利な部分がありますが、ステップワゴンはテールゲートに左右分割式の「わくわくゲート」というものを採用しており、この関係でリアウインドウが少し狭くて後方視界についてはセレナのほうが有利です。
セレナとトヨタ ヴォクシーのサイズ感の比較
ヴォクシーもセレナと非常に近いサイズ感を持つトールサイズミニバンで、前述のステップワゴンとともに国内のミニバン市場を争っている車種です。
そんなヴォクシーの外観サイズもセレナと同じく5ナンバーサイズに収まることを基本としており、上位モデルであるZSグレードを覗いて5ナンバーサイズギリギリとなっています。
またZSグレードに関してもこちらも外観パーツの違いによる寸法差であり、車内のスペースなどには影響がありません。
車高に関してはセレナに対して低めのグレードもありますが、全体的な印象ではほとんど変わらないでしょう。
室内寸法については全体的にセレナのほうが少し広めとなっていて、外観サイズはほとんど変わらないのに対して室内レイアウトはセレナのほうが優秀と言えます。
一方でラゲッジルームの寸法は高さや幅に関してはヴォクシーのほうが少し広くなっていますが、奥行きに関してはセレナのほうが広いです。基本的な使い勝手はセレナのほうが多少有利ですが、大きな差ではありません。
セレナと三菱デリカD:5のサイズ感の比較
デリカD:5は中型トールサイズミニバンの一車種ですが、セレナやその競合車とは少しコンセプトが違い、SUVらしい性能を持ったミニバンとなっています。
デリカD:5の外観寸法をセレナと比較するとデリカD:5のほうが全体的に大きく、完全に5ナンバーサイズを超えています。
またデリカD:5の特徴としてその最低地上高の高さがあり、これはSUVと同じく悪路走破性を高めるためのスペックです。
デリカD:5はミニバンながら大きなタイヤと最低地上高の高さを持ち、普通のミニバンでは走行できない悪路でも対応しているのが特徴と言えます。
その一方で室内寸法はセレナに比べると少し狭めになっており、特に室内高は最低地上高の高さなどで制限を受けてセレナより100mm近く低くなっています。
それでも室内の広さは流石にミニバンだけあって窮屈ではなく、室内長や室内幅はセレナより多少狭いだけで収まっています。
またそれに合わせてラゲッジルームの高さや幅もセレナより狭めですが、奥行きに関してはデリカD:5のほうが長く使い勝手は悪くありません。
セレナとデリカD:5はミニバンとしてのコンセプトが大きく違うので、デリカD:5はレジャーやアウトドアが好きな人向けのミニバンと言えるでしょう。
総評
セレナは中型のトールサイズミニバンの定番車種の一つで、そのサイズ感や寸法は5ナンバーサイズという制限の中で最大限室内を広くするように設計されています。
多人数乗りとラゲッジルームの広さを持ってファミリーカーとしてとても使い勝手がよく、また車としての運転性も悪くありません。このバランスの良さがセレナの人気のもとであり、販売台数の多さにつながっています。