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ミニは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ミニはイギリス発のコンパクトカーで、日本でもその人気は根強いものがあります。

今回はそんなミニの故障に関してご説明します。

ミニの故障率

MINI 3DOOR参考:cp.mini.jp

ミニはイギリス発祥のメーカー名およびその主力車種の車名として世界的に有名で、イギリスの大衆車として生まれた車です。

そんなミニですが、1990年代に経営が非常に厳しくなったことから現在はドイツの高級車メーカーBMWの傘下に入っており、ミニは開発、生産、販売の全てをBMWが行っています。

ベースとなった英国のミニとBMWが手がけたミニは明確に分かれており、2001年に登場したミニがBMWでの初代となっています。

そこから現在は3代目となっており、デザインコンセプトは継承しつつ上質なデザインに進化しています。

今回はそんなBMW製のミニに関しての故障に関してご説明しますが、次のような点から判断できます。

ミニの自動車耐久品質調査

自動車の故障率は各自動車メーカーが市場調査を行ってデータを収集しているものですが、そのデータは重要な機密データであり一般には公開されていません。

そのため私達が車の故障に関してデータを見るためにはメーカーとは別の民間調査会社が公表しているデータを見る必要があります。

MEMO

米国J.D.パワー社は車に限らず様々な事柄について調査、公表している会社で、同社が毎年調査しているものに「自動車耐久品質調査」があります。

この調査では各国市場で新車購入したユーザーから新車購入3年目〜5年目の不具合件数を聞き取り調査したもので、それをメーカーごとのランキング形式としたものです。

以下が日本市場での最新結果で、ミニはBMWとは別メーカーとしてランキングに入っています。

J.D.パワー社 2018年日本自動車耐久品質調査結果
ランキングメーカー不具合指摘件数
1レクサス51
2トヨタ61
3ダイハツ73
4スバル77
5日産78
6ホンダ79
7三菱82
8スズキ82
9BMW92
10マツダ102
11メルセデス・ベンツ103
12アウディ104
13MINI111
参考 J.D. パワー 2018年 日本自動車耐久品質調査(VDS)J.D. Power

このランキングでは全ての国産メーカーと販売台数の多い主要な輸入車メーカーがランクインしていますが、ミニは国内の輸入車販売台数では上位に入っておりBMWに匹敵する販売台数があります。

そんなミニですがランキングでは13位となっておりワースト3になっています。国内メーカーは軒並み上位を獲得しており、トップのレクサスの不具合件数を表すポイントは51と不具合が低いレベルにあります。

しかしミニは111ポイントと倍以上の開きがあり、その他の国産メーカーと比較してもミニの故障は多いといえます。

またBMWと比較しても2割程度はミニのほうが不具合件数のポイントが多く、輸入車の中でも故障は多い方です。

ミニの販売台数の殆どがミニ

ミニという会社はBMWの傘下に入ってからいくつものモデルを投入していますが、その販売台数の殆どはもっとも主力車種である「ミニ」となっています。

ミニには主力車種の5ドアハッチバックの車種の他に、クロスオーバーSUVやステーションワゴンタイプ、スポーツタイプなどさまざまな仕様がありますが、販売台数の比率で見ると圧倒的にメイン車種が占めています。

前述の自動車耐久品質調査はメーカーのすべての車種を含んだ結果となっていますが、ミニに関しては特別な事情からその結果はほとんど主力のミニのものと言っても差し支えないでしょう。

ミニの単体車種の正確な故障率は把握できませんが、ランキングから国産車よりも故障件数は多い車であるといえます。

中古のミニの故障しやすさ

ミニは2001年から日本にも輸入されてきており、そのレトロフィーチャーなデザインから大人気となりました。

そのため中古車市場にも多数のミニが供給されており、中古輸入車の中でも人気は高いです。

しかしミニに限らず中古の輸入車は故障に関しては国産中古車よりトラブルが多い傾向にあり、年式や走行距離の多い車は非常に故障が多いです。

国産車では年式10年以上もしくは走行距離100,000km以上が寿命と考えられていますが、輸入車はもっと短い場合が多く、年式5年以上もしくは走行距離50,000kmを超えると一気に故障が増加します。

ポイント

ミニもこういった傾向があるため中古車を選ぶ際には年式と走行距離が肝になります。

ミニは初代から現行車まで3代にわたって中古車がありますが、初代は2001年〜2006年、2台目が2006年〜2013年のモデルなので、すべて年式は5年以上、多い車では20年近く経過していることになります。

現行モデルにしても初期型であれば6年以上経過していますので、まずは何より年式を注意してみなければなりません。

ミニは初代から3代目まで大まかなデザインが似通っているため、慣れていない人は見た目だけで判断が難しいのです。

また走行距離に関してはそれとは別に見なければなりませんが、一般的に年式の古い車は走行距離も多い傾向があります。

50,000kmより少なければまだ故障は少ないですがそれでも国産車よりは故障が多いですので、できるだけ走行距離の少ない車を選びたいところです。

ミニオーナーの評判

ミニの故障に関してはTwitterにもさまざまな情報が投稿されており、その中からいくつかご紹介します。

ミニはもともとローバーという会社が運営していましたが、その当時から故障が多いというのはあたりまえでした。

BMWになってからは品質が一気に向上し、基本設計や部品の信頼性がBMWクオリティとなったので、故障は一気に減ったのです。

それでも国産メーカーの信頼性の高さにはまだまだ及ばず、私達が普段乗っている車が圧倒的なクオリティをもっていることが再確認できます。

こちらの方のミニはパワーウインドウの故障が起こったそうですが、このトラブルは輸入車に起こりやすいものでありBMWにも見られるものです。

それにしても片方の窓だけならよくありますが、両方共故障するというのは大きなトラブルとなりましたね。

こちらの方のミニはラジエータファンがずっと回り続けるというトラブルが起こったそうですが、原因は水温センサーという電気系統の部品だったそうです。

こういった電気系の部品は輸入車で故障が起こりやすい部分で、国産車で起こるトラブルよりももっと早い時期に発生します。

ミニの故障事例

ミニの故障事例はさまざまなものがありますが、その中から代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

パワーウインドウの窓落ちトラブル

MINI 窓参考:www.mini.jp

前述のツイートにもあったパワーウインドウのトラブルですが、一般的にはこれは「窓落ち」と呼ばれるものであり輸入車で起こりやすいトラブルの1つです。

パワーウインドウは窓ガラスを電動で上下させるシステムですが、窓落ちトラブルはパワーウインドウが下がったまま上がらなくなることからその名前が付いています。

パワーウインドウの窓ガラスはパワーウインドウレギュレーターと呼ばれる部品で上下しており、この部品は電動モーターの他に各種アーム類が組み合わさった部品となります。

そんなパワーウインドウレギュレーターは経年劣化によって構成部品が破損することがあり、それによって正常に作動しなくなったことで窓落ちが起こります。

よく破損しがちなのは樹脂部品で、樹脂製のギアやアームなどが経年劣化でもろくなり、最終的には破損に繋がります。

国産車のパワーウインドウレギュレーターも基本的な構造は変わらないのですが、構成部品の耐久性がミニに使われているものよりも高いので、こういったトラブルはすぐには起こりません。

窓落ちの修理はパワーウインドウレギュレーターの交換が必要で、片側の部品代だけで100,000円を超える価格のものです。

そこに作業費用などを加えるとかなりの高額修理となりますので、前述のツイートにあった方のように両側とも故障すると大きな費用が発生します。

しかし窓落ちが起こったままでは防犯上や雨への対応などで問題がありますので、必ず修理しなければならないのが大変です。

電気系統のトラブル

電気系統のトラブルも輸入車には多いものですが、ミニではエンジン系統にトラブルが多いようです。

これも前述のツイートにあったものですがエンジンにはさまざまな電装部品やセンサー系の部品が使われており、これらの経年劣化によって故障が起こりやすい部位です。

ローバー時代のミニはエンジン設計が古かったため電装品が少なく、この部分での故障は少なかったのですが、BMWになってから最新の設計のエンジンとなったことで電装品が一気に増えました。

注意

BMWのエンジンも電気系統のトラブルは多いので、ミニにも受け継がれた形ですね。

電装品の修理費用は部位によって大きく違うのですが、センサー系であれば一箇所数万円程度の修理費用となり、輸入車の修理費用としては比較的安価でしょう。

しかしオルタネーターやイグニッションコイルなどの大型電装部品となると修理費用は100,000円以上になることも多く、かなり維持費がかかります。

またこれらの部品は部位によっては国内に在庫がないことも多く、その場合は部品輸送などの期間が必要なので修理に要す時間も多くなります。

ドアロックが機能しなくなる

MINI ドアロック参考:www.mini.jp

このトラブルは電気系統の一つではありますがミニでは特によく見られたもので、ドアの電動ロックが動かなくなりリモコンキーなどで開けられなくなるトラブルが起こります。

最近の車は小型の車でもリモコンでドアロックを開閉できるのですが、その動作はドアロックの部品をモーターなどで動かすことで行われています。

ミニでドアロックが機能しなくなるほとんどの原因はこのモーターにあり、経年劣化や電気系統の故障によってモーターが動かなくなるのです。

修理にはドアロックの修理が必要ですが、部品は本国から取り寄せる必要があるために期間もかかります。また費用面では100,000円前後は必要なため、保証がなければなかなかの高額修理です。

またこうなるとリモコンでロックをかけられなくなるので防犯上で問題があるのですが、とりあえず普通の鍵でも施錠できます。

ドアロックの故障はある日突然起こりますので、常にロックの再確認は忘れないようにしましょう。

ミニは買っても大丈夫か?

ミニは昔からそのレトロなデザインが人気の的で、それはBMWになってからも変わらず大きな魅力です。

ミニのスタイルは国産車はもとより海外車種の中でも独特で所有するのに満足度が高く、またBMW製のエンジンなどになったことで動力性能や環境性能も満足いくものとなりました。

しかしながら故障に関してはやはり弱い部分が多く、国産車のコンパクトカーを維持するようにはいきません。

ミニを乗り続けるには故障が多いということを把握した上で、それ相応の維持費を払っていかないと難しいのです。ですので素敵なスタイルにだけ注目して購入すると大変なことも多く、特に中古車は要注意です。