シエンタといえばコンパクトカー並みの取り回しの良さと低燃費、それでいて多人数乗車ができる便利なミニバンです。
ハイブリッドモデルもラインナップされているので燃費性能は申し分ないですし、シートアレンジも豊富で実用性が高いのがポイントとなっています。
最近はミニバンらしい広さを活かして趣味に幅広く使えるFUNBASEという5人乗りモデルも追加されました。
実用性の塊のようなシエンタですがやはり便利な車は高いのでしょうか。
購入するならば大幅値引きを獲得して、その分家族旅行に回したいですよね。
ここではシエンタの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
シエンタの値引き額の平均相場
シエンタはコンパクトミニバンという、最近ミドルクラスミニバンに変わって人気を伸ばしてきているクラスです。
コンパクトサイズながらも7人もの多人数乗車ができる珍しいタイプの車ですので、ライバルは非常に少ないです。とはいえ意外に良い値段がするので、少し手を伸ばせばミドルクラスミニバンに届く価格帯が、玉に瑕です。
さてそんな独特の魅力をもつシエンタですが、現在の値引き額は一体どのくらいが平均となっており、どのような理由があるのでしょうか。ここではシエンタの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは20万円
シエンタは1.5Lのガソリンモデルとハイブリッドモデルがラインナップされています。アクア譲りの高い燃費性能と使い勝手の良いボディから非常に人気があります。
現在で発売から4年ほど経っていますが、あまり見ないパッケージングもあってか値引きは厳しめです。
シエンタにはパワートレイン以外にも多人数乗車のミニバンタイプや5人乗りのワゴンタイプなどいろいろな仕様がありますが、値引き額はどれもほぼ同じような金額で、現在の平均値引き額は20万円ほどとなっています。車両価格の割合から言うと約9%程度の金額です。
つまり車両価格の1割近い金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは1割引きから2割引き
シエンタの交渉の際に営業マンから”本日キャンペーンで特別に20万円の値引きをしますので、今日決めてください”と言われました。
20万円といえば先程の通り車両価格の1割ですし十分な値引きです。これなら十分かな、と思ってそこで決めてしまうと、営業マンの思う壺です。
値引きは車両本体からだけでなく、その付属品からもしっかり値引きができるのです。最近の車はマットやバイザーはもちろんのこと、ナビやセキュリティ部品など高額なディーラーオプションがたくさんあります。ここらかの値引きを逃すのは非常にもったいない話ですね。
このディーラーオプションからの値引きは、金額の1割から2割ほどが相場となっています。ただ注意が必要なのはディーラーオプションからの値引きは、販売している地域やディーラーの販売力によっても違うことです。ネットでは2割引きと書いてあったのにと言われても、無理なところは無理なのです。
オプション値引きで注意が必要なのは、先程の話のように値引きをよく知らない人には車の値引きを大きく見せてインパクトを与えるために、オプションからの値引きを本体値引きと総額で提示して来た場合です。
これだと値引き額が大きく見えるので、このままうまく契約してもらえれば全体の値引きを抑えることができ、ディーラーの利益は非常に高いです。
交渉の際には冷静に、車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
シエンタ G | 202万円 | 20万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 23~26万円 |
この条件であれば、合計23万円から26万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
さてシエンタの値引き額の変動を見て、どんなタイミングで値引きが大きくなっていくのかを見ていきましょう。2015年7月に登場したシエンタは、その後どのような値引き額になっていくのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2015年7月から | 7~22万円 |
2018年9月から | 15~22万円 |
シエンタの値引き額の変動はこの様になっています。販売期間は4年と長めですが、値引き額の上下はほぼなく、徐々に値引きは広がり続けるかたちです。
2015年に発売したばかりのころは7万円の値引きと非常に渋かったですが、半期決算を迎える9月には13万円まで上がっています。
その後特別仕様車の導入や仕様変更などなどがありましたが、値引き額は引き締められることもなければ急激な変化もなく徐々に徐々に伸びていき、2018年8月には22万円となっています。
そして2018年9月についにマイナーチェンジを迎えます。このときに値引きは15万円まで一旦ぐっと引き締められました。その後決算などの影響もあり、マイナーチェンジ前と同じ22万円まで広がってきています。
現在ではその流れのまま来ており、車両値引きは20万円ほどとなっています。
値引き額が23万円から26万円になる理由
現在シエンタの平均値引き額は23万円から26万円となっています。発売から4年経過しマイナーチェンジも終えたことから、値引き率は大きくなっている印象です。
さてシエンタの平均値引き額がこれほどの額になるには、どういった要因があるのでしょうか。ここでは値引き額の要因を解説していきます。
ライバルがほぼいない
シエンタは1.5Lサイズながら背が高く、両側スライドドアも搭載しており非常に実用性の高いコンパクトミニバンです。
サイズのミニバンは現在ホンダのフリードぐらいしかライバルがおらず、他社競合があまり取れない状況です。さらにはフリードのほうが価格が高いということもあり、シエンタは価格面では優位なので競合させにくいです。
そのため値引きをそこまで大きくしなくてもシエンタのほうが低価格なので、値引きは大きくなりにくい要因の一つです。
オプションが豊富
シエンタはコンパクトカーとミニバンの必要な要素をまとめた車です。ファミリーカーとして多人数乗車もできるけど、維持費や運転のしやすさはコンパクトカー並みという非常に便利な車です。
その実用性の高さから天吊モニターなどといったAV機器やアウトドア用品、さらに特徴的な外観を彩る専用パーツなど多くのオプションの選択肢があります。
オプションが多くなれば値引きの割合は大きくなってくるので、総額の値引き額を見ると大きく見せることができます。
そんなときに購入を迷っていると、先程の小話のように営業マンが値引きを打診してくると、実はまだ値引きの余地があると知らなければそれで決めてしまうかもしれませんね。
維持費はコンパクトカー並みでミニバンのように使い勝手も良く、とにかく使いやすいが詰められているので色んな用途に向けにオプションが用意されており、値引きを抑えやすくなっているというのが、平均値引きを引き締める理由の一つです。
マイナーチェンジ効果も一段落
シエンタは2018年の9月にマイナーチェンジが行われました。直後はかなり抑えられていた値引きも、マイナーチェンジ効果が一段落したことから緩んできたと言えます。
あとはゆっくりモデルライフを消化していくだけなので、値引き幅は広がる方向へ進んでいくでしょう。
モデル末期が近づいてくると他社競合や販売戦略の面から値引き幅はゆるくなるので、これが車両価格の1割近い値引きが出ている要因の一つです。
シエンタの値引き額の最大・限界額
シエンタ独特な魅力と販売戦略を取っているので値引きは渋いですが、モデルライフが終盤に差し掛かってきていることから現在の平均値引き額が1割近くなっているのです。
そんななか交渉によってさらなる大幅値引きを獲得している人もいます。ここではシエンタから引き出された最大の値引き額をご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
シエンタの最大値引きは40万円
現在シエンタから出ている最大値引きは、40万円という額でした。オプションの装着内容などもありますので一概には言えませんがけっこう大きな値引き額です。
次いで値引きの大きな人は、35万円ほどの値引きを獲得している人が多いです。ちなみにシエンタはいろいろと仕様が多いですが、最大値引きの額も同じような値引額となっています。
最大値引きが出た理由
値引きの出にくいシエンタから35万円を超える値引き額を得るからにはやはりそれなりの理由があります。ここではその理由を解説します。
ライバル車としっかり競合させた
シエンタの最大値引きを引き出すのに重要なのが競合です。シエンタはトヨタの強い販売力や実用性が高さから人気のある車だけに、単体ではなかなか大きな値引きは期待できません。
ライバルと言いえばフリードしかありませんが、ここをしっかり競合させて値引きを引き出すことで、厳しい値引きを崩しましょう。これが値引き額を大きくした1つ目の要因です。
値引きが大きい店舗を選んだ
大幅値引きを狙うのならもう一つ重要なのが、値引きに対してゆるいディーラーを選ぶことです。
シエンタは幸いにも全てのトヨタディーラーで取り扱っています。もちろん経営する会社自体が違ってくるので販売方針もそれぞれ違います。
一台一台の利益を考えて大事に車を売る販売店や、達成ノルマを重視して値引きを大きくしてでも販売したいと考える販売店までさまざまです。
なのでいくつかのトヨタディーラーを回って見積もりをとることで、どのディーラーがしっかり値引きを頑張ってくれるかがわかると思います。
トヨタ同士で比べて、値引きの大きな店舗を選んだというのが一つの大きな要因と言えます。
モデルチェンジ直前
シエンタは2018年にマイナーチェンジを行っています。そのときには在庫処分などもあり、値引き額は非常に大きくなっていました。
モデルチェンジを行うことで、少なからずも先代モデルは商品価値が落ちますので、そこで大幅な値引きを獲得して購入するという方法もありです。
最大の値引きが出やすいタイミング
ディーラーが大幅値引きを出しやすい時期に購入したというのも要因の一つです。ボーナス商戦や決算期などはメーカーからの販売施策が出されることが多いので、値引きを起こしやすいのです。
そのほかにもメーカーから決算期などに合わせた施策や販売台数達成に対する施策もありますので、多少値引きが多くなったとしても施策を獲得した方が得だったりもします。
特に会社の業績からしてどうしても売りたい一台であったならば、通常では出せないような車両値引きやオプション値引きといった条件が提示されるでしょう。
まとめますと、シエンタの値引き額が最大となった要因は、他メーカーや同じトヨタディーラ同士の競合で値引きを広げたこと、そしてマイナーチェンジのタイミングや決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
シエンタの値引きのレポート・体験・口コミ
シエンタは競合などをつかってうまく交渉しないと、大幅な値引きは得られないことがわかりました。
さて実際にシエンタを購入したユーザーはどうやって交渉して、どれくらい値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
新車はシエンタを検討してて、今のところ20万円プラスα位の値引き。オプションは極力削って,社外品で済ますことになりそう。岐阜のディーラーと愛知のディーラーで値段が違うという噂は本当っぽくて、愛知の方が5万くらい安いイメージ。後から行ったからかもしれないけど。
— ボブ (@bobmuro) 2019年1月8日
同じトヨタディーラーでも県をまたぐことで5万円の値引きが出てくることもあるようです。値引きを獲得するためには足で稼ぐことが重要ですが、これだけ金額差が出れば遠征費用も十分ですね。
シエンタ
奥さんの怒涛の粘りで値引き32万達成👏😆営業さんも私ももうゲッソリ
奥さんに感謝!
— ザビ丸(転職活動中) (@NAOKICHI198603) 2018年11月17日
なんと奥さんの粘り勝ちとのことです。シエンタは値引きの出し渋りがあるので、こうした粘りが営業マンを観念させて、こちらの狙い通りの値引きが出せることもあります。
営業マンとしてもある程度すすめた商談であれば、あとちょっとで決まるというのを諦めるのも嫌ですから、そういった心理をつくのも良いでしょう。
割高感の強いハイブリッドはやめて、結局、ガソリン車のシエンタFUNBASEを契約した
ただし、安全装備はフルオプション競合させようとしたフリード+は話にならないほど高かったし、26万の値引きでサイン!
— chop (@_chop) 2018年9月24日
フリードは車内も広く予防安全装備もシエンタより優れています。そのうえ価格も若干フリードのほうが高いので、実は価格面で直接競合させるのは難しいのです。
それでも26万円もの値引きをモデルチェンジ直後のシエンタから獲得しているのはすごいですね。
シエンタの値引き目標金額
ツイッターの意見を見ているとシエンタは値引きが渋いことから、県外遠征や心理戦などさまざまな交渉で値引きを獲得するために苦労していることがおわかりいただけたと思います。
やはり交渉の仕方で値引き額は大きく違ってきますので、しっかり交渉して購入する必要があります。そのために絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。シエンタはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で23万円、オプションで2割
シエンタの目標値引きは、現在の相場では本体価格から23万円です。そしてフロアマットやナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きはもちろんのこと、2割引きまで引き出せれば完璧です。
シエンタは値引き幅は大きくなってきていますが簡単には獲得できません。そこでトヨタディーラー全店で取り扱っていることを逆手に取り、オプションからの値引きを含めた総額値引きで勝負することが重要です。
目標値引きは23万円ですが、実際に可能かどうかは仕入れ価格にもよるので、地域差やディーラーの販売力によって差ができます。とはいえこの金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、事前準備をしっかりして営業マンの説得をうまく覆し、最大の値引きをいただきましょう。
あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
シエンタの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、シエンタの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 23万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 29~34万円 |
シエンタ購入の際には、この条件を引き出すことを目標としましょう。これが今現在の値引き額の、ほぼ上限です。
時期的なものは、メーカーが出してくるディーラーの支援施策で変わってきます。決算期やボーナス商戦など時期によって内容も違いますので、この程度の場合もあればもう少し低い場合もあります。
シエンタの値引き交渉のポイント
さてシエンタの最大値引きを狙うポイントや目標の金額が見えてきました。あとは実際に交渉して最大値引きを手にするだけです。
しかしいくら値引きを獲得したいからと言って面倒なお客だと認定されて値引きを抑えられてしまってはたまったものではありません。しっかりとした大人の対応が必要です。
ということでシエンタの値引きを引き出していきたいところですが、どのように交渉すればよいのでしょうか。シエンタの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
車が安くなる時期を狙う
シエンタで大幅値引きを獲得するスタートラインは、まず値引きがされやすい時期を狙うことです。
車が必要になるのは色んな場面があると思いますが、最大値引きのポイントでもお話したとおり車は値引きがしやすくなる時期があります。
まずはモデルチェンジの直前です。人の心理として車は新しいほうが良いに決まっています。モデルチェンジするとわかっていて同じ値段を出して買う人はそうそういません。
そこでディーラーも値引きを大きくするわけですが、シエンタは現在マイナーチェンジをすませており、その効果も一段落したところです。マイナーチェンジ前と同じ水準まで値引きが広がっているので購入するにもよいタイミングでしょう。
次に重要なのが購入の時期になります。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期です。次に8から9月の半期決算、そして7月のボーナス商戦の時期という順番です。
ディーラーは決算期の3月や半期決算の9月の登録にナンバーを間に合わせたいので、決算にあわせるとなれば、シエンタの納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーに出向いて契約をするのがよいでしょう。
シエンタにはこの車で競合をしよう
シエンタで値引きを獲得するためにはやはり他社競合です。ここではシエンタと真っ向勝負を繰り広げるフリードをぶつけるのが正攻法です。
ただ厳しいのが、フリードはシエンタより装備が優れており価格も高いのです。価格が高い車を安い車に近づけてという交渉はできるでしょうが、その逆は意味がありませんね。
なのでここは”実はフリードも気になっているんだよね”というような形で、本命を明かさないようにするのがよいでしょう。
ホンダセンシングの性能や3列目の広さなどフリードが優れる点は多いですので、普通はフリードにいってしまいます。その緊張感を営業マンに持ってもらいましょう。
その後の交渉で”自分はシエンタが良いんだけど、奥さんがこの程度の価格差ならフリードにしようと言っているので、もうちょっと条件がよくならないか”というような話になれば営業マンも値引きを頑張る理由ができます。
競合で真剣に悩んでいることや、価格を揃えて現在の予算の中で安い方を買おうと思っているなど、営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
シエンタ同士で競合させる
フリードとの競合がうまくいかなくて値引きを引き出せず、平均値引きにも程遠い結果にしかならなかったという場合もあると思います。
これは営業マンのほうが一枚上手だった、もしくは値引きが厳しいディーラーだったということで気にせず割り切って、別のトヨタディーラーでシエンタ同士の競合をしましょう。
どちらかというとこちらのほうが本命の交渉です。いくつもあるディーラーから全く同じ車同士の競合なので、確実に値段だけの勝負を仕掛けることが可能です。
トヨペットではこれだけの値引きが出たけど、こちらではこれより大きな値引きが出るなら今日決めます、というふうに行けば一台が欲しいディーラーであれば話に乗ってくるでしょう。シエンタの場合は同車競合は必ずしなくてはもったいないポイントです。
大幅値引きを狙うには3月
最大値引きのポイントでもお話しましたが、決算期にはメーカーからの販売施策が出ています。
さらに決算となると契約台数に応じたメーカーからのインセンティブもあるので、3月に入ると最後の追い込みがかかります。なので値引きがしやすい環境と、値引きをしてでも売らなければならない状況が重なっています。
しかしこの頃は新規発注はほとんど納期が合わなくなり、登録できる車が限られます。
そんなときにご自身の欲しいシエンタの仕様が、在庫などでたまたま3月登録ができるのであれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれます。うまく交渉すればまさに奇跡の値引きを引き出すことができるでしょう。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通ですので、参考程度に捉えてください。