ジムニーシエラは軽自動車のSUVであるジムニーの普通車バージョンで、小型SUVとして人気のあるモデルです。
今回はそんなジムニーシエラの納車期間や状況についてご紹介していきましょう。
ジムニーシエラの納車期間・納期状況
ジムニーシエラは、スズキが昔からラインナップしている軽自動車のクロカンSUV ジムニーをベースとした車です。
そんなジムニーシエラは、2018年7月にベース車であるジムニーのフルモデルチェンジにあわせて発売され、新車発売からまだ1年も経っていないモデルです。そのため納期などは次のようになっています。
ジムニーシエラの納車期間
ジムニーシエラの新車の納車期間は現在なんと1年〜1年半と非常に長くなっており、通常では考えられないほどの長期間となっています。
これはベース車であるジムニーも同様で、ジムニーシリーズの人気がメーカーの想定を大幅に超えたことが最大の要因です。
当初ジムニーシエラの月間販売台数目標は100台に設定されており、ベースのジムニーが1,200台でしたので約1割程度と想定されていたわけです。
ですがいざ新車発売を迎えるとジムニーの注文が殺到し、現在まででジムニーシエラだけでも10,000台近い注文があったようです。
このことからスズキのジムニー生産ラインは当然ながら追いついておらず、注文に対して納車が進んでいないわけです。
バックオーダーもまだまだあるので、これから注文したのでは納車は少なくとも1年以上はかかる見込みです。
ジムニーシエラの納期の口コミ
普通新車を購入する場合、納期は1ヶ月〜2ヶ月程度が普通ですので、ジムニーシエラの納期を聞いた人は本当に信じられないと感じるはずです。
ですが次のツイートにもあるように1年以上の納期というのは正確な数字です。
スズキで納期待ち聞いてきましたが、ジムニーが1年、ジムニーシエラが1年半、、マジかー
— Younosuke (@rasras178) March 23, 2019
この方は3月末にディーラーで納期を聞いてこられたようですが、ジムニーシエラは1年半といわれており悩まれています。
このようなツイートは非常に多く見かけられ、来年になってもまだ納車されないというのは購入するかどうか迷うところでしょう。
ジムニーシエラ予約してきた。
納期は来年の4月予定。14ヵ月待ち:( ´ω` ): pic.twitter.com/KYpvbujrR3— 外道 (@nagainagaied) February 27, 2019
ですがこちらの方はそれでも予約を成約され、14ヶ月という納期を耐えられるようですね。
それほどまでにジムニーおよびジムニーシエラは魅力的な車であり、納期がいくら長くても手に入れたいと思う人は多いのです。
スズキのディーラーにいるんだけど、ジムニーシエラ納期約3年は草www pic.twitter.com/HlFpqCRCFm
— カズマ (@Swift_Met) August 18, 2018
なお現在1年半と言われている納期は、ジムニーシエラの発売当初の8月にはもっと長かかったのですが、それはなんと3年近くとなっています。
ディーラーでしっかり紙で示されているので間違いではありませんが、この納期を提示されても注文はやまなかったのです。
なお納期がそれに対して半分程度になった理由については、後ほどご説明します。
ジムニーシエラの納車期間・納期の理由
さてジムニーシエラの納車期間がなぜそこまで長くなってしまったかについては、この車種特有の事情が関係しています。
ジムニーシリーズだけの特徴
ジムニーは軽自動車でありながらオフロード走行に適した構造を持つ車で、このような車は日本だけでなく世界を見ても他にない独特な特徴です。
そのためジムニーの人気は昔から根強く、その派生車種であるジムニーシエラにもその特徴は受け継がれています。
ジムニーシリーズの特徴は軽自動車サイズのコンパクトな車体でありながら、ラダーフレームやリジッドサスペンションといった耐久性の高い構造が、この車のオフロード走行性能を確保しています。
この独特な構造は初代ジムニーから一貫して採用されているもので、長年の実績から信頼性も高く、多用途で長く使える便利な車という評判がジムニーには染み付いているのです。
このことからジムニーおよびジムニーシエラに対する人気は不動のものがあり、明確なライバル車が無い現在ではその人気の高さが注文の多さに繋がっています。
そのため新車の発売でその人気が一層高まり、今回のような納期が長期間になる状態になっています。
約20年ぶりのフルモデルチェンジ
ジムニーシエラという派生モデルが登場したのはジムニーの2代目が発売されている途中からでしたが、その後ジムニーが3代目、4代目とモデルチェンジを行うのにあわせて刷新されてきました。
ですが4代目となる新型ジムニーは実に20年ぶりにフルモデルチェンジが行われており、ジムニーシエラも18年ぶりと長年のモデルチェンジへの期待が一気に注文の多さに繋がったといえます。
普通乗用車は5年〜7年ごとにフルモデルチェンジを行って刷新していくのが一般的で、その場合でも新車発売時には需要が一気に高まります。
ですがジムニーシエラの場合には、人気ではあるもののその特殊な立ち位置の車種ということでフルモデルチェンジはなかなか行われておらず、マイナーチェンジの度に「次のジムニーはまだか?」などと言われていたほどです。そんな状況が20年近くも続けば否応にも期待は高まっていくものです。
そしてようやく迎えた新車発売でしたので、旧モデルからの乗り換え需要や新たに購入する人の需要が一気に流れこみ、近年例を見ないほど注文が殺到したというわけです。
もちろんメーカーのスズキもある程度は想定していたはずですが、実際には想定は大幅に外れたのです。
SUV人気の高まり
ジムニーはもともと人気は高いモデルでしたが、それに加えて近年は世界的にSUVがブームとなっておりジムニーシエラの需要も後押しされています。
SUVは2000年ごろから徐々に人気が出てきた車種ですが、都会的なクロスオーバーSUVの登場とアウトドア人気の高まりなどにより爆発的な人気を得ました。
現在では世界中のメーカーがこぞってSUVをラインナップするほどになっており、国内でも海外でも大人気です。
ジムニーシエラはクロスオーバーSUVではないのですが、小型コンパクトなSUVというコンセプトが他になかなか無いものでしたので、人気は一層高まったことになります。
そこに来て新型ジムニーが登場し、加えて近年のSUVによく見られる押し出しの強いデザインとしたことが人気を後押ししています。
前型までジムニーに触れてこなかった層にもジムニーおよびジムニーシエラは受け入れられており、新たな顧客の獲得が需要の高まりと納期の長期化を招いているといえるでしょう。
シエラというモデルの需要
ジムニーシエラはあくまでジムニーの派生車扱いのモデルだったので、スズキはそこまで需要が無いと見込んでいたのですが、実際には想定を大きく上回る需要があったことも納期が大きく伸びた理由です。
前述のツイートなどでもジムニーよりジムニーシエラのほうが納期が長いという状態が起こっていることはお分かりになると思いますが、これはジムニーよりジムニーシエラのほうが想定と実際の販売台数の差が大きかったためです。
ジムニーがメーカーの月間生産予定の2倍ほどの受注で推移している中、ジムニーシエラは10倍近くと大きな差が生まれています。
もともとジムニーシエラは海外販売がメインの車種であり、軽自動車では不足する海外での需要を満たすために生まれました。
そのため国内での需要はそこまで高くなく、メーカー側も生産台数は少ないだろうと見込んでいたのですが、前述のSUV人気の高まりなどもあって一気に販売台数が伸びたのです。
ジムニーシエラの人気は前型モデルから大きく傾向が変わっており、軽自動車よりパワフルで運転の楽なモデルが望まれているということでしょう。
ジムニーシエラのグレード・仕様・色ごとの納車期間・納期
ジムニーシエラには「JC」と「JL」が設定されていますが、そのグレードやカラーバリエーションの人気によっても納期は多少変わってきます。
ジムニーシエラの売れ筋グレードは上級グレードのJCで、JLに対して160,000円程度の差額があります。その装備の大きな差は安全装備で、JCではスズキ セーフティ サポートという装備が標準装備されます。
JLでもオプション設定は出来ますがその場合は差額は120,000円程度となります。この他には主に内装が豪華になるのが違いであり、満足感の高いJCがよく選ばれているわけです。
カラーバリエーションの面ではJCでは2トーンカラーが選択できるという点があり、JLのほうが塗装はある意味簡略化されています。
またカラーバリエーションは濃緑色のジャングルグリーンが人気ですので、それ以外を選ぶことでも多少は納期は短くできるでしょう。JCであっても2トーンカラーをやめれば少しは短くなる状況もあるでしょう。
そのため納期に対しては装備の簡略化されたJLのほうが僅かに有利ですが、現状のような需要が多い状態では大差はないでしょう。
また安全装備はなにより車に重要ですので、JLであってもオプション装備は付けておいたほうが良いです。
ジムニーシエラの納車期間・納期の今後
ジムニーシエラの1年〜1年半という納期は非常に長いものではありますが、実はこれはかなり改善した方であり、前述のツイートであるように当初は3年もかかる状況でした。
スズキはジムニーの想定外の需要に対して生産設備の強化を2019年に入って行っており、生産ラインを増加させることで一気にバックオーダーを解消させています。
その結果ジムニーもジムニーシエラも当初より大幅に納期が短縮されているのですが、それでもまだ1年以上という納期がかかるのが現状なのです。
もっと生産設備を強化すれば良いじゃないか、と思われるかも知れませんが、そもそもジムニーやジムニーシエラはスズキとしてはメインの生産車種ではありませんので、その強化には限度があります。そのため今以上の納期短縮はなかなか難しい状況であり、あとは粛々と待つしかないでしょう。
ジムニーシエラの納車期間・納期を早める方法
ジムニーシエラの納期を少しでも早めるためには前述のようなグレードとカラーバリエーションの選択で多少変動はありますが、その他に「登録済み未使用車」を購入する方法もあります。
登録済み未使用車とは、ディーラー自身が新車登録をしただけで走行をほとんどしていない車のことで、分類としては中古車に入ります。
このような車がある理由は各ディーラーの販売ノルマにあり、ノルマ達成のためにディーラー自身が買い取り、その後に中古車として販売している為です。
そのため新車同然のクオリティの車が中古車市場にあるわけで、当然ながら納期など関係なくすぐに手に入れられる車となっています。
ジムニーシエラの登録済み未使用車であれば1年半も待たずにすぐ乗り出すことは出来ますが、その価格はほぼ新車と同等ですし、場合によっては少し上乗せされている場合もあります。また完成車ですのでボディカラーやオプション装備などの選択は出来ません。
そういう点で不満を感じる点もあるのですが、長期間の納期を待つ以外の選択肢としては便利な手段です。
他の車の納車期間・納期
ジムニーシエラのような小型クロスカントリーSUVというのは他にないのですが、コンパクトSUVというくくりであれば次のような車種が他の選択肢となるでしょう。
スズキ イグニス
日本にもコンパクトなSUVは何車種もありますが、軽自動車がベースのジムニーシエラほど小型の車はあまりありません。その中にあってもスズキはクロスオーバーSUV風の小型車をいくつか持っており、その1つがイグニスです。
イグニスはコンパクトカー風のデザインに大径タイヤを装着したような車種で、かなり都会的なデザインの車です。
クロスオーバーSUVなのである程度の悪路走破性はありますが、ジムニーシエラほどのオフロード性能はありません。その代わりハイブリッドシステムを駆使した燃費性能は魅力的で、一般道での使用に特に適しています。
イグニスの納期は現在1ヶ月〜2ヶ月となっており、既に新車発売から何年か経過していることもあって納車は落ち着いています。
価格的にもジムニーシエラと同等程度なので、オフロードで使用しないのであれば別の選択肢といえるでしょう。
スズキ クロスビー
クロスビーもコンパクトのクロスオーバーSUVに分類される車種ですが、イグニスより最低地上高が高く、またデザインもオフロード風となっているのでよりジムニーシエラに近い車種です。
クロスビーはジムニーシエラよりもポップなデザインとカラフルなカラーバリエーションが大きな特徴となっており、見た目で乗用車として楽しい車になっています。
またハイブリッド仕様と4WD仕様もしっかり設定してあるので、燃費と走破性を両立することも可能です。
クロスビーは2017年発売の車種なのでこちらも販売は落ち着いており、納期は1ヶ月〜2ヶ月と一般的な車と同じです。
スズキ エスクード
エスクードはジムニーシエラよりワンランク大型のSUVですが、エンジンの排気量やスペック面ではジムニーシエラとほぼ同等で、イグニスやクロスビーよりもオフロード性能が高い車種です。
エスクードもスズキを代表するSUVで前型モデルまではラダーフレームを採用していましたが、現行モデルからはモノコックボディを持つクロスオーバーSUVになりました。
しかし最低地上高やサスペンションなどはオフロード走行に適したものであり、ジムニーシエラに負けない走破性を持っています。
エスクードの納期はほぼ2ヶ月程度となっており、この車がハンガリー工場での生産であることから多少国内製造よりも時間はかかります。ですが現状ではジムニーシエラよりよっぽどすぐに手に入る車種といえるでしょう。
ジムニーシエラの納車後・納車式の口コミ・レビュー
ジムニーシエラの納期は現状でも1年半という長い納期がかかるのですが、当然ながら既に納車されたという方もいらっしゃいます。
昨日、人生初の新車購入!8月に発注してやっと納車…一回も運転せずにハンドル交換!ハンドルは25年前に買ったモモステ#ジムニーシエラ#JB 74W pic.twitter.com/SCJToMcnmq
— 諭吉 (@catsumiu) April 5, 2019
この方は発売翌月の8月に発注されたそうですが、納車日は4月4日と実に8ヶ月かかった計算になります。これでも長いことは間違いありませんが、初期に注文したほうが納期は短かったようですね。
ジムニーシエラ納車までの経緯
2018/8/26 予約
納期は全くわからないので年末か年度末に納期を知らせると言われる。2019/3/7 ディラーから電話があり3月末に納車ができるとのことで本契約し、後日車代を支払う
2019/3/23 納車
近所のディラーでは20台のシエラの予約があり、僕は6,7番目だったそう
— Torishin (@torishin) March 23, 2019
こちらの方は8月末に注文されたようですが、納車は3月末と前述の人よりも多少早かったようです。
車の受注と生産工場への発送は日本全国のディーラーから送られますし、それによって納車時期は前後します。また地域などによっても早くなることがあります。