中古車は新車と違って値段は装備やグレードで変わってきますが、時期で安くなるのかどうかって詳しくご存知ありませんよね。
今回は中古車をお得に買うためには最も最適な時期はいつか、ということを、ポイントを抑えてご説明しましょう。
中古車の購入時期の決め方のポイント
中古車の最も最適な購入時期を決めるポイントは3つあります。
ポイント1:中古車相場を知る
中古車の値段は、主に中古車オークションでの相場をもとに決められています。この中古車オークションは一般向けのオークションではなく、中古車業者間のオークションのことです。
このオークションでは車の年式や走行距離などである程度値段の相場が決まっていますが、それ以外にも時期的な相場の変動が起こります。
この相場の変動は中古車の需要や、客の購買意欲の有無によって変わってきますが、主に次のような理由で中古車相場が安くなる時期が出てきます。
家庭の購買意欲の 低下原因 | |
長期休暇後 | 1月(冬期休暇、正月後) |
6月(GW後) | |
9月(夏季休暇後) | |
ボーナス月の前後 | 6月、8月(7月上期ボーナス時期) |
11月、1月(12月下期ボーナス時期) |
当然車種によって相場の変動幅はさまざまですが、おおむね上記のような時期に中古車相場全体が安くなるというわけです。
この表より最も相場が下落する時期と言えば、長期休暇後、かつボーナス月の前後となる「6月」、「1月」が当てはまるでしょう。
なお逆に最も高くなる時期は「3月」で、新生活などで車の需要全体が大きくなるため、中古車需要も高まり、相場は上昇していきます。
そのため2月から相場の上昇が始まりますので、2月、3月、4月あたりは外すのがおすすめです。
ポイント2:自動車税額をできるだけ減らす
車を所有している場合、毎年必ず「自動車税」という税金の支払い義務が生じます。
これは新車、中古車ともに必要となる税金で、新たに中古車を手に入れるときなどは、購入時に自動車税の支払があります。
しかし年度の途中に車を購入した場合には、その年度の残り月分の自動車税のみを払えば良いのです。
普通車の場合購入月ごとの自動車税は以下の表の通りとなり、年度の後半になればなるほど支払う自動車税は少なくなります。
総排気量 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
~1,000㏄ | 27,000 | 24,500 | 22,100 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 | – |
1,000㏄~ 1,500㏄ | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 | – |
1,500㏄~ 2,000㏄ | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 | – |
2,000㏄~ 2,500㏄ | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 | – |
2,500㏄~ 3,000㏄ | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 | – |
3,000㏄~ 3,500㏄ | 53,100 | 48,300 | 43,500 | 38,600 | 33,800 | 29,000 | 24,100 | 19,300 | 14,500 | 9,600 | 4,800 | – |
3,500㏄~ 4,000㏄ | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 | – |
4,000㏄~ 4,500㏄ | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 38,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 | – |
4,500㏄~ 6,000㏄ | 80,600 | 73,300 | 66,000 | 58,600 | 51,300 | 44,000 | 36,600 | 29,300 | 22,000 | 14,600 | 7,300 | – |
6,000㏄~ | 101,700 | 92,500 | 83,200 | 74,000 | 64,700 | 55,500 | 46,200 | 37,000 | 27,700 | 18,500 | 9,200 | – |
例えば2,000㏄の車を購入する場合、4月に購入するのと12月に購入するのでは自動車税が26,400円も差があります。
なお軽自動車の場合にはそもそもの自動車税額が少なく、月割り制度はありません。
その代わり4月1日時点で車を所有していなければ、途中で購入した場合でも軽自動車税は納税義務がありません。
自動車税の事を考えると、年度の遅い時期になればなるほどお得になります。
ポイント3:月末を狙って値段交渉する
中古車販売店にはそれぞれ毎月の販売ノルマが必ずあり、個人経営の店よりもフランチャイズの中古車販売店の方がその傾向が強いです。
月末に近づくにしたがって販売ノルマ達成のために値引き交渉がしやすくなりますので、当月以内に購入する旨を伝えれば、十分な値引きに応じてくれる可能性が高くなります。
特に人気の少ない車種やグレード、ボディカラーの車を狙うと、さらに値引き交渉はしやすくなるでしょう。
なお、正しいやり方で値引き交渉をすればもう少し安い価格で購入できます。
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最も最適な中古車購入時期とは?
それではここまで説明した3つのポイントを踏まえて、最適な中古車の購入時期を考えましょう。それぞれのポイントの最適時期は次の通りです
ポイント1 | 中古車相場 | 6月、1月 |
ポイント2 | 自動車税 | 年度末にできるだけ近く |
ポイント3 | 値引き交渉 | 月末 |
これをまとめると年度末に近くて中古車相場が安くなる時期、つまり「1月」が1年のうちで最適な購入時期ということになります。
しかも月末を狙って値引き交渉することで、さらに安くなる可能性もあります。ということで最適な中古車購入時期は「毎年1月の月末」ということになります。
さらにお得に購入できる時期は?
ここまで1年のうちで最も最適な時期を考えてきましたが、もっと長いスパンで考えるとさらにお得な時期が出てきます。
車にはモデルチェンジと言うものがあり、車の設計や構造、デザインなどを刷新する時期があります。
そのためモデルチェンジの後では前型車は中古車価格が下落するのが一般的であり、モデルチェンジの後を狙うことでお得に中古車を購入できる時期ができるのです。
車の一般的なモデルチェンジサイクルは3年~5年と言われており、ネットや雑誌などでも情報が出ていることがありますので、購入したい車が決まったらこういった情報を集めてみましょう。
次のモデルチェンジが来るのであれば、そこまで購入するのを待っておけば中古車価格が大幅に下がる可能性があります。
とはいっても狙って購入できるわけではないので、運よくモデルチェンジ時期に当たればラッキー、ぐらいに思っておくのがよいでしょう。