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ヤリスクロスの荷室の良い点6つと悪い点2つ!荷物収納スペースが広くて充実?

トヨタ ヤリスクロスはコンパクトカーサイズのクロスオーバーSUVで、スタイリッシュで力強いデザインが特徴の車です。

今回はヤリスクロスのラゲッジスペースについてご紹介します。

ヤリスクロスの荷室・トランクの容量・寸法

トヨタ ヤリスクロス参考:toyota.jp

トヨタ ヤリスクロスはコンパクトカーであるヤリスをベースとして開発されたクロスオーバーSUVで、小さなボディながらSUVらしいテイストもしっかり持っている車です。

トヨタにはいくつものクロスオーバーSUVのラインナップがありますが、ヤリスクロスはその中でもかなり新しい車種であり、また最小サイズのクロスオーバーSUVとなっています。

ベースはコンパクトカーですがボディサイズなどは大型化されており、中型車に近いサイズ感です。

ではまずはヤリスクロスの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズや容量についてご紹介します。

スペックヤリスクロス
乗車定員5名
全長4,180mm
全幅1,765mm
全高1,560mm
室内長1,845mm
室内幅1,430mm
室内高1,205mm
ラゲッジルーム高さ〈2WD〉
・6:4分割アジャスタブルデッキボード装着車:732mm(デッキボード下段位置〜天井)〜850mm(デッキボード上段時〜天井)
・6:4分割アジャスタブルデッキボード非装着車:871mm(デッキフロア〜天井)
〈E-FOUR、4WD〉
・一体式デッキボード:732mm(デッキボード〜天井)
1,000mm(タイヤハウス間)〜1,400mm(デッキサイドトリム両側掘り込み部)
奥行き・セカンドシート展開時:820mm(リアシートバック〜フィニッシュプレート)
・セカンドシート収納時:1,475mm(フロントシートバック最後端〜バックドアトリム)〜1,740mm(フロントシートバック最前端〜バックドアトリム)
ラゲッジ容量【セカンドシート展開時】
〈2WD〉
・6:4分割アジャスタブルデッキボード装着車
デッキボード上段時:284L(デッキボード上側)+70L(デッキボード下側)
デッキボード下段時:351L(デッキボード上段時〜天井)
・6:4分割アジャスタブルデッキボード非装着車:371L
〈E-FOUR、4WD〉
・一体式デッキボード:284L
【セカンドシート格納時】
1,083L
運転席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約900mm
助手席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約900mm
後席寸法高さ約900mm
約1,200mm
奥行き約800mm

ヤリスクロスはコンパクトカーをベースとしているため車の全長は短めで、SUVにしては扱いやすい全長に収まっています。

一方で全幅はSUVらしくワイドで安定感のあるフォルムになっていますが、全高がかなり低く設定されているためよりスポーティなフォルムになっています。

クロスオーバーSUVとしては最低地上高も低いので、オフロードよりはオンロードメインの車となっています。

車内スペースは2列シートで5人乗りが可能なレイアウトになっていますが、サイズ的にはコンパクトカーの標準的な広さです。

ポイント

ラゲッジスペースについてはセカンドシートからテールゲートまでの間のスペースが割り当てられており、ハッチバック式の車としては標準的なレイアウトです。

同クラスのコンパクトカーと比べると全体的なラゲッジスペースの広さがあり、上下方向の高さは標準的なサイズですがワイドなボディを活かして横幅が広々としたサイズとなっています。

また奥行きもセカンドシート展開時でもそこそこの広さがあり、シートアレンジを駆使すればかなりのサイズまで拡大できます。

ただラゲッジスペースの容量についてはセカンドシート展開時の標準ラゲッジスペースはコンパクトカーの標準的なサイズになっています。

ではヤリスクロスのラゲッジスペースについて詳しく見ていきましょう。

ヤリスクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点

ヤリスクロスはコンパクトカークラスとしては広めのラゲッジスペースになっており、実用性も高いものとなっています。

コンパクトカークラスでは広めの標準ラゲッジスペース

まずヤリスクロスのラゲッジスペースは標準ラゲッジスペースであっても使いやすいサイズがあり、実用性は十分です。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

ヤリスクロスはコンパクトカーをベースにしているとは言え車のボディサイズは拡大されており、デザイン的にも比較的シンプルで実用的なテールゲートなので容量は大きめです。

ヤリスクロスは全高が低めの車ではありますがラゲッジスペースは奥行きや横幅が結構ありますので、前後及び横方向に積み込むと便利に使えます。

セカンドシートを展開した状態の標準ラゲッジスペースであっても容量が400L弱ありますので、普段使いで買物の荷物を積み込んだり仕事の道具を積み込んだりするのには十分なスペースとなっています。

また大きな物を積み込む際にも横方向に積み込むことで結構なものまで搭載でき、大型のゴルフバッグであっても横積みで2つぐらいまでなら十分載せられます。

上下方向に重ねればもっと積み込めるのですが、そうすると後方視界を妨げたりしてしまいますので2つぐらいまでにとどめておいたほうが良いでしょう。

これだけの広さがあれば大きなスーツケースも複数積み込めますし、DIYの資材なども十分乗るでしょう。

さらに車いすやベビーカーなども大きさによってはそのまま積み込めますし、折りたたみが可能であれば横倒しなどにして楽に搭載できます。

シートアレンジでさまざまな使い分けができて便利

ヤリスクロスのラゲッジスペースは標準ラゲッジスペースでも結構利便性が高いサイズ感ですが、シートアレンジを利用すればより大きな物を積み込めるようになります。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

ヤリスクロスはフロントシートとセカンドシートを展開した状態の標準ラゲッジスペースは普段使いにも、また大きな物を積み込む際にもかなり便利なサイズなのですが、これに加えてセカンドシートを収納するシートアレンジを使えばより大きな物を積み込めます。

ヤリスクロスのセカンドシートは背もたれ部分を前側に折りたたむタイプのシートアレンジとなっており、セカンドシートのスペースもラゲッジスペースとして活用できます。

セカンドシートの前後サイズはおおよそ800mm程度はあり、標準ラゲッジスペースのサイズと合わせるとフロントシートの位置によって前後に1475mm〜1,740mmぐらいまで確保できます。

このシートアレンジ後のスペースは容量も1,000Lを超えるほどの広さがあり、標準ラゲッジスペースの2.5倍もの大幅な積載性の増加ができます。

これだけのスペースがあるとゴルフバッグなどは前後にいくつも積み込めますし、自転車などの大きな物も車輪を外したりすれば積み込めます。

シートアレンジ後でも上下のサイズはほとんど変わらないので背の高いものを積み込むのには不便ですが、横倒しなどに出来れば前後に長いものも積み込めるでしょう。

さらにセカンドシートのシートアレンジは3席すべてを独立して倒せるようになっており、うまく使い分けることで乗車人数とラゲッジスペースの調整ができます。

4:2:4式でセンタートンネルがあることでアウトドアにピッタリの装備

ヤリスクロスのシートアレンジでは4:2:4式のシートアレンジとなっており、必要な部分だけラゲッジスペースに変化させることができます。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

ヤリスクロスのセカンドシートは3席が横つなぎになったベンチシート式の座席となっていますが、その座席は3席すべてが独立して背もたれが動くようになっています。

一般的なセカンドシートでは左右に6:4で分割する方式が多いのですが、ヤリスクロスではそれ以上に細かく調整することができます。

特にセカンドシートの真ん中の席は左右席よりも横幅が狭目な部分であり、センター席の背もたれだけを前に倒すとアームレストとして利用できる設計になっています。

ポイント

このセンター席部分のシートアレンジはアームレストを展開するだけでなくラゲッジトンネルとしても利用でき、真ん中だけに長い荷物を積み込めるようになります。

こうすればセンター部分にスキーや釣り竿などの細長いものを積み込みながらセカンドシートの左右席を座席として活用できるので、アウトドアには大人数でも道具を持ち運びやすい便利なシートアレンジになっています。

もちろんセカンドシートの左右席もそれぞれ倒すことができるので、乗車人数を減らしてもよいのであればよりラゲッジスペースとして利用でき、キャンプ用品なども積み込むのに使えるスペースが確保できます。

細かい使い分けで普段使いから旅行、キャンプ、アウトドアとさまざまな活用が出来ますので、一度いろいろなモードでどのぐらいの積載性があるのか見ておくと良いでしょう。

アジャスタブルデッキボードの装着で実用性の向上する構造

ヤリスクロスのラゲッジスペースには「アジャスタブルデッキボード」という装備がそなわっており、この使い分けで利便性があがります。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

アジャスタブルデッキボードはヤリスクロスの標準ラゲッジスペースに装着できる装備で、ラゲッジスペースを上下2段に分割するデッキボードです。

アジャスタブルデッキボードは上段位置、下段位置と2箇所の装着場所があり、上段位置では床下にある程度の容量のアンダーラゲッジが確保できます。

アンダーラゲッジは深さこそそこまで大きくはありませんが、横幅があるので普段使わないものや工具類などを収めて置くのに適しています。

ヤリスクロスのアジャスタブルデッキボードは左右にも分割式で開けるので、片側だけ開けば積み下ろしも楽です。

またアジャスタブルデッキボードを下段に設定すると深底のラゲッジスペースが生まれ、上下方向に大きくスペースを広げられます。

こうすることで大型のスーツケースなどを積み上げるような使い方がやりやすくなり、上下方向に高さのある荷物なども深さを増して載せやすくなっています。

アジャスタブルデッキボードは全車標準装備ではなく2WDの一部のグレートや4WDには設定されておらず、これらのグレードではおおよそアジャスタブルデッキボードの下段位置とほぼ同じ深さのラゲッジスペースとなります。

フルフラット化によって積載性も良い

ヤリスクロスのラゲッジスペースではシートアレンジ後にフルフラットにすることが可能で、積載性の面でも便利な点が多いです。

ヤリスクロスではセカンドシートの背もたれを前に倒すことでシートアレンジができますが、その際にアジャスタブルデッキボードが装着されているとフルフラットのラゲッジスペースが作り出せます。

収納したシートの背もたれ上面はほぼフラットまで倒せるようになっているのですが、その上面とアジャスタブルデッキボードの上面がつながるようになります。

その状態であればセカンドシートの前側からテールゲートまでの間がフラットなラゲッジスペースとなるので、荷物の前後移動がやりやすくなっています。

またフルフラットになっているラゲッジスペースでは重量物の積み込みにも楽であり、前後にスライドさせるときに邪魔な段差などがないので積載性も高くなります。

加えてフルフラットな面を活かしてキャンプの際に車内を寝台にする車中泊にも便利に活用でき、フラットな面を寝台とすれば寝やすいスペースになります。

MEMO

コンパクトカークラスであるヤリスクロスなのでシートアレンジ後であっても前後スペースは1,800mm弱と寝るのにはギリギリのサイズですが、ヤリスクロス1台で2人ぐらいまで寝られるのはやはり便利です。

なおアジャスタブルデッキボードが装着されていないグレードではシートアレンジ後のラゲッジスペースには段差があり、セカンドシートと標準ラゲッジスペースとの間にシートの背もたれ分の段差があるので使い勝手は悪くなります。

段差があると車中泊にも不便なので、車中泊を想定されている方はアジャスタブルデッキボードの装着は必須となるでしょう。

各種ラゲッジスペース周りの充実した装備

ヤリスクロスにはラゲッジスペース関係の装備がかなり充実しており、利便性の高い仕様になっています。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

まずヤリスクロスのラゲッジスペースには最近の最新装備として「ハンズフリーバックドア」という機能がそなわっており、この機能は手を使わずにテールゲートが開ける機能です。

ハンズフリーバックドアではリアバンパーの下部に足を入れることでセンサーが反応し、テールゲートをオートで開くことができます。

この機能があれば重たい荷物を両手に抱えた状態でもラゲッジスペースを開くことができ、ちょっとしたシーンで活躍します。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

次にヤリスクロスのハイブリッドモデルの装備となりますが、ラゲッジスペースの脇にアクセサリーコンセントが装備されており、100V家庭用電源が扱えるようになっています。

ハイブリッドモデルでは強力な電源機能を活かした電源ポートがありますが、スマートフォンの充電などの軽い使い方だけでなく消費電力の多い器具も利用できます。

アクセサリーコンセントは運転席の脇に1つあるのですが、その他にラゲッジスペースにもありますのでこちらはキャンプやアウトドアの際などに車外に電源を取り出すのに便利です。

ヤリスクロス ラゲッジ参考:toyota.jp

さらに標準的な装備としてはラゲッジスペースの左脇に照明がそなわっており、夜間であっても手元を照らしてくれるので積み込みやすい装備となります。

ヤリスクロスのベースとなったヤリスにはこの照明がありませんでしたので、不満点が解消された形です。

またオプション装備ですがヤリスクロスのラゲッジスペース専用装備として「フレックスベルト」があり、こちらはラゲッジスペースの左右の脇に荷物をくくりつけられる専用ベルトになっています。

フレックスベルトがあると荷物をしっかり固定できるので安定性が高くなり、壊れやすいものを積み込むときには便利な装備です。

ヤリスクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点

ヤリスクロスのラゲッジスペースは全体的に使い勝手の良いスペースにはなっていますが、次のような点は不便な点となります。

汚れには弱いカーペットフロア

まずヤリスクロスのラゲッジスペースで不便なシーンがあるのは床面のカーペットフロアで、汚れには弱いのが欠点です。

ヤリスクロスに限らず一般的な乗用車のフロア面は柔らかなカーペットフロアで覆われており、ラゲッジスペースに関してもほぼ前面がカーペットフロアとなります。

カーペットフロアは荷物を積み込むときに車内にキズが付きづらく、また荷物を前後に移動させる際にも適度に滑るので搭載性も良いものです。

注意

ですがカーペットフロアはどうしても泥汚れや水に濡れてしまうとその後の掃除が大変で、場合によってはシミなどになってずっと残ってしまいます。

またヤリスクロスではシートアレンジ後のシート上面や、アジャスタブルデッキボード下部のアンダーラゲッジ部分もカーペット生地で覆われており、全体的に汚れに弱いです。

アンダーラゲッジは別の車種では防水性のある樹脂製で汚れものなどを収めるスペースとして利用できるのですが、ヤリスクロスではそういった使い分けができません。

もちろんアジャスタブルデッキボードの未装着車も同じ状況であり、泥汚れや水で濡れたものを積み込むシーンの際には防水シートなどをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

高さ方向には大きな物を積み込みづらいサイズ感

ヤリスクロスのラゲッジスペースは上下方向にはあまり広くなく、高さのある荷物を積み込むのには不便です。

クロスオーバーSUVという車種はある程度車の全高が高めの車種であり、中型車などでは上下のサイズが大きいことで車内の上下サイズも広くなっている車種もあります。

ですがヤリスクロスは車の全高が低い車種であり、それに伴って車内スペースの上下サイズもコンパクトカークラスです。

ポイント

この状態でもおおよそ800mmぐらいの高さはあるので通常の使い方であれば不便さのない高さですが、上下にしか積み上げられないものであると使いづらさもあります。

特に植木などの横倒しに出来ないような荷物であると高さ方向に制限があり、積み込みづらいものも出てくるでしょう。

アジャスタブルデッキボードの装着車であれば上下方向の高さが足りないときにはデッキボードを下段に設定すれば多少増加しますが、基本的には横倒しにして積み込むのが基本となります。

アジャスタブルデッキボードの非装着車が一番高さが確保でき、870mm程度のスペースまでなら利用できます。

ヤリスクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判

ヤリスクロスのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。

この方はヤリスクロスをファミリーカーとして利用されており、送り迎えや買物などさまざまなシーンに活用されています。

またハンズフリーバックドアも装備していることで利便性が高くて満足されており、ヤリスクロス1台でかなりの積載性が確保できるようです。

こちらの方はヤリスクロスをキャンプやアウトドアで利用されており、大量の荷物を積み込んで利用されています。

ですが荷物が増えるとともに流石にコンパクトカークラスの積載性では不便な部分も出てきているようで、デジタルインナーミラーやその他の装備を追加で付けてラゲッジスペースを最大限利用できるようにされているようですね。

総評

トヨタ ヤリスクロスはコンパクトカークラスの扱いやすさとクロスオーバーSUVらしいスタイリッシュさを持つ車で、さまざまな世代におすすめできる車です。

ラゲッジスペースの広さもコンパクトカークラスとしては十分なサイズであり、シートアレンジによってよりラゲッジスペースを拡大しても利用できます。

コンパクトカーなので制限もそこそこありますが、ファミリーカーとしても趣味の車としてもかなり便利でしょう。