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スバル XVの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

SUVでありながらもロールーフでスタイリッシュなスバルXV。

スバルらしい高い走破性とSUVのパッケージを盛り込んだワゴン車のようなスタイリッシュなボディで、日本車にはなかなかない車です。

立駐にも入るサイズは都心でも大活躍で、アウトドアの趣味にも楽しめます。

そんなスバル XVですが燃費は良いのでしょうか。

ここではスバル XVの燃費について解説していきます。

スバル XVの燃費・実燃費

スバル XV参考:www.subaru.jp

まずはスバル XVのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。スバル XVはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値の7割程度の数値が目安です。

燃費の評判はあまり良くないスバルですが、スバル XVの燃費はカタログ値が1.6Lモデルで15.8km/L、2.0Lモデルで16.0km/L、ハイブリッドモデルで19.2km/Lです。では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。

燃費の種類1.6L2.0Lハイブリッド
カタログ燃費15.8km/L16.0km/L19.2km/L
街乗り燃費10~12km/L10~12km/L10~13km/L
高速燃費12~14km/L12~14km/L13~15km/L

ユーザーの燃費を見ていくとこの様になりました。カタログ燃費達成率はガソリンモデルは7割、ハイブリッドモデルで6割程度とそれなりの数値となっています。高速燃費では7割から8割程度と十分な数値をしています。

スバルは燃費に対してネガティブな印象が強かったですが、2.0Lの4WDの車でこれだけの数値というのは標準的な数値です。走り方によってはもっと燃費が伸びる期待ができます。

スバル XVの燃費の口コミ

スバル XVの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からスバル XVの燃費に関する口コミをご紹介していきます。

こちらの方は10.8km/Lという数値です。平均的な数値を達成しているので十分な数値ですが、もう一声ほしいですね。

こちらの方はスバルXVで16.6km/Lとカタログ燃費を超える数値を出しています。遠出をするとやはり燃費は良いようです。

こちらの方は20.6km/Lとカタログ燃費を大きく超える数値です。ガソリンモデルでも燃費の良い走り方をするとここまで伸びるようです。

スバル XVの歴代の燃費・実燃費

言うほど悪くない燃費のスバル XVですが、歴代のスバル XVの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を検証していきます。

2代目スバル XVの燃費・実燃費

 

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初代は台数が少ないためか、ほとんど情報がないので2代目スバルXVの燃費を見ていきます。

カタログ燃費は2.0Lガソリンモデルが16.0km/L、ハイブリッドモデルが20.0km/Lと現行モデルとほぼ変わらない数値となっています。実燃費はガソリンモデルが9~11km/L、ハイブリッドモデルが9~12km/Lとなっています。

燃費の種類2.0Lハイブリッド
カタログ燃費16.0km/L20.0km/L
街乗り燃費9~11km/L9~12km/L
高速燃費12~14km/L13~15km/L

スバルXVは先代モデルからエンジンが一新しています。そのため基本性能が良くなっており、燃費性能が悪いという印象も改善してきているようです。

スバル XVの燃費の理由

XV エンジン参考:www.subaru.jp

現行のスバルXVは世間に言われるほど燃費性能は悪くありません。これらはどういった技術からそうなったのでしょうか。解説していきます

進化したパワートレイン

スバルXVなど、以前のスバル車は燃費が悪いと多くの方面から言われていました。その理由の一つにエンジンがあります。

以前の水平対向エンジンはもともとショートストロークタイプで高回転でパワーが出るエンジンでした。そのため低回転ではパワーが弱く、エンジンを回す必要があり燃費性能には不利なのです。さらに不均等エキマニなど構造的にも弱点が多いというのもありました。

しかし最近の水平対向エンジンは現代車らしく、低回転からトルクの期待できるロングストロークタイプのエンジンになりました。さらにエンジンの精度も上がり効率が良くなっています。

それにくわえてミッションのリニアトロニックCVTが金属ベルトではなく金属チェーンを使うことで軽量化や高効率化が可能となり、非常に効率の良いパワートレインになったのです。

従来の燃費が悪いと言われる部分を解消し、現代の車に近い数値が出るようになりました。

アイドリングストップ

スバルXVにはアイドリングストップが採用されています。このアイドリングストップは停車後にブレーキの踏み具合に応じてエンジンを停止させてくれる優れもので、ドライバーの意図したアイドリングストップ操作が可能です。

最近は勝手にエンジンが止まったり再始動したりと煩わしく、燃費の改善に本当に貢献しているかわからない動作が多くなっています。

しかしスバルXVのアイドリングストップはブレーキペダル操作できるので、シチュエーションに応じた無駄のないアイドリングストップができます。

車重が重い

スバルXVが意外と燃費が伸びない理由として、コンパクトな見た目とは裏腹に車重が意外とあることがあげられます。

その車重は1.5t弱とミドルクラスSUVと同等にありますので、コンパクトなSUVなのにと思っていても全然違います。車重の重さは燃費性能に直結しますので、数値があまり伸びないのも仕方ありません。

パワー優先のハイブリッド

スバルXVのハイブリッドは従来のハイブリッドカーのイメージで考えると燃費が非常に悪いです。

これはハイブリッドの考え方の違いで、スバルXVのハイブリッドはパワフルに走るためのアシストとしてハイブリッドシステムを採用しています。

その副産物として燃費良く走ることもできるという程度ですので、大幅な燃費改善は見られません。燃費を期待してハイブリッドモデルを購入すると後悔しますので注意しましょう。

スバル XVの燃費改善・向上方法

XV 運転参考:www.subaru.jp

一般的な数値まで燃費性能を磨いたスバル XVですが、燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではスバル XVの燃費をさらに向上する方法をご紹介します。

ゆっくり発進しよう

スバル XVは効率の良いCVTだとはいっても、発進時にアクセルをぐっと踏み込むとエンジンの回転と速度が同期せず、燃料が無駄になります。

ハイブリッドでも発進時にエンジンを回していては燃料の無駄です。そこで燃費を良くするためにはまず発進から丁寧に踏み出しましょう。

まず発進時はアクセルではなくクリープ走行、もしくはEV走行で前に出ます。ある程度スピードが乗ってきたらアクセルを4割ほど踏み込んでしっかり加速します。タコメーターで2,000回転を目安に徐々に前に出ましょう。これならば効率もよく、エンジンの回転も無駄になりません。

エンジンブレーキを使おう

次にスバル XVの走行中のエネルギーを効率良く使うためにエンジンブレーキを活用します。エンジンブレーキ中は燃料供給がカットされるので燃費は実質無限大です。さらにハイブリッドモデルであれば回生ブレーキで充電もできます。

ほとんどの車のエンジンは1,500回転以上でアクセルが離された状態であれば燃料供給がカットされ、エンジンブレーキがかかるようになっています。必要に応じてパドルシフトなどでギアを落として行けば、効率の良い減速ができます。

アイドリングストップを制御しよう

スバルXVのアイドリングストップは制御がしやすいというお話をしました。

アイドリングストップ採用車は3秒以上アイドリングストップしていると燃費の改善に貢献すると言われていますので、アイドリングストップが効果的だと思う場面でのみ作動させましょう。

アイドリングストップが必要ないときは緩めにブレーキを、作動させたいときには強めにフットブレーキを踏むことで自分の思い通りに制御できるので、3秒以上停車しそうなときにアイドリングストップをするように制御してみてはどうでしょうか。

アイサイトのクルーズコントロールシステムを使おう

ロングドライブの際中にアクセルを踏んだり離したりするような走り方をすると燃料消費を促進します。ただわかっていても疲れなどがあると人間やはり運転にむらが出てしまうものです。

そこで高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、スバルXVのアイサイトのレーダークルーズコントロールを使用してアクセル操作を車に任せましょう。

一定の間隔を開けながら一定速度で走り続けてくれますので、無駄な加減速を減らして燃料消費を抑えられます。

スバル XVの燃費を他の車と比較

さてスバル XVのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。ここでは比較に上がりやすいトヨタのC-HR、三菱のエクリプスクロス、日産のエクストレイルと比較していきます。

トヨタ C-HR

C-HRのフロント

C-HRはコンパクトSUV市場で常にナンバーワンにいるトヨタのコンパクトSUVです。1.2Lのダウンサイジングターボやプリウス譲りのハイブリッドシステムなど、魅力的なパワートレインを搭載しています。

燃費数値はガソリンモデルで16.4km/L、ハイブリッドモデルで30.2km/Lです。では実燃費を見ていきます。

燃費の種類ガソリンハイブリッド
カタログ燃費16.4km/L30.2km/L
街乗り燃費11~13km/L19~21km/L
高速燃費14~17km/L22~25km/L

さすがにプリウスと同じパワートレインを積んでいるハイブリッドだけに、燃費の数値は圧倒的にC-HRの勝ちです。スバルXVのハイブリッドシステムを持ってしてもC-HRのガソリンモデルにも及びません。

ただ走行性能や走破性はスバルXVのほうが評判は良いので走りで選ぶならスバルXV、燃費で選ぶならC-HRとなるでしょう。

三菱 エクリプスクロス

三菱 エクリプスクロス参考:www.mitsubishi-motors.co.jp

久しぶりの新型車として話題性の高い三菱のエクリプスクロス。ダウンサイジングターボエンジン搭載でパワフルかつ低燃費な走りとスタイリッシュなボディは非常に好評です。

そんなエクリプスクロスのカタログ燃費は15.0km/Lです。実燃費を見ていきます。

燃費の種類数値
カタログ燃費15.0km/L
街乗り燃費10~12km/L
高速燃費13~15km/L

こちらはスバルXVとほぼ変わらないという結果になりました。同じコンパクトSUVで走破性や走行性の高さを売りにしているだけに両者とも引けを取りません。この勝負は引き分けです。

日産 エクストレイル

日産 エクストレイル参考:www3.nissan.co.jp

エクストレイルは日産の販売するミドルクラスSUVです。アウトドアに特化した仕様や自動運転のプロパイロットなど、実用性の高い車です。

カタログ燃費の数値はガソリンモデルが16.4km/L、ハイブリッドが20.8km/Lです。では実燃費を見ていきます。

燃費の種類ハイブリッドガソリン
カタログ燃費20.8km/L16.4km/L
街乗り燃費12~14km/L10~13km/L
高速燃費18~20km/L14~17km/L

燃費性能はガソリン・ハイブリッドともにエクストレイルのほうが優秀です。排気量は一緒ですが、機械的な4WDで高い走破性とパワフルな走りはスバルXVのほうが良くできています。

走行性の高さを取るならスバルXV、燃費を取るならエクストレイルのほうがよいでしょう。

スバル XVは燃費はそんなに悪くない

スバル XVは長年の固まったイメージのおかげで燃費が悪いという印象が強いです。

しかし4WD設定のみのラインナップや重い車重なのでトップクラスの燃費とはいきませんが、しっかりパワートレインの改善などにより実燃費は良くなってきています。

信頼性の高い走行性能と標準的な燃費性能を持っている車なので、燃費が悪いイメージがあって選択肢から外しているという人は、色眼鏡を外して一度確認してみてはいかがでしょうか。