日産 セレナは中型トールワゴン系のミニバンで、同社の代表車の一つとなっています。
今回はこの日産 セレナについてデザインをご紹介していきます。
セレナのデザイン
日産 セレナは現行モデルで5代目となる中型ミニバンで、日産車の中ではトップクラスの売上を誇る車種です。
現在日本でのファミリーカーといえば車高が高くて車内が広々としているミニバンですが、数あるミニバンの中でセレナはトップ3に入る大人気車種です。
中型サイズということで扱いやすいミニバンですが、セレナはなによりデザインの秀逸さが人気のもとであり、ミニバンの標準的な車と言って良いでしょう。
ミニバンは車内の広さが必要な車種ですが、セレナでは3列シート8人乗りまで可能な車内スペースが確保されており、実用面ではかなり便利な車となっています。
現行モデルとなる5代目からは燃費性能に優れるハイブリッドモデルが登場しており、「e-power」と呼ばれる日産独自のシステムで電気自動車のような走行感覚を持っています。
それに合わせてガソリンエンジンモデルも設定されていますが、e-powerは性能面でも先進的な面でも人気が高くセレナの看板グレードとなっています。
また最新の日産車のデザインコンセプトを各所に盛り込んでおり、日産車の基本の車でもあります。
ではそんな現行モデルのセレナのデザインを見ていきましょう。
セレナのエクステリアデザイン
現行セレナは2016年にフルモデルチェンジを行った車でデザインも一新されています。
セレナは以前からスポーティなデザインが人気の一つの元ですが、現行セレナはその路線をしっかり受け継いでいます。
セレナのヘッドライトはかなり大型のシャープなデザインとなっており、フロントグリルからのメッキラインがつながるなど存在感のあるデザインです。
フロントグリルにはVモーションデザインという日産車のデザインラインが盛り込まれており、ひと目で見て日産車だとわかるものとなります。
フロントバンパーの分割やダクトのデザインなども結構複雑でスタイリッシュなデザインであり、セレナを好きな方にしっかり刺さるデザインです。
またフロントウインドウさサイドウインドウが非常に広々と確保されているのもセレナの代々の特徴で、ボンネットのラインより低い位置にサイドウインドウの下端があるので最大限ウインドウを広げて解放感を確保しています。
リアに関しても高級感を感じさせるメッキパーツが特徴的で、全大敵にシンプルながらカッコいいと思えるものです。
またリアコンビランプとサイドパネルのラインがうまくつながるデザインでまとまりもよく、スタイリッシュです。
セレナはミニバンなのでスクエアデザインでテールゲートの開口部の大きさも重要なのですが、デザインで見て分かるようにリアウインドウが左右いっぱいまで広がっていて開口部が大きく津使い勝手がとても良い車に仕上がっています。
さらにボディカラーによって変わりますがボディの下側と上川のキャビンやルーフが別のカラーで組み合わされており、ツートンカラーで存在感のあるデザインとなっています。
セレナのインテリアデザイン
セレナはインテリアのデザインも先進的なところが多く、満足感の高いデザインです。
セレナのインパネ周りはかなり未来的な印象をあたえるものとなっており、最も目を引くのがセンターにある大型のディスプレイや奥に位置しているメーター類でしょう。
全体的にまとまりよくデザインされていながらスイッチ類も使いやすい位置にあり、メーター類もドライバーから視認性の良い位置になっています。
インパネやダッシュボードは運転席の前までツートンカラーでつながるようなデザインに仕上がっており、上質感を感じるデザインです。
またハンドルが完全な円形ではなく下側が真っ直ぐになっているのですが、これはドライバーの乗り降りのしやすさを優先したデザインといえるでしょう。
またセレナは車内に3列シートを配置した車で、2列目シートの仕様によって7人乗りか8人乗りとなります。
この写真は7人乗りの仕様ですが2列目シートが左右分割式になっていて、キャプテンシート式で乗り心地の良い仕様となっています。
8人乗りでは2列目シートが左右につながったベンチシート式になっており、使い勝手はこちらのほうが良いでしょう。
またデザイン的にシートにもツートンカラーが盛り込まれており、インテリアのデザインとしてカッコいいものとなっています。
セレナのバリエーション
現行セレナにはいくつかデザイン的にバリエーションがあり、こちらをご紹介していきましょう。
まずご紹介するのがセレナのオーテック仕様で、日産車の高級車などを手がけるオーテックジャパンがカスタムしたセレナとなります。
基本的なデザインは標準車のセレナに準じていますが大きく経こうされたのはフロントグリルで、シンプルなデザインから大型の高級感のあるグリルとなっています。
またフロントからサイド、リアにかけてボディ下部にメッキパーツが装着されており、全体的にボディが際立つところがオーテックの魅力です。
もう一つのバリエーションはこちらもオーテックが手がけているセレナ アーバンクロムで、こちらはハイブリッドモデルが基本のセレナのエコなイメージを際立たせるものとなっています。
こちらもボディのデザインなどは一緒ですが、特徴的なのはフロントグリルのまわりに配されたブルーのラインです。
セレナにはe-powerというストロングハイブリッドのほかにマイルドハイブリッドもありますが、両方ともエコでクリーンなイメージのある電動車を表すブルーで表現されています。
こちらは高級感よりは親しみのあるクールなデザインとなっています。
セレナのボディカラー
セレナには豊富なボディカラーが設定されており、仕様によってもラインナップが変わります。
セレナ ボディカラー 単色系 | サンライズオレンジ |
マルーンレッド | |
アズライトブルー | |
ダークメタルグレー | |
インペリアルアンバー | |
ダイヤモンドブラック | |
ブリリアントシルバー | |
ブリリアントホワイトパール | |
アズライトブルー | |
セレナ ツートンカラー | マルーンレッド+ダイヤモンドブラック |
ブリリアントホワイトパール+ダイヤモンドブラック | |
サンライズオレンジ+ダイヤモンドブラック | |
ダークメタルグレー+ダイヤモンドブラック | |
セレナオーテック ボディカラー | カスピアンブルー(オーテック専用色) |
ブリリアントホワイトパール | |
ダイヤモンドブラック | |
ダークメタルグレー | |
セレナオーテック ツートンカラー | ブリリアントホワイトパール+ダイヤモンドブラック |
カスピアンブルー+ダイヤモンドブラック | |
マルーンレッド+ダイヤモンドブラック |
セレナの標準モデルやハイウェイスターには標準的なボディカラーから明るいカラーまで様々なものがありますが、人気なのはやはり定番カラーであるブリリアントホワイトパールやダイヤモンドブラック、ブリリアントシルバーなどです。
これらはファミリーカーとして扱いやすいカラーなので選ぶ人が多いですが、その他にはアズライトブルーやマルーンレッドなどの質感の高い原色系のボディカラーもあります。
さらの非常に特徴的なのは明るいオレンジ系のサンライズオレンジで、中型ミニバンではほとんど例がないような目が覚めるようなカラーとなっています。
尚これらのボディカラーは淡色系ですが、セレナは全車ウインドウの周りのみはブラックに塗装されているので標準モデルでツートンカラーのようになっています。
さらにツートンカラーとして設定されているものもいくつかあり、こちらはボディの下側がボディカラー、上側がブラックで別れており、標準のボディカラーのツートンカラーよりブラックの割合が増えます。ツートンカラーは引き締まった印象がより強くなるのでシャープなデザインです。
またオーテックモデルには専用色というのも設定されており、標準モデルのアズライトブルーとは違うマリンブルー系のカスピアンブルーがあります。
このカラーもミニバンではあまり見られないものですが、オーテック仕様のグリルなどと合わさると素敵なデザインとなります。
加えてカスピアンブルーにもツートンカラーが用意されており、1車種のミニバンのにしてはかなりのボディカラーバリエーションがあるのは嬉しいですね。
セレナは人気か?
セレナは日産車としてはトップクラスの売上を持っている車種ですが、国内の年間販売台数で見るとつぎのような順位となっています。
ノア(3代目)年間販売台数ランキング | 順位 |
2016 | 9位 |
2017 | 9位 |
2018 | 4位 |
2019 | 6位 |
2020 | 11位 |
セレナは国内の販売台数で見ると9位〜11位ぐらいの位置にある車種ですが、これより上の日産車となるとコンパクトカーのノートぐらいなので日産車の中ではかなりの人気車種となります。
販売台数としてみるとトヨタなどの車種のほうが多い場合があるのですが、それでもセレナの人気は十分にあると見ても良いでしょう。
なお2018年には4位、2019年には6位に位置づけているのですが、これは2018年にストロングハイブリッドモデルであるセレナ e-powerが追加設定されたためで、その性能の高さから一気に人気が高まりました。
その結果セレナの販売台数が大きく増加したことでランキングが高くなっており、いかにe-powerという電気自動車に近いハイブリッドモデルが期待されていたかがわかります。
2020年には一旦その勢いが落ち着いていますが、11位なので一定ラインの販売台数はキープされていると考えて良いでしょう。
セレナの評判
セレナのデザインについてはTwitterでも評判が高く、次のような意見が見られます。
セレナ HS e-power契約しました。
新型ノアヴォクや新型ステップワゴンの写真をネットで見ながらでしたが、過去トラで新型出てすぐはトラブル多いし、セレナはモデル末期でお値段も安く?なったし、嫁もデザインお気に召したので決めました。人生初の日産車です。
納車は来年です。— defecters (@miyusakarin_fh) December 11, 2021
こちらの方はセレナのe-powerを新車で購入契約されたそうなのですが、その決めての一つはセレナのデザインだったようです。
ご家族がデザインに気に入られるとともにコストパフォーマンスもあるというのが魅力ですね。
日産KICSカッコいいよね。ウチはSERENA C27乗ってるけど、KICSが街中走ってると思わず見ちゃう。
でも、デッカいこのセッちゃんも大好き✨車中泊も出来るし、いっぱい荷物詰めるし😄
とにかく、日産の車はデザインカッコいい😊✨#NISSAN #日産 #SERENA #KICS #愛車 pic.twitter.com/sIigw4bc1I
— UK (@OsakaCheers) March 5, 2021
こちらの方はセレナのデザインがカッコいいとおっしゃっており、実際に乗っていらっしゃいます。
セレナはかっこいいデザインながら実用面でもかなりメリットが多く、長年乗り続けられる1台です。
現行日産セレナ S-HYBRID、ハイウェイスター後ろ姿の2台
パッと見は似てるが、よ~く見ると左側と比べ、右側はデザインと形状を色々と変えてる!f(^_^) pic.twitter.com/DswlOYVNFF— asachan (@mikawashitara11) January 9, 2022
こちらの方はセレナの標準モデルとハイウェイスターという仕様のリアを比べていますが、基本的なデザインは同一ですが細かい部分で違いはたしかにありますね。
この違いが大きな印章の違いにはなりませんが、セレナという車種の気合の入れ方がわかりますね。
セレナの欠点
セレナのデザインは高い評価をしている人が多く欠点らしい欠点はあまり見られませんが、あえて言うならフロントマスクがシャープな点でしょうか。
セレナにはライバル車として同クラスのトヨタのミニバン ノアやヴォクシーがありますが、これらのミニバンはデザインを高級車方向に振っており高い人気があります。
ノアとヴォクシーは同じコンポーネントででフロントやリアのデザインのみ変更した兄弟車で、デザイン面での選択肢が車種という形であります。
これに対してセレナのデザインは基本的に1種類のみで、デザインコンセプトも高級感よりはシャープなものとなっており、選択肢はノアやヴォクシーのようにはありません。
このあたりはミニバンに求めるデザインの好みによるものなので欠点らしい欠点ではなく、差別化のためにもこういったデザインになっているといえるでしょう。
セレナの値段
最後にセレナの現在の新車価格と中古車価格をご紹介します。なお中古車価格は大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netで調べています。
セレナ | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
セレナ(5代目) | 2,576,200円〜3,716,900円 | カーセンサー | 848,000円〜4,243,000円 |
goo-net | 898,000円〜4,195,000円 |
セレナの新車価格は中型ミニバンとして標準的なもので、2,500,000円台〜3,700,000円台とコストパフォーマンスを考えても上級仕様でもけっこうお買い得な価格設定です。
セレナのかっこいいデザインはミニバンとしてはあまり見られないもので、価格的には十分魅力があるといえるでしょう。
また中古車としても現行セレナは既に発売から6年が経過しており、モデル末期ということで中古車価格が低下気味です。
初期型では800,000円台のものまで出てきており、かなり手に入れやすいミニバンとなっています。
なお価格の高いセレナの中古車については新車に近いモデルのカスタム車となっており、新車で十分な場合もあるでしょう。