ホンダNSXはスーパーカーに近いピュアスポーツカーで、ホンダが世界に誇る車でもあります。
今回はNSXのメーターについてご紹介します。
NSXのメーターのデザイン
ホンダ NSXは同社のスポーツカーのフラッグシップモデルであり、ホンダの走りを体現する1台でもあります。
NSXは初代モデルが1990年に登場し、その本格的な走行性能とスーパーカーらしいデザイン、そして10,000,000円を軽く超える価格で世界に衝撃を与えた車です。
NSXは2005年に一度生産終了しましたが、その後2代目モデルが2016年にハイブリッドスポーツカーとして復活し話題となりました。
NSXは2シーターのピュアスポーツカーでミッドシップレイアウトを取るなどスーパーカーの要素をしっかり持っており、走行性能と環境性能を併せ持つ現代のスポーツカーに仕上がっています。
ではこのNSXのメーターについて詳しくご紹介しましょう。
NSXのメーターのデザインについて
NSXのメーターはスーパーカーとしてデザイン面だけでなく機能面もそなわっているメーターになっており、他の車にはない専用デザインとなっています。
NSXのメーターはスポーツカーのコクピットらしくハンドルの奥に多機能なメーターを備えており、レーシングカーとしての満足感もしっかり感じられるメーターです。
NSXのメーターは横長の大きめのメーターパネルとなっており、メーター中央は大型のディスプレイ方式で表示されます。
ディスプレイの左右には水温計および燃料残量計がアナログの円形メーターとして配置されており、デザイン的に左右のバランスが取られたものとなっています。
そしてメインのメーター表示はディスプレイへのデジタル表示になっており、2016年発売の車としてはかなり先進的なメーターシステムとなっています。
このディスプレイには大型の円形デジタルタイプメーターは中央に配置されており、タコメーターがメインの表示なのはスポーツカーらしい機能です。
またスピードメーターはデジタル表示のみとなっており、この点もレーシングカーのような雰囲気を与えてくれます。
そしてディスプレイ全体がシックながら存在感のあるイルミネーションで演出されており、派手さよりも機能性を追求したホンダらしいメーターのデザインになっています。
ひと目見るとそこまで複雑なメーターではないのですが、かくしょにさまざまな機能が散りばめられているので見た目以上に使い勝手は良いでしょう。
NSXのメーターのデザインについての評判
NSXのメーターのデザインについてはX(twitter)にもいろいろな投稿がありますが、その中からいくつかご紹介します。
皆さまこんばんは^ ^今日は新型NSXのメーターなんとなく撮ってみました^ ^ pic.twitter.com/xEe4qKXKGL
— Fun2Driveレンタカー店長 (@fun2drive_10cho) January 26, 2019
こちらの方はNSXのメーターの始動時を投稿していらっしゃいますが、かなり派手な演出があってワクワクしますね。
メーターがデジタル式となったことでこういう演出も出来るようになったのは面白い点で、ドライバーのテンションを挙げてくれるでしょう。
NSXメーターパネル
モードによりデザイン変わるが、こちらはノーマル状態 pic.twitter.com/Af5YxVxdZU— カーライフAZ (@az1333_2033) March 23, 2019
こちらの方はNSXのメーターパネルの機能を調べておられ、デザインの変更機能を見ていらっしゃいます。
NSXのメーターはモードチェンジで多少イルミネーションなどが変化する演出があり、タコメーターなどの表示も変わるので気分で変更できるのは面白い点です。
NSXのメーター表示の意味・見方
次にNSXのメーターの表示について詳しくご紹介します。
メーター表示 | メーター機能 | |
メーター基本表示 | デジタルスピードメーター | 走行時速度表示 |
燃料計 | 燃料残量表示 | |
タコメーター | エンジン回転数表示 | |
エンジンオイル油温計 | エンジンオイルの油温表示 | |
高電圧バッテリー残量計 | 高電圧バッテリーの残量表示 | |
アシスト/チャージメーター表示 | モーター出力、高電圧バッテリーへの充電状態の表示 | |
水温計 | エンジンの冷却水温度表示 | |
SH-AWDシステム温度表示 | SH-AWDシステムの現在温度表示 | |
ギアセレクション表示灯 | 現在の選択ギア段数を表示 | |
シフトポジション表示灯 | 現在のシフトポジションを表示 | |
マルチインフォメーションディスプレイ | さまざまな情報を表示できるディスプレイ ・オドメーター ・トリップメーター ・平均燃費/瞬間燃費表示 ・航続可能距離表示 ・経過時間表示 ・平均車速表示 ・ナビゲーション ・オイルモニターシステム表示 ・エンジンオイルレベル点検ガイド表示 ・タイヤ空気圧警報システム/空気圧モニター ・外気温表示 ・OFF表示 | |
警告灯 | ブレーキ警告灯:赤色 | ・パーキングブレーキ作動時に点灯 ・ブレーキフルード量低下時に点灯 ・ブレーキシステム異常 ・電子制御パーキングブレーキの異常 |
ブレーキシステム警告灯:黄色 | ・オートマチックブレーキホールドシステムの異常 ・ブレーキに関係するシステムの異常 ・回生ブレーキシステム、電子制御パーキングブレーキ、オートマチックブレーキホールドシステムの異常 | |
電子制御パーキングブレーキ作動警告灯 | ・走行中パーキングブレーキを作動し続けたときに点灯 ・ブレーキペダルを踏まずにパーキングブレーキスイッチを押したときに点灯 ・パーキングブレーキ作動時の点灯 ・電子制御パーキングブレーキの異常 | |
12Vバッテリー充電警告灯 | 充電システムの異常 | |
PGM-FI警告灯 | ・エンジンの排気ガス制御システムに異常があると点灯 ・エンジン各気筒の失火状態を検知したときに点滅 ・トランスミッションのギアシフト機能が異常の時に点灯 | |
シートベルト非着用警告灯 | ・運転席、助手席シートベルトの非着用警告 ・パワーモードがON時に後席のシートベルトを外すとしばらく点灯 ・走行中にシートベルト装着していない際にブザーと点灯表示 | |
Honda スマートキーシステム警告灯 | Hondaスマートキーシステムが異常のときに点灯 | |
トランスミッション警告灯 | トランスミッションの異常 | |
EPS(電動パワーステアリング)システム警告灯 | EPSシステムの異常 | |
燃料残量警告灯 | ・燃料残量が規定値以下 ・燃料計の異常 | |
ABS(アンチロックブレーキシステム)警告灯 | ・ABS(アンチロックブレーキシステム)の異常 ・ブレーキアシストの異常 | |
エアバッグシステム警告灯 | ・エアバッグシステムの異常 ・プリテンショナーシステムの異常 | |
VSA(ビークルスタビリティアシスト)警告灯 | ・VSA作動時表示 ・VSAシステム、ヒルスタートアシストシステム、電子制御ブレーキアシスト、発進補助ブレーキ機能、アジャイルハンドリングアシストのいずれかの異常 | |
VSA(ビークルスタビリティアシスト) OFF警告灯 | VSA OFF時の表示 | |
タイヤ空気圧警報システム警告 | ・いずれかのタイヤの空気圧が著しく低いときに点灯 ・タイヤ空気圧警報システムに異常があるときに点灯 | |
アクティブダンパーシステム警告灯 | アクティブダンパーシステムの異常 | |
ブレーキパッド摩耗警告灯 | ブレーキパッドの摩耗を検知すると点灯 | |
表示灯 | 方向指示器 | ・方向指示器の点灯表示 ・非常点滅灯の点灯表示 |
ライト点灯表示灯 | 車幅灯、尾灯の点灯表示 | |
ハイビーム表示灯 | ハイビーム作動時の表示 | |
シフトポジション表示灯/ギアセレクション表示灯 | ・現在のシフトポジションを表示 ・ギア位置を表示 | |
インフォメーション表示灯 | 異常検知時に警告音が鳴り、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示される | |
イモビライザーシステム表示灯 | イモビライザーシステムがキーの情報を認識できないときに表示 | |
セキュリティアラームシステム作動表示灯 | セキュリティアラームシステムのセット時に点灯 | |
クルーズメイン表示灯 | クルーズコントロールON時の表示 | |
クルーズコントロール表示灯 | クルーズコントロール作動時の表示 | |
READY表示灯 | ハイブリッド車の走行準備完了時に点灯 | |
オートマチックブレーキホールドシステム表示灯 | オートマチックブレーキホールドシステムON時表示 | |
オートマチックブレーキホールド表示灯 | オートマチックブレーキホールドの作動時表示 |
NSXのメーターの表示
NSXのメーター表示はスポーツ走行に必要な機能が多く盛り込まれており、一般的な乗用車のメーターとは機能が結構違います。
まずNSXのメーターはメインの表示エリアがデジタル表示となっており、中央の円形アナログメーターは大型のタコメーターとなっています。
NSXはエンジンの最高回転数が高いスポーツカーであり、またドライバーもタコメーターで車の走行状態などを把握できるため最も目立つ表示になっています。
そしてスピードメーターはデジタル式でシンプルな表示となっており、メーター左右の水温計や燃料計もオーソドックスな仕様です。
ですが円形メーターの周囲にはエンジンオイル油温計やハイブリッドシステム関係の計器類があり、ディスプレイ全体にスポーツ走行に必要な情報が満載といった感じです。
また円形メーターの中央はマルチインフォメーションディスプレイになっており、こちらには各種システム関連の情報が切替式で表示されます。
ただしマルチインフォメーションディスプレイにに表示される情報は比較的一般的な乗用車と同じオドメーターやトリップメーター、燃費情報や航続距離、ナビゲーションなどであり、スポーツカーに特化したものではありません。
ですがスポーツ走行中に確認したいエンジンオイルレベルの状態や、タイヤ空気圧の状況などが表示でき、主に安全性を確保するためのシステム情報となっています。
加えてマルチインフォメーションディスプレイの情報が煩わしいという方は表示をOFFにすることも可能で、シンプルなメーター仕様にも調整できます。
NSXの警告灯
NSXのメーターには各種警告灯もそなわっており、比較的オーソドックスな警告灯でまとめられています。
警告灯は車の走行状態や各種システムに問題が起こった際に表示されるもので、普段は基本的に消灯しているものです。
ホンダ車の警告灯には1つの警告灯に複数の意味をもたせてあるものが多く、表示状態やブザーなどで切り分けできるのでまずは取扱説明書を確認するとよいでしょう。
ブレーキ警告灯やPGM-F1警告灯、パーキングブレーキの警告灯など複数内容を持つ警告灯は結構あり、表示内容や警告メッセージなどを確認して状態を把握しましょう。
また安全システムとしてABSやエアバッグ、VSAなどの各種システムに関する警告灯があり、これらが点灯した際には車を停車させてから状況を確認して対処しましょう。
NSXの警告灯にはレーシングカーのような機能はそなわっていませんが、その中で通常のホンダ車には見られないスポーツ走行に関する警告灯が3つあります。
タイヤ空気圧警告灯はその名前の通りタイヤの空気圧の減少を通知してくれるもので、スポーツ走行やサーキット走行中にタイヤに異常が起こったらすぐにわかります。
アクティブダンパーシステムはNSXの足回りの制御を行うシステムで、この警告というが点灯した際には何かしらトラブルがありますので停車して状況を確認しましょう。
さらにブレーキパッドの摩耗警告灯というブレーキの消耗が把握できる特別な機能もあり、ブレーキをハードに使用する可能性があるNSXらしい警告灯といえます。
NSXの表示灯
NSXには表示灯も各種そなわっており、あくまで一般道路を走行する乗用車なので普段から使用するものが多いです。
表示灯は車の走行状態やシステムの使用状態を把握できる機能であり、主にドライバーの操作に対して表示灯が点灯します。
NSXの表示灯は主に左右の水温計、燃料計の上のエリアなどに表示され、使用頻度の多い表示灯が上側の視認性の良いところに配置されます。
特に方向指示器表示灯やライト点灯表示、ハイビーム表示灯などが普段から使用頻度が多いので、ドライバーがすぐに視認できる箇所にあります。
またシフトポジション表示やマニュアルモードの表示などは中央の円形メーター内側に配置されており、こちらも視認性が良い位置にあります。
その他の表示等に関してはメーターの脇のあたりに配置されているのですが、近年のホンダ車と比べると表示灯の数は少なめです。
セキュリティ関係やクルーズコントロール、オートマチックブレーキホールドシステムなどの表示灯はありますが、路線逸脱防止などの便利な走行支援システムなどがありませんので表示灯はかなりシンプルにまとまっています。
そのためマルチインフォメーションディスプレイの情報がより重要な表示内容となっており、表示灯はその補助という形の仕様になっています。
NSXのメーターの見やすさ
次にNSXのメーターの見やすさについてご紹介します。
NSXのメーターの見やすさについて
NSXのメーターは最近のスポーツカーにしてはシンプルな仕様であり、見やすさについても慣れやすい仕様と言えるでしょう。
メーターの見やすさには結構色々な要素が関係するもので、機能面やメーター類の大きさ、レイアウトなどの仕様から、ドライバー自身の慣れや好みでも影響します。
またNSXのような最上級のスポーツカーではプロ仕様のレーシングカーのようなメーターを採用している車もあり、プレミアム感やスポーツ性をより重視したものである場合が多いです。
ですが普段運転する乗用車としてみるとレーシング仕様のメーターでは使いづらい場合もあり、最近のスポーツカーはデジタル表示を活かしてスポーツモードなどの際に切り替えできる車も出てきています。
それに対しNSXのメーターは基本的には走行モードに限らず同一のレイアウトや表示となっていますが、全体的な表示が比較的シンプルなため把握しやすいメーターに仕上がっています。
タコメーターや水温計などがアナログ式でわかりやすいですし、各種情報もセンターのマルチインフォメーションディスプレイにまとまっていて、ドライバーが戸惑うことの少ないメーターになっているでしょう。
一部スピードメーターがデジタル式のみで違和感がある場合もありますが、慣れてくればそこまで気になるものではありません。
なおNSXのメーターではモードの変更によってタコメーター周辺の表示やイルミネーションが一部変化しますが、大きなレイアウト変更などではないためメーターの見やすさはそのままで楽しむことができます。
NSXのメーターの見やすさについての評判
NSXのメーターの見やすさについてはX(twitter)にもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
コンセプトのときはフランス車みたいなクソ見にくいイキリ散らかしたメーターしてたのに、いざ市販したら機能的で見やすい平凡なメーターになったNSX大変趣があってよろしい pic.twitter.com/0lEQsesdXH
— ちきんぷれっさ (@korosuke_stk4) August 12, 2018
こちらの方はNSXのコンセプトモデルと市販車のメーターについて比較されていますが、コンセプトモデルはかなり奇抜なデザインだったのに対して市販車はかなり落ち着いたものになっていますね。
この方は市販車のメーターのほうが機能的で見やすくなったとおっしゃっており、実用性重視の車になっているのは見やすさの面では嬉しいポイントです。
新型NSXのメーターは、モードで変わるらしいんだけど、ほとんど間違い探しやってる気分。タコメーターのスケール変えられると慣れるまでガン見しないとどれくらい回ってるのかわからない。普段から角度で見る癖が身ついてるからねぇ。
— たいしょう?22🐼🍈👼🏻 🌛🐈🐼 (@Moya_show) August 30, 2016
こちらの方はNSXのメーターのタコメーターについてデザインの変更を試していらっしゃいますが、変化がそこまで大きくないようです。
ですがタコメーターのスケールが変わると直感的に把握する回転数が変わってきますので、タコメーターをしっかり使用する方は好みのデザインが決まったらある程度固定したほうが良さそうですね。
NSXのメーターの故障
最後にNSXのメーター故障についてご紹介します。
メーターは車の部品の中では比較的故障の少ない部位であり、主に経年劣化による故障がメインとなります。
NSXはデジタル表示がメインのメーターなので故障はデジタル部分が多いですが、水温計や燃料計はアナログタイプなのでこちらの機械部分の故障もあります。
ですが基本的にメーターが故障した際にはメーター全体の交換が必要であり、一部での修理はあまりありません。
NSXの最終型は2022年まで生産されていましたので、現在であれば比較的修理部品の入手は容易です。
NSXはスペシャルなスポーツカーで販売台数自体は少ないので部品は通常の車より高めのものとなるでしょうが、それもあって交換部品の情報が少なく正確な費用の相場はわかりません。
また中古部品なども現時点ではほとんどありませんが、通常の乗用車ほど運転する頻度は多い車ではないのでメーター故障の可能性自体は少ないでしょう。
なお参考情報として今回ご紹介した2代目NSXではなく、初代のNSXに関してはメーター故障の事例はかなり多く報告されています。
初代NSXは最終型でも2005年式でありかなり古くなっていることから経年劣化による故障は頻発しており、メーターに関しても内部のコンデンサーの故障などの事例が多いです。
最悪の場合コンデンサー部分からの発火する事例もありますので、現在初代NSXに乗っていらっしゃる方はメーターの点検もしっかり行うことをおすすめします。