トヨタ ノアはトヨタの中型ミニバンで、車高の高いトールサイズミニバンとなっています。
今回はそんなノアのデザインについてご説明します。
ノアのデザイン
参考:toyota.jp
トヨタ ノアはトヨタのミニバンの売れ筋モデルの一つで、トールワゴンタイプのミニバンが大人気となった火付け役の一つでもあります。
ノアは2001年からラインナップされている車種で現行モデルで4代目となりますが、4代目ノアは2022年にフルモデルチェンジということでバリバリの最新型となります。
ノアの初代モデルはそれまで商用車に近かった乗用バンを一気に快適な乗用車にした車種で、FF方式で車内スペースを大きく確保した車内の広さが最大のメリットです。
中型車ながら車内には7人〜8人が乗車できる3列シートがあるとともにラゲッジスペースも広く、ファミリーカーとして使い勝手の良い車です。
またトールワゴンタイプは車高も高くなっている車種で、車内のスペースが天井までの広さが広いので快適性もかなり高いのがメリットです。
ノアを皮切りとしてトールワゴンタイプのミニバンはさまざまな車種が登場しましたが、ノアはその中でも変わらず高い人気を維持しており、ノアをベースとした派生モデルなども登場しています。
ノアと同じ車体やボディを流用しながらフロントマスクやリアのデザインを変更したヴォクシーやエスクァイアという車種も登場し、いずれも人気車種となっています。
2022年のフルモデルチェンジではノアとともにヴォクシーはフルモデルチェンジされますが、現時点ではエスクァイアは新モデルは出ないようです。
今回はそんな最新型のノアについてそのデザインをご紹介していきます。
ノアのエクステリアデザイン
ノアはエクステリアデザインとしてはおとなしめの雰囲気を持つ車種となっており、同じシリーズのヴォクシーとの差別化が図られています。
参考:toyota.jp
まず最新型のノアのフロントマスクデザインは2代目や先代のノアに比べて高級感を増したデザインになっており、比較的小さなヘッドライトに大胆なフロントグリルデザインが特徴的です。
ミニバンなのでボディのフォルムは直線的に仕上がっていますが、フロントマスクやボンネットのデザインもパキっとしたラインでまとまっているので統一感のあるデザインです。
またノアにはフロントマスクのデザインとしてもう一種類用意されており、こちらはメッキパーツをかなり控えめにした上でグリルやバンパーの形状をおとなしめにしたファミリー向きの仕様となっています。
これまでノアとヴォクシーやエスクァイアという形でデザインの違う車種を展開してきたことはありますが、同じノアの中で2種類のフロントマスクデザインが用意されたのは初めてです。
参考:toyota.jp
ノアのリアのデザインについては大きく目を引くのがサイドからリアになめらかにつながるウインドウのデザインで、非常にウインドウが広くて解放感のあるデザインになっています。
またリアはかなり真っ直ぐ上下に形作られたスクエアフォルムであり、シンプルなラインながらフロントマスクなどとの統一感がありますね。
またリアコンビランプの形状がサイドからリアに綺麗につながるようになっており、小さめのコンビランプですが存在感は十分です。
なおリアのデザインについてはフロントマスクのように別デザインはなく、どちらのフロントマスクでもリアは共通です。
ノアのインテリアデザイン
ノアのインテリアデザインもフルモデルチェンジによって大幅に変更されています。
参考:toyota.jp
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まずノアのインパネやダッシュボード周りのデザインですが、一番目を引くのはセンターに配置された大型のカーナビで、視認性と操作性の良いものになっています。
またその下にはエアコンパネルとシフトノブが配置されていますが、デザイン的に非常にまとまりよく作られているのでガチャガチャ下雰囲気はありません。
更にダッシュボードや運転席の横のエアコンダクトが周辺のデザインにうまく溶け込むようになっており、ドリンクホルダーなども実にカッコよく配置されています。
なおノアのインテリアカラーにはブラックの他にブラウンとベージュのカラーもあるのですが、こちらのカラーではダッシュボードやドアハンドル周りでツートンカラー式になっているので上質感と遊び心なども感じられるものとなっています。
参考:toyota.jp
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ノアのインテリアに関してもインテリアカラーがブラックとブラウン&ベージュでは雰囲気が違い、引き締まったブラックに対してブラウンのシートはあたたかみがあります。
またノアのシートには本革シートも設定することができ、高級感のあるエクステリアデザインに合った質感の高いものとなっています。
なおこの写真の仕様は7人乗りモデルで2列目シートが左右分割式のキャプテンシートとなっていますが、8人乗りモデルでは2列目はベンチシート式になって3人掛けとなります。
ノアのインテリアは全体的に派手な部分は少なく、馴染みやすいデザインになっています。
ノアとヴォクシーの違い
では次に兄弟車であるヴォクシーとノアの違いを簡単にご紹介しておきましょう。
参考:toyota.jp
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新型ヴォクシーはノアのフルモデルチェンジと同時に新型にモデルチェンジした車種で、デザイン以外の多くの部分が共通化されています。
ノアと大きく違うのはフロントマスクのデザインで、ノアに比べてライト類が特徴的な配置をしているとともに非常に派手なグリルやバンパーのデザインが目に付きます。
特にバンパー部分は大きく口を開けたようなデザインにメッキパーツも配置されており、ノアよりかなり力強いデザインです。
またサイドやリアのデザインについても基本的なパネル構成などはノアと同一ですが、リアコンビランプの形状とデザインが大きく変更されており、横一文字のライトが派手なデザインです。
参考:toyota.jp
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一方でインテリアのデザインについては基本的にはノアと同一で、形状面ではインパネやナビ、メーター類などは共通です。
シートに関しても形状や配置等は同一なのですが、ノアとの違いとしてはヴォクシー専用のシート表皮のデザインがあったり、インテリアカラーがブラックのみとなっていたりと全体的に引き締まったインテリアとなっています。
ヴォクシーはノアに対して派手さと存在感があるエクステリアデザインが相違点となっており、デザインで別の選択肢があるというのはユーザー側から見るとうれしいものです。
ノアのボディカラー
ノアのボディカラーには次のような設定となっており、全体的に標準的なカラーでまとまっています。
ノア ボディカラー | ホワイトパールクリスタルシャイン |
メタルストームメタリック | |
アティチュードブラックマイカ | |
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン | |
グリッターブラックガラスフレーク | |
レッドマイカメタリック | |
スティールブロンドメタリック |
ノアのボディカラーで圧倒的に人気なものは定番カラーでもあるホワイトパールクリスタルシャインで、メタリックカラーの光沢のあるホワイトは高級感のあるノアのデザインにピッタリマッチしています。
その他には意外とブラック系統のカラーがいくつか設定されており、光沢のあるアティチュードブラックマイカを始めとして紫系統のスパークリングブラックパールクリスタルシャインやダークグレー系のグリッターブラックガラスフレークなど、シックなカラーも豊富です。
また現行ノアから設定された特別なカラーとしては明るいレッドであるレッドマイカメタリックがあり、これまでノアに限らずトールワゴンタイプのミニバンにはこういったレッド系のカラーはあまり採用例がありません。
ノアは女性向けの人気も高い車種なのでそういった需要に向けたものとなっていますが、フロントグリルのメッキパーツやブラック系統のグリルなどはそのままなので、レッドとブラックのツートンカラーのようになっていてただのレッドの雰囲気ではありません。
ノアは人気か?
現行のノアは発売からまだ日が経っていないということで販売台数などのデータがありませんが、その代わりとして前型モデルのノアの年間販売台数ランキングをご紹介します。
ノア(3代目)年間販売台数ランキング | 順位 |
2014 | 10位 |
2015 | 16位 |
2016 | 14位 |
2017 | 17位 |
2018 | 17位 |
2019 | 17位 |
2020 | 16位 |
先代の3代目ノアは2014年にフルモデルチェンジした車種ですが、発売当初の年間販売台数では国内10位となっていました。
その後は14位〜17位ぐらいを安定してキープしており、圧倒的な販売台数というわけではありませんが、ノアには同時期に同じシリーズとして兄弟車のヴォクシーやエスクァイアがあるため、それらと台数を共有しているような形です。
ですので順位が安定しているということは継続して一定の台数が売れていることの証であり、ノアの人気がモデル期間を通じてずっとキープされているということです。
なお新型ノアに関しても発売前から各所でかなり大きな期待が持たれており、その人気は以前高いものとなっています。
ノアの評判
新型ノアのデザインは先代から大きく変わったのですが、そのデザインについては結構賛否両論あり、Twitterからそういった意見をご紹介しましょう。
新型ノアとヴォクシー、色々言われてるけど割と好みのデザインやと思ってる。
— ⁶ ₅ (@6KMYG) January 15, 2022
こちらの方は新型ノアのデザインは好みとおっしゃっており、いろいろな意見がある中で肯定的な意見も決して少なくありません。
ミニバンのデザインは年々押し出し感の強いものとなっているので意見が分かれるのは仕方ない面もあるでしょう。
新型ノア&ヴォクシーの内装デザインめっちゃ良いんだよな〜🥺✨✨✨
欲し〜い!!!— のこ🐯 (@dancing_nokosan) January 14, 2022
こちらの方は新型ノアのインテリアについて評価をされており、購入意欲がそのデザインから出ているようですね。
エクステリアはともかくインテリアのデザインはかなり万人受けするような落ち着いたデザインであり、魅力的に感じる人も多いでしょう。
新型ノア、なんでデザインだよ…
ノアがオラオラしちゃダメでしょ
なんならボクシーの方が上品かもしれない
ボクシー一択だな— クルエル (@admiralcruel) January 14, 2022
こちらの方は新型ノアのデザインはあまり好まれていないようで、もっと派手なコンセプトのヴォクシーのほうがまだ上品とまでおっしゃっています。
新型ノアの力強いデザインについては否定的な意見を持つ方も少なくなく、ファミリーカーとして落ち着いたイメージのノアが派手なデザインに変わったことでの落差からでしょう。
ノアの欠点
新型ノアのデザインの欠点についてはそのフロントマスクデザインの大きな変更にあり、まさに賛否両論を生んでいる点でしょう。
新型ノアはその受注状況などから人気なのは間違いないのですが、前述で触れたようにノアのデザインについて否定的な意見を持つ方も少なくありません。
ノアはこれまでヴォクシーやエスクァイアとともに併売されてきたのですが、ヴォクシーやエスクァイアがちょっとヤンチャで派手なフロントマスクを持っていたのに対し、ノアは大人しくてファミリーカー向けというイメージが一般的でした。
販売台数としてはヴォクシーなどのほうが上でしたが、ノアはあまり派手なデザインを好まない層に受け入れられており、うまく差別化ができていたということです。
しかし新型ノアではデザインがかなり派手な方向に変わっており、兄弟車のヴォクシーと並べてみてもフロントマスクのコンセプトは近いように思えます。
もちろんヴォクシーのほうがより押し出し感の強いようにデザインされていそうなのはわかりますが、新型ノアが落ち着いたイメージというには少し難しそうです。
そういった面があって新型ノアのデザインには賛否両論が多いのですが、まだまだ新型ノアは発売したてであり見なれていない部分も多いでしょう。
実際に新型ノアのデザインが受け入れられるかどうかは、今後の売れ行きなどで判断できるでしょう。
ノアの値段
では最後に新型ノアの新車価格や中古車価格をご紹介していきますが、新型ノアはまだ発売から日が浅いため中古車がありません。
そのため中古車価格としては前型ノアのものをご紹介しましょう。
ノア | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
ノア(4代目) | 2,670,000円〜3,890,000円 | カーセンサー | 中古車なし |
goo-net | 中古車なし | ||
ノア(3代目) | 2,240,000円〜3,440,000円 | カーセンサー | 830,000円〜3,940,000円 |
goo-net | 830,000円〜3,970,000円 |
新型ノアは新車価格が2,670,000円〜3,890,000円で設定されており、中型ミニバンとしては標準的な価格帯から少し高めの位置にあります。
先代のノアが2,240,000円からの車種となっているので最低価格が結構上昇しており、最高価格に関しても同じぐらい高くなっているので全体的に価格帯が上にシフトした形です。
車の性能的には進化はしているものの大きく変化したわけではないので、デザインや高級感のある質感に対しての価格上昇と考えて良いでしょう。
中古車価格に関しては3代目ノアは初期型が7年落ちぐらいになっているので、最低価格が結構抑えめになっています。
初期型では800,000円台からとかなり手に入れやすくなっている一方で、最終型などはフルモデルチェンジ後とはいえまだまだ価格は高どまりしています。
今後新型ノアの販売が進んで中古車も増えてくると3代目ノアの中古車価格はもっと大きく下がっていきますので、そうなれば先代ノアのおとなしめなデザインとあわせて落ち着いた車種として魅力が出てくるでしょう。
新型ノアはデザイン的にかなりカッコいいものになってはいるものの、これまでのノアのイメージから少し外れていたり価格帯もあがっているのでコストパフォーマンスとしてはあまり魅力的ではないかもしれません。