マツダ MAZDA6はマツダのフラッグシップカーで、セダンとステーションワゴンが展開されています。
今回はこのMAZDA6の後部座席についてご紹介します。
MAZDA6の後部座席の2列目・セカンドシート
マツダ MAZDA6はマツダの最上級フラッグシップカーで、大型セダンもしくはステーションワゴンに匹敵するサイズの車です。
MAZDA6は以前はアテンザという車名だったのですがマツダの命名規則の変更によってMAZDA6となったのですが、実は車のベースは2012年発売の3代目アテンザであり基本的なレイアウトやコンポーネントは同一となっています。
そんな長寿車種となっているMAZDA6ですが、まず車の大まかなサイズ感をご紹介しましょう。
スペック | MAZDA6 SEDAN/WAGON | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | MAZDA6 SEDAN:4,865mm MAZDA6 WAGON:4,805mm | |
全幅 | MAZDA6 SEDAN:1,840mm MAZDA6 WAGON:1,840mm | |
全高 | MAZDA6 SEDAN:1,450mm MAZDA6 WAGON:1,480mm | |
室内長 | MAZDA6 SEDAN:1,960mm MAZDA6 WAGON:1,930mm | |
室内幅 | MAZDA6 SEDAN:1,550mm MAZDA6 WAGON:1,550mm | |
室内高 | MAZDA6 SEDAN:1,170mm MAZDA6 WAGON:1,170mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | MAZDA6 SEDAN:490mm MAZDA6 WAGON:700mm |
幅 | MAZDA6 SEDAN:1,020mm MAZDA6 WAGON:1,030mm | |
奥行き | MAZDA6 SEDAN:1,170mm MAZDA6 WAGON:1,100mm | |
運転席寸法 | 高さ | MAZDA6 SEDAN:約1,000mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm |
幅 | MAZDA6 SEDAN:495mm MAZDA6 WAGON:495mm | |
奥行き | MAZDA6 SEDAN:約1,000mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | MAZDA6 SEDAN:約1,000mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm |
幅 | MAZDA6 SEDAN:495mm MAZDA6 WAGON:495mm | |
奥行き | MAZDA6 SEDAN:約1,000mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | MAZDA6 SEDAN:約900mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm |
幅 | MAZDA6 SEDAN:約1,300mm MAZDA6 WAGON:約1,300mm | |
奥行き | MAZDA6 SEDAN:約1,000mm MAZDA6 WAGON:約1,000mm |
MAZDA6には車のタイプとしてトランクルームのあるセダンタイプの「SEDAN」と、5ドアハッチバックタイプのステーションワゴンである「WAGON」があります。
MAZDA6は車の外観サイズが大型セダンクラスの大きな車であり、WAGONよりもSEDANのほうが全長はより長い車になっています。
その差は主にラゲッジスペースのサイズで変わっており、乗員が座る車室内の室内長や室内幅、室内高はSEDANとWAGONではほぼ同サイズです。
大型セダンなので室内長や室内幅はセダン系の車としては結構大きくなっていますが、室内高はMAZDA6がスポーティで車高の低い車なので控え気味のサイズになっています。
今回はMAZDA6の後部座席を詳しく見ていきますが、後部座席に関してはSEDANとWAGONは基本的に同一レイアウトなのでまとめてご紹介します。
またSEDANとWAGONで違いがある部分については適宜ご紹介していきます。
MAZDA6の広さ・居住性
MAZDA6の後部座席は3人が座れるレイアウトになっており、セダン系車種の一般的なレイアウトです。
MAZDA6は車全体で5名乗りの車で後部座席に3名座れるのですが、後部座席は3席が横につながったベンチシート式の座席になっています。
後部座席への乗り込みは左右の後部ドアから行えるのですが、MAZDA6はドアの開口部がセダン系にしては大きく、またドアの開閉角度も大きいので乗り込みはしやすい車になっています。
また後部座席の横幅自体はセダン系の車種で一般的なサイズですが、MAZDA6は室内幅がワイドで広々としているので2名乗車ならゆとりがあり、3名のフル乗車でも横の人と少し触れるぐらいで収まるので快適に座れます。
また後部座席に座ったときの前席シート背面との間のニースペースはおおよそ拳2個分ぐらいは確保できますので、大人が座ってもそこまで窮屈さを感じることなく座ることができます。
足を伸ばしたりするには少し足りませんが、セダン系統の車種でこれだけ広ければ自然なシートポジションになるので、長距離走行時にもくつろいで座っていられるでしょう。
MAZDA6はマツダのフラッグシップカーということでシート表皮が後部座席でもかなり質感の高いものに仕上がっており、高級感のある満足感のある車となっています。
一方で後部座席に座ったときの頭上空間はSEDANとWAGONで多少差のある部分で、ステーションワゴンであるWAGONでは頭上空間がおおよそ拳1個〜2個分ぐらいは取れるサイズです。
しかしSEDANでは後部座席での頭上空間はせいぜい拳1個ぐらいが限界であり、WAGONよりも上下空間は多少窮屈感を感じます。
これはハッチバックタイプであるWAGONのルーフ形状がほぼフラットであるのに対し、SEDANでは後部座席部分のルーフが少しずつ低くなるデザインなので特に頭上部分が狭くなっています。
MAZDA6の後部座席のチャイルドシート対応
MAZDA6はファミリーカーとしても運用されるセダンもしくはステーションワゴンですが、子育て世代の車として使う場合にはチャイルドシートへの対応が気になる部分です。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートのことで車のシートに乗せて利用するのですが、子供の体は小さくて標準的な車のシートでは安全性が確保できないのでチャイルドシートは非常に重要な安全装備です。
チャイルドシートには乳幼児用や幼児用、学童用など年齢や体の大きさに合わせた製品があり、ある程度の年齢までは仕様が義務付けられています。
またチャイルドシートは搭載場所として後部座席に載せられることが多く、チャイルドシートの固定にはシートベルトを使うのが昔から一般的な方法です。
しかし最近では「ISOFIX」というチャイルドシートの固定規格が普及して来ており、これに車が対応していればISOFIX式のチャイルドシートを確実で安定した固定が可能となります。
MAZDA6ではSEDANでもWAGONでも後部座席にこのISOFIX対応の固定器具が設定されており、コウブザセキの左右席にそれぞれ1つずつチャイルドシートを固定することができます。
2つチャイルドシートを搭載するとさすがに残り1席のセンターシートには座わりにくいですが、チャイルドシートの大きさによっては子供ぐらいなら乗れるかもしれません。
また後部座席の背面やSEDANでの上面には「トップテザーアンカー」と呼ばれるチャイルドシートの上を支えるストラップ用の金具があり、こちらも併用することで非常に安全性の高いチャイルドシートの固定ができます。
なお実際にチャイルドシートが搭載できるかどうかは後部座席のスペースとチャイルドシートのサイズで決まってくるのですが、MAZDA6は後部座席が結構広いスペースになっているので多くのチャイルドシートが問題なく搭載できます。
チャイルドシートメーカーはそれぞれ車に対する適応表などを作成しているので事前に確認すればわかりますし、マツダのメーカー純正チャイルドシートを購入すればあらかじめ搭載性を確認された製品を購入できます。
MAZDA6の座り心地
MAZDA6の後部座席の座り心地はフラッグシップモデルということで良質であり、快適に過ごすことの出来る車になっています。
MAZDA6の後部座席はまずシート自体のデザインが左右席を優先しており、左右席は座面や背もたれが多少凹むようなデザインとなってホールド性を高めています。
後部座席の背もたれや座面のクッション性も高くゆったりと座れるシートになっていますし、シート周辺のスペースもゆとりを感じられるサイズなのでどっしりと座れて、長時間座っていたとしても疲れやすいということはないでしょう。
後部座席のセンター席に関しては左右席の凹みの影響で座面や背もたれが少し盛り上がったような形となるので座り心地は低下しますが、クッション性はしっかりとあるので補助座席的な使い方であればそこまで不便は感じないでしょう。
特に後部座席の座面は前後のサイズが大きく取られているので広い範囲で足を支えてくれて、長時間座っても快適性が高く仕上がっています。
またMAZDA6の後部座席には3席全てに大型のヘッドレストが装備されており、安全性の面でもしっかりしています。
ヘッドレストは普段の走行時に頭を預けるクッション部分ですが、万が一の事故の際にはヘッドレストで頭をしっかり支えてむち打ちを防ぐための安全装備となります。
後部座席ではセンター席のヘッドレストが小型であったりオミットされる場合もあるのですが、MAZDA6では左右席とほぼ同サイズの大型のヘッドレストがセンター席にも設定され安心感があります。
さらにこのヘッドレストは上下への調整機能も備わっているので、乗員の頭の位置に合わせた調整が可能です。
しかし上下の調整機能についてはSEDANとWAGONでは多少の使い勝手の差があり、WAGONではルーフがフラットなためヘッドレストは満足出来る位置まで上げることが出来ます。
ですがSEDANでは後部座席の上辺りでルーフが低くなることに加えてヘッドレストのすぐ上にリアウインドウが来てしまうので、天井付近までヘッドレストを伸ばすことができません。
ヘッドレストの調整量は乗員の身長などで決まってくるので、SEDANでは身長の高い人は助手席に乗ってもらうほうが良いでしょう。
MAZDA6の後部座席の装備
次にMAZDA6の後部座席まわりの装備類についてご紹介していきます。
まずMAZDA6の後部座席のシートベルトについて見ていきますが、シートベルトは3席全てに3点式シートベルトが装備されており、SEDANとWAGONで同一の装備となります。
3点式シートベルトは運転席や助手席と同様のものが後部座席の3席に設けられており、操作感などがオーソドックスなので初めて乗る人でも楽に操作できます。
センター席のシートベルトもシートのすぐ脇から出るタイプなので、変則的な構造ではなく使い勝手が良好です。
また3点式シートベルトは走行中も体をある程度支えてくれるのでシートポジションをキープしてくれて、疲れを軽減してくれるので嬉しい装備です。
その他の装備として目玉なのが空調関係で、MAZDA6には前席センターコンソール裏に後部座席用のエアコンダクトが設けられており、後部座席を快適な温度に調整することができます。
またMAZDA6ではグレードによって後部座席にもシートヒーターを装備できるので、冬期などもすぐに温まって快適です。
さらに後部座席周りでは収納関係が充実しており、左右のドアポケットは大型でドリンクホルダーも兼用しているので使い勝手が良好です。
加えて前席シートの背面にシートバックポケットがあるのですが、MAZDA6ではシンプルなデザインではなくメッキパーツをあしらった高級感のあるシートバックポケットとなっているので満足度も高い装備です。
そして後部座席周りの装備として機能が充実しているのがリアセンターアームレストで、こちらはMAZDA6のSEDANにもWAGONにも標準装備となっています。
アームレストは後部座席の背もたれ部分から引き出して使うタイプのもので、左右席に座った時に利用できます。
アームレストが大型なので腕を預けてどっしりくつろげるのですが、さらにアームレストにはドリンクホルダーやシートヒーターのコントローラーも装備されるので手元で色々操作が出来るのが便利です。
さらにアームレストの内部は開閉式のボックスとなっていて小物が収められますが、その内部にはUSB式の充電ポートまで設定できるので非常に使い勝手の良い装備となっています。
MAZDA6のリクライニング・シートアレンジ
MAZDA6では後部座席にはリクライニング機能などはありませんが、シートアレンジは使い勝手が良いです。
MAZDA6の後部座席にはシート全体の前後スライド機能や背もたれのリクライニング機能がなく、基本的に固定式の座席になっています。
最近の大型セダンやステーションワゴンでは後部座席のリクライニング機能が備わるようになってきましたが、MAZDA6は基本設計が結構昔の車なのでこのあたりは少し残念な部分です。
しかしMAZDA6の後部座席はスペースも結構広いのでリクライニング機能がなくても快適ですし、背もたれの角度もゆとりがあるので十分くつろげるでしょう。
しかしMAZDA6の後部座席にはシートアレンジ機能が備わっており、ラゲッジスペースを拡大するために後部座席の背もたれを倒すことで後部座席のスペースも荷室として活用できます。
後部座席の背もたれは完全に前に倒れて座面の上に重なるのでコンパクトに収納でき、ラゲッジスペースとほぼフラットになるので荷物も積み込みやすくなります。
またWAGONはハッチバックカーなので後部座席のすぐ後ろがラゲッジスペースとなりシートアレンジも行いやすい構造ですが、トランクルームとなるSEDANでは「トランクスルー」 という機能になりトランクルームの利便性を一気に拡大するシートアレンジとなります。
WAGONとSEDANではラゲッジスペースの上下方向や左右の幅には差がありますが、シートアレンジを利用することで前後方向に大きくラゲッジスペースが拡大できて大きい荷物や長い荷物を積み込めるようになります。
またSEDANでもWAGONでも後部座席は左右の6:4分割式となっているので、左右席どちらかだけを収納すれば座席を残した形でもラゲッジスペースを拡大できます。
MAZDA6の後部座席の評価・口コミ
MAZDA6の後部座席についてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介しましょう。
改めてMAZDA6を見て感じたのは後席の造り込み。
広々したレッグスペースに機能性を加えたシートバックと国産メーカー最高峰のアームレスト。
デザインこそ6世代ですが質感の高さはCX-60に負けてない♪#MAZDA6 pic.twitter.com/DTNhgIggPW— togari@クルマの魅力伝えたいブロガー (@togari11) August 3, 2022
こちらの方はMAZDA6の後部座席について改めて色々な点を評価されており、高い評価を与えていらっしゃいます。
MAZDA6は車の基本設計が古めの車ではありますが、後部座席の機能性や質感は最新の車に引けを取るものではありません。
アテンザ、MAZDA6は後部座席に大きめチャイルドシートとジュニアシート乗せとっても
真ん中大人一人座れるよ😛 pic.twitter.com/hJJiXxlz1v— MK (@ikmk25) June 1, 2022
こちらの方はMAZDA6の後部座席にチャイルドシートを2つ積み込んでいらっしゃいますが、なんとその間のセンター席になんとか座れるだけのスペースを確保されています。
チャイルドシートの形状や仕様によってはこのような使い方も可能であり、室内幅が広いMAZDA6ならではの使い勝手といえるでしょう。
総評
マツダ MAZDA6はマツダのフラッグシップカーとして確かなクオリティとデザインを持つ車で、SEDANとWAGONという2タイプの設定で幅広いニーズに対応しています。
後部座席は十分なスペースと機能性、そして高級感を感じるデザインなどで満足度の高いものに仕上がっており、価格以上にコストパフォーマンスを感じられる部分といえるでしょう。