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中古車の「車検整備付」とはどんな意味?支払総額費用はどうなる?

中古車探しをしているときに見かける「車検整備付」という表示ですが、一見するとどういう状態の車なのかってよくわかりませんよね。

今回は少々わかりにくい「車検整備付」の中古車について、詳しく解説していきます。

車検整備付とは

整備する人

さて、中古車の説明についている「車検整備付」という言葉ですが、これは「中古車の車検がまだのこっている」という意味ではありません。

「車の値段に車検と整備の費用も含まれている」、という意味で使われており、わかりにくい表現になっています。

車検整備付に関するQ&A

ではここからは、車検整備付、というものについての疑問点をお答えしていこうと思います。

1.「車検なし」との違いは?

「車検なし」でも「車検整備付」でも、現在の状態としては車検がない状態です。

しかし車検整備付の場合には購入と同時に車検整備も行ってくれる為、車を買ったら車検が付きます。また車検費用が購入費用に含まれているので、表示価格以上の費用は必要ありません。

車検なしの場合も購入時に車検を通さなければいけませんが、車検費用は表示価格とは別となっていますので、諸費用として車検費用と整備費用が発生します。

2.「車検あり(残っている)」との違いは?

「車検あり」の場合、購入する中古車には前の所有者が通した車検が残っていますので、購入時に新たに車検を通す必要はありません。

書類を揃えれば、購入してすぐに乗って帰ることもできるでしょう。

しかし「車検整備付」は現状では車検がありませんので、車検を通さなければ走行することはできません。

3.「車検整備付」は丸2年間車検に出さなくていいということ?

「車検整備付」の車を買っただけでは車検は切れていますが、購入時に車検を通せばその後2年間は車検は不要です。

購入費用に車検費用が入っているので、よほどの理由がない限りは車検を一緒に通すことになるでしょう。

なお2年間の間に車に改造や構造変更などを行った場合は、車検が残っていてももう一度車検を受けて、構造変更部分が法規に適合しているかを検査しなければいけません。

4.  車検費用は払う必要があるの?

車検整備付、となっていれば車検費用と整備費用は払う必要がありません。ただし車検費用、整備費用以外にも車検時には次のような費用が必要となりますので、これらは車検整備付の金額には含まれません

  • 自動車取得税
  • 自動車重量税
  • 自動車税
  • 自賠責保険料
  • 消費税
  • 諸経費(印紙代、登録費用、名義変更費用)
車検整備付は、あくまでも車両価格+車検費用+整備費用の合計です。

5.「車検整備付」価格は本体価格よりいくら高くなっている?(車検整備にかかる費用はいくら?)

通常ディーラーや中古車店で車検を受ける場合には、税金などの諸経費を除いた費用で70,000円~100,000円程度かかります。

これには車検代行費用、整備費用などが含まれており、「車検整備付」の車の値段に含まれている費用と同様のものです。

ですので、同じ車種、同じ年式で「車検なし」「検なし」と表示のある車に対して100,000円までの価格差までなら許容範囲です。

逆にそれ以上の価格差のあるものは、走行距離や装備差など明確に金額差が出る違いがなければ怪しいと考えるべきです。

「車検整備付」は一見便利そうに見えますが、車両価格以外の費用が見えにくくなっていることにも留意しましょう。

もし車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方も合わせて覚えておくといいですよ。

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6. 支払総額はどうなる?車検整備付価格からプラスどれくらいが相場?

「車検整備付」の車を買う際に表示価格以外に発生する諸経費は前述しました。

それぞれ次のように費用が決まっており、諸経費の総額は相場でいえば車両整備付価格+100,000円~200,000円は必要です。

自動車取得税

自動車を取得した場合に必要となる税金で、中古車の場合は軽自動車は4年経過時、普通自動車は6年経過時で非課税となります。

それ以内の期間では次の残価率によって税額が決まります。

残価率一覧

経過年数軽自動車普通自動車
1年0.5620.681
1.5年0.4220.561
2年0.3160.464
2.5年0.2370.382
3年0.1770.316
3.5年0.1330.261
4年0.1000.215
4.5年0.177
5年0.146
5.5年0.121
6年0.100

たとえば普通車で新車時の価格(課税標準基準額)が2,000,000円の車だった場合、新車時の自動車取得税は以下となります。

計算ステップ
① 課税標準基準額車種やグレードのによって
決まる課税標準基準額を調べる
② 取得金額計算課税標準基準額×0.9×残価率
③ 自動車取得税計算軽自動車自動車取得金額×3%
普通自動車自動車取得金額×2%

自動車重量税

自動車重量税は車の重量に応じてかかる税金で、税額は以下のようになっています。「車検整備付」の場合は通常2年の車検期間です。

車検期間1年2年3年
~1t8,200円16,400円24,600円
1t~1.5t12,300円24,600円36,900円
1.5t~2t16,400円32,800円49,200円
2t~2.5t20,500円41,000円61,500円
軽自動車6,600円9,900円

自動車税

自動車税は車の排気量に応じて支払う税金で、税額は次の表の通りとなっています。

総排気量自動車税額
(減税なし)
~1,000㏄29,500
1,000㏄~1,500㏄34,500
1,500㏄~2,000㏄39,500
2,000㏄~2,500㏄45,000
2,500㏄~3,000㏄51,000
3,000㏄~3,500㏄58,000
3,500㏄~4,000㏄66,500
4,000㏄~4,500㏄76,500
4,500㏄~6,000㏄88,000
6,000㏄~111,000

自動車税はその年度の4月1日から1年間分の税金ですが、年度の途中に購入した場合には購入月の翌月から翌年の3月31日までの月割り分を支払います。

自賠責保険料

自賠責保険料は車検期間と同じ期間保険に加入します。「車検整備付」の場合は通常2年の車検期間です。

車検期間1年2年3年
自家用乗用車16,350円27,840円39,120円
自家用小型貨物車17,270円29,680円
軽自動車15,600円26,370円36,920円

消費税

購入費用以外の諸経費で割合金額が多いのが消費税です。2017年3月現在では税率は8%ですので、中古車の購入費用が1,000,000円の場合には80,000円もの消費税がかかります。

諸経費:印紙代、登録費用、名義変更費用

車検登録時に必要な書類代や印紙代、登録費用などです。また車検時に一緒に名義変更も行いますのでその費用も入ります。金額はそう高くはなく、2,000円〜5,000円ぐらいでしょう。

支払い総額例

上記の費用を合計すると、2,000㏄までの普通車の場合を例にすれば次のようになります。なお車検整備付の購入価格は1,000,000円です。また中古車は3年落ちとして自動車取得税を計算します。

自動車取得税8,500円
自動車重量税24,600円
自動車税34,500円
自賠責保険料27,840円
消費税80,000円
諸経費5,000円
合計180,440円

以上のように車検整備付であっても、それ以外の費用で180,000円近くの経費が発生する可能性があるのです。

7.「車検整備付」は「お得」なの?

疑問

「車検整備付」は価格表示の上ではお得なイメージがありますが、改めて値段の相場や車検費用の相場などを考えると、結局値段はそう変わらないことも良くあります。

また前述しましたが中古車店側が必要以上の車検整備費用を上乗せして車検整備付価格を設定しているかもしれませんので、他の車検なしの車の相場と比較して、妥当な金額差かどうかをきちんと調べましょう。

中古車店側も必ず利益になるように価格設定しているはずですから。