「トヨタのランドクルーザーを買おうと思ってるんだけど、内装はどんな感じ?」
「ランドクルーザーの内装を、メーカーサイトに載ってない細かいところまで見たい!」
車を購入するとき、見た目や走行性能も大事ですが、内装がかっこいいかどうかも気になりますよね。
そこで、トヨタ・ランドクルーザーのすみずみまで写した内装写真を紹介します。
ハンドルやメーターまわりはもちろん、乗車口ドアやシートの質感といった細かいところまで、徹底的にお見せします。
ランドクルーザーの内装:前部座席(助手席/運転席周り)
それではまず、前部座席からの紹介です。グレードはAX “Gセレクション” 4WDです。
コックピットの全体の様子。内装色はブラック(ルーフ色グレー)で、インテリアオーナメントはダークブラウンになっています。
すっきりしていて良いカラーですね。クセのない、万人受けするカラーだと思います。
助手席ドア側から見たコックピット全体。
センターコンソール(運転席と助手席を隔てる部分)に装備された、太めのシフトレバーが存在感を放ってますね。
運転席から見えるコックピットの全体です。
メーターの数が多いのが印象的ですね。車種によってはスピードメーターしかついていなかったりしますが、個人的にはこれぐらい色々ついているほうがかっこいいと思います。
助手席から見たダッシュボードです。
ダッシュボードのアップ。木目調部分が先ほど解説した、ダークブラウンのインテリアオーナメントです。
運転席ドア側から見た、前部座席の様子。
内装色がブラックなので、シートも黒。無難なカラーですが、やはり万人に受けるのはこの色でしょう。
助手席ドア側から見た前部座席の様子です。
助手席シートのアップ。
さらにアップ。表面はパーフォレーションレザー(穴あけ加工されたレザー)になっています。
前部座席のヘッドレストです。
フロアマットにランドクルーザーのロゴがあります。
ハンドル周り(ステアリングスイッチ・ウィンカーレバー・メーター)
ハンドルは、4本スポークステアリングホイール(木目調+本革巻き)。
まわりの○の部分から、真ん中のクラクションの部分に4ヶ所でつながっているのが4本スポークステアリングホイールの特徴です。
木目調部分のさわり心地が気持ちいいですね。高級車によくあるハンドルですが、車好きなら一度は体験してみて欲しいと思います。
操作感は重く、カーブでは巨大な車体をぐるっと大きく回す感覚。ハンドルを回すのに片手で気軽に回すのではなく、両腕を使って力を込めて回す必要があります。
ハンドル右側の、ステアリングスイッチです。
マルチインフォメーションディスプレイの表示内容や、レーンディパーチャーアラート(ウィンカーを出さずに車線をはみ出してしまいそうなときに鳴る警告)のON・OFFをこれで切り替えます。
レーダークルーズコントロール(先行車と適切な車間距離をたもってくれる機能)のON・OFFスイッチです。右側のステアリングスイッチのすぐ下についています。
ハンドル左側の、ステアリングスイッチです。
オーディオの音量変更や、ハンズフリーで電話をかけたり受けたりするのに、この左側のスイッチを使います。
ウィンカーレバーです。ウィンカー点滅のほか、フォグライトの点灯・ヘッドライトの点灯・ハイビーム・ロービームの切り替えを行います。
オートモードにすると、対向車のヘッドライトを検知して、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
ワイパーのコントロールスイッチです。ウィンドーウォッシャー液による窓清掃も、このレバーで行います。
ランドクルーザーのメーター。右側がスピードメーター、左側がエンジンの回転数を表すタコメーター、真ん中がマルチインフォメーションディスプレイになっています。
スピードメーターの右側の小さな2つのメーターは、バッテリーの残量を表す電圧計と、燃料計。
タコメーターの左側の小さな2つのメーターは、エンジンオイルの圧力を表す油圧計と、水温計です。
(※この写真は私が試乗しているときに同乗者が後部座席から撮影したものです。)
やや遠いですが、走行中はこのようになります。アナログ表示でかっこいいですね。
個人的にデジタルメーターはあまりかっこいいと思えないので、このようなアナログメーターがついているのは嬉しいポイントです。色合いもすっきりしていて見やすい。
ハンドルの位置調節スイッチです。ハンドルの裏側にあります。
その他運転席操作系(エアコン吹き出し口・各種スイッチ・ペダル
運転席窓側の、エアコン吹き出し口。
エアコン吹き出し口の横には、「メーター照度調整ダイヤル」と、「オドメーター/トリップメーター表示切り替えスイッチ」がついています。
メーター照度調整ダイヤルとは、メーター照明の明るさを調節するスイッチです。
オドメーター/トリップメーター表示切り替えスイッチを押すと、走行した総合距離、もしくはリセットしてからの走行距離のどちらかをメーターに表示できます。
2つのスイッチからハンドルをはさんで左側には、「パノラミックビューモニターメインスイッチ」。
これは、「車のフロント・サイド・後方に取り付けられたカメラの映像を合成し、車を見下ろす視点の映像をディスプレイに表示して、駐車の補助をしてくれる機能」のON・OFFを切り替えるスイッチです。
その下には、「プリクラッシュセーフティシステムスイッチ」。
これは、「進路上にいる車両を検知し、衝突の危険性が高いときに警報や自動ブレーキが作動するシステム」の設定を切り替えるスイッチです。
プリクラッシュセーフティシステムスイッチからハンドルをはさんで右側には、左から、
- 「ミラー調節スイッチ」
- 「RSCA OFFスイッチ」
- 「オートマチックハイビームスイッチ」
- 「クリアランスソナースイッチ」
がついています。
ミラー調節スイッチをAUTOにしておくと、ドアの施錠・開錠と連動して、ドアミラーを自動的に格納・復帰させることができます。
RSCA OFFスイッチとは、車両が横転した際に、カーテンシールドエアバッグの作動を停止させるためのスイッチです。
オートマチックハイビームスイッチとは、対向車のライトを検知してハイビーム・ロービームを自動的に切り替えるスイッチで、先ほどのウィンカーレバーでオートモード(もしくはハイビーム)にした状態でオンにすれば機能します。
クリアランスソナーとは、車両と障害物の距離を検知して、マルチインフォメーションディスプレイへの表示やブザー音によって、障害物が近いことを警告してくれる機能です。
4つのスイッチから下に下がると、ETC車載機の設置場所があります。
さらに下がると、ボンネットのロック解除スイッチと、給油口のオープンスイッチ。
アクセルペダルとブレーキペダルです。
インパネ周り(カーナビ・エアコン操作パネル・オーディオ操作パネル)
メーカーオプションのカーナビ。
高精細9型ワイドVGAディスプレイを搭載していて、指先でのフリックやドラッグで操作します。
T-Connectというサービスも利用でき、エンジンをかけてボタンを押すだけで、最新の地図に更新が可能。地図更新は初度登録日から3年間無料です。
カーナビの下の、エアコン操作パネル。
設定温度の変更や、フロントガラス・リヤガラスのくもり止めのON・OFFを切り替えたり、内気循環モードと外気導入モードの切り替えも行います。
エアコン操作パネルの右横には、イグニッションスイッチ(スタートボタン)。
エアコン操作パネルの下の、オーディオ操作パネルです。ラジオの局や音量を切り替えます。
オーディオ操作パネルの下のふたをあけると、シガーソケットがついています。
シガーソケットの手前には、USBポート・AUX端子・シートヒータースイッチ・ステアリングヒータースイッチ。
センターコンソール周り(シフトレバー・各種スイッチ・パーキングブレーキ・アームレスト)
シートヒータースイッチの手前にはシフトレバーがあり、周りをL字型に取り囲むように色んなスイッチがついています。
シフトレバーは大きめで、しっかり手のひらでにぎり込んでガコガコと動かせる形状。操作しやすくて良いですね。
シフトレバーの左上には、「トランスファースイッチ」。
これは駆動系の作動状態を切り替えるスイッチで、通常時はH4(ハイレンジ)にし、氷結路や砂地といった悪路走行時はL4(ローレンジ)にダイヤルを合わせます。
シフトレバーの左下には、「クロールコントロールスイッチ」。
これをオンにすることで、アクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくても、凹凸の大きな悪路を一定の低速度で走行でき、すべりやすい路面でのスリップや車輪の空転を最小限に抑えて、安定した走行が可能です。
クロールコントロールは右上のスイッチでON・OFFを切り替え、下のダイヤルでモードを選択します。
ダイヤルの左上についているのは、ターンアシスト機能のスイッチ。クロールコントロール使用中に切り返し操作なしでは通過困難な急カーブを走行するとき、運転者のハンドル操作に合わせて回頭性を向上させて、少ない切り返し回数で曲がれるようにアシストしてくれる機能です。
シフトレバーの下には、左から、
- 「センターデフロックスイッチ」
- 「VSCオフスイッチ」
- 「セカンドスタートモードスイッチ」
- 「パワーモードスイッチ」
の4つのスイッチがついています。
センターデフロックスイッチとは、ぬかるみで立ち往生してしまった場合の脱出時や、急な降板路の走行といった、大きな駆動力が必要なときに使うスイッチです。
VSCとは、車両の挙動を安定させるシステムのこと。オンにしていると、カーブを曲がるときや右左折時にスムーズなステアリング操作をアシストしてくれます。
セカンドスタートモードスイッチを押すと、ギアが2ndの状態から発進するようになり、雪道や凍結路面で発進する際のスリップを防ぎます。
パワーモードスイッチとは、山間地での走行など、より大きなパワーが必要なときに使うスイッチです。
シフトレバーの右手前の、パーキングブレーキ。
シフトレバーの手前のふたを開けると、ドリンクホルダーが2本分ついています。
さらに手前に下がると、アームレスト(ヒジ掛け)。
アームレストのふたを開けると、なかは収納スペースになっています。
収納スペースは冷蔵庫機能つき。冷蔵庫はフロントエアコンと連動していて、エアコンをオンにしているときのみ使用可能です。
シートについている機能(リクライニング・スライド・シートベルト)
運転席シート右側についている、パワーシートスイッチです。ランドクルーザーの運転席は電動式になっていて、以下の5つの調整がスイッチ操作でできます。
- 前後位置調整
- クッション前端の上下調整
- シート全体の上下調整
- リクライニング調整
- 腰部硬さ調整
とくに嬉しいのは、腰部硬さ調整ができること。手動式のシートではできない、パワーシートならではの機能ですね。
運転席のシートベルト。ヘッドレストの右側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じです。
助手席のパワーシートスイッチ。こちらも電動式で、シートのリクライニングとスライドができます。
助手席用のシートベルト。ヘッドレストの左側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じです。
天井周りの設備(アシストグリップ・室内灯・ルームミラー・サンバイザー)
運転席天井付近のアシストグリップ。
助手席天井付近のアシストグリップです。
前部座席の室内灯。
室内灯は「運転席側のみ点灯」・「助手席側のみ点灯」・「両方点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」・「消灯」の5パターン使用可能。
室内灯の手前には、「ヘルプネットスイッチパネル」と「侵入・傾斜センサーオフスイッチ」がついています。
ヘルプネットスイッチパネルとは、事故や急病といった緊急時に押すと、ヘルプネットセンターに電話がつながり、警察や消防に通報してもらえるスイッチです。
侵入・傾斜センサーとは、車上荒らしが侵入した際に超音波で検知して、アラームを鳴らす機能です。傾斜センサーがついていることで、車の傾きの変化も検知して、けん引車で盗難されそうになってもアラームを鳴らします。
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ランドクルーザーのルームミラー。
助手席のサンバイザー(日よけ)です。
ふたを開けると、ミラーがついています。
運転席側のサンバイザーです。
運転席側も、ふたを開けるとミラーがついています。
運転席ドア
運転席のドアトリムです。
運転席ドアの、インナーハンドル。かなり太く作られてますね。ランドクルーザーの巨大な車体によく似合っています。
運転席ドアの、ドアロックスイッチとパワーウィンドウスイッチ。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
運転席ドアのスピーカー。
助手席ドア
助手席のドアトリムです。
助手席ドアの、インナーハンドル。
助手席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケット。
助手席ドアのスピーカーです。
ランドクルーザーの内装:後部座席(2列目/3列目)
つづいて、後部座席に行ってみましょう。
後部座席ドア
後部座席のドアトリムです。
後部座席ドアの、インナーハンドル。
後部座席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケット。
後部座席ドアのスピーカーです。
2列目全体の様子
後部ドア側から見た、セカンドシートの全体です。車体が大きいだけあって、広々としていて快適。
後部座席の真ん中には、アームレストがついています。アームレストは収納可能です。安っぽくはないですが、高級感もそれほど感じないですね。
アームレストにはドリンクホルダーが2本分ついています。開閉式なので、使わないときは閉じておけば邪魔になりません。
後部座席から見た前部座席の様子。前部座席までの距離は近いので、前後での会話もしやすいでしょう。
シートについている機能(エアコン吹き出し口・シートベルト・ポケット・リクライニング・スライド)
後部座席用のエアコン吹き出し口です。運転席と助手席の間についています。
後部座席右側用と左側用の吹き出し口があり、それぞれ風向のみではなく温度設定も可能。さらにセカンドシートにはシートヒーターもついているので、暑さ・寒さ対策はバッチリですね。
セカンドシート右側のシートベルトです。ヘッドレストの右側についています。
セカンドシート真ん中のシートベルト。こちらも真ん中の席のヘッドレスト右側についています。
セカンドシート左側のシートベルト。位置はヘッドレストの左側です。
装着するとこんな感じ。真ん中にすわるひとはだいぶきゅうくつそうですね。
助手席の後ろのポケット。
運転席の後ろにも、ポケットがついています。
セカンドシート右側の、リクライニングレバー。こちらは前部座席と違って手動式です。
セカンドシート左側の、リクライニングレバー。
リクライニングレバーを引くことで、このようにセカンドシートを折りたたむこともできます。
セカンドシート右側の、スライドレバー。
セカンドシート左側の、スライドレバーです。
2列目天井周りの設備(エアコン吹き出し口・アシストグリップ・室内灯)
セカンドシート左側の、エアコン吹き出し口とアシストグリップ。
セカンドシート右側の、エアコン吹き出し口とアシストグリップです。
セカンドシート天井の室内灯。「右側のみ点灯」・「左側のみ点灯」・「両方点灯」・「消灯」の4パターン使えます。
3列目全体の様子
サードシート全体の様子。左右の席に隔たりのない、ベンチシート状になっています。黒一色で統一された本革シートに、高級感を感じますね。
サードシートには左右に窓がついています。
サードシートから見た前部座席の様子。運転席や助手席のひとと会話するには、けっこう大きな声でしゃべらないと届きません。
3列目シートについている機能(シートベルト・リクライニング)
サードシート右側のシートベルトです。荷室の壁についています。
サードシート真ん中のシートベルト。天井についています。
サードシート左側のシートベルト。位置は荷室の壁です。
シートベルトを装着するとこんな感じ。
理論上は3人すわれることになっていますが、真ん中にすわるひとは相当きゅうくつでしょう。
左右のアームレストには、ドリンクホルダーを2本分ずつ搭載。
サードシート右側の、リクライニングレバーです。こちらもセカンドシートとおなじく手動式。
サードシート左側の、リクライニングレバーです。
3列目天井周りの設備(室内灯・エアコン吹き出し口・アシストグリップ)
サードシート左右のアシストグリップと、エアコン吹き出し口。
サードシート天井の室内灯です。点灯・消灯の2パターンのみ使えます。
ランドクルーザーの荷室(トランク/ラゲッジ)
最後は荷室を見てみましょう。
ランドクルーザーのバックドアはこのように開きます。
サードシートをそのままにした状態では、荷室はあまり広くありません。しかし…、
このように折りたたむことで、サードシート部分とセカンドシート部分もまるごと荷室として使えます。
サードシートの折りたたみは、ヘッドレストを倒したあとにこのレバーを引いて壁に固定するだけ。
力はほとんどいらないので、女性でもかんたんにシートアレンジが可能です。
ランドクルーザーの内装/インテリアの総評
ランドクルーザーの内装をズバリいえば、「見た目に反して乗るひとにやさしい内装」。
車体が巨大なだけに、乗るひとをえらぶような印象を受けますが、たとえば運転席にはパノラミックビューモニターやクリアランスソナーがついていて、運転の難易度を下げてくれています。
シートヒーターとエアコン操作パネルがセカンドシートについているところなんかも、寒がりのひとと暑がりのひとが同乗してもいいように配慮されていますよね。
セカンドシートとサードシートの両方にリクライニング機能が搭載されていることで、せまさの調節が柔軟にできるようになっており、普段は乗らない「家族以外の大人」を乗せる機会があっても対応可能。
荷室のシートアレンジも、レバーを引っ張るだけで座席がかってに跳ね上がってくれるので、誰にでもできる親切設計です。
この記事を読んだことで、ランドクルーザーを購入するかどうかの判断材料のひとつになれることを願っています。