数少ない国産ステーションワゴンのジェイド。
現在では珍しい6人乗りのロールーフミニバンでありながら、ステーションワゴンタイプの5人乗りモデルでもあります。
エンジンには1.5Lエンジンとモーターを組み合わせたi-DCDハイブリッドシステムと、ホンダお得意のVTECを採用した1.5Lターボエンジンを採用しており走行性能も期待が持てます。
そのローアンドワイドなスタイルが走る楽しさを予感させてくれる、スタイリッシュなスポーツワゴンです。
マイナーチェンジでステーションワゴンとしての再スタートを切ったジェイドですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではジェイドの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
ジェイドの2ch(5ch)での良い評価
ホンダ自慢のi-DCDハイブリッドや1.5Lターボエンジンで走りも楽しめそうなジェイド。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
ジェイドに興味があるんだけど最近の車にありがちなえぐいデザインじゃなくスマートでかっこいいな
最近のアクの強いデザインの車が多い中(特にヨタ車)スマートなデザインのジェイドは希少だと思う
ジェイドはワイドアンドローなスタイルでそのスタイルの良さを見せつけています。
歌舞伎メイクのような突拍子もないデザインやメッキでギラつかせるような、いかにもなデザインが多いなかでスマートスタイルのなジェイドは好感が持たれます。
エクステリアデザインは上出来。
すくなくとも最近のホンダでは一番まともで往年のホンダファンにはヒットすると思う。
最近のホンダはこのソリッドウイングを全面に押し出すためにデザインがなされているような車が多く、不自然な印象です。
そんなゴリ押しデザインに縛られることなくスポーティなメッシュグリルでフロントマスクを作るなど、デザインは非常に良くできています。
最近のホンダの車の中ではマシと言われるのは可愛そうですが、それほど周りのデザインが通り一遍棟になってきているということでしょう。
フィット顔っていうかホンダのデザインルールというか
俺は前のも悪くないと思ってたけどやっぱりかっこよくなったよな
ジェイドは販売終了の危機を乗り越えてマイナーチェンジが行われました。
そのタイミングでミニバンからステーションワゴンへと鞍替えをしたわけですが、デザインもおとなしかった前期型から少し遊びを感じさせるおしゃれなものになりました。
オレの前期RSと新型並べてみたけど
バンパーの上側のライン・デザインが後期とは違ったから
バンパー・フォグごと前期に交換ならヘッドランプ変えられるかも?。
やはり後期型のデザインのほうが好評で、このように前期型に後期型のパーツを移植しようという考えもちらほら出ています。
後期型が良くなったとはいえ前期型デザインも好評と言ってよいほど人気はありますから、ちょっともったいない気もしますね
内装
内装(インパネ周り)格好良いと思ったよ
ジェイドの内装はシンプルな造形ながらもダイナミックなデザインでキャラクター性を感じさせます。
スポーツグレードのRSであればカーボン調のインパネを、基準車であれば木目調のパネルをその内装色に合わせたカラーで埋め込んでいます。
最近のホンダの内装とは一味違うスポーティなインテリアデザインで、スポーツワゴンを求めている人には興味深いインテリアではないでしょうか。
HVRSにしたいんだけど内装パネルはカーボン調じゃなくXの黒にしたい。
スタイリッシュな外観のRSは良いですが、外観はそのままにXのような落ち着いた内装がほしいという意見もあります。その場合はXグレードに用いられる木目調のパネルを導入すると良いでしょう。
アフターパーツを新品として導入するのも良いですが、ヤフオクなどで中古パーツを安く導入するとコストも安くすみます。
走行性能
RSガソリンを試乗してきた。
静粛性が高く、キビキビ走って、非常に楽しかった。
お金貯めて買いたいなぁ。良い車だ。
ジェイドには1.5Lターボエンジンと、1.5LNAエンジンにモーターとデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたi-DCDハイブリッドシステムの2つのパワートレインがあります。
ターボモデルの方はシビックやステップワゴンなどにも採用されているホンダの主力エンジンで、キビキビした走りが魅力的です。
車高も低く走行安定性も高いですから、とても楽しく運転できるでしょう。
今日試乗してきたけど、乗り心地も足回りも剛性感も中々良かったよ
エンジンはもう少しパワーが欲しいけど
走った感じは決して悪くない。加速もちゃんとするし、レスポンスもファミリーカーとしては十分と思う。
そしてi-DCDのほうはフィットやヴェゼルなどコンパクトカーに採用されているハイブリッドシステムということもあり、正直パワー不足に不安があります。
しかし実際に運転してみると加速も十分にしますし、乗り心地は悪くないようです。
ただ場面によってはパワー不足が顔を出すようですから、走行性能優先の人は気をつけたほうが良いでしょう。
安全性能
歩行者事故低減ステアリング機能を新採用した安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全グレードに標準装備となりました。
ジェイドはマイナーチェンジによって全グレードホンダセンシングが標準搭載となりました。単眼カメラとミリ波レーダーという現行のセンシング技術の中では非常に高レベルな機能をしています。
現在ではフィットなどにも採用されているので目新しさはなくなりましたが、発売当初はこのホンダセンシングだけでも十分購入の動機となるような、魅力的なものです。
試乗すればジェイドの良さが本当わかる。
ホンダセンシングもなかなかいいし。
高速をホンダセンシング使って
長距離巡航するのには良さそうだな。
ホンダセンシングには全車を追従しながら走ってくれるアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線に沿ってハンドル操作をしてくれるレーンキープアシスト(LKA)が採用されています。
試乗してみればわかりますがその機能は非常に優れており、高速道路やバイパスではドライバーに変わって操作してくれるので疲労の軽減にとても役立ちます。
乗り心地
乗り心地は結構良いと思う。変にふわふわしていないし、かといってガチガチでもない。カーブも大きくロールせず曲がっていた。フィットやステップワゴンとは違うね。アコードや先代のレジェンドに似た感覚だった。
ジェイドは足回りの作りやボディ剛性がしっかりしており、引き締まった足回りでカーブで発生する不要なロールをしっかり抑えてスムーズな走りを見せてくれます。
その運転感覚はコンパクトカーというより、ワンクラス上のアコードなどを感じさせてくれるのり味です。
シートはたっぷりと厚みがあって滑りづらい感じでした。
シートの座り心地は十分な厚みと硬さが確保されており、長時間の運転にもちょうど良さそうです。ドライブが好きな人にはたまりませんね。
RSはMC前はそこそこ突き上げ感あったかと。MC後はかなり改善されたよう。
HVXは全く問題ないはず、乗り心地良いよ。
引き締まった足回りというお話でしたが、ジェイドRSはもともとは硬い足回りで突き上げ感は強かったようです。
ただマイナーチェンジによって突き上げは改善されています。もちろんハイブリッドXなどに関してはもとの通りしなやかな乗り心地は健在です。
ハイブリッドX乗りでRSは判らんけどジェイドの足周りのセッティングは峠を攻めても楽しいような走りと乗り心地のバランスがかなりよくとれてる、求める乗り心地がソフトなのが良いなら不満は出るだろうが、それならジェイドに乗らなければ良いだけ。
そのしなやかな足回りは峠を攻めても楽しめるようなバランスの取れた足回りだという意見もあります。
ただ最初にもあったとおり引き締まった乗り心地ですから、トヨタ車のような柔らかさを求めている人にはあまり向かないようです。
燃費
前期ガソリンRS載ってるけど、今の季節燃費計は街乗りで14くらい。冬は10くらいかな。18インチはいてます。
昨日、全て一般道で山まで大人二人、子供二人を乗せて往復200km走行して平均燃費17.3km/L。もちろん暑い埼玉なのでエアコンは25℃でフル稼働。
燃費はこんなもの??
ジェイドの燃費性能はターボモデルの方は10km/lあたりから17km/lあたりまで幅広い数値が出ています。おそらく平均的に14km/lあたりを目安にしておくと、安心して運転することができそうです。
1.5Lターボエンジンは2.0LNAエンジン程度のパワーがありますので、そのクラスのエンジンと考えれば十分な燃費性能でしょう。
起伏の激しい(?)高速道路通ったらハイブリッドなのに燃費17~18キロ……(エアコン27度)
運転が下手なのか道が悪いのか、普段も良くて19キロで20なんてめったにいかん
ハイブリッドで田舎道を往復200km走って燃費29.5km/l出たよ
燃費良くて満足やわ
そして気になるハイブリッドモデルですが、こちらは17~19km/l程度と、ガソリン車を大きく変わらない数値が出ています。
コンパクトカーを動かすパワートレインで1.5tもの車体を動かしているのですから、これだけの数値になるのは無理もないでしょう。
ただ走り方によっては29.5km/lという驚異的な数値を出す人もいます。これはさすがにいろんな条件がうまく重なった結果だとは思いますが、20km/lあたりを目安にしておけば間違いないでしょう。
ジェイドの2ch(5ch)での悪い評価
キビキビとした走りや引き締まった乗り心地でドライブが楽しめそうなジェイド。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
フロントは色っぽいが、リアのランプ周りのデザインがなぁ、、、
エクステリアデザインが好評のジェイドですが、テールランプ周りのデザインはあまり面白くない問評判です。
ごちゃごちゃとしないシンプルなデザインですが、フロントマスクの作り込まれたデザインとは対照的で地味な印象があるからでしょうか。
テールランプの内側は光らないダミーだけどデザインはかっこいいジェイドをよろしくね
最近の車で多いですが、テールランプユニットがバックドア側に入ると光らないという仕様です。あまりにも光りすぎても目に悪いですが、あるはずのものが光らないと違和感が出てきますね。
内装
内装は好き嫌いが別れそう。オレンジのステッチが黒地に入ってる。その他には安っぽいプラスチック感の多い内装。これで乗り出し300万円か、、、
内外装もそれに見合うコストダウンされて
只でさえ安っぽい内装がさらにとなると厳しいかなぁ。
ジェイドの内装はプラスチック感が強く、安っぽいという意見が多く語られていますホンダの内装はもともとあまり良い評判はありませんが、それを素で行くのがジェイドと言った印象ですね。
車格の割にプラスチックパーツが多く、木目調パネルもいかにも印刷というようなデザインで逆に安っぽさを感じさせています。
スポーティに作り上げるのは良いですが、実用性や質感も大事にしてほしいですね。
前にどなたが書いてたけど、シートは買う人は期待しない方がいい。長距離運転には向かない。といってサイドエアバッグとかあるからレカロとかにも交換しずらい。
シートのクッションがしっかりしていて座り心地が良いと言われていたジェイドのシートも、見方によってはあまりよくないようです。
身体が触れる面は非常に大きく取られていますが、サイドサポートは小さく身体をあまり支えてくれないのが原因のようです。
ただだからといってサイドエアバッグ採用の車ですからシートの交換も安易にできませんし、長時間の運転が多い人は乗り心地を確認しておきましょう。
2列仕様にはベージュ内装無いんだな
残念
やはりRSは内装白ないか
内装白はXのみ
そして意外に多かった意見が2列モデルであるRSにはベージュカラーの内装がないことです。
ロールーフで狭く感じる車内ですから、少しでも広さを演出しようと思うとベージュ内装がほしいところです。どうしてもベージュ内装が欲しい場合は6人乗りのミニバンタイプを選ぶしかありません。
走行性能
RS昨日試乗してきたよ。
出だしのもっさり最悪だったね。
出だしだけならHVの方がまだまし。
キビキビと走ると評判だったターボモデルですが、人によってはハイブリッドモデルよりも出だしが悪いという意見までありました。
ステップワゴンなどでも評判の良いエンジンですから意外ですが、CVTのセッティングなのでしょうか。
ターボもっさりしてた?
俺もステップで代用試乗したけど、HVの方がもっさり感じたよ。
特に発進時にアクセル踏んだときのタイムラグは気になったな。
ジェイドと同じエンジンを搭載しているステップワゴン。車重もこちらのほうが重いですが加速感はターボモデルのほうが良いという意見もあります。
もしかするとCVTとDCTのダイレクト感の違いなど、フィーリングの部分もありますから乗り比べは是非したほうが良さそうです。
一つ追加するならエンジンが1500ではモーターがあっても
重くて快適に走らない、エコモード切って踏み込んでも進まない。
せっかく車重の割にハンドリング良かっただけにもったいないね。
低速時のシフトとクラッチ制御は苦労しているみたい。モーターなかったらどうだろう。けっこうギクシャクするかも。
ちなみにハイブリッドモデルは予想通りで加速が悪いという意見があります。車重にたいして非力なパワートレインですから、ある程度踏み込んだ加速が必要なようです。
さらにはDCTの特徴であるダイレクトな変速ですが、変速のつながりがあまり良くないのか走りがギクシャクするようです。
ハイブリッドモデルもよいですが、マイナーチェンジ以降はターボモデルのほうが出来は良いかもしれませんね。
安全性能
追突軽減ブレーキ(CMBS)の動作については??と思う場面も多々見られます。・
・山道のカーブの木(道路からは1メートル)に反応して警告音・
・センターラインのない道のカーブで対向車とのすれ違いで警告音(ぶつかるほどは接近していないよ)・
・雨天時、前方の車がスピードを落として曲がろうとしたところで警告音(まだ5メートルは離れているのに)・
警告音が鳴ると、緊急ブレーキの作動を恐れて軽くブレーキを服でしまいます。・
なかなか優秀な性能のホンダセンシングですが、動作に関してはまだまだ熟成が足りないようです。
道路脇の木や対向車などでもセンサーが反応したりと、普通に運転していてこのように警報がなると落ち着きませんね。
車間距離や速度など、今以上にマージンを持って運転する必要があるかもしれません。
前方視界を遮るホンダセンシングのセンサー
ジェイドの不満で非常に多いのがこのホンダセンシングのセンサーが運転席側に装着されていることです。
センサーの挙動などは致し方無いとはいえ、安全装備のために視界を遮るというのはなかなか考えものです。
C前RS乗り。来年初車検、間も無く6万キロ。
センシングに渋滞追従が追加出来たならねぇ。
ホンダセンシングは現在もしっかり進化を続けていますが、やはり販売方面の意向もあって安全装備のアップデートはないようです。
安全を買っている部分もあるわけですから、ナビの地図更新のように一定の金額で安全装備のアップデートなどを行ってくれてもいい気はしますね。
乗り心地
確かに空間は広いがそれだけでシートが気に入らなかった、正直グレイスの方がマシだと感じた
やはり乗り心地においてもシートの座り具合はよろしくないようです。
ミニバンと言われるくらいですから空間は十分な広さがありますが、乗り心地で言えば下位モデルのグレイスのほうがマシだとまで言われています。
さらに
内装、装備共にヴェゼルに劣るし、センターコンソール部分にバッテリーが入ってるから収納もなし。
下位モデルのヴェゼルとも比較され、内装の質感や使い勝手で負けていると言われています。
ハイブリッドのバッテリーの関係上仕方がないとはいえ、センターコンソールの無意味な張り出しや収納の少ない室内はジェイドの評判を落としているようです。
V字スライドで、一番後ろにしたら
2列目のドア側がスカスカすぎて
体のホールドが無さすぎる
非常に残念なのがこのV型スライドするセカンドシートです。
せっかく車内を広く使うために考えられた構造ですが、ドア側のアームレストがドアパネルに設置されているため最大まで下がるとホールド性がなくなってしまいます。
はじめからないのであれば仕方がありませんが、本来あるはずのものがなくなってしまうのは非常に使い難いです。これならはじめからスライド量を抑えたほうが良かったのではないでしょうか。
・3列目
173センチの細めの俺はかなり窮屈
足首が前に当たる
長距離は不向き
子供や小柄な人なら大丈夫かも?
ディーラーいわくストリームと変わらんらしい
試乗したら分かるが、3列目頭上をグラスルーフにすることで天井部分が薄くなって頭がぶつからないようになる。グラスルーフに頭がはまるイメージ。ガタガタ道だと間違いなく頭ぶつかる。ちなみに身長175cmの場合。
そしてサードシートはもはやおまけです。これではミニバンなどと称するのは無理でしょう。身長170cmあたりの人はもう座ることはできませんし、それ以上に体格がでかくなると天井にぶつかるほどです。
サードシートの頭上はガラスルーフで開放感がありますが、これはうまくインパネを外してヘッドクリアランスをうまく広げています。
ただ背の高い人はガラスルーフに頭をぶつけたりと痛い思いをするようですから、サードシートは完全なるおまけと考えたほうが良いでしょう。
価格
しかしハイブリッドの価格前より上がりすぎてないか?
ガソリンしか売れないような予感がするな
ハイブリッドの車両価格が上がりすぎているという意見があります。ジェイドの発売当初はハイブリッドX272万円からありましたが、現在は314万円と約42万円もの価格差が生じています。
性能の向上や質感の向上など多くのコストが掛かっているとはいえ、40万円もの価格差はでかいですね。
それに比べターボモデルのRSは253万円から260万円とホンダセンシングが追加された7万円程度の価格差です。シートの変更など色々あるとは思いますが、ハイブリッドの価格の高騰はなかなかひどいですね。
ターボ設定したところでステップと同じ価格では売れる見込み無しだろ、勝てる要素が無い。
ただもう10万円追加することでステップワゴンのベースグレードに手が届きます。
ジェイドとステップワゴンではキャラクター性が違いますので単純な比較はできませんが、この価格差であればミニバンを求める人はステップワゴンの方に足が言ってしまうでしょうね。
ジェイドは買いなのか?
総評
デザイン
ジェイドはステーションワゴンらしいスタイルで、プレスラインでキャラクター付するのではなく曲線などでスタイリッシュなボディです。
フロントマスクもソリッドウイングらしいデザインですが、メッシュグリルのスポーティデザインとなっており、全体的にスポーツワゴンらしいかっこよさがあります。
ただ作り込まれたデザインの中でテールランプのデザインが妙に作り込みが甘く、もったいないです。
内装デザインはシンプルな造形に、パネルデザインなどでデザイン性や質感を演出するオーソドックスなインテリアです。RSはカーボン調、基準車は木目調のパネルでキャラクター性を出しており、しっかりこだわりが感じられます。
ただインパネのプラスチック感が強く、せっかくの木目調のパネルも印刷丸出しのパネルだったりと、価格が300万円近くするわりに質感が低いと言われています。
シートもホールド性が悪かったりと内装に関しては不満の声が多くあがっております。乗り換えを考えている人は、事前にシートの座り心地や使い勝手を確認しておいたほうが良いでしょう。
走行性能
エンジン性能は1.5Lターボモデルとハイブリッドモデルがありますが、ターボモデルを選択するのが無難そうです。
キビキビとした走りでシャシー周りとの相性も良く、スポーティに走ることができます。ただダイレクトさはDCTを採用しているハイブリッドのほうが良いようで、ターボモデルでも人によっては出足がもっさりと感じるようです。
しかしハイブリッドモデルはフィットのようなコンパクトカーに使われているハイブリッドシステムということもあり、パワーが足りないでしょう。
ジェイドの先進安全装備はホンダセンシングで、ACCやLKAにも対応しており非常に実用性の高い装備です。
さらにはマイナーチェンジで全グレードで標準装備となるなど、ホンダの安全性に対する意識の高さを感じられます。
ただセンサーが運転席側のガラス面にあったり、初期型に関してはセンシングの精度が甘かったりと、詰めの甘いところがあります。このあたりはしっかりと試乗で確認しておいたほうが良いでしょう。
乗り心地はスポーツワゴンらしく、引き締まった足回りで固めな乗り心地です。峠などを走るにも必要十分な性能でドライブにも最適でしょう。
ただセカンドシートやサードシートは狭かったり使い勝手が悪かったりと色々と難ありですから、5人乗りのRSが一番無難な選択肢となりそうです。
ハイブリッドモデルに関してはセンターコンソールにバッテリーが収められていることもあり、収納がかなり少なくなっています。使い勝手を考えるとガソリンモデルのほうが良さそうです。
その他
燃費性能はガソリンモデルで14km/l前後、ハイブリッドモデルで20km/l前後でまとまっています。
どちらも優れた燃費性能をしており、価格差は非常に大きくRS同士では価格差が35万円もの差があります。ハイブリッドの燃費性能差額を取るのは難しいでしょうから、この選択は難しいでしょう。
ハイブリッドモデルに関しては発売当初から比べると40万円もの値上がりをしています。それに比べガソリンモデルのRSは10万円ほどしか変わっていません。
当初20万円ほどだったガソリンとハイブリッドモデルの価格差は非常に大きくなってきており、初期型を買った人のほうがお得感があるかもしれません。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、ジェイドはどのような人が買いなのでしょうか。それはジェイドのスタイルやデザインに惚れた人です。
ジェイドの魅力といえばそのスポーツワゴンらしいワイドアンドローなスタイルとデザインです。現在はステーションワゴンらしいボディの車はほとんどおらず、使い勝手とスタイルを両立した車はプリウスαとジェイドぐらいです。
加えてそのデザインはステーションワゴンの中でも非常にスタイリッシュで、ライバル車にはデザイン性では引けを取りません。
さらに不人気車ということも相まって、意外と値引きも大きくなっていますから購入もしやすいというのも特徴です。
逆におすすめできないのは次々と乗り換えを考えている人や居住性を重視するユーザーです。
ジェイドははっきり言って不人気車です。ホンダでも大幅値引きを用いて在庫処分を試みるほどのもので、マイナーチェンジの直前まで販売終了の危機にひんしていたほどでした。
ですので中古市場でもそれほど人気が高いということはなく、リセールバリューは期待できませんので長く乗るというのでなければ、おすすめできません。
そして居住性にも問題ありです。一応ミニバンとしてラインナップされてもいましたが、その特徴的なセカンドシートはたしかに広く座り心地も良いですがサードシートの居住性は最悪です。それに多少の追い銭で居住性が抜群のステップワゴンに手が届きます。
このままお飾りのサードシートを抱えたミニバンを選ぶくらいあれば、少しでも使い勝手の良いバンタイプのミニバンを選んだほうが実用的と言えるのではないでしょうか。
ですので頻繁に乗り換えていく人や居住性重視のユーザーにはおすすめできません。