国内市場で数ある外車の中で、トップクラスの知名度を誇るフォルクスワーゲンゴルフ。
ダウンサイジングターボエンジンにデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたパワートレインで、アクセルレスポンスの優れた走りはとても軽快です。
メイン市場である欧州で鍛え抜かれたその実用性や走行性能は世界中で走るグローバルな大衆車として、とてもよい評価をされています。
そのスタイルもモデルを重ねるごとに洗練されていきますが、ひと目でゴルフだと分かるデザインで非常に秀逸です。
世界のスタンダードとして常に正常進化を続けるフォルクスワーゲンゴルフですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではフォルクスワーゲンゴルフの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
フォルクスワーゲンゴルフの2ch(5ch)での良い評価
ダウンサイジングターボや先進安全装備など、目立った機能はなくとも堅実なフォルクスワーゲンゴルフ。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
個人的にはデザインだけでも買いかえる価値あり。
デザインのシャープさに惚れてしまったら5も6もモッサリダサく見えてしまった。
フォルクスワーゲンゴルフは初代から代々続くデザインポイントはしっかり残しつつも最新のデザインを取り入れて洗練されています。
そのため現行モデルであってもひと目でゴルフだとわかります。しかしながら古臭いということはなく、旧モデルに対して洗練されているデザインであり、正常にデザインが進化して、市場に合わせて作られていることがわかります。
デザインの進化だけでも十分に乗り換える価値があるようですね。
クルマ自体は、事前に評論家が手放し絶賛していた程ではないけど、
実車はスキが少なくて真面目に作られた感はあったな。エクステリア
の工作精度は凄いと思った。
もちろんそんなゴルフも万人受けするわけではありませんが、車の組み立て精度が非常によく、デザインの作り込みだけでなくボディのチリなども少なく、とても良くできています。
こういった真面目な車作りが、ゴルフを世界のスタンダードへと押し上げているのでしょう。
7.5は正面からの見た目がイケてる
ゴルフはマイナーチェンジを行っており、そのモデルはユーザーの間ではゴルフ7に対してゴルフ7.5と呼ばれています。
もちろんバンパーデザインなどもさらに時代に合わせて洗練されており、かっこよくなっています。こちらの方は特に真正面からのデザインがかっこいいとのことですね。
ここはやはり多くのユーザーがゴルフ7よりもゴルフ7.5のデザインのほうがかっこいいという評価がなされています。
外観の変化が少ないのが輸入車の魅力でもあると思う。年数を重ねても古さを感じにくい。
外車を購入される方の多くがこういった意見を持たれています。日本車に比べてデザインの伝統というものを大事にする文化があり、どの車も見ただけでどこのメーカーの何という車かということがわかるようになっています。
それくらいもととなるデザインを大事にしていることもあり、長く乗り続けていても日本車の流行りの過ぎたような古臭さを感じさせない車らしい魅力をもたらせます。
もちろんゴルフも伝統的なデザインを大事にしていることもあり、ご多分に漏れずひと目でわかりますね。
内装
内装はHLよりCLの方が好み。HLは黒テカピカし過ぎ。
ホイールはHL-DCCの黒テカピカがカコイイんだけどね。
フォルクスワーゲンゴルフは量販モデルのTSI・TDIに、コンフォートラインと上級モデルのハイラインと2つのグレード、そしてエントリーグレードとしてTSIトレンドラインが用意されています。
上級モデルといえばハイラインですがインテリアの質感はコンフォートラインのほうが落ち着いていて好みという意見がよく聞かれました。
ピアノ調のパネルで手軽に高級感を演出する手法はどこのメーカーでも情動手段ですが、それが飽きられてきているのかもしれませんね。
HLで気に入ってるのは、夜間車内でフットスペースと両サイドのドアが点灯する事。読書灯がLEDなのも地味に嬉しい。
そんなハイラインの内装装備ですが、もちろんコンフォートラインよりも上質です。
ドアのカーテシライトはもちろんのこと、足元を照らすフットライトや読書灯まで用意されており、上質な雰囲気をしっかり演出してくれます。
夜間の乗り降りは安心ですし、女性へのエスコートにもかっこいいですね。
ナパレザー&木目内装でシートヒーターまで付いているエディション40は特に好きだったなぁ。
同じゴルフとは思えない質感だった。
ゴルフは発売から非常に長い歴史があり、現行モデルでは40周年記念モデルとしてエディション40というグレードが有りました。
上級モデルのハイラインをベースに杢目内装やナッパレザーなど高級車のような演出がなされ、落ち着いたデザインの内装とも相まって非常におしゃれでした。
普通のゴルフでは物足りないという人は中古車などで探してみてはいかがでしょうか。
走行性能
最近1.2の試乗したんだが、HLより軽くて良いね。
日本の市場には、あっちの方があってる気がする。
フォルクスワーゲンゴルフには2.0Lディーゼルエンジンと1.4Lターボエンジン、そして1.2Lターボエンジンの3つのパワートレインが用意されています。
その中で1.2Lエンジンは排気量が小さいこともあり不満な点が出てきそうな印象ですが、1.4Lエンジンに比べてボディが軽いこともあり走りが軽快なようです。
欧州の道路に比べて日本国内はスピードレンジが低いですからそれほどパワーも必要ありませんし、過剰なパワーの1.4Lエンジンよりも1.2Lエンジンが取り回しもよく扱いやすいのかもしれませんね。
ハイライン試乗。そりゃツインチャージャー要らないわけだ。踏めば速く、しかも上質。
ただ1.4Lのターボエンジンは、余裕のパワーとターボとは思えない上質な加速感で走ることができます。
必要十分なコンフォートラインもよいですが、ハイラインはエンジンだけでなく足回りも作り込も違いますから、速さを感じることのできる本命グレードです。
ゴルフのDCTは不思議と楽しく感じます。何が違うんだろう
ゴルフだけではなく国産車にもデュアルクラッチトランスミッションは搭載されていますが、ゴルフの場合はそれらと比べても運転していて楽しく感じるようです。
フォルクスワーゲンで長く使われていますから、制御が洗練されているということもあるでしょう。ただやはりそこは移動目的だけで終わらせない車の走行性能に魅力を見出すゴルフらしい制御が入っているのかもしれません。
せっかくですから試乗で乗り比べてみてください。
安全性能
ACCはフォルクスワーゲンが一番進んでるんじゃねえかな
目的地まで一度もアクセル踏まずに辿り着くことすら可能な気がしてきた
国産と比べるとほんとに性能も使い勝手もダンチ
7.5試乗した。
ACCの発進停止の挙動がスムーズだった。
フォルクスワーゲンゴルフにももちろん緊急ブレーキは搭載されています。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせており、さらに前後にソナーやカメラを付けることで踏み間違い防止にも貢献します。
それらの機能をフル活用することでアダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキープアシスト(LKA)制御も行うのです。
その制御は全車速で対応しており、通常の追従運転の他に渋滞時であっても前の車に合わせて速度やハンドルを維持します。
国産車に比べてその発進や停止の挙動、再加速やハンドル操作などの動きはスムーズで、自動運転の制御に関してはゴルフが一番進んでいるのではないかと言われるほどです。
乗り心地
6のCLと比較して、確かに静かだし、よく走る(まあ、スペック通り)
DSGは6の初期型と比較すると間違いなく良くなってるし、スムーズ(ハード自体変えたか?)
クルーズコントロールはやっぱり前車追従型は楽チン
7.5HL試乗したけど、乗ってて静かでスムーズでびっくりした
パワー感は無いけど、乗り心地良くて静か
DSGは出足のもたつきは以前のものよりあるけど
スムーズ感は2ランクぐらいアップしてる感じだね
フォルクスワーゲンゴルフは先代モデルと比べてもエンジンの静粛性は上がっていますし、走りの軽快さも良くなっているとも言われています。
国内ではメンテが頻繁に必要であまり印象の良くないデュアルクラッチトランスミッションも、耐久性などの面でもしっかり改善されており走りも良くなっているようです。
そしてACCはセットすればほぼ自動で走ってくれるようなものですから、長距離ドライブにおいて疲れにくく、非常に楽なようです。制御もスムーズということですから快適でしょうね。
乗り心地はDCC付きだと非常にマイルド。かつてのGTグレードのようなゴツゴツ感が減少していて好印象。
気筒休止エンジンも運転に集中していると全く気にならないほど洗練されている。
ゴルフの上位モデルであるハイラインにはアダプティブシャシーコントロール(DCC)が採用されています。
電子制御によってパワステや足回りなどの制御を変え、シチュエーションに合わせた最適な乗り心地を実現してくれるモードです。
街なかではコンフォートモード、高速などではスポーツモードなどを使い分けることでとても快適な移動ができるでしょう。
燃費
2シリンダーモードに低速でも隙を見てよくなるし、そのときの違和感まったくなし
市街地半分&郊外半分で燃費計表示は14km/l
HL街中平均燃費は14くらいか。最近の国産2リッターと変わらんね
こちらの方の運転だと、1.4Lエンジンのハイラインの燃費数値は14km/lだそうです。
1.4Lというとコンパクトカー程度の排気量ですからこれだけを見ると低くも感じますが、実は1.8Lから2.0L程度の出力を持っていますからなかなか良い燃費性能です。
1.4Lエンジンはアイドリングストップの他にも気筒停止システムで走行中に必要のない燃料消費を抑えてくれますし、燃費改善のシステムは非常に優れています。
価格
GTI 、Rは値段が値段だから田舎ではあまり見ないね。
乗っている人を見るとゴルフ好きなんだなぁ~と思う。
フォルクスワーゲンゴルフには量販モデルのTSIなどの他に、スポーツタイプのGTIやカスタムモデルのRなど走行性能に長けたモデルが存在します。
やはり価格はそれなりにしますしなかなか手が出ませんが、こういったモデルだとゴルフ好きなんだと周りからも思われるようですね。
車にステータス性などを求めるのであれば、こういったモデルを選んだほうがよいでしょう。
フォルクスワーゲンゴルフの2ch(5ch)での悪い評価
意外にもハイラインよりもコンフォートラインの方が国内での評価が高いフォルクスワーゲンゴルフ。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
7.5のエクステリアに関しては、パサート似のダミーマフラーのダブル出しは頂けない
俺としては、デ・シルヴァ渾身のデザインをいじってもらいたくないw
伝統的なデザインと最新のデザインの融合で秀逸なスタイルのフォルクスワーゲンゴルフですが、ダミーのマフラーはいただけないという意見があります。
きれいな左右対称にするにはこういったものも良いですが、やはり機能美まで考えて作られたデザインにダミーパーツは似合いませんね。
内装
ピアノブラックのインパネは安っぽくて
シルバーのヘアラインの方がいいくらい。
リアドア上部のソフトパッドがハードプラになってるし。
ただ内装が、HLのあの内装って安っぽくね?
なんかVWらしくないというか、高い金出してあんなテカテカしたプラを喜ぶの
って、どんなダセえ奴だよって感じなんだけど?
CLみたけどHLより内装が好みだった
本来上級モデルであるはずのハイラインですがインテリアの質感は安っぽく感じられ、コンフォートラインのほうが好かれているようです。
ピアノブラックのパネルは局所的に使用すると高級感を演出するのに良いですが、センターパネルに堂々と置かれてしまうとプラスチック感が強くなり、安っぽくなってしまいます。
お金を多く払ってまで内装を安っぽくする必要はたしかにないですね。
本革シートで夏に暑いと感じたことないな
冬は冷たくて速攻シートヒーターオンにしてたけど
それより経年劣化による見た目が古くなるのがイヤだったかな
ハイラインは本革シートを選ぶことが可能ですが、何よりも経年劣化によって古臭さが表面化するのが問題点です。
冷たさや熱さはある程度調整することが可能ですが、長く乗っていると乾燥によるひび割れや潰れなどが出てきます。こうなると張替えするしかありませんし個人の力では防ぎ用もありませんので、本革を選ぶ際は注意が必要です。
走行性能
今日、1.4HLに試乗した。
確かに静かでフラットライド、DSGも滑らかだった。
でも、欲しい、買いたいという気持ちが起きなかった。
こういう乗り味、3日で飽きる。一言でいうと退屈。
ハイラインは上級モデルだけに静粛性も加速もなめらかで、非常に乗り心地も走りも良いです。ただ運転していて楽しくなるような高揚感は生まれなかったとのことです。
あまりにも優等生すぎる走りは、加速性能やエンジンの官能性能を楽しみたい人にとっては面白みにかけるのかもしれません。
ゴルフももちろん良いんだけど、楽しく乗りたいって観点で見ると
VWって割とつまらないんだよな。安定性とか静粛性とかで見れば
ぶっちぎりだけど。GTIにしても速いけど上品で薄味というか。
HLは6の方が速かったね
燃費向上の為に仕方ないのかもしれないが7は上が回らなくなって劣化してしまった
DSGもスムーズになったと言えば聞こえが良いけど、レスポンスが悪化したともとれるね
乗り易さや燃費は断絶7なんだけど、かなり大人しい車になってしまったよ
コンパクトカーの世界基準車ということもあり走行安定性や静粛性、加速性能などはとても優秀ですが、ドライブを楽しむという人にとってゴルフを含めフォルクスワーゲンの車は楽しく感じにくいようです。
世界的に走行性能の高さや快適性、環境性能など全てにおいて高い次元でバランスよく作られているということもあり、何かに特化した魅力がないのはつまらないと言えるでしょう。
ノック音がうるさい、室内までゴロゴロ侵入するディーゼル音
dsgの変速がぬるい、パワーが無いのは排ガス規制の影響。
高速に乗ると元気になるが総じて乗り心地が悪い。
2019年にはディーゼルエンジンを搭載したTDIが追加されました。まだ国内では広まっていないようですが、試乗した方の感想はディーゼルエンジンらしいノイズがうるさいとのことでした。
さらにDCTとの組み合わせもあまり良くないのか変速が妙で、パワー感も感じられないそうです。
一度排ガス問題で世界的に問題となったフォルクスワーゲンですから、普及にはとても慎重になっているのかもしれませんね。
アイドリングストップからの出だしがワンテンポ遅いような…こんなもんか
注意が必要なのが、アイドリングストップ中にNにすると、エンジンが再始動しない
IG ONしないといけなくなる。これでもたついて、後ろの車に怒られたw
ゴルフのアイドリングストップ中にニュートラルに入れると、停止状態から復帰しないようです。
安全対策なのかわかりませんが再始動するときにはイグニッションを再び回さなくてはいけなくなるようですから、運転中のシフト操作には注意しましょう。
そしてアイドリングストップからの走り出しは人によってはワンテンポ遅れて感じる場合もあるようです。ここは感覚や慣れの問題でもありますから、購入の前に試乗などでしっかり確認しておくと良いでしょう。
安全性能
レーンキープアシストを一般道でONにするとしょっちゅう誤動作するので、
うざくなって今はOFF、今度高速走るときにONにして使用感を確かめる
あと、車間距離の設定?より前車との車間距離が若干狭くなると、インフォ
メーションパネルに車の絵で警告っぽい表示がされた(音はしない)
フォルクスワーゲンゴルフのACCやLKAの機能は、カーブがきつく制限速度の低い一般道では基本的に想定されていません。
高速道路の単一車線を走ることを目的として作られていますから、使用する際には注意しましょう。
ただ、一つ不満があるのカーナビの出来の悪さ。これについては書き込み通りの使えなさだった。
本当に使ってみて実感したよ。
残念ながら搭載されているカーナビはとても出来が悪いと評判です。
メーカーは国内産のようですが、コストなどの関係でどうしても制御がお座なりになってしまうのかもしれませんね。取り替えることのできない部分ですからしっかり検討しましょう。
乗り心地
CLの試乗で乗り心地が硬くて嫁に却下された・・・
確かに舗装が悪いところはガタガタが気になったわ。
静粛性や乗り心地は意外と評判の良いフォルクスワーゲンゴルフですが、人によっては足回りが硬いと感じるようです。
もともとスピードレンジの高い国で走っている車ですから、コンフォートラインであっても足回りの硬さはある程度仕方がないものなのでしょう。
HLだと少しタイヤが暴れるみたいなこと言ってた。
DCCについても特に良いコメントは残してなかった。
大径ホイールって格好いいけど、あんまり利点ってないのかね。
HLをインチダウンして乗るのが乗り味的にはベストなのかな。
コンフォートラインでも硬いと言われた足回りですが、さらに口径のおおきなホイールを履いたハイラインはタイヤが暴れるという印象があるようです。
足回りはマルチリンク式サスペンションを導入するなどしなやかさがありますから、余裕があるのであればこちらの方の言う通りインチダウンして乗ると快適になるでしょう。
うちの7.5はギシギシしないので
個体差はあると思うよ
プラスチック内装のミシミシ音はあったので
自分が鈍感であるとか、他の音が騒々しくて聞こえないというわけではない
車体剛性の高さが感じられる欧州車ですが、個体によってはボディがギシギシと音を立てるようです。
他の車ではボディではなくインパネから音がしたりもするようですから、個体差はあると認識しておいたほうが良いです。
価格
おれが一番に腹が立つのは価格。>>380の様にアメリカ中国では トーションビーム 多 用 して価格下げてるのに、
プレミアムを維持する為に価格は下げない、そのせいで各国は2018年目標(VWグループ マッハ18戦略)で好成績を収めても、
日本だけ11万台に届かず・・・ってなっても知らないよ。
車体価格に関しては国内のフォルクスワーゲンゴルフは高めに設定されています。他国ではコストダウンした分がある程度価格に反映されるなど優遇されていますが、日本ではそういったことはないようです。
それぞれ国によって装備や価格設定などはそれぞれ違いがあるのは仕方がありませんが、これでは国内市場が軽視されてると思われても仕方がありません。
TDIは高いねぇ。しかもモデル末期で今更感ありありなのにやたら強気の価格設定。値引を盛ってお買い得感を演出したいのかな。
2019年秋に登場したTDIですが、ディーゼルエンジンということもあり価格設定は高めです。
すでに次期モデルも発表されモデル末期も良いところですが、価格設定が高めなのはこちらの方の言う通り値引きでお買い得感を出すためなのか、それとも絶対的な人気を見込んでいるからなのでしょうか。
価格設定に関しては不満がそれなりに広がっています。
フォルクスワーゲンゴルフは買いなのか?
総評
デザイン
フォルクスワーゲンゴルフは優れたデザイン手法を取り入れており、とてもおしゃれでかっこいい車になっています。
それでいてひと目で見てゴルフだと納得させるデザインは説得力があり、誰もが納得するでしょう。派手さはないですが精度の高い組み立ては、ゴルフの品質の高さを感じさせます。
内装デザインは派手さはありませんが堅実で、おしゃれな雰囲気です。ただ上級グレードのハイラインは質感の高さを表すためのピアノブラックのパネルがわざとらしく全面に出ていることもあり、逆にプラスチック感が強く、安っぽく感じると言われています。
実物を見た感想ではハイラインよりもコンフォートラインのほうが質感やデザインが優れているという意見が多くありました。ゴルフへの乗り換えを考えている人は、事前に両グレードの内装を確認しておいたほうが良いでしょう。
走行性能
ゴルフには1.2Lと1.4Lのガソリンエンジン、そして2.0LのディーゼルエンジンにDCTを組み合わせた3種類があります。
ディーゼルは発売したばかりということもありあまり意見は多くありません。ガソリンエンジンは1.4Lのものよりも1.2Lの方が軽いことから取り回しがよく、軽快に走れるようです。
ただ1.4Lは足回りが違いますし絶対的なパワーもありますので、上質な走りを望むのであれば1.4Lのほうが良いでしょう。
安全装備は単眼カメラとミリ波レーダーによって周囲をセンシングしており、その他にも最適な配光を行うアダプティブヘッドライトもありますから、安全装置の作動域はとても優秀です。
それに合わせてACCやLKAの動作も非常に優秀で、現行のドライブアシストとしては一番自然な動きをしてくれるとまで言われています。この安全装備のためだけにゴルフを購入しても良いくらいですね。
乗り心地は静粛性が非常によく、懸念されていたDCTの挙動も以前に比べ非常にスムーズになっておりとても良いです。
さらにハイラインにはドライブモードを最適にするDCCも採用されており、シチュエーションに合わせた乗り心地を選択でき、快適です。
ただインチアップされたタイヤは突き上げがなかなか強く、ゴツゴツした感じが強いようです。コンフォートラインであってもゴツゴツ感が感じられるということですから、引き締まった足回りが好みでない人には良くないかもしれません。
その他
ゴルフの燃費はおおよそ14km/lという意見が多く出ていました。気筒休止機能やアイドリングストップなど無駄のないエンジンパワーで走っていることもあり、なかなか優秀な燃費性能です。
ただゴルフの中で大きな不満がその価格設定です。現行ゴルフは安全装備などが増えたこともあり価格は上がっています。
ただ北米などの市場においては日本に比べて設定価格が安くなっており、国内市場を馬鹿にしているという声が多くありました。
もちろん装備の付け方や売り方の問題もありますが、足回りの簡素化などで価格が下がった分も日本では考慮されていないなど、車好きにとっては重箱の隅をいくらで持つつけるような状態です。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、フォルクスワーゲンゴルフは買いなのでしょうか。フォルクスワーゲンゴルフらしい質実剛健な乗り心地や最新の安全装備に魅力を感じる人にはおすすめです。
フォルクスワーゲンゴルフはハッチバックカーの世界的なベンチマークと言われているだけに、特出した走りの良さや優れたデザイン性など、特別目を引くものはありません。ただその性能のどれもがとても良く、バランスの優れたモデルです。
特にその走行性能はいろんな路面状況を走り抜けなくてはならない欧州の道路でしっかり鍛え上げられており、エンジン性能から乗り心地までしっかりと作られているため安心した走りを楽しめます。
そして先進安全装備に関しても国産車ではやっと高額なモデルに採用され始めた程度の装備がフルで装着されているなど、安全性能も非常に優れています。
特出したものはない分全てが高い基準で作られており、世界的に無難な車と言って過言ではないでしょう。
逆におすすめできないのは車に官能性能を求めるユーザーや高級志向のユーザーです。やはり日本国内ではまだまだ外車といえば高級車というイメージが根深いです。
確かにゴルフは同じ車格の国産車と比べると価格は高いですが、内外装の質感は特出してよいということはありません。これを高級感を狙って購入してしまっては完全に失敗したと思うでしょう。
さらに走行性能においてもいいとは言い切れません。確かにレスポンスが良くスムーズな加速ですがやはりそこは大衆的な性能で、鋭い加速感や限界性能を使い切ってはしるというには面白みは足りないでしょう。
日常の足として確かなものがほしいという人には良いですが、そこに走る楽しみを見出すのは難しい車です。ですから高級志向であったり官能性能を求めるユーザーにはおすすめできません。