発売から20年以上の長い歴史を持つフォレスター。
時代に合わせて姿を変化させ、独自の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDで本格SUV顔負けの高い走破性を持ち、大型のキャビンで居住性もよく実用性は非常に優れています。
現行モデルはパワートレインにハイブリッドを採用したり、排気量を2.5Lに拡大することで余裕のパワーと安全性で、ユーザーのカーライフをサポートします。
そんな力強さがスペックからも感じられるフォレスターですが、やはり購入するとなるとできるだけ安く購入したいものです。
ここではフォレスターの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
フォレスターの値引き額の平均相場
フォレスターはミドルクラスのクロスオーバーSUVで、世界的に人気のあるこのクラスは国内外から非常に多くのライバルがいます。
そんななか走破性の高い車体性能と実用性のあるボディで、アウトドア使用で頼りになるのがフォレスターの特徴です。
そんな独自の魅力を持つフォレスター。販売面ではどうなのでしょうか。また値引き額は一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではフォレスターの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは15万円
フォレスターは現行モデルではe-BOXERを搭載したAdvanceや2.5Lガソリンモデルなどと一回り大きなパワートレインと、SUVらしいスタイリングや居住性の良さから人気があります。
発売から1年ほどしか経っておらず、新車効果もあり現在は値引きはかなり厳しいです。
フォレスターにはさまざまな仕様がありますが値引き額はどれもほぼ変わらない金額で、平均的に15万円前後となっています。車両価格の割合から言うと約5%程度の金額です。
つまり車両価格の5%割ほどの金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは2割引きから3割引き
フォレスターの商談していると営業マンから”今日はキャンペーンなので普段の値引きより頑張って15万円値引きさせてもらうので今日決めてください”と言われました。
割合的にも商品価格の5%程度で十分値引きされている感じもしますし、これ以上は営業マンにも悪い気がします。なのでこのまま決めます、というのも良いですが一度見積書を確認しましょう。
そこには純正のマットやバイザー、ナビなどさまざまなオプションが掲載されていると思います。
こちらの高額なディーラーオプションからも値引きをしてもらいましょう。このディーラーオプションからの値引きは、金額の2割から3割ほどが相場です。
ただ注意が必要なのはディーラーオプションからの値引きは一律ではなく、販売している地域やディーラーの販売力によっても違うことです。ネットでは3割引きと書いてあったのにと言われても、仕切り価格にもよるので無理強いは禁物です。
このオプション値引きでやっかいなのはさきほどの営業マンのトークのように、値引きをよく知らない人には車の値引きを大きく見せるために、オプションからの値引きを本体値引きと総額で提示してくることです。
これだと値引き額が大きく見えるので納得させやすくなりますし、うまくいけば車両からの値引きを抑えて契約できるので利益を出しやすいのです。
交渉の際には冷静に、車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
フォレスター Advance | 309万円 | 15万円 |
オプション | 30万円 | 6~9万円 |
値引き計 | 21~24万円 |
この条件であれば、合計21万円から24万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ここでフォレスターの値引き額の変動を見ていきます。2018年6月に登場したフォレスターは、その後どのような値引き額になり、現在はお買い得なのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2018年6月から | 10万円 |
2018年9月から | 10~18万円 |
フォレスターの値引き額の変動はこの様になっていますが、発売からそれほど経っていないためデータは少ないです。
2018年に発売したばかりのころは、300万円前後の車体価格でありながらも最大でも10万円程度の値引きととても強気です。
しかし半期決算である9月辺りから徐々に値引きは緩み始め、現在では18万円まで値引きの幅は広がりました。現在ではその流れのまま来ており、値引きは18万円前後となっています。
値引き額が21万円から24万円になる理由
現在フォレスターの平均値引き額は21万円から24万円となっています。発売から1年程度ということもあり車両本体からの値引き額はそれほど大きくありません。
こういった平均の値引き額がでるからには、どういった要因があるのでしょうか。値引き額の要因を解説していきます。
そもそもスバルは値引きが渋い
フォレスターの値引きが広がらない要因の一つとして、スバルは値引きが渋いという点が挙げられます。
水平対向エンジンやその車体の仕組みなどからも、もともと嗜好性の高いメーカーであり、スバルに来る人は最終的にスバルを買うという頭があり、なかなか値引きに答えてくれません。
こちらが車を本気で買うという姿勢を見せないと、向こうも動いてくれないという意見もあるほどです。
発売から間もない
フォレスターは2018年6月に発売された車種で、販売期間は1年未満の車というのが2つ目の要因です。
もともとの一部のコアなファンだけでなく、アイサイトの人気で非常に高い人気で売れているのでそれほど値引きする必要はないというのもあり、値引きは渋くなっています。
大幅マイナーチェンジなども現在はありませんので、値引き額が大きくなるのはまだまだでしょう。
ライバルが強力
フォレスターのいるミドルクラスSUVは、世界的に見ても主流で多くのライバルを抱えています。
国内ではエクストレイルやCX-5、海外ではBMWのX3やメルセデスのGLCなど魅力的な車が多くいます。そんななかで勝負していく必要があるので、高い走破性やスタイリングなどは特徴であり、武器にはなりません。
そのため企業努力という名目で値引きが、大きくなる要因の一つとなっています。
オプション値引きが大きい
フォレスターは車両値引きが渋く、オプション値引きが大きいです。そのためディーラーもできるだけオプションを付けてもらい、そこから値引きを起こすという手法が取られています
フォレスターはファミリーユーズから本格アウトドア使用まで使い勝手が良い車です。ナビやアウトドア用品など多くのオプションの選択肢があります。
もちろん高額なオプションを付ければつけるほど、オプションからの値引きの割合は大きくなってくるので、総額の値引き額を見ると大きく感じてしまいます。
オプション値引きが大きいことが車両値引きの渋さをうまく隠してくれるので、車両値引きは交渉がうまくいかないとそれほど起きない要因となっています。
ですのでしっかり知識を入れて交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけで、うまく言いくるめられてしまいます。平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
フォレスターの値引き額の最大・限界額
フォレスターの現在の平均値引き額と、値引き額があまり大きくならない現状を解説しました。それでも交渉によって大幅値引きを獲得している人はいるようです。
ここではフォレスターの厳しい値引き交渉から、最大の値引きを得た人の金額をご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
フォレスターの最大値引きは40万円
現在フォレスターの最大値引きは、40万円という額でした。オプション値引きの大きい車ですので、装着内容で値引きは変わってきますが、発売して1年とは思えないすごい額です。
おそらくこれはかなり良い条件が重なった、奇跡的な値引き額といえるでしょう。最大とまではいきませんが、比較的値引きの大きな人は35万円の値引きを獲得している人が多いです。
ちなみにフォレスターにはいろいろと仕様が多いですが最大値引きの額も、どの仕様であっても同じような値引額となっています。
最大値引きが出た理由
フォレスターの値引きで35万円を超える値引き額を得るからにはやはりそれなりの理由があります。その理由を解説します。
ライバル車としっかり競合させた
フォレスターは値引きの渋い車種です。そこで値引きを引き出すためには絶対必要な要素が、この競合です。幸いにもフォレスターにはライバル車種が数多く存在しています。
価格対をうまく合わせて値引き額を競わせることで、厳しい値引きを崩しましょう。しっかりポイントを詰めて競合させたかどうかで成果は変わってきます。
ハイブリッドモデルからガソリンモデルまで多くのモデルが存在するので、何車種かをピックアップしてこの中から一番条件の良いものを、という風に競わせると良いでしょう。
フォレスター同士で競合させた
値引きが渋いフォレスターから大幅値引きを獲得したというからには、他社競合のさらに上を狙う必要があります。その方法がフォレスター同士の競合です。
フォレスターを販売しているスバルディーラーは、〇〇スバルという名前となっており、頭の〇〇が違えば経営者が違います。扱っている車種は同じでも、経営する会社が違うので販売方針がそれぞれ違います。
ただスバルは県内には一つという場合が多いです。なので県外遠征をするか、サブディーラーと競合するということになるでしょう。
販売方針の違いはそれぞれ必ずありますので、競合させて値引きの大きな店舗を選んだというのが一つの大きな要因と言えます。
ディーラーが値引きをしやすいタイミング
最大値引きを引き出すからには、車の一番値引きがしやすいタイミングで交渉したというのも大きな要因です。
特に9月の半期決算や3月の決算月というタイミングは、ディーラーもメーカーからのノルマを達成するために必死に攻勢をかけます。
そのほかにもメーカーから決算期に合わせた販売施策や、販売台数達成に対する施策もありますので多少値引きが多くなったとしても、施策を獲得した方が得なのです。
そんなときにディーラーがどうしても売りたい一台にハマれば、通常の条件よりさらに甘くなる要因となります。
そうなれば決算期には通常では出せないような、車両値引きやオプション値引きといった条件が提示される場合もあります。
まとめますと、フォレスターの値引き額が最大となった要因は、他メーカーの車やスバル同士でフォレスターでの競合で値引きを広げたこと、そして決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
フォレスターの値引きのレポート・体験・口コミ
フォレスターはうまく交渉しないと値引きはなかなか得られないことがおわかりいただけたかと思います。
では実際にフォレスターを購入したユーザーは、どうやって交渉していくら値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
フォレスター
360万なりました。値引きは30万してもらいました。 pic.twitter.com/a7WUthOyIT
— ☆スケート☆ (@skate1014) 2018年11月5日
こちらの方は30万円の値引きを頂いています。支払額が360万円ということは総額390万円からの値引きということですが、発売から半年ほどの当時としてはかなり大きな値引きと言えるでしょう。
初めて新型フォレスターの見積りにきたけど、目標にしてた30万値引きあっさり達成してくれたので即決した
— ふぇるー (@fastener8810) 2019年4月18日
なんと30万円の値引きをあっさり承諾してくれたディーラーがあります。
オプション内容や地域性もありますが、こちらの要望をすんなり聞いてくれるとこちらも気持ちよく即決できますね。4月という特に販売施策もないような時期ですが、こういうこともあるようです。
週末いよいよフォレスター納車だー
値引き38.5万は頑張った方かな#フォレスター pic.twitter.com/w6ZFw3Ezq1— バラゲー (@b_of_game) 2019年2月14日
こちらの方は38万円もの値引きを獲得して購入しています。
2月の納車ということなので年末から年始の初売りにかけて購入されたのでしょう。初売りのときは営業マンもある程度の達成ノルマがありますので、値引きは大きくなりがちです。
値引き補充分のQUOカードがきました
フォレスター購入時 営業担当が
値引きガンバリすぎちゃって
上の承認が取れなかったらしく、
支払い金額を5千円上げる代わりに
キャンペーン終了してるけど
特別にQUOカードを3万円分出しますと
快諾したのは言うまでもありませんさて何に使おうか pic.twitter.com/eJWNnz4BSc
— mitu9856@SK9 (@mitu9856) 2019年3月2日
なんと営業さんが頑張りすぎてしまったという珍しい事例です。
支払い価格上昇の代わりに何倍ものクオカードなどで返してもらえるなんてとてもお得ですね。スバルディーラーは値引きが厳しいといわれていますので、こうした事例が多いのは不思議です。
フォレスターの値引き目標金額
ツイッター上では思いの外軽々と大幅値引きを出されているフォレスター。
とはいえ普段は値引きが渋くてそう簡単には値引きを行わない車種ですので、交渉の仕方は重要です。しっかり値引きを頂いて購入するためには、絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。フォレスターはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で18万円、オプションで3割
フォレスターの目標値引きは、現在の相場では本体価格から18万円です。そしてマットやバイザー、AV機器などといったディーラーオプションからの値引きは2割引きは当然のこと、3割引きまで引き出せれば十分です。
フォレスターはスバルの販売戦略もあり、車両本体の値引きは簡単には出ない車です。ディーラーオプションが少ない状態では大幅な値引きは出にくいですが、他社競合なども含め値引きを地道の乗せるしかありません。
ディーラーオプションが多くついている場合はオプションからの値引きを含めた総額値引きで、大きく見せて本体の値引きを抑えられる場合がありますので、しっかり値引き総額を確認して目標値引きを獲得しましょう。
目標値引きを上げましたが、実際にできる値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差があります。ですがこの金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できます。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
フォレスターの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、フォレスターの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 18万円 |
オプション値引き | オプションから3割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 27~32万円 |
フォレスター購入の際には、この条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件が今現在の値引き額のほぼマックスです。
時期的なものというのは、決算など時期によってメーカーが出してくる施策で変わってくるので、この程度までくる場合もあればもう少し低い場合もあります。
フォレスターの値引き交渉のポイント
フォレスターの値引きのポイントや目標金額が見えてきましたので、あとはこの目標値引きを手にするための交渉です。とはいえ値引きされて当然といった態度で、頭ごなしに値引きばかりを要求していてはさすがに問題です。
営業マンも厄介な人に売って後々のフォローが大変なのは困ります。そのため逆に値引きを渋くして、ここで買わないようにされてしまうかもしれませんので、節度のある交渉が必要です。
ではどのように交渉すればよいのでしょうか。フォレスターの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
車が安くなりやすい時期を狙う
車が必要になるのは色んな場面があると思います。しかし不慮の事故などで突然車が必要になったという状況ではない限り、車を購入するときに絶対に外したくないのが購入の時期です。
まずモデルチェンジの時期です。モデルチェンジをしたばかりの車は商品価値が上がるため、値引きは渋くなります。
これはどんな車でも共通ですが、フォレスターはモデルチェンジから1年程度です。そのためこれから値引きが徐々に緩んでいくようになるので、ここは特に問題ありません。
次に重要なのが値引きしやすい時期です。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期、8から9月の半期決算、そして7月のボーナス商戦の時期という順番です。
これらの時期はメーカーからの販売施策が出ることが多いので、ディーラー努力プラスメーカー補助でダブルパワーになります。
決算月はさらにディーラーの業績にも関わってきますので、さらなる頑張りを期待できるでしょう。
フォレスターにはこの車で競合をしよう
フォレスターから値引きを獲得するために重要なのは、もちろん他社競合です。厳しいフォレスターの値引きを崩すためには絶対条件と言っても間違いないでしょう。
営業マンも、大幅な値引きを出すときには上司に値引きの相談をしていますので、営業マンが上司に交渉しやすいように理由を作ってあげるためでもあります。
フォレスターとの競合に有効な車はたくさんありますので一概には言えませんが、おなじアウトドアタイプの日産のエクストレイルが一番やりやすいでしょう。
排気量は若干違いますが、ガソリンモデルもハイブリッドモデルもあります。さらにエクストレイルはモデル末期で値引きも伸びてきているので、競合させるには都合が良いです。
自分はフォレスターが良いんだけど、奥さんが値引きの大きなエクストレイルの方にしようと聞かなくて困っている。説得するためにももっと頑張ってくれないかといえば営業マンも頑張って値引きしてくれるでしょう。
競合で真剣に悩んでいることや、価格を揃えて現在の予算の中で一番安い方を買おうと思っているなど、営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
スバルディーラー同士で競合させる
他社競合ではあまりうまく値引きを引き出せず、平均値引きにも程遠い結果にしかならなかった。
もしくはさらなる値引きの上乗せをしたいという場合は、次の手段としてスバルディーラー同士で競合させることができます。
スバルにはサブディーラーのほか、県外に出れば経営の違うディーラーがあります。そこでフォレスター同士で競合させましょう。
もしかするとたまたま最初に行った店舗が、値引きに対して消極的なディーラーだっただけで、別系列の店へ行くと値引きが急に大きく出てきたということもあります。ですのでこちらもしっかり比較していきたいところです。
大幅値引きを狙うには3月
決算月やボーナス商戦など値引きが起こりやすい時期をお伝えしましたが、中でも非常に大きな値引きが期待できるのは3月です。
3月は1年を締めくくる決算最終月で、メーカー契約の台数を計算します。契約台数に届かない、もう少しで販売施策に手が届くということであればその台数に合わせて未使用車を投入します。
しかしこれは中古車と販売しても利益は薄いですし、売れるまでは回収もできないのでディーラーとしては避けたい事案です。
そんなときにフォレスターを買いに来たお客さんで、たまたま3月登録ができる車であれば、営業マンも会社もこれ幸いと値引きを頑張ってくれます。
リミットが迫っていることもあり、駆け引き云々ではなく買うか買わないかの一発勝負です。こればかりは営業マンの感覚を狂わせてしまうほどの威力があり、このタイミングであれば奇跡の値引きを引き出すことができるでしょう。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通ですので、参考程度に捉えてください。