マツダ アクセラスポーツはマツダの中型ハッチバックカーで、扱いやすいサイズとスポーティなデザインが特徴の車です。
今回はこのアクセラスポーツの後部座席についてご紹介しましょう。
アクセラスポーツの後部座席の2列目・セカンドシート
この投稿をInstagramで見る
マツダ アクセラスポーツはマツダが長年ラインナップしている中型車アクセラのハッチバックタイプで、アクセラスポーツという車名は3代目アクセラで採用された車名です。
現行のアクセラは車名が「MAZDA3」となっているのでアクセラスポーツは先代モデルとなりますが、今回はこの先代アクセラスポーツの後部座席をご紹介します。
その前にアクセラスポーツの大まかなサイズ感をご紹介しましょう。
スペック | アクセラスポーツ | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,470mm | |
全幅 | 1,795mm | |
全高 | 1,470mm〜1,480mm | |
室内長 | 1,845mm | |
室内幅 | 1,505mm | |
室内高 | 1,165mm〜1,170mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 730mm |
幅 | 1,020mm | |
奥行き | 850mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約800mm |
アクセラスポーツはセダンとハッチバックモデルがあるアクセラシリーズのハッチバックタイプで、アクセラシリーズの中では売れ筋モデルとなります。
アクセラスポーツは車の全長が抑えめで扱いやすいサイズであるとともに全幅はかなりワイドになっており、さらに全高が低く構えられているのでどっしりとした安定感のあるデザインとなっています。
アクセラスポーツは車内は中型車の標準的なサイズ感に収まっていますが、全幅が大きいので車内の室内幅も広くなっており、意外とゆとりのある車内スペースが確保されています。
ではアクセラスポーツの後部座席について詳しく見ていきましょう。
アクセラスポーツの広さ・居住性
この投稿をInstagramで見る
アクセラスポーツは5人乗りの中型ハッチバックカーで後部座席には3人が座ることができます。
アクセラスポーツの後部座席は3人が座ることの出来るベンチシート式の座席になっており、3席が横につながったタイプの座席です。
アクセラは5ドアタイプのハッチバックカーなので後部座席の左右にもドアがあるのですが、このドアは比較的小さめのドアなので開口部はそこまで大きくなく乗降性はそこそこです。
アクセラスポーツは車内の室内幅が広いので後部座席の横幅はしっかり確保されているのですが、それでも中型車なので2名乗車ならばゆとりを持って座れ、フル乗車の3名乗車だと隣の人と肩がぶつかるぐらいのサイズ感であり決して広々としているわけではありません。
アクセラスポーツの後部座席は前後サイズもそこまで大きいわけではないのですが、後部座席に座ったときの前席シートとの間のニースペースは拳1個〜2個分ぐらいは確保でき、広々とはしていないものの窮屈すぎない程度には座れる座席です。
長時間の乗車となると体を動かしづらくて辛くなるのですが、普段使いであればそこまで不便なく使えるサイズ感でしょう。
またアクセラスポーツは全高が低くスポーティに構えた車ですが、車内のレイアウトが優秀で室内高が意外と広く確保されているので後部座席に座ったときの頭上空間はぶつかることなく拳1個分くらいのゆとりは取れるでしょう。
ですが車のルーフデザイン的に後部が少し低くなるような形なので、身長の高い人だとギリギリ天井に触れることはあります。
アクセラスポーツの後部座席は全体的にコンパクトにまとまったサイズ感で解放感のある車内ではありませんが、中型ハッチバックカーとしてみれば及第点です。
アクセラスポーツの後部座席のチャイルドシート対応
アクセラスポーツの後部座席ではチャイルドシートへの対応もしっかりしており、子育て世代のファミリーカーとしても運用できます。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートで通常のシートの上に載せて使うものですが、車の通常のシートは子供にはサイズが大きすぎて安全に保護できないため、ある程度の年齢まではチャイルドシートの利用が義務付けられています。
チャイルドシートには乳幼児用、幼児用、学童用などさまざまな年齢や体の大きさに合わせた製品があるのですが、チャイルドシートを載せる場所は事故の際に不安の少ない後部座席が多いです。
またチャイルドシートの固定にはシートベルトを利用するのが一般的な利用方法ですが、近年では「ISOFIX」と呼ばれるチャイルドシート専用の固定規格が普及してきているのでこれに対応していればより確実な固定が可能となります。
アクセラスポーツには後部座席にこのISOFIX対応の固定金具が座席の左右にそれぞれ1組ずつ装備されており、後部座席にはISOFIX対応のチャイルドシートを2つ搭載できます。
2つ搭載すると流石にその間のセンター席に座るのは難しくなりますが、チャイルドシートが必要な子育て世代なら4名乗車でもそこまで問題はないでしょう。
また「トップテザーアンカー」と呼ばれるチャイルドシートの上側を支える固定装置も後部座席に設けられているので、これらを活用して確実な固定ができます。
もちろんシートベルトでの固定も可能ではありますが、最近はISOFIX対応のチャイルドシートは一般的になっているのでそちらを利用すると良いでしょう。
なお最終的にチャイルドシートが搭載できるかどうかは後部座席のスペースにチャイルドシートが収まるかどうかで決まっており、アクセラスポーツの後部座席は決して広々としてはいないのであまりに大きなチャイルドシートは搭載できない場合もあります。
ですが各メーカーのチャイルドシートには車種適用表などがあって事前に確認がしやすいですし、マツダのメーカー純正のチャイルドシートなどもあるのでしっかり調べてから購入すれば大丈夫でしょう。
アクセラスポーツの座り心地
アクセラスポーツの後部座席の座り心地としては中型車クラスの標準的な仕様で、比較的フラットな座席となっています。
アクセラスポーツの後部座席はシートのデザインとして左右席が優先されたデザインで、座面や背もたれに多少の凹凸があるので体を少しはホールドしてくれます。
ですがスポーツカーのようなホールド性はないので走行中には少し身体が振られることがあり、近距離ならともかく長距離走行となると少し疲れやすい座席です。
背もたれや座面の固さは中型車クラスなのでクッション性はそれなりであり、普段使いがメインの座席となります。
加えて後部座席のセンター席は盛り上がったような座面や背もたれの形状になっており、左右席に比べると座り心地が少し低下していて補助座席的な役割の強いものとなっています。
なおアクセラスポーツでは標準グレードと上級グレードでシート表皮にも違いがあり、上級グレードでは「パーフォレーションレザー」という穴開き加工が施されたシート生地で静粛性を高めているのでより快適性が向上しています。
またアクセラスポーツの後部座席では3席全てにヘッドレストが装備されており、安全性の面がしっかりしています。
ヘッドレストは通常は乗員が頭を乗せているクッションですが、万が一の事故の際に頭をしっかり支えてむち打ちを防いでくれる重要な安全装備であり、近年の車では特に重要視されているポイントです。
アクセラスポーツでは後部座席の左右席だけでなくセンター席にも十分なサイズのヘッドレストが装備されていて、すべてが上下の調整機能もあるので使い勝手も良好で中型ハッチバックカーとして満足行く装備に仕上がっています。
アクセラスポーツの後部座席の装備
アクセラスポーツの後部座席周りには中型車として標準的な装備は揃っており、使い勝手は悪くありません。
まずアクセラスポーツの後部座席のシートベルトについて見ていきますが、アクセラスポーツでは後部座席であっても3席全てに3点式シートベルトが装備されており、安全性の面ではしっかりした装備です。
中型車となると特に後部座席のセンター席などは変則的な構造のシートベルトである場合も多いのですが、アクセラスポーツのセンター席はシートのすぐ脇からベルトが出るオーソドックスな構造なので使い勝手は良好です。
左右席のシートベルトも後部座席の脇から出てきているので運転席や助手席と使い勝手は変わらず、初めてアクセラスポーツの後部座席に乗る人でも迷うこと無く装着できるでしょう。
その他の周辺装備についてはシンプルなものでまとまっており、後部座席用の空調関係こそないものの各所に収納は充実しています。
前席シートバックのシートバックポケットや左右のドアにあるドアポケットはそこそこの容量はあり、あまり大きなものは入らないものの十分実用的なサイズです。
また左右のドアの下側にはリアスピーカーも装備できるので、グレードによっては良好な音響環境にも出来ます。
またアクセラスポーツの後部座席には標準装備でリアセンターアームレストが装備されており、後部座席のセンター席の背もたれ部分から引き出す形でアームレストを取り出します。
このアームレストは左右席のみ座るときにしか使えませんが、非常に快適な装備でありドリンクホルダーも併設されているので積極的に展開すると良いでしょう。
アクセラスポーツのリクライニング・シートアレンジ
アクセラスポーツの後部座席ではシートアレンジが可能であり、ラゲッジスペースの拡大に利用できます。
アクセラスポーツの後部座席ではリクライニングやスライドといったシートを変化させる機能は装備されておらず、基本的には固定式の座席となります。
近年の車種では中型車でもリクライニング機能を後部座席に設けた車種も出てきていますが、アクセラスポーツは多少前の車なのでそこまでの機能はありません。
前席シートはリクライニングやスライド機能はありますが、アクセラスポーツは後部座席のスペースが多少狭めなこともあり、後部座席のスペースを広げるために前席シートのリクライニングとスライド機能を利用はできます。
またアクセラスポーツの後部座席にはシートアレンジ機能が充実しており、後部座席を収納することでラゲッジスペースを拡大することが出来ます。
アクセラスポーツはハッチバックカーなのである程度の大きさのラゲッジスペースはあるのですが、長い荷物や大きな荷物を積み込む際には後部座席が規制となっており、シートアレンジで後部座席を収納することで結構なサイズのものまで載せられます。
アクセラスポーツの後部座席は左右に6:4分割式の座席になっているので左右どちらかだけを倒すことも可能で、片側を座席として残せば乗車人数を確保しながら長い荷物を積み込んだりすることもできます。
アクセラスポーツの後部座席の評価・口コミ
アクセラスポーツの後部座席についてはtwitterでいろいろな投稿がありますが、その中からいくつかご紹介します。
これよりオペレーションデトルフを開始する。まずは車から二階の部屋へこれを一人で運ぶ。アクセラスポーツのハッチバックで後部座席倒してフルの状態でギリギリの長さというね pic.twitter.com/iQSx0ceHVa
— みっしゃあ (@akaisuisei68) August 16, 2015
こちらの方はアクセラスポーツのシートアレンジを活用して長い荷物を積み込んでいらっしゃいますが、後部座席を収納するとかなりのサイズのものまで載せられます。
後部座席自体は決して広々としたものではありませんが、実用面では十分なサイズはあります。
知り合いのアクセラスポーツの後部座席乗ったら想像より狭くて驚いたな、スタイル優先のせいだろうけど
— Hand Gunner G3 (@K726zzz) November 9, 2020
こちらの方はアクセラスポーツの後部座席に座られたことがあるようですが、サイズが狭くてびっくりしておられます。
アクセラスポーツの外観デザインはスタイリッシュで使いやすい車に見えるのですが、後部座席はどうしてもある程度狭めのサイズではあるので中型車として標準的な車といえるでしょう。
総評
マツダ アクセラスポーツは多少前の車ながらそのスタイリッシュなデザインは健在で、ハッチバックスタイルの車ということで実用性も高い車種です。
ただしアクセラスポーツは車のサイズ的には中型車として標準的なサイズなので後部座席は広々としているわけではなく、必要十分なサイズの後部座席といえるでしょう。
装備関係もシンプルなので現在の最新車種と比べると少し気になる部分もありますが、現在では中古車として比較的安価に手に入れられるのは嬉しい点です。