マツダ RX-8はロータリーエンジン搭載のスポーツカーとして熱烈なファンのいる車で、生産終了した現在でも人気のある車です。
今回はRX-8へチャイルドシートを設置したときの状況についてご紹介します。
RX-8のチャイルドシートの設置可能場所
この投稿をInstagramで見る
マツダ RX-8はコンパクトなサイズ感のライトウェイトスポーツカーで、マツダを代表する1台です。
RX-8は昔からマツダのスポーツカーとして名高いRX-7の後継車として登場した車で、2003年から2013年まで生産されました。
RX-8は2023年現在でも乗用車にロータリーエンジンが搭載された最後の車となっており、ロータリーエンジンの魅力やスポーツカーとしてのスタイルなどで熱狂的な人気のある車になりました。(今後はマツダの新車でロータリーエンジン搭載車の可能性はあり)
RX-8はスポーツカーとしてはかなりコンパクトにまとまっている車で、4人乗りの実用性もある4シータースポーツカーです。
現在は中古車のみで手に入れることになりますが、最終モデルでも10年経過しているにもかかわらずプレミア価格で取引されていたりします。
RX-8はスポーツカーなので基本は走りを楽しむ車なのですが、一方でファミリーカーとしてチャイルドシートを設置したときの状況をご紹介していきます。
スペック | RX-8 | |
乗車定員 | 4名 | |
全長 | 4,470mm | |
全幅 | 1,770mm | |
全高 | 1,340mm | |
室内長 | 1,755mm | |
室内幅 | 1,455mm | |
室内高 | 1,120mm ※サンルーフ付きは1,105mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 約300mm |
幅 | 約1,100mm | |
奥行き | 約700mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約800mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約800mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約600mm×2 | |
奥行き | 約800mm |
RX-8は車の外観サイズとしては中型車クラスの車になっており、スポーツカーらしいファストバックスタイルの4ドアクーペとなります。
全長は中型車の標準的なサイズですが全幅は結構ワイドであり、車高も低いことから安定感のあるフォルムを作っています。
またRX-8は4ドアクーペではありますがドアの開閉構造が非常に特徴的で、いわゆる観音開き式のドアとなっていてフロントドアとリアドアが互いに開くようになっています。
この構造によってスポーツカーでありながらセカンドシートへの乗り込みをする開口部が非常に大きく開きますので、4人乗りのファミリーカーとしても十分活用できる車になっています。
この車内スペースにチャイルドシートを設置する場合、どこに設置可能かをご紹介します。
RX-8のチャイルドシート設置場所
この投稿をInstagramで見る
RX-8はスポーツカーながらチャイルドシートの設置がしっかり出来る珍しい車になっています。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートのことで、車の標準的なシートが子供の小さな体には大きすぎて安全な保護が出来ないため、ある程度の年齢までチャイルドシートが必須となります。
チャイルドシートは車のシートの上に設置して利用する製品であり、チャイルドシートはシートに固定して安全性や安定性を確保します。
チャイルドシートの固定には基本的にはシートに備え付けの3点式シートベルトを利用するものとなっており、簡易的な2点式〜シートベルトには対応していません。
スポーツカーの場合はセカンドシートなどはシートベルトが簡易的な場合もあるのですが、RX-8の場合はしっかりした3点式シートベルトがそなわっています。
車内には4席のシートがあって運転席を除けば3席にチャイルドシートを設置するスペースがあるのですが、助手席に関しては基本的にチャイルドシートの設置は避けるべき場所です。
助手席は車の前側にあるので事故の際などに影響が大きくなり、保護の必要なチャイルドシートを設置するには不適当です。
そのためRX-8ではチャイルドシートはセカンドシートの左右席に設置するものとなります。
またスポーツカーのセカンドシートにチャイルドシートを設置するときにはドアの開口部が小さかったりして作業しにくいことが多いのですが、RX-8の場合には観音開き式のドアで大きな開口部があるのでこの問題がないのは大きなメリットです。
子供さんをチャイルドシートに座らせるときにも観音開き式のドアはかなり利便性の高いものであり、意外なRX-8の利点と言えるでしょう。
ただRX-8のセカンドシートは左右独立式であり席の間には仕切りとなるコンソールがありますので、子供さんを乗せおろしする場合には左右のドアそれぞれから行う必要があります。
RX-8のチャイルドシートの可能台数
RX-8はスポーツカーではありますが意外とちゃんとチャイルドシートが装着できるので便利な車種です。
そのRX-8へのチャイルドシートの設置可能台数はチャイルドシート自体の構造などでも決まるものであり、つぎの2つのタイプによって変わるのかも見ていきましょう。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは基本的な方式であり、汎用性もあるため使いやすい構造です。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトで固定しますので、取り付けが簡単で操作も楽です。
3点式シートベルトによってチャイルドシートをシートに縛り付けるようにしますので、さまざまな車種に対応しています。
またシートベルト固定式のチャイルドシートであれば他の車から移設したり車内でシート間で移動したりも出来るので、付き上がっての良いものとなっています。
RX-8もセカンドシートの左右席は3点式シートベルトですのでシートベルト固定式のチャイルドシートを固定でき、左右席にそれぞれ1つずつの搭載になります。
RX-8はセカンドシートの左右席の間にセンターコンソールがあり結構飛び出していますので、あまり横幅のあるチャイルドシートは搭載しづらい場合はあります。
ですがシートベルト固定式であればある程度フレキシブルに固定する場所を調整できますので、多くのシートベルト固定式チャイルドシートをRX-8に搭載できるでしょう。
また左右の観音開きドアによってチャイルドシートの搭載時や子供さんを乗せる時にもにも大きな開口部が開きますので、そういった面での作業性も良好となります。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式のチャイルドシートはチャイルドシート専用の固定規格を使用した方式であり、チャイルドシートの固定にはシート側にも専用の器具が必要です。
ISOFIX式はチャイルドシートの固定に特化した固定規格となっており、金具同士での頑丈な固定が出来る方式です。
シートベルト固定式に比べると安全性や安定性の面でメリットがありますし、最近ではほとんどの乗用車にISOFIX式の固定器具が設置されますので対応性も良好です。
一方でISOFIX式のチャイルドシートは取付時に多少前後のスペースが必要で、取り付けにも少し手間がかかる方式となっています。
RX-8はスポーツカーではありますがISOFIX式の固定器具がセカンドシートにそなわっており、セカンドシートの左右席にそれぞれ1つずつISOFIX式チャイルドシートを取り付けできます。
スポーツカーにISOFIX式のチャイルドシートを搭載する場合2ドア車などでは車内に持ち込んだりする時点で大変なのですが、RX-8であれば観音開き式のドアなのでそういった心配もなく設置性は良好です。
多少天井の低い車ではありますが、標準的なISOFIX式のチャイルドシートであればしっかり搭載可能でしょう。
ただ一点注意事項があり、RX-8の場合にはISOFIX式チャイルドシートの取り外しの際に手間がかかることがあります。
RX-8ではISOFIX式の金具の差込口がセンターコンソールの脇にあり、差し込むときには良いのですが取り外しの際にセンターコンソールとチャイルドシートに挟まって手が入らなく、金具のロックを外しにくいといった問題が出てきます。
ISOFIX式のチャイルドシートは頻繁に取り外しをするものではないので普段は気にならない部分ですが、センターコンソールがある珍しいスポーツカーのためこういった不便さは仕方ない部分はあります。
もし取り外しの際に手が入らないなどあったときには、細長いドライバーなどの道具を使ってロックを外すことになるでしょう。
RX-8でのチャイルドシートの使用感
RX-8はスポーツカーではありますが意外とチャイルドシートを装着する方もいらっしゃり、X(twitter)にはその使用感なども投稿されていますのでご紹介します。
RX-8は本当に優秀。チャイルドシートはこうやってちゃんと乗る。
子供も安心だ!
日よけのためバスタオルをかければ眩しくないぞ〜 pic.twitter.com/JG0wh00IJs— えづにゃん@EzuRacing (@Ezunyan_8) March 1, 2021
こちらの方は実際にRX-8にチャイルドシートを装着していらっしゃいますが、装着状態は意外とシート感に隙間があって使い勝手は良さそうですね。
観音開き式のドアもとても大きな開口部を確保できるのでスポーツカーとは思えない広さがあり、チャイルドシートを装着するのはなかなか良いでしょう。
フルエアロRX-8にチャイルドシートとベビーカー積んでると、”昔走ってたけど子供産まれて引退した”感出してるおじさん達にめちゃくちゃ話しかけられる
— aaaanwz (@aaaanwz) August 17, 2023
こちらの方もRX-8にチャイルドシートを装着していらっしゃるようなのですが、他の方から見るとやはり珍しい光景に映るようです。
RX-8はスポーツカーでエアロパーツなどもよく似合う車なのですが、チャイルドシートを実用的に使える車でもあるので趣味とファミリーカーを両立しても良い車でしょう。
RX-8のおすすめのチャイルドシート
RX-8は生産終了してからかなり経過している車なのでメーカー純正のチャイルドシートは適応性確認がされていないのですが、一般メーカーのチャイルドシートであれば現在でも対応しているものがありますのでいくつかご紹介します。
コンビ ジョイトリップアドバンス
コンビは国内のチャイルドシートメーカー大手ですが、そのコンビのチャイルドシートでRX-8に使用できるのがジョイトリップアドバンスです。
コンビには何種類ものチャイルドシートが販売されているのですが、RX-8のセカンドシートのサイズでは使用できない製品も結構多いです。
その中でチャイルドシートの適合表で使用可能となっているのがジョイトリップアドバンスで、ISOFIX式で取付可能なチャイルドシートになっています。
ジョイトリップアドバンスは横幅が意外と短めなチャイルドシートなのでRX-8で問題になるISOFIX金具の取り外しの際にも多少は作業スペースがあり、少しは手間が少ないでしょう。
またジョイトリップアドバンスは新生児には使えないチャイルドシートですが、1歳頃から11歳頃までとかなり長い期間使用できるチャイルドシートです。
もしRX-8に最初搭載していても途中から別のファミリーカーに載せ替えるなどの使い方に対してもしっかり対応でき、また2人目の子共さんにも対応できるものになるでしょう。
比較的シンプルなチャイルドシートとなりますが、RX-8のセカンドシートのスペースにはもってこいのものでしょう。
アップリカ フラディアグロウ
アップリカ製のチャイルドシートであるフラディアグロウは新生児から使えるチャイルドシートとなっており、意外とRX-8では貴重な1台です。
乳幼児の頃はチャイルドシートの取り付け方として通常のシートのように前向きにするのではなく首の保護のために後ろ向きにするのが一般的なのですが、RX-8のセカンドシートではこの使い方ができず新生児用のチャイルドシートが使えない場合があります。
ですがフラディアグロウは適合表上でも取り付け確認済みとなっており、しっかり安全性を確保して使える1台となっています。
フラディアグロウはISOFIX式での固定となっており安全性や暗転性もしっかり確保された製品です。
またフラディアグロウは大きな特徴としてチャイルドシートの上側を回転させることができ、360度好きな角度に調整できるので子供さんの乗せおろしや車内でのお世話のときに便利に使えます。
背もたれの角度もかなり広い範囲で調整できるのでRX-8のシートの形状やセンターコンソールに邪魔にならないように調整することも出来ます。
こういった構造からもRX-8で使い勝手の良い製品と言えるでしょう。