スズキ ソリオはコンパクトカーのハッチバックカーで、軽自動車よりワンサイズ大きくなったサブコンパクトカーです。
今回はソリオのラゲッジスペースについてご紹介します。
ソリオの荷室・トランクの容量・寸法
スズキ ソリオはコンパクトカーの中では小型のサブコンパクトカーで、扱い易さやコストパフォーマンスに優れた車です。
ソリオは全長が一般的なコンパクトカーより短い車で、各社のスタンダードなコンパクトカーが4,000mm前後ありますのでソリオの3,790mmはかなり短いサイズです。
ソリオは軽自動車からランクアップしたユーザーをターゲットにしており、短くて取り回しのしやすいボディに5人乗りのシートと使い勝手の良い車内スペースを確保しています。
またソリオは全体的なデザインがスクエアデザインなのでスペース効率に優れており、コンパクトカーとは思えないほど車内の広さがあります。
ではこのソリオの大まかなサイズ感やラゲッジスペースのサイズについてご紹介します。
| スペック | ソリオ | |
| 乗車定員 | 5名 | |
| 全長 | 3,790mm | |
| 全幅 | 1,645mm | |
| 全高 | 1,745mm | |
| 室内長 | 2,500mm | |
| 室内幅 | 1,420mm | |
| 室内高 | 1,365mm | |
| ラゲッジルーム | 高さ | 980mm |
| 幅 | 1,020mm（タイヤハウス間） 1,075mm（サイドトリム間） | |
| 奥行き | セカンドシート展開時：550mm〜715mm セカンドシート収納時：1,660mm（フロントシート背面〜テールゲート） | |
| ラゲッジ容量 | – | |
| 運転席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
| 幅 | 約500mm | |
| 奥行き | 約1,000mm | |
| 助手席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
| 幅 | 約500mm | |
| 奥行き | 約1,000mm | |
| 後席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
| 幅 | 約1,200mm | |
| 奥行き | 約1,100mm | |
ソリオは車の全長が3,790mmと短いものの、全幅は1,645mmとコンパクトカーらしいサイズとなっており、全体的にワイドで安定感のあるフォルムとなります。
また全高が1,745mmとコンパクトカーにしてはかなり高くなっており、上下に細長いトールサイズワゴンとなります。
この全高の高さから天井も高くなっており、車内スペースは足下空間などにかなりゆとりのある室内長2,500mmとミニバンに匹敵する室内高1,365mmを誇っています。
このソリオのラゲッジスペースはセカンドシートから後ろのスペースとなり、この部分はセカンドシートが前後スライドできることからサイズが可変します。
最もセカンドシートが後ろにある状態ではラゲッジスペース奥行きが550mmとなりますが、前にスライドしてあれば715mmとかなり広々としたスペースが作れます。
ラゲッジスペースの容量は公表されていませんが、おおよそ300L〜500Lぐらいは確保できるでしょう。
またラゲッジスペースに関しても上下スペースも大きくなっており、高さのある荷物や大量の荷物を積み込みやすくなっています。
ではソリオのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
ソリオの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
ソリオのラゲッジスペースについては全体的に使い勝手がよく、次のようなメリットを持っています。
シートスライドで拡大できる標準ラゲッジスペース
ソリオはセカンドシートから後ろの標準ラゲッジスペースがとにかく広く、シートスライドでサイズを拡大できる点も使い勝手が良いです。
コンパクトカーのハッチバックカーは全体的なサイズが小さいため色々な部分に妥協が出てくるもので、その中でもラゲッジスペースはシートの居住性などに押されて狭くなりがちな部分です。
ですがソリオでは全長が短いサブコンパクトカーであるにもかかわらず座席のスペースもラゲッジスペースも広く確保されており、車内スペースを最大化して設計されていることがわかります。
セカンドシートの居住性を優先して最も後ろにスライドさせた状態でも奥行きが550mmありますので、これだけあれば普段の買物の荷物や通勤時の荷物ぐらいであれば十分に積み込めるサイズになっています。
さらにセカンドシートを前側にスライドすれば奥行きが715mmと中型車並みの広さが確保でき、なんと小型のスーツケースならば5つも横並びでおけるスペースがあります。
中型のスーツケースなどは積載できる個数は減りますが積み込めないことはなく、ソリオ1台で4人ぐらいで乗車しながら旅行も十分に出来るでしょう。
またゴルフバッグなどの長い荷物は横積みすることで搭載が可能であり、中型ゴルフバッグならば横積みで3つ〜4つも積み込めるのはレジャーの際にも重宝します。
加えてラゲッジスペースの高さがありますので上下方向にも大きく使え、ベビーカーや車いすなども折り畳んで立てたまま積込むことが可能でしょう。
またソリオのすごいところはシートを前にスライドさせた状態でも必要十分な座席のスペースが確保されていることで、多くの荷物とフル乗車状態で乗ったとしても実用性があります。
シートアレンジで広がるラゲッジスペース容量
ソリオのラゲッジスペースはサブコンパクトカーにしてはサイズが大きく確保されていますが、さらにシートアレンジによって利便性は大きく拡大します。
ソリオのラゲッジスペースはセカンドシート展開状態でも結構広いのですが、セカンドシートを収納することで更に広く使うことができます。
ソリオのセカンドシートは前側に背もたれを折りたたむようにして収納し、その後方の標準ラゲッジスペースとつなげる形で活用できます。
このモードにするとセカンドシートのスペースもラゲッジスペースに出来るので奥行きが1,600mm以上活用でき、かなり長い荷物までしっかり積込むことが出来ます。
なおソリオのセカンドシートはスライドができるのでそのままではシートアレンジ時に隙間が出来るのですが、そこには移動式のボードが覆われるようになっているのでシッカリフラットに出来るのも便利な点です。
またセカンドシートは左右5:5分割式のシートになっており、左右の座席のどちらかだけを倒すことが出来ます。
このモードであれば片側の座席をシートとして残しながら長い荷物が積み込めるのですが、ソリオのセカンドシートは3人掛けのシートを半分に分割しているため、分割時はセンター席が使えなくなっています。
このモードと前後のスライド機能を組み合わせればさまざまなシーンに対応が可能であり、乗車人数と荷物の量や大きさでここまで細かく調整できるのはコンパクトカーではめずらしいです。
さらにセカンドシートを倒した状態のスペースは高さもしっかりあるため、自転車なども満足に積み込めるのはすごいです。
さらにソリオはフロントシートの助手席がダブルフォールディング式でコンパクトに収納することができ、座面を前に跳ね上げながら背もたれを折りたたむため高さも低い収納が出来ます。
このモードであれば助手席の前側からテールゲートまでが一続きのラゲッジスペースとなりますので、木材などコンパクトカーにとても積み込めそうにない長さの荷物も満足に搭載できるでしょう。
フルフラットで使い勝手の良いラゲッジスペースデザイン
ソリオのラゲッジスペースは全体的にフラットになっており、使い勝手が良いものとなっています。
ソリオのラゲッジスペースは標準ラゲッジスペース部分は完全なフルフラットになっており、荷物を置くためには安定性があります。
ただしセカンドシートの前後スライドに合わせた移動式のボードがありますのでスライド位置によってはボードの厚みがありますが、そこまで気になる厚みではありません。
セカンドシートの前後位置がどこにあってもしっかりフラットな面が作れるので、コンパクトカーのラゲッジスペースとしては使い勝手がよいものとなっています。
さらにシートアレンジ後のラゲッジスペースであってもフラットな面はある程度キープされており、折り畳んだセカンドシート部分と標準ラゲッジスペース部分はほぼ同一面になっています。
シートアレンジ後のスペースがフラットだと大きな荷物や重量物を積込む際に前後にスライドさせて移動しやすく、積載しやすいデザインと言えます。
またソリオのラゲッジスペースには自転車も収まるほど広さがあるのですが、自転車を収納する際にもフラットな面はタイヤで自転車を移動させやすくメリットがかなりあります。
サブコンパクトカークラスでここまでフルフラットになるラゲッジスペースはめずらしいので、ソリオの利便性が際立っていますね。
容量の大きなアンダーラゲッジ
ソリオにはラゲッジスペースの床下にアンダーラゲッジがあるのですが、アンダーラゲッジの容量が大きく使い勝手が良いです。
アンダーラゲッジは標準ラゲッジスペースの床下に設けられた荷室スペースで、最近では多くの車に採用が増えてきています。
ソリオのアンダーラゲッジはデッキボードを取り外すことでアクセスすることが出来、普段使わないものや工具類などを置いておけます。
ソリオのアンダーラゲッジは2WDと4WDで仕様が違っており、2WDに関してはアンダーラゲッジの左右に車載工具がまとめてありセンター部分が深底のラゲッジスペースとして結構大きなものまで収めておけます。
4WDに関してはアンダーラゲッジ全体にラゲッジトレイが装備されており、底の深さは2WDより多少小さめです。
4WDには2WDに対して追加のコンポーネントがあり、そのせいでアンダーラゲッジのサイズが狭目になります。
ですが狭くなったと言ってもまだ広いアンダーラゲッジのサイズは確保されていますので、使い勝手は決して悪くありません。
さらにアンダーラゲッジ上のデッキボードを持ち上げたままにするとアンダーラゲッジの深さを元々のラゲッジスペースの高さにプラスでき、より背の高いものを立てたまま積み込むような使い方が出来るでしょう。
キャンプやアウトドアにも活用できる広さ
ソリオのラゲッジスペースの広さはキャンプなどの趣味の用途にも活用できます。
ソリオはコンパクトカーの中でもサイズがかなり小さな車ですが、その積載性の高さはコンパクトカーと思えないほどの広さです。
普段使いや大きなものの買物などさまざまなシーンに便利に使えるシートアレンジなども備えていますが、その積載性の高さはキャンプやアウトドアでもしっかり活躍できます。
キャンプにはテントやバーベキューセット、食材など大きな荷物や大量の荷物が必要となりますが、ソリオのシートアレンジ後のスペースであれば乗車人数2人分の荷物は十分に積み込めるでしょう。
場合によってはセカンドシートの分割機構を使って3名乗車でのキャンプにも使えるかもしれません。
またアウトドアの際にはサーフボードやマウンテンバイクなどの大型のレジャー用品を積み込む場合がありますが、マウンテンバイクなどはもともとのシートアレンジでもしっかり対応できています。
サーフボードなども長さがほしいときには助手席の収納モードを使えばかなりのサイズのものまで収まりますし、その際にセカンドシートを片側だけ展開すれば2名乗車での移動が出来るでしょう。
動力性能などはサブコンパクトカーなのでそこまで高くなくオフロード走行などには不向きですが、一般車が入れるようなところであればコンパクトカーならではの取り回しの良さも便利な点となるでしょう。
開口部が大きくて積載性の良好なラゲッジスペース
ソリオはラゲッジスペースの開口部が広く確保されており、大きな荷物も積み込みやすくなっています。
ソリオは全体的に直線基調の箱型デザインで、スペース効率に優れていることからラゲッジスペースの横幅や高さもかなりの広さがあります。
それだけでなくソリオは積載性も考慮したデザインを取り入れており、テールゲート周りには余計な張り出しなどがなく最大限ラゲッジスペースの開口部が取れるようになっています。
リアのテールランプなども開口部の邪魔にならないようなシンプルなデザインであり、まるで貨物車のようなデザインコンセプトです。
そのおかげでテールゲートの開口部はほぼ車内のラゲッジスペースと同じサイズであり、大きな荷物をそのまま積み込めるのが便利です。
またソリオのラゲッジスペースの床面位置も使いやすい低めの位置にあり、地上からおおよそ660mm程度の高さとなります。
この高さはコンパクトカー最小とまではいきませんが十分使いやすい高さであり、重たいものや大きなものを積み込むときに高い位置まで持ち上げなくてよいのが楽です。
自転車などを積み込む際にも低い地上高が便利であり、重たい自転車を高い位置まで持ち上げるのが大変なのでしっかり積載せいを考慮したレイアウトとなっています。
シンプルながら便利なラゲッジスペース周りの機能
ソリオのラゲッジスペース周りの装備は全体的にシンプルながら必要最小限のものが揃っています。
まずソリオのセカンドシートは前後スライドやシートアレンジでの収納機能がありますが、その操作レバーはラゲッジスペース側からでも操作できます。
セカンドシートの肩部分にはスライドとシートアレンジを操作するレバーが独立して設けられており、どちらの操作もラゲッジスペース側から手を伸ばせば操作できるのでスムーズにラゲッジスペースを拡大できます。
また左右分割式のセカンドシートに合わせて左右席それぞれにこれらのレバーがありますので、細かな調整もすぐに出来て便利です。
その他の装備としてはラゲッジスペースに照明が1箇所設けられており、夜間に手元を照らしてくれます。
照明は自動で点灯しますので手元がふさがっていても明るくしてくれるので、夜間にスムーズに積み込みができるでしょう。
さらにラゲッジスペースの左側面にはショッピングフックと呼ばれる樹脂製のフックがあり、軽いものであればここに掛けておけるので買物などに活用できるでしょう。
ソリオの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
ソリオのラゲッジスペースは全体的に使い勝手が良いのですが、次の点は若干残念な部分です。
ラゲッジスペースの床面がカーペット生地で防水性がない
ソリオのラゲッジスペースではキャンプなどにも使える広いスペースが確保できますが、その際に濡れたものなどを積み込むのが大変な点が不便です。
ソリオのラゲッジスペースはシートアレンジなどを組み合わせれば圧倒的な広さを確保でき、キャンプやアウトドアの用品をしっかり積み込めるだけのスペースがあります。
ラゲッジスペースの床面は全体的にカーペット生地で覆われており、車体側や荷物が傷つきにくいので普段の使い勝手は良好です。
しかしカーペット生地は濡れたものや泥汚れに弱く、一度水などが付いてしまうとシミになって残ってしまうこともあります。
ソリオでキャンプやアウトドアに行くと場合によっては汚れてしまったものを積込むことがあるのですが、カーペット生地そのままの状態で積み込むと後から掃除が大変です。
そういったシーンが想定されるときには防水シートなどをあらかじめ敷き詰めておくなど対策が必要で、多少準備が大変です。
なおソリオの標準ラゲッジスペースの床下にあるアンダーラゲッジは防水性のある樹脂製トレイになっているので、ある程度の大きさのものや靴などを積み込むときにはこちらを活用しても良いでしょう。
ソリオの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
ソリオのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
買うならソリオかな〜
荷室広いし後部座席の格納がやりやすい
ハイブリッドで燃費がいい
タイヤが65r15だから乗り心地ふわふわ
後席用のサーキュレーターもついてる
あとミラーおっきくて視界がいい
断然ソリオですね。 https://t.co/mn87Mszk30— 空乃【そらの】 (@Lycoris_Sora) August 15, 2022
こちらの方はソリオの購入を検討されているようで、さまざまな点に魅力を感じていらっしゃいます。
その中でもラゲッジスペースの広さや後部座席の格納ノシ易さなどが良い点としてあげられており、ソリオの魅力の一つとなっています。
息子の希望で車でSL展示の公園へ🚂#タイムズカー で今回は #ソリオ
折角なので荷室試しに88鍵のNORD STAGEケースを載せてみましたが、
このサイズの車でこの空間の余裕は驚異的。
益々欲しい…笑返却の駐車場が激狭な上、
隣に停まってたのが一般のレクサスで冷や汗かきながら慎重に停めました🔰💦 pic.twitter.com/5CylDadf0J— 神野優作🎹/RRRキーボーディスト(カンノユーサク) (@yusakugodkanno) June 5, 2023
こちらの方はどうやら音楽家の方のようで、楽器を車に乗せて運ぶことがあるようです。その際にレンタカーでソリオを使われたようなのですが、楽器の大きなケースがしっかり積み込めたことに驚かれています。
このポイントからソリオが欲しくなったとおっしゃっていますね。
総評
スズキ ソリオはコンパクトカーの中でも特にサイズの小さなサブコンパクトカーですが、スクエアボディや車内レイアウトの最適化で車内スペースが広々としている車です。
ラゲッジスペースの広さもさまざまな用途に活用できる広さとフレキシブルさがあり、使い勝手も良好な車になっています。
またコンパクトカーの中でもコストパフォーマンスに優れていますので、さまざまな世代の方におすすめできる車です。
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