ホンダ シビックはホンダのハッチバックカーで、スポーティなデザインが特徴の車です。
今回はこのシビックの後部座席について見ていきましょう。
シビックの後部座席の2列目・セカンドシート
ホンダ シビックはホンダが以前からラインナップしている代表的な車の1台で、現行モデルで11代目にも登ります。
まずはシビックの大まかなサイズ感からご紹介しましょう。
スペック | シビック | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,550mm | |
全幅 | 1,800mm | |
全高 | 1,415mm | |
室内長 | 1,915mm | |
室内幅 | 1,545mm | |
室内高 | 1,145mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 約800mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約900mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約900mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約900mm |
幅 | 約1,400mm | |
奥行き | 約1,000mm |
シビックは昔はコンパクトカーに近いサイズを持つ車でしたが代をかさねるごとに大型化してきており、現行シビックは中型車の最大サイズぐらいの車になっています。
昔はハッチバックタイプとセダンタイプの2種類などがありましたが現行モデルではハッチバックタイプに統一されており、車の全長も大きめですが全幅が特にワイドになっています。
車内スペースとしては中型車の標準的な広さとなりますが、全幅が広い車なので室内幅も広めに確保されており国産車のハッチバックタイプの車ではかなり広いです。
またシビックは車の全高が低いスポーティな車ですが、それにしては車内の室内高はそこそこ確保されています。
ではこのシビックの後部座席について見ていきます。
シビックの広さ・居住性
シビックの車内はハッチバックカーとしてはほぼ一般的なサイズですが、使い勝手は良いものとなっています。
シビックは乗車人数が5名の車となっており、運転席と助手席に1名ずつと後部座席に3名乗車の車となります。
後部座席は3席が1つのシートにつながったベンチシート式となっており、中型車としては標準的なレイアウトの座席になっています。
シビックは車の車幅が広いので室内幅が広いのですが、それが後部座席の横幅に活きており1,400mm弱の広さがあるので2人乗車なら広々としたゆとりのある座席になります。
3名フル乗車となると多少隣の人と肩が触れるぐらいにはなるのですが、中型ハッチバックカーの後部座席としては十分なサイズ感があります。
また後部座席に座ったときの前後サイズも結構広めのスペースが確保されており、前席シートのシートバックとの間のニースペースは拳2個分〜3個分ぐらいのスペースはあり、近距離でも長距離でも広々としたゆとりがあります。
中型車でももっと足下空間が狭い車も少なくないのですがその中でもシビックのスペースはかなり広いものとなっており、このあたりはボディの大型化の効果が出ているといえるでしょう。
一方でシビックは室内高は少し低いのですが後部座席に座ったときの頭上空間は十分にあり、拳1個分ぐらいは十分あるので窮屈感はそこまでありません。
これは後部座席の座面位置がホンダ得意の低床レイアウトの効果で低く構えられているからで、見た目以上に快適な後部座席となります。
なお後部座席への乗り込みはシビックの左右にあるリアドアから行うことができ、ドアの開閉角度が広いので背の低い車にしては結構乗り込みやすい車となっています。
シビックのチャイルドシート対応
シビックはファミリーカーとしても使われることの多いサイズ感の車ですが、ファミリーカーとしてチャイルドシートへの対応は欠かせません。
チャイルドシートは子供用の小型のシートのことで車のシートの上に乗せて使うのですが、車の標準的なシートは子供の身体には大きすぎて不安定なのである程度の年齢までチャイルドシートが必須となります。
チャイルドシートには乳幼児用、幼児用、学童用などさまざまな年齢や身体の大きさに合わせたものがあるのですが、その搭載位置は事故の際により保護される後部座席への搭載が多いです。
またチャイルドシートの固定にはシートベルトを使うことが多いのですが、近年は「ISOFIX」と呼ばれるチャイルドシート専用の固定規格が普及しておりこれに対応したチャイルドシートなら確実な固定が出来ます。
シビックでは後部座席にこのISOFIXに対応した金具が座席の左右席にそれぞれ1組ずつ用意されており、チャイルドシートをしっかりと固定することができます。
チャイルドシートは最大で後部座席の左右に1つずつ搭載できますが、2つ搭載するとセンター席はほとんどスペースがなくなるので座るのは少し難しいでしょう。
またチャイルドシートの上側を固定するトップテザーアンカーがシートの背面に用意されており、これも併用すればより確実なチャイルドシートの固定が可能となっています。
最終的にシビックにチャイルドシートが搭載できるかどうかはチャイルドシート自体のサイズと後部座席のスペースで決まってきますが、前述したようにシビックの後部座席はスペースが広めにできていますのでそこまで困ることはないでしょう。
またホンダにはメーカー純正のチャイルドシートも用意されているので、適用表などに則って搭載性があらかじめ確認できているチャイルドシートを使うのも良いでしょう。
シビックの座り心地
シビックの後部座席の座り心地は中型車として標準的なものですが、スポーティな車らしくしっかりした乗り心地となっています。
シビックは標準的な中型セダンや中型ハッチバックカー的な運用をする車でスポーツカーではないのですが、デザインにも現れている通りスポーティでキビキビした走りもシビックの魅力の一つです。
そのため後部座席のデザインは左右席で身体をホールドできるような多少の凹凸がある形状になっており、シート自体もしっかりしたものなので多少のスポーツ走行時にしっかりサポートしてくれるものとなっています。
高級車ほどの座り心地はないものの座面の高さや背もたれの角度は緩やかで座りやすいものとなっていますので、長時間座っていてもそこまで不便ではありません。
またシビックの後部座席には3席全てに大型のヘッドレストが装備されており、安全装備もしっかりしています。
ヘッドレストは普段の走行時には乗員が頭を乗せるクッションですが、事故の際にはこのヘッドレストで頭を前後にしっかり支えてむち打ちを防いでくれる重要な安全装備でもあり、近年は特に重要視されています。
中型車などではヘッドレストが小さかったりセンター席はオミットされる場合もあるのですが、シビックでは3席全てに大型のしっかりしたヘッドレストが装備されていますので安全性もしっかり確保されています。
またヘッドレストは上下への調整機構が備わっているので使い勝手も良いですし、センター席のヘッドレストのサイズが左右席とほぼ同じなのもメリットですね。
シビックの後部座席の装備
次にシビックの後部座席の装備についてご紹介していきましょう。
まずシビックの後部座席について見ていきますが、シビックでは後部座席の3席全てに3点式シートベルトが装備されており安全性が高い装備となっています。
中型車の後部座席ではセンター席などのシートベルトは簡易的な場合や変則的なシートベルトであることも多いのですが、シビックではセンター席にも運転席や助手席同様の3点式シートベルトなので安心です。
また3点式シートベルトは走行中に身体をしっかりと支えてくれる効果もありますので、安定したシートポジションにキープできるのもメリットの一つです。
またその他の装備も結構充実しており、まずシビックの運転席と助手席の間のセンターコンソール裏にグレードによっては後部座席用のエアコンダクトを装備することができ、中型車としては結構珍しく後部座席の空調設備がしっかりしています。
一方で収納関係はあまり大きな容量のあるものがなく、左右のドアポケットのサイズは小さいものですし、シートバックポケットも運転席の裏にはなくて助手席裏のみという少し簡易的なものとなっています。
ですが後部座席のセンター部分には背もたれを引き出す形でアームレストを展開することができ、このアームレストにはドリンクホルダーも装備されているのでこちらの使い勝手は良好です。
シビックは国内でもメイン車種ですが現在は海外への比率も多くなっており、装備などが多少簡便なのはその影響もあるでしょう。
シビックのリクライニング・シートアレンジ
シビックの後部座席ではリクライニング機能などはありませんが、シートアレンジは便利な機能があります。
現行シビックはハッチバックタイプにボディタイプが統一されたので後部座席の後ろにはラゲッジスペースがありますが、タイヤハウスなどの制約などによって基本的に背もたれを後ろに倒すことは難しくなっています。
近年は中型車でも後部座席をわずかにでもリクライニングできる車も増えてきて入るのですが、シビックは固定式となっています。
ですがもともとのシートポジションや背もたれの角度は座りやすいものとなっており、シートの足下空間も十分に広いため、リクライニングやスライド機能などはなくても十分快適な後部座席になっています。
一方でシートアレンジについては後部座席の収納によるラゲッジスペースの拡大が可能で、後部座席の背もたれを収納することでラゲッジスペースに収まらない大きな荷物や長い荷物を積み込むことが出来るようになります。
シビックの後部座席の肩あたりにレバーがあってそれを操作することで後部座席の背もたれが前に倒れますが、ラゲッジスペースとの間は多少の段差はあるものの十分なスペースが広がります。
また後部座席のシートアレンジは後部座席が6:4分割式となっていることで左右どちらかだけでも倒すことができ、片方を座席として残せば乗車人数と荷物のサイズなどでフレキシブルに調整することができます。
シビックの後部座席の評価・口コミ
シビックの後部座席についてはtwitterにもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介しましょう。
乗ってきました新型シビックちゃん!
いい点
運転席の視野広い・後部座席広い・内装落ち着いてる・センシングの進化・エンジン音最高
悪い点
ロードノイズそこまで変わってない。
シートが大きくなり後部座席からの視野が狭くなってる。
ポーズお前はだめだ(人によりけり pic.twitter.com/CvtaOodOfo— 新人ゲーマー&MIX師卵 (@sinzingeima) January 29, 2022
こちらの方は新型シビックに試乗されたそうなのですが、その素性の良さにかなり良い感触を得られていますね。
後部座席の広さなども良いとおっしゃっており、使い勝手の良い車のようです。
後部座席って座ることないから、座ってみると新鮮だし、あとシビック後ろも広すぎる pic.twitter.com/pYqTMw9dkk
— かける💤 (@kakeru__fk8) June 27, 2022
こちらの方は実際にシビックを所有されている方のようですが、後部座席に乗ってみるとその広さにびっくりされていますね。
自分の車となると後部座席に座ることはあまり少なくなるのですが、シビックでは運転席や助手席よりもゆとりを感じる部分もあるのでたしかに新鮮かもしれません。
総評
現行シビックは2021年にフルモデルチェンジされたまさに最新モデルの車で、そのサイズ感や車内スペースの拡大、スペックの向上はシビックの歴史の中でもかなり魅力的な1代に仕上がっています。
そして後部座席は中型車クラスのハッチバックカーとは思えないほどの広さを持っており、その居住性はかなり快適な車になっているでしょう。
後部座席周りの装備は多少シンプルな部分はあるものの十分な利便性は確保されています。