ホンダフリードはホンダのコンパクトミニバンで、小さなサイズながら使い勝手の良さが高いのが魅力の車です。
今回はこのフリードの給油口についてご説明します。
フリードの給油口の位置
ホンダ フリードはコンパクトカーをベースとしたミニバン系の車種で、現行モデルで2代目となります。
フリードはコンパクトカークラスのまとまりの良いサイズ感の車でありながら、車内には3列シートを装備することができて最大7名もの乗員が乗れる車です。
ミニバン系の車種は車内が広くても車のサイズが大きくなりがちですが、フリードでは取り回しの良いサイズ感ということでファミリーカーとしてとても便利です。
そんなフリードの燃料の給油口は次の位置にあります。
フリードの給油口は車の左側の後部に位置しており、リアタイヤとリアコンビランプの間にある丸いフタの部分です。
この給油口のフタを開くことで燃料給油口が出てきて、そこから車の床下に位置している燃料タンクに補給されます。
車のパネル構成が複雑な部分ではありますが、そこにフィットした丸い給油口はデザイン的に悪くありません。
なおこの写真はフリードの福祉車両仕様で一般仕様にはこういったスロープはありませんが、福祉車両と一般仕様で給油口の位置や構造、開き方は同じなので特別なことはありません。
フリードの給油口の開け方
次にフリードの給油口の開け方についてご説明していきましょう。
給油口のフタの開き方
フリードの給油口のフタは車内のフューエルリッドオープナーを操作して開きます。
昔の車では給油口にはすぐ近くに鍵穴が位置しており、そこに車のキーを差し込むことで給油口のフタを開ける形になっていました。
その後の車では車内に給油口を開くことのできるフューエルリッドオープナーというレバーが装備されて車内からの操作だけで簡単に開けられるようになりましたが、初期ではまだ給油口近くの鍵穴はそのまま位置していてどちらでも開けられるようになっていました。
当時はまだレバー機構の信頼性なども低い頃だったので両方で開けるほうが安全でした。
ですがその後の信頼性の向上や、車内からだけから給油口が開けられる方が防犯上のメリットがあり、最終的に現在のフリードのように外から見るとただのフタがあるだけとなっています。
この給油口のフタを開くためのフューエルリッドオープナーは車内の運転席の足下にあり、下側のドアの真横の壁側に位置しています。
このフューエルリッドオープナーを引くと給油口のフタのロックが解除されるのですが、その前に車のウインドウが全て閉まっているかどうかを確認し、車のエンジンもオフにしておきましょう。
給油口のフタのロックが解除されるとフタが全開までは行きませんが、少しだけフタが開きますので、その後は車外に出て手動でフタを完全に開きます。
フリードの給油の方法
フリードのフューエルリッドオープナーを操作して給油口のフタが開くとその次は中には燃料口が位置しています。
燃料口のキャップは給油口のフタの奥にあって給油口にねじ込む形で封をしているものなのですが、給油の際にはまず給油口キャップを回して取り外します。
取り外したキャップは給油口の蓋の裏に引っ掛けておくことができ、キャップの紛失を防ぐことができます。
そして燃料口を開くと給油ノズルを差し込むことができますので、ガソリンスタンドの設備を操作してからノズルを差し込んで給油を行いましょう。
給油が完了したら今度は燃料口キャップを「カチッカチッ」と音がするまでしっかりと閉めましょう。
昔はこういった機構がなく思いっきり占める必要がありましたが、この機構で無駄に締め付けることなく確認できて楽になりました。
そしてしっかり燃料口キャップが閉まったあとは給油口のフタを手動で押して閉め、カチッとロックされたら給油完了です。
なお外した燃料口キャップを給油口のフタの裏側にひっかけておくと燃料口キャップが引っかかった状態ならば給油口のフタは閉まりませんので、燃料口キャップの閉め忘れ防止にも繋がります。
フリードの給油口が開かない場合の対処法
フリードの給油口は車内のフューエルリッドオープナーの簡単な操作でワンタッチで開くことができるのですが、もし開かなくなってしまった場合には故障の可能性があります。
フリードの給油口のフタは車内のフューエルリッドオープナーとワイヤーなどでつながっているのですが、もしこのワイヤーやその接続部に問題が起こったときにはフューエルリッドオープナーを引いても給油口のロックが解除できません。
ワイヤーは金属製のものですが経年劣化によって切れたりする可能性はあり、一度切れてしまうとなかなか他の手段で給油口を開くことができません。
基本的にはフューエルリッドオープナーを引いても給油口が開かないときには故障と考えてディーラーや自動車修理工場などに相談することをおすすめします。
なお給油口の故障ではないのですが、フリードの場合には関連した問題として給油口とスライドドアの関係があります。
フリードは後席の左右が電動スライドドアになっていて自動で開閉する機構なのですが、上記の写真で分かるように左のスライドドアは完全に給油口のフタに重なるようにスライドして開くようになっています。
このスライドドアが途中までしか開かなくなってしまうことがあるのですが、これは故障の可能性もありますが多くは給油口のフタのロックが解除されているのが原因です。
フューエルリッドオープナーのレバーを引いてしまうと左のスライドドアが自動的にある程度のところで停止するようになっており、給油口のフタとスライドドアがぶつからないようになっているのです。
もし急に左のスライドドアが全部開かなくなったときには、一度給油口のフタが開いていないかどうかをチェックしましょう。
もしフタのロックが開いていたらそのまま手動で押し込んでロックすれば、車のセンサーが働いてまたスライドドアが全開まで開くようになります。
フリードの給油口レバーが壊れた場合の対処法
フリードの給油口のロックやフューエルリッドオープナーからつながるワイヤーが故障してしまったときなどには、自分で修理するのはかなり厳しいのでディーラーや修理工場に持ち込むこととなります。
フリードの給油口のフタが故障しているかどうかを発見するのはほとんどが燃料の給油にガソリンスタンドに寄ったときで、フューエルリッドオープナーを引いても引いても開かないときに故障の可能性にあたります。
フリードはフューエルリッドオープナーと給油口のフタまではシンプルなワイヤー構造で接続されているため、この現象はほとんど故障と考えて良いでしょう。
こうなると個人でその場で対処するのはかなり難しく、すぐに整備をお願いしているディーラーや自動車修理工場に電話などで相談しましょう。
といってもガソリンスタンドに寄っているということは燃料が減少している時であり、問題はディーラーや自動車修理工場まで自走できるかということになります。
近いところであれば相談してからすぐに入庫したほうがよく、距離が長かったり自走して到着できなかったときには陸送する必要が出てきます。
たとえガソリンスタンドに整備スタッフなどがいたとしても、フューエルリッドオープナーからつながるワイヤーは車内のシートの下やカーペットの下を這ってつながっているので簡単にアクセスできるものではなく、シートやカーペットを取り外しての修理はガソリンスタンドでは厳しいです。
とはいえ近年の車はフリードに限らずこういった部分の信頼性は非常に高くなっており、こういう故障に遭遇することが稀なので基本的にはあまり普段から気にするような点ではありませんね。
フリードの給油口カバー・ステッカーおすすめ
では最後にフリードの給油口カバーをドレスアップするアフターパーツをご紹介しましょう。
フリードのカスタムパーツにはいろいろなものがありますが、その中に給油口カバーの上に貼り付けるドレスアップ用のステッカーが販売されています。
こちらの商品はカーボン調のブラックのシートとなっており、給油口カバーの上にシールのように貼り付けて使います。
これを装着すると元々シンプルでペラっとした給油口カバーのフタがボディのデザイン的なアクセントにすることができ、ノーマルとは一味違う見た目にすることができます。
施工も非常に簡単なので個人でも十分可能ですが、綺麗に貼るためには購入した自動車用品店などにお願いするのも良いでしょう。
こちらのステッカーも同様のシール式のカーボン調ステッカーとなりますが、こちらはいくつかカラーバリエーションが用意されており車のボディカラーを組み合わせることでいろいろなパターンがあります。
こういった部分の見た目の組み合わせで遊べるのは結構面白く、カラーバリエーションとしてガンメタリック、シルバー、ブラックなどがあります。