ジープ ラングラーはアメリカを代表するオフロードカーで、日本でもその質実剛健さから人気が高い車種です。
今回はそんなラングラーのデザインについてご説明します。
ラングラーのデザイン
ジープ ラングラーは1987年から続く歴史の長いオフロード車で、日本には輸入車や正規代理店経由で入ってくる車です。
「ジープ」というメーカーはアメリカの軍用車から始まったメーカーで、現在は米国ビッグ3の一つであるクライスラーの傘下となっています。
ジープは昔はその社名になった軍用車ベースのジープという車がメインでしたが、近年は一般の乗用車がメインとなっておりラングラーもその1車種です。
ジープはその性能的にオフロード走行も十分可能な車ですが、国内ではむしろ大型高級SUVのカテゴリーで一般道の乗用車として乗っている人がほとんどです。
またそのオフローダーなデザインからアウトドアやキャンプなどでも人気の車で、日本でもたまに街中で見かけます。
ラングラーは現行モデルで4代目となっているのですが、4代目は2018年にフルモデルチェンジされて日本では代理店によってジープブランドから発売されています。
ラングラーは国産車ではほとんど見られないような次にご紹介するデザインをしていますが、そのほかの要素も国産車と比べるとかなり大きなボディサイズをしています。
また本格的なSUVに採用されるラダーフレーム構造や走破性に富んだ4WDシステムなどが備わっており、一般道はもちろんのことさまざまなシーンで実用性の高さを発揮する車です。
ではそんなラングラーの最新モデルをご紹介します。
ラングラーのエクステリアデザイン
ラングラーのエクステリアデザインはこの車の最大の特徴であり、日本車にはない堅牢なデザインとなっています。
ラングラーのフロントデザインは軍用車のジープを色濃く残している部分が多く、丸めのヘッドライトは縦長のグリル、大型のバンパー、などが特徴的な部分です。
またボンネットが直線基調でライトとつながる横部分が丸く曲線が描かれており、このあたりもジープらしいデザインです。
さらにオフロード向けのSUVには必須の左右のタイヤハウスのオーバーフェンダーが大きいのですが、フロント側は四角い形状になっておりここも軍用車譲りの質実剛健さを表すところです。
さらにサイドやルーフのラインはほぼ真っすぐのラインで構成されており、ドアのヒンジなどをあえて外側に飛び出すようなデザインにしているのもジープらしいデザインを表すためです。
全体的にラングラーはレトロな雰囲気を持っているのですが、これは初代ラングラーからキープコンセプトとなっている部分でジープのデザインラインを踏襲することで他社との差別化と魅力的な特徴的なデザインを出しています。
一方でラングラーのリアのデザインについてはフロントほどレトロではなく、意外と近代的なデザインに見えます。
大きなリアウインドウや四角いコンビランプ、大型のバンパーなど乗用車としての要素がありますが、やはり一番目立つのはSUVのオフローダーには必要なリアのスペアタイヤです。
最近のSUVなどはこのリアにマウントするスペアタイヤがない車がかなり増えてきているのですが、ラングラーに関してはむしろオフロード向けSUVとしての実用性とデザインを合わせて装備しています。
このスペアタイヤもジープから受け継がれた要素の一つであり、ラングラーでも初代からあるコンセプトの一つです。
ラングラーのインテリアデザイン
ラングラーはレトロフィーチャーなエクステリアデザインをしていますが、インテリアについては現代的な要素も盛り込まれています。
ラングラーは輸入車ということで左ハンドルの車になりますので、まずハンドルの配置やシフトレバーの配置、ウインカーやワイパーなどの操作レバーの位置が国産車とは少し違います。
インパネ周りのデザインについてはセンターに現代的な大型ディスプレイを配するとともにその周りを丸みを帯びたリブが取り囲んでいて、アウトドア用品のようなイメージのインテリアとなっています。
メーター類やエアコンダクトは丸いデザインで配置されており、シャープなところがなく柔らかくて質実剛健なイメージです。
またシフトレバーの部分には一般的な車にはない2本めのレバーがありますが、これは4WDシステムの切り替えレバーでデフロックなどのオフロード向けの昨日を操作するものとなります。
ラングラーのインパネはシンプルなブラックインテリアが基本となりますが、その他にレッドのインテリアカラーも 用意されています。
レッドのインテリアではメーター周りやインパネ周り、シフトレバーなどにレッドカラーのパネルが設定されており、かなり派手でおしゃれな印象に変わります。
このあたりはジープとはいっても乗用車としての魅力を高めるためにさまざまなデザインが盛り込まれている点です。
インテリアに関してはラングラーは前席と後席の2列シートのレイアウトとなっていますが、シートのデザインは比較的シンプルで四角いフォルムが目だちます。
ですがシート表皮などには本革を設定することができ、高級車としての質感も十分です。また後席シートの後ろにはフラットなラゲッジスペースも設けられており、アウトドアやキャンプの荷物を乗せやすくなっています。
さらにラングラーのインテリアで快適な装備の一つに脱着式のルーフがあり、サンルーフのようにルーフの一部が開くのではなくルーフとリア部分の全体を外してオープンオフロードカーのような車にすることができます。
非常に高い解放感を得られるとともにアウトドアやレジャーなどの際にはピッタリの装備であり、ラングラーには標準装備されているのでいつでもオープンルーフにすることができます。
またオープン時に急な雨に振られたりしたときのためにラングラーのインテリアには各所に防水処理が施されており、雨が車内に入ってきてもすぐに壊れることはありません。
ラングラーのインテリアは現代的で都会的なデザインとオフローダー的なデザインが融合したデザインで、そこにSUVとしての実用性の高い性能を盛り込むことで実用性も高くなっています。
ラングラーのボディカラー
ラングラーのボディカラーには次のようなものが設定されており、特徴的なカラーがいくつもあります。
ラングラー ボディカラー | ファイヤークラッカーレッドクリアコート |
グラナイトクリスタルメタリッククリアコート | |
ブラッククリアコート | |
ブライトホワイトクリアコート | |
オーシャンブルーメタリッククリアコート | |
サージグリーン | |
スティンググレークリアコート | |
パンプキンメタリッククリアコート | |
ビキニパールコート | |
ヘラヤライエロークリアコート |
このラインナップはすべて同時期に設定されたものではありませんが、2018年のモデルチェンジから現在まで設定されたカラーとなります。
定番カラーであるホワイトやブラック、シルバーなどはそれぞれボディカラーで設定され、ボディカラーにかかわらず脱着する部分のルーフ兼リアキャビンはブラックとなっています。
またその他のボディカラーには原色系で派手なものが多く、メタリックカラーで光沢のあるブルー、レッド、イエロー、パンプキンカラーなどアメリカ的なイメージのカラーが揃っています。
さらにオフロード車らしいカーキ色のサージグリーンもらんぐらーにはピッタリのボディカラーで、どのカラーにしようかは迷いながらもとても楽しい選択になるでしょう。
ラングラーは車のデザインがかなり派手なコンセプトなので、原色系の派手なカラーがよく映える車です。
ラングラーは人気か?
ラングラーは輸入車ということで販売台数で見ると国産車とはずいぶんボリュームが違いますが、輸入車としてみるとかなり人気があります。
ラングラーの2021年の国内での販売台数はおよそ6,000台〜7,000台で、販売台数だけを見ると国産車よりかなり少ないです。
ですがラングラーの売上はこの台数で前年比で20%近く伸びており、ラングラーの販売が好調なことがわかります。
国内で輸入車と言うとメルセデス・ベンツやBMWなどが有名なのですが、これらのメーカーのラングラーと同クラスのSUVは同じ年に3,000台規模の販売台数なので、ラングラーがいかに人気化がよく分かるでしょう。
またジープブランドにはラングラー以外にもレネゲードやコンパスといったSUV系の車種が充実しているのですが、それらの車種も好調なのですがラングラーが最も台数としては多くなっています。
ラングラーの質実剛健なデザインや日本車にはない価値観などが人気のもとであり、2018年にフルモデルチェンジした新しい車であることも販売台数の多さにつながっています。
輸入車としてはあまり馴染みのなさそうなジープですが、輸入車のSUVの中ではかなりの人気車といえます。
ラングラーの評判
ラングラーの評判についてはTwitterにもさまざまな評判があり、いくつかご紹介します。
現代の車、角が取れて丸っこいデザインになってて、大変ダサい。
その点、ジムニーはイケメンルックスで良いし、ジープラングラーは大変宜しい。あれはカッコよすぎる。— 高岡@死ぬまで生きて意義を示そう (@YutaBismark) May 25, 2021
こちらの方はSUV系の車種が好きな方のようですが、最近の車が全体的に丸みを帯びていることを気にされています。
しかしラングラーはそういった点など感じられないストレートなデザインであり、非常にオフロード車らしいデザインといえるでしょう。
トレイルホーク、コンパクトなのにクール。
これは良いかも。
ラングラーは、「THE Jeep」なデザインだけど、やっぱりカッコ良い🤤
黒のラングラーは塊感とフロントマスクが男前☺️— 「ニノ」・BMW→??? (@M22893888) March 11, 2021
こちらの方もラングラーのデザインを好まれており、男前なデザインがカッコいいとおっしゃっていますね。
また黒のラングラーが好きともおっしゃっており、一番まとまったデザインになるカラーですね。
ジープラングラーはデザインも性能も最高に好みなんだが住んでる場所的にどうー考えても便利が悪い。
ホットハッチくらいまでなんだよねー— かい@おもちうさぎ (@kai_yawamochi) October 22, 2020
こちらの方もラングラーのデザインや性能はかなり気に入られているのですが、一方で駐車場などの問題で実用面では問題があるようです。
ラングラーは国産車と比べてサイズの大きさなどの面で違いがあり、扱いにくさも確かにあります。
ラングラーの欠点
ラングラーは国産車にはあまり見られないオフロードカーのデザインで人気も高い車ですが、一方で前述でもあるように実用面で欠点もあります。
まず目に見えるデザイン的な欠点としてはやはり車のサイズが大きいことで、国産車として最大クラスのボディサイズは日本の狭い道では扱いにくい車です。
また駐車場に止める際にも狭いところだと駐車しづらく、ジープという特異なデザインの車なので日本の駐車場だとギリギリなところも少なくありません。輸入車は全般的に大きな車が多いですが、ラングラーはその中でも大きい方です。
またラングラーは大きいサイズの車ではありますが意外と車内のスペースは小さめであり、キャビンやラゲッジスペースは国産のミニバンなどと比べると結構狭めです。
ラングラーはボンネットの大きさや左右への張り出しの大きさなどSUVらしいデザインのために車のサイズを使っており、その分キャビンが狭くなってしまうのが実用面で不便な点です。
さらにラングラーは車の小回りを表す最小回転半径もかなり大きく、切り返しやバックなどがかなり大変な車となっています。
ラングラーはSUVらしい堅牢なデザインで人気ではありますが、実用面ではそのデザインコンセプトから扱いにくさがあります。
ラングラーの値段
では最後にラングラーの現在の新車価格と、中古車市場での価格をご紹介しましょう。なお中古車価格に関しては大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netで調べています。
ラングラー | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
ラングラー | 5,860,000円〜6,220,000円 | カーセンサー | 4,880,000円〜7,800,000円 |
goo-net | 4,289,000円〜7,000,000円 | ||
ラングラー アンリミテッド | 5,360,000円〜7,430,000円 | カーセンサー | 4,280,000円〜13,980,000円 |
goo-net | 3,140,000円〜9,790,000円 |
先ずラングラーには大きく分けて2つのタイプがあるのですが、2ドアモデルのラングラーと4ドアモデルのラングラーアンリミテッドがあります。
現行モデルは基本的にはラングラーアンリミテッドがメインの車種となっていますが、限定モデルとして2ドアモデルも導入されています。
新車価格はそれぞれ5,000,000円代〜6,000,000円、7,000,000円の価格帯となっており、大型SUVとしても高級車の部類に入っています。
また中古車市場でもまだ新しい車ということで価格は高めになっており、新車価格とそんなに差がありません。
輸入車の中でもに人気の車種ということで中古車価格は下がりにくくなっており、今後も高どまりが続くでしょう。
なおラングラーアンリミテッドの中古車には新車価格を大幅に超える車もあるのですが、これは国内で正規代理店で販売されていない北米の限定モデルなどが出ているためで、かなりレアな車種として価格が高くなっています。
ラングラーはそのデザインの質実剛健さや日本車にはない魅力で人気の車種ですが、価格についてはかなり高いのでコストパフォーマンスという面では微妙でもあります。