モデリスタはトヨタの純正カスタマイズカーの1つで、オプション装備として装着されるエアロパーツを基本とした特徴的な装備です。
そんなモデリスタのエアロパーツですが、意外とモデリスタエアロは割れたり擦れたりすることがあり扱いの難しい点もあります。
今回はそんなモデリスタの割れや擦れなどについてご説明していきます。
モデリスタエアロは割れる・擦るのが普通?
モデリスタはトヨタの新車に主に装着されるオプションパーツで、通常のエアロパーツとは一味違った高級感のあるデザインとスポーティさが特徴です。
モデリスタのエアロパーツは通常のトヨタ車のボディに追加して装着する形のパーツとなっており、車のエクステリアデザインに重要なグリルやスポイラー、スカート、マフラーカッターなどの部分や、車の各所にメッキの加飾パーツが装着され、通常のトヨタ車がおとなしめのデザインなので一気に力強いデザインに変化させることができます。
その中でも重要なのが車のスカート部分が設置されることでローダウン化されており、車のバンパーやボディが地上まで延長されたようなフォルムとなっていてスポーツカーのようなデザインに近くなります。
しかしローダウン化は車の運転時には厄介な問題を持っており、通常の車よりもボディが地面に近い位置にあるので障害物にぶつかる可能性が高くなるのです。
例えばモデリスタを装着していない時には問題なく乗り越えられていた駐車場のちょっとした段差や、それまで注意しなくてよかった道路上の障害物などに対してモデリスタのエアロ部分が接触してエアロが割れてしまうことがあります。
エアロパーツは基本的にプラスチックで作られているので、車の重さや速度の上で障害物にぶつかれば割れてしまうのは仕方ない点です。
また割れないにしてもエアロの下側を擦ってしまうことも増えてきてしまい、もともとキレイだったエアロパーツがキズだらけになることもあるでしょう。
さらに車の走行時には道路の坂道であったり駐車場に登るためのスロープなどは一般的にあるのですが、こういうところに車を乗り上げさせると車の前側か後側が地面に接近してしまい、場合によってはガリガリと擦ってしまいます。
この時に車のスピードが高かったりするとサスペンションが沈み込んだりしてより擦る確率が増えるので、坂のある部分では走り方も注意しなくてはなりません。
モデリスタエアロを装着したら当然注意を働かせながら走行するとは思うのですが、それでもちょっとしたときにエアロパーツをぶつけてしまったり擦ってしまったりというシーンは、エアロパーツが装着されていない一般的な仕様と比べれば確実に増えてくるでしょう。
モデリスタエアロを割った・擦った実例
モデリスタのエアロパーツを装着した人はエアロを擦ったり割ったりすることが多いようで、twitterでもいろいろな投稿がありご紹介します。
誰かこのモデリスタのハーフ買ってくれる人おらんかなー?割れとかあるけど🙄 pic.twitter.com/5JtbsH47kq
— R (@Ryu_pri_30) May 20, 2021
こちらの方はモデリスタを装着したプリウスに乗っていらっしゃいますが、この写真で見てもわかるように地面にエアロパーツが非常に近くなっていますよね。
この写真ではよくわかりませんがハーフエアロが割れているそうで、これだけローダウンだったら擦ったりひっかけて割れてしまうのは仕方ないですよね。
モデリスタはよく擦る pic.twitter.com/zRL6fw3TAu
— つっきー (@T4VPL1Tj5GLA4Sr) February 23, 2021
こちらの写真でもモデリスタを装着したプリウスやアルファードが下面を擦っている瞬間を移しているのですが、駐車場から道路に出るところで擦っているようです。
写真を見たところではそんなに大した段差やスロープが無いようにも見えるのですが、この程度であってもモデリスタのエアロは擦る可能性があるのです。
モデリスタ割れたりして汚いから直そうと思って外したけど思った以上にダメージ酷かった笑 pic.twitter.com/uf3sszdkup
— シュウ (@zge25w_wish99) June 1, 2021
こちらの方はモデリスタのエアロパーツをかなり傷つけられたそうで修理のためにエアロパーツを取り外していらっしゃいますが、かなりひどい状態のようです。
車の下側というのは普段ほとんど見れない部分でありたとえ擦ったり割っても意外と目立たないこともあるのですが、実際の車のダメージは結構大きいのです。
TOYOTA 86 [ZN6]
長所
走行中の安定感やばい
アフターパーツの多さ
モデリスタ見た目は最高にクール短所
バンパーが割れやすい
ドン・キホーテに入れません
輪止めに気をつけないといけないまだ乗りはじめなので当たり前だろってことしか書けまてん。 pic.twitter.com/ZoOl2j1fa9
— しょうぐんZz (TN:じぇねらるぅ)/しょうぐんちゃんねる (@youta1219) February 13, 2018
こちらの方はトヨタのライトウェイトスポーツである86のモデリスタエアロ仕様に乗っていらっしゃいますが、やはり走っている時にエアロパーツの割れには気をつけていらっしゃいます。
特に意外と気づかないのは駐車場の輪どめの部分で、普通の車ならぶつからないような輪どめであってもエアロ部分がぶつかって割れることが多いので、普通の仕様より気をつけることはかなり増えるでしょう。
写真ではいまいちわかりにくいけどモデリスタのフロントバンパー左メッキ部分の下面擦ってしまった、、、
前々から音だけで見えなかったからよかったけどしっかり見て触って分かる感じになった、
ガストの駐車場出る時に擦るってどゆこと!?
交換ってなったら51700円も飛ぶやん!!!#ヤリス pic.twitter.com/fEee9fSX3D— ayumukgw (@ayumukgw_twitte) February 8, 2021
こちらの方はヤリスというコンパクトカーにモデリスタを装着していらっしゃいますが、どうやらフロントバンパーの下のスカート部分を擦ってしまったようですね。
ファミレスの駐車場という一般的なシチュエーションでの事態なのでびっくりされているようですが、交換となると費用がかなりかかるのでできるだけ注意していきたいところです。
子供「あそこのガタガタ行きたい!」
私「流石にあそこは前のモデリスタが擦るかな」
子供「なんでモデリスタ付けた?いらんやん」
私「」
勘弁してください。 pic.twitter.com/LPZs5ePbiL
— ふーりお (@julio_AA_O) February 14, 2021
こちらの方はトヨタのSUVにモデリスタを装着した車に乗っていらっしゃいますが、子供さんがどうやらオフロードのような路面に行きたいとおっしゃったようで、エアロパーツがぶつかることを危惧されていますね。
SUVはもともと車高や最低地上高が高くて障害物を乗り越えることを得意としているのですが、モデリスタエアロを付けたことでSUVのメリットが減衰してしまっており、SUVなのに走行できない状況が増えてしまっていますね。
モデリスタエアロを割れさせない・擦らない方法
モデリスタのエアロパーツはせっかく高いお金をかけて装着したものなので、割れたり擦れたりしないようにするために次のような方法があります。
破損しない部位のエアロパーツだけ装着する
まず何よりモデリスタエアロの破損を防ぐためには、あまりローダウンになるようなエアロパーツは除外しても良いでしょう。
モデリスタのエアロパーツはさまざまなパーツが組み合わされて構成されているのですが、カタログなどを見るとすべてセットなように見えてきます。
しかし実際にはモデリスタのエアロパーツは各部のパーツをそれぞれ独立して購入することも可能で、グリル、スポイラー、スカートなどの単位で好きに装着することができます。
もちろんすべて装着するほうがモデリスタのパーツ全体での統一感が出てカッコいいのですが、その結果ローダウンになってしまってエアロパーツの破損を気にしなければならなくなります。
そのため破損を防ぐために1番確実な方法はローダウンになる部分のエアロパーツを装着しないでおくことで、スポイラーやスカートなどのパーツをオミットすれば少なくとも運転の際にエアロパーツの割れや擦ることを気にしなくても良くなります。
多少モデリスタを装着することでの満足感は減るかも知れませんが、高額のパーツなので破損して結果的にぐちゃぐちゃになるよりは良いでしょう。
モデリスタのエアロパーツを装着しておいても普段の走行はもちろん可能ではありますが、運転が苦手な方はとっさの際にはエアロがないことが1番の防ぐ方法です。
慣れないうちは段差の乗り越えの際に目視確認を行うと良い
しかしせっかくモデリスタのエアロパーツを装着するならフル装備で走りたいものなので、ローダウンした状態で破損を防ぐためには運転で練習するしかありません。
ですが車の運転感覚はそんなに簡単に身につくものではなく、とくにローダウンしたバンパーやサイドスカートは目視が出来ない部分なので、その車に慣れていない時にはぶつけたり擦ったりすることが多くなります。
特に車をディーラーで受け取ったあとに家に帰る時などが1番危険で、車に慣れないうちにいろいろな障害物などを越えていかなくてはならないのです。
どんなに運転の上手な人でもローダウンした車を初めて運転すると危ないのは間違いないので、車両感覚がつかめるまでは目視確認でしっかり確認するほうが良いです。
モデリスタのエアロパーツが破損してしまうシーンはおもに2つあり、歩道から道路に出るような状態で段差を乗り越えるときと、駐車場などでスロープを登る時に車が斜めになって擦るような状態です。
それを把握しておけばあらかじめ危険そうなところはわかりますので、車に慣れていないうちで少しでも不安があるなら、一度車を降りて実際にバンパーと段差やスロープの状況を目視確認しましょう。
多少駐車場などで邪魔になることもあるかも知れませんが、少し恥ずかしくてもエアロパーツが破損するよりは良いのでぜひ確実な確認をするようにしましょう。
段差乗り越えの際に急な加速減速をしない
車で段差を乗り越える時にはエアロパーツを割るようなシーンが多くなるのですが、段差乗り越えの時に急加速や急減速をすると破損が起こりやすくなるので気をつけて運転しましょう。
ローダウンした車がエアロパーツを壊してしまうときには運転の悪さがきっかけとなることも多く、特に車の急加速や急減速する際の車の動きが重要です。
車を急加速や急減速をするとサスペンションと車体の動き的に前後方向に振られることとなり、その結果前後のバンパーが通常よりさらに地面に近づくことで擦ったり破損する可能性が高くなります。
平らな道で走っているのであればそういった動きをしても破損することはありませんが、段差を乗り越える時に急加速したりするとぶつかってしまうことはあります。
これを防ぐためには何より車を急加速、急減速させずに一定のスピードで走らせることで車の動きがそこまで急にならずにエアロパーツが擦る可能性が減ります。
特に注意するのは段差を乗り越えるまさにそのときであり、乗り越える時も急に加速させないようにコントロールしてあげるとかなりフラットな状態で車を段差を超えさせることができるでしょう。
とはいえそれは段差の大きさ次第でもあり、あまり大きな段差を乗り越える時には目視確認などをしながらのほうが良いでしょう。
できるだけスロープのある駐車場には駐車しない
もう1つエアロパーツを破損させる確率が高くなるのがスロープ部分に乗り上げる時で、この際はまた違った運転のやり方があります。
モデリスタのエアロパーツを装着した状態でその下側を擦る時はスロープに乗り上げるときがかなり多く、特に店舗の駐車場に駐車するときなどが危険です。
スロープは店舗の屋上に駐車する場合や立体式の駐車場から小さな駐車場の入り口にあるスロープなど各所で一般的に見られます。
平らな道路からスロープに乗り上げる時には車が斜めになるわけですが、その際前輪だけがスロープに乗った段階では後輪側はまだ平らな部分にあり、結果的に車の後部が地面にかなり近づくような形で車が斜めになります。
その際ローダウンをしているとまさにエアロパーツ部分が地面に接触するようになり、ガリガリと擦ることになってしまいます。
エアロパーツがない状態であれば車の設計時にこういった乗り越えのためのスペースもしっかり確保されているのですが、エアロパーツを付けてローダウンしたことで一般的なスロープの乗り越えが非常に大変になります。
これを防ぐためには車の加速のタイミングが重要で、その車の動きを多少把握していないと擦らずに乗り越えるのはなかなか大変です。
しかし慣れていたとしてもスロープの形状や角度によっては乗り越えるのが不可能な場合もあり、その最はそこの駐車場に駐車するのは諦めたほうが良いでしょう。
ローダウンのエアロパーツを装着するということは駐車場へのアクセスの際に大きなリスクを持つということであり、さまざまな状況の駐車場がある中で一度もエアロパーツを擦らないというのは難しいでしょう。
バックの際に輪どめまで動かさない
ローダウンのモデリスタエアロを装着していると駐車場で注意する点が多くなるのですが、それは平らな駐車場であっても輪どめが問題となることがあります。
ローダウンした状態では段差がある駐車場やスロープがある駐車場での駐車時に注意しなければならないのですが、問題がなさそうな平置きの駐車場もリスクがあります。
だいたいの駐車場には車が駐車枠を超えないように後側に輪どめが設置してあり、普通の車で駐車する時には前進やバックで輪どめまで車を進ませればほぼきちんと駐車することができます。
しかしエアロパーツを装着した車では輪どめが車の下側を超える時にぶつかってしまう可能性が出てくるので、普段駐車していた駐車場であっても注意しなければなりません。
輪どめがタイヤまでくっつく間にはバンパーの下をくぐり抜けることになるので、その間にローダウンのエアロがあると輪どめの大きさによってはぶつかってしまうのは仕方ないところです。
そのためローダウンした状態の車ではまずは輪どめまで車を進めるのではなく、輪どめの大きさを確認してエアロパーツを超えられるかどうかを注意しなければなりません。
最近の駐車場は輪どめが小さくしてあるので結構大丈夫なことも多いのですが、油断していると急にガリっと擦ってしまうこともあるので、輪どめに車体がかからないところまでで駐車を留めるほうが安全でしょう。
モデリスタエアロを割った・擦った場合の対処法
モデリスタエアロパーツは外装の目立つ部分のパーツなのでもちろん割れや擦れがない方が良いですが、エアロパーツはちょっとした不注意ですぐ割れや擦れが生まれてしまいます。
そんなときにはどうすれば良いのかをご説明します。
少しぐらいの擦れなら気にしない
まずモデリスタのエアロパーツはローダウンをしているので、よほど気をつけなくてはエアロの下側はいつか擦ってしまうものです。
車で運転しているところがいつも慣れた道であればある程度エアロを擦りやすそうな場所は把握でき、そこで注意することでエアロを擦ったり割ってしまったりする可能性はかなり減ります。
しかし車で運転するのは何も慣れた道だけでなく、買物や旅行で普段行かないような道も走らないといけません。
そういった箇所では一見すると危険に見えない段差やスロープであってもエアロを擦ってしまう可能性はあり、不注意とも呼べないほどの小さな要素でもエアロの下側を少し擦って残念な気持ちになることは意外とあるものです。
その際エアロが擦れたことで修理や塗装などを考えるとは思うのですが、まずはエアロの下側の擦れはあまり気にしないようにすることをおすすめします。
たしかにエアロの下部が擦れてキズだらけになっているのを見ると悲しくなってしまうのですが、実際はエアロの下が擦れたぐらいでは車の外から見てもほとんどわからず、気にしているのはその車の所有者だけなことがほとんどでしょう。
エアロの下側の擦れは車の下を覗き込むようにしないと見えませんので、あまり神経質にならずにするのが1番でしょう。
実際エアロパーツの擦れについては修理ももちろん出来るのですが、傷ついたところのパテ埋めだったり再塗装だったりでかなりコストがかかる修理になります。
しかも一度修理したとしてもその後にまた同じところを擦ってしまう可能性は高く、2度手間3度手間をかけるぐらいなら多少の目立たないキズは許容したほうがよいでしょう。
エアロが割れたときには修理に出す
エアロパーツの下側のちょっとした擦れキズであればそこまで目くじらを立てることもないのですが、それがエアロの割れとなっている場合は修理したほうがよいです。
エアロパーツは多少の擦れぐらいであれば、弾性のある樹脂製ということもありそのまま割れてしまうということは少ないです。
しかしエアロパーツを路肩の段差にぶつけてしまったり駐車場の輪どめにぶつけてしまったりすると、薄い樹脂パーツなので凹みが生まれ、車の勢いによっては割れてしまいます。
その際の割れ方は当たり方やスピードにもよりますが、パーツの一部に亀裂が走ったりぶつかった部分が脱落したりするでしょう。
もちろんそのままの状態でも車の走行自体は不可能ではありませんが、割れてしまったエアロパーツを放っておくと割れがさらに進行したり、また車の安全性が下がって整備不良で警察に止められてしまうこともあります。
そのため擦れではなく割れが入った時には速やかに修理するほうがよく、ディーラーや自動車修理工場に持ち込むことで割れた部分の補修や再塗装を依頼できます。
その際の費用は割れ方にもよりますが、結構な大修理となるので何万円もかかるのは覚悟しておきましょう。
またあまりにも損傷がひどい場合はモデリスタエアロの交換も視野に入ってきますが、モデリスタのエアロパーツはそれぞれ価格が高いものなのでコスト負担は大きなものとなります。
その際は中古のモデリスタエアロなどを手に入れられれば費用を抑えることもできますが、中古だと多少の擦れキズぐらいはあるかもしれません。
技術があれば少しなら自分で修理も可能
この投稿をInstagramで見る
エアロパーツの補修は基本的には一般の人にはちょっと難しい技術なのですが、多少の擦れや割れぐらいなら自分で修理するのも不可能ではありません。
モデリスタのエアロパーツは一般的なエアロパーツと同様樹脂製となっているのですが、ベースとなる樹脂パーツの上にボディカラーと同色で塗装がされています。
エアロパーツを擦ったり割ったりして破損させるとエアロパーツの表面には傷や割れが発生するのですが、この時塗装面も傷ついてベース部分が見えてしまうこともあります。
そこを修理するには樹脂パーツ表面の傷を消したり割れた箇所を接着するなどして形を整えたあとに、表面を綺麗にに整えてからボディカラーで再塗装する形になります。
こういった補修は個人でもやろうと思えば道具を揃えることはでき、自動車用品店やホームセンターなどにも補修用のプラスチックパテや塗装用のスプレーなどがたくさん販売されています。
ただ補修の技術は初めて行うときなどはあまり綺麗に行かないのが常であり、うまく傷や割れが消せなかったり塗装にムラが出来てしまったりして綺麗にはいかないかもしれません。
しかし何より自分で補修すると修理費用を大きく節減することは確実に出来るので、あまり外観上目立たないエアロ下部の傷や割れ程度であれば多少うまく行かなくても修理してみても良いでしょう。
補修の技術は決してプロには及ぶものではありませんが、何度か経験すれば多少はマシになりますので何度もモデリスタエアロを擦ってしまうような人は試してみても良いでしょう。
モデリスタエアロは購入すべきか?
モデリスタのエアロパーツはここまでご紹介してきたように走行中に擦れや割れが発生することが多い部品ですが、そういったデメリットがあったとしてもエクステリアデザインの大きな変化はかなり魅力的なものです。
モデリスタのエアロパーツを装着するとノーマルのトヨタ車とは大きく違ったフォルムとなり、ローダウン化による押し出し感の強さとメッキパーツによる高級感でどんな車種でも存在感が一気に増すようになります。
トヨタの各車種はそれぞれさまざまな加飾パーツやエアロパーツも設定されてはいるのですが、モデリスタ仕様は独自のデザインコンセプトでまとめられたパーツ群が統一感も演出しており、ただのエアロパーツではなくまるでコンプリートカーのような雰囲気となります。
またモデリスタはトヨタ純正のエアロパーツともなっていてその完成度や信頼性も高く、費用はかかりますがそれだけの満足度は確実に得られるでしょう。
その代わりローダウン化したことによって普通の仕様よりもエアロパーツが擦れたり割れたりするリスクを背負うことになりますが、もちろん必ず擦ったり割れたりするわけではありませんので、モデリスタに魅力を感じたのであれば装着を考えても良いでしょう。
モデリスタのパーツはそれぞれ多少価格が高いことはありますが、それでもあくまでエアロパーツであり車本体に傷がつくわけではないので、比較的修理もやりやすいということはあります。
もしトヨタ車でほかの方と一味違った車をお求めならばモデリスタは素晴らしい選択肢なので、リスクを避けるような注意深い運転を心がけるとよいでしょう。
モデリスタエアロで割れやすい・擦りやすい車種
モデリスタのエアロパーツはトヨタ車の様々な車種に展開されているのですが、その中で現在のトヨタのラインナップでは次のような車種がエアロパーツを擦ったり割れやすかったりします。
エアロパーツが割れたり擦れやすいのは主にパーツのデザインが関係しています。
プリウスモデリスタ
まずトヨタ車種の中でモデリスタのエアロパーツを擦りやすそうな車といえばプリウスがあり、トヨタでも1、2を争う大人気車種なのでモデリスタ仕様の台数も多い車種です。
プリウスは環境対応車であるハイブリッド車の先駆け的な存在の車で、最新モデルでも世界トップクラスの燃費性能を持った車です。
プリウスは車のスタイルとしてはファストバック式のセダンとなっており、デザインは多少スポーティになったものの車の性格としてはおとなしめの車です。
しかしモデリスタのエアロパーツを装着するとそのエクステリアの印象が一気に変化する車でもあり、かなりローダウン化するスポイラーやスカート、マフラーカッターなどの装着で低く構えたスタイルが印象的な車になります。
しかしそのローダウン化したエアロパーツ部分は結構地上に近いところまで伸ばしてある形状であり、一般道路でもちょっとした段差やスロープでもバンパーの前後を擦りやすくなってしまいます。
またセダンタイプということでもともとの車高や最低地上高が低く構えられていることもあって、一層モデリスタのエアロパーツを装着したときの影響が大きくなっています。
プリウスはモーターのアシストによるトルクフルな加速が出来る車でもありますが、モデリスタエアロを装着した状態で急な加速をしたりすると突然の段差やスロープでエアロを破損させる可能性が高くなるので、おとなしめに走行するほうが良いでしょう。
アルファード、ヴェルファイヤモデリスタ
アルファード及びヴェルファイヤはトヨタの最上級の大型ミニバンで、モデリスタエアロを装着するとより高級感を演出できる車です。
アルファードとヴェルファイヤは車体やコンポーネントの殆どの部分を共通化した兄弟車で、フロントマスクやリアのデザインで差別化が図られています。
そんなアルファードとヴェルファイヤにもそれぞれに対応した専用デザインのモデリスタエアロが設定されていますが、どちらのエアロパーツも大きな特徴として大幅なローダウン化があります。
アルファードやヴェルファイヤはミニバンということで通常モデルではそこまで派手なエアロパーツはないのですが、モデリスタエアロの装着によってより力強いデザインを手に入れてスポーティさも増しています。
しかしアルファードやヴェルファイヤのエアロパーツも地面に結構近い位置までローダウンされているため、路面の状態によっては地面にエアロパーツの下面を擦りやすくなります。
またアルファードやヴェルファイヤは車の車重が重たい車なので、急な加速や減速をすると車の前後への揺れが大きくなり結果的に車の前後のエアロパーツを擦ってしまう可能性が高くなります。
ですがアルファードやヴェルファイヤのモデリスタエアロは非常にかっこいいデザインに仕上がっているので、そういったデメリットを差し引いても装着する魅力は高い装備です。
86モデリスタ
トヨタ86はトヨタでは珍しい2ドアのライトウェイトスポーツカーで、純粋なスポーツカーとして久しぶりに登場した車です。
86はクーペタイプのスポーツカーなのでモデリスタのようなエアロパーツは非常によく似合う車で、ノーマルの86でもカッコいいのですがエアロパーツを装着してローダウンとすることでよりスポーティさが際立ちます。
また86のモデリスタに設定されているアルミホイールなども組み合わせれば重厚感や高級感のある外観デザインとなり、どっしりと構えた車高の低いスポーツカーに仕上がっています。
なお86はスバルとの共同開発車でスバルではBRZという車名で姉妹車になっているのですが、スバルにはモデリスタはないので86モデリスタはトヨタだけの特徴であると言えます。
しかしその特徴的なローダウンエアロはスポーツカーということで一層地面に近い位置まで下げられており、よりエアロパーツを擦ってしまう可能性も高くなっています。
86はスポーツカーということで多少サスペンションなどは固めに設定されているのですが、それでも路面の状況によっては比較的すぐにエアロの下部を擦ってしまいますので段差があるようなところはより警戒したほうがよいでしょう。
また2ドアクーペということで比較的車の前後の車両感覚もつかみにくいため、慣れないうちは段差やスロープのあるところにはできるだけ立ち入らないほうが良いでしょう。
モデリスタエアロで割れにくい・擦りにくい車種
トヨタ車の中でモデリスタエアロを擦りにくい車種というのもあり、次のような車種をご紹介します。
アクアモデリスタ
アクアはトヨタのコンパクトハイブリッドカーで、その扱いやすさからプリウスと人気を二分するほどの大人気車となっています。
アクアはトヨタのハイブリッドカーの中では最も小型の車種ですが、そのハイブリッド性能は非常に高いものがあり燃費性能がプリウスと肩を並べるほど良好です。
それでいて車のサイズは小型で扱いやすく、様々な世代に愛される1台となっています。車の性格やデザインとしてはもともとおとなしい車なのですが、モデリスタエアロもそんなアクアに合わせて他の車種ほど派手なデザインにはなっておらず受け入れやすいデザインとなっています。
そのようなデザインコンセプトがあるためにアクアのエアロパーツはそこまで大きくローダウン化されているわけではなく、多少のスポイラー部分の延長とメッキパーツの追加が主な変化点です。
そのためアクアモデリスタぐらいのローダウンであれば運転の際にエアロの底面を擦るようなシーンはあまりなく、段差に乗り上げてエアロを割ってしまうことも殆ど無いでしょう。
またリア側もほぼノーマルと遜色ない高さのエアロパーツなので、エアロパーツ付きとはいえ非常に安心して運転できる車になっているでしょう。
加えてアクアは車の全長がコンパクトカーということで短く仕上がっており、スロープに乗り上げる時などもバンパーを擦りにくい点もメリットですね。
RAV4モデリスタ
RAV4はトヨタの中型クロスオーバーSUVですが、クロスオーバーSUVの中でもオフロード性の高いフォルムが特徴です。
クロスオーバーSUVは近年人気の車種で、オフロード走行がメインのクロスカントリーSUVのようなフォルムと都会的なボディデザインを併せ持つ車です。
RAV4のデザインはトヨタのクロスオーバーSUVの中ではオフロード寄りの力強いデザインとなっており、車の最低地上高や前後のバンパーはある程度地上からの距離を確保して悪路走破性をもたせている形になっています。
モデリスタのエアロキットを装着するとノーマル仕様よりは地上との距離が近くなってオフロード性能は減るのですが、モデリスタのデザインがスポーツカー寄りではなくSUV寄りなので比較的エアロパーツと地上の距離が広くなっています。
そのためRAV4のモデリスタ仕様であればエアロパーツが装着されていても一般道であれば底を擦ることは少ないでしょうし、通常の段差を乗り越えるぐらいであれば そこまで気をつけなくても大丈夫でしょう。
またRAV4のモデリスタにはスポーティなデザインのものとアウトドア的なデザインの2種類が設定されており、アウトドア的なデザインのエアロパーツは前後にバンパーガードのような部分があるのである程度擦ることに対して強くなっているのもメリットです。
とはいえ通常のRAV4よりはローダウンされていることは確かなので、オフロードでの走破性に関しては下がっていることは注意が必要です。
ランドクルーザープラドモデリスタ
ランドクルーザープラドは本格的な走破性を持つクロスカントリーSUVで、またキャビンは高級感のある車に仕上がっています。
ランドクルーザープラドはフレーム構造を持つ本格的なオフロード性能のあるSUVですが、高級車としての役割もあり多人数乗りが可能であったりインテリアが豪華だったりとオフロード車よりは乗用車向けの車となっています。
ランドクルーザープラドは通常仕様でもメッキを多用した高級感のある外観デザインをしていますが、モデリスタのエアロパーツを装着することでバンパーやスカート部分が大型化してより乗用車風の高級感のあるデザインに仕上がっています。
ランドクルーザープラドのモデリスタエアロパーツはベース車に対して結構ローダウンに構えているデザインをしていますが、それでもベース車両の最低地上高がしっかり確保してあるためローダウン化しても乗用車としては十分な地上との距離が確保されています。
ランドクルーザープラドのモデリスタであれば一般道路の段差やスロープならばそこまで気にすること無く走行はでき、もともとの大径タイヤと最低地上高の高さからスロープでもリアを擦りにくい形状です。
しかしオフロードを走るクロカンSUVとしてはモデリスタを装着した状態では最低地上高が不足しがちなので、あくまで一般道路の走行をメインに考えましょう。