ホンダのフラッグシップSUVとして復活したCR-V。
ホンダ自慢の1.5Lターボエンジンやi-MMDハイブリッドシステムなど、最新のパワートレインで余裕の走りを見せてくれます。
さらには3列シートを備えた7人乗車が可能なパッケージングや、スタイリッシュな外観と高級感のあふれるインテリアなどそれまでのCR-Vのイメージを大きく変えた、まさしくフラッグシップたる車です。
2年半ぶりに日本市場に帰ってきたCR-Vですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではCR-Vの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
CR-Vの2ch(5ch)での良い評価
1.5Lのターボエンジンやハイブリッドシステムなど話題のパワートレインを搭載したCR-V。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
CR-Vの値段には否定論者だがデザインはホンダの中ではトップクラスと思うがな
CR-Vはホンダの意匠デザインソリッドウイングを、SUVらしく力強い印象に仕上げており最近のホンダの中でも一風違った印象です。
ワゴン車のようなスタイリッシュなボディにSUVらしいホイールアーチや大口径ホイールなどで、スポーツSUVであるヴェゼルとは違うSUVらしいかっこよさがあります。
今度のCRVは久しぶりにかつてのまだまともだったフィット3以前のテイストに近くなっただけでも好印象。
パンツ顔縛りはあるんだろうけど、余計なラインでゴチャゴチャしてないし、どっしり安定感あって面の張りで魅せるデザインは好印象。
フィット3あたりからのホンダ車といえばソリッドウィング縛りのフロントマスクに、キャラクターラインを無理やり作り込んだようなデザインばかりとなりました。さらには居住空間を広くとったずんぐりとしたスタイルも合わせて不満の声が多く出ています。
しかし現行CR-Vはそういった部分をうまく取捨選択し、デザインに取り込むことに成功しています。
こちらの方はどっしりとした安定感や面の張りで見せるデザインは好印象とありますが、
デザインはサイドから見た雰囲気が膨よかで
どことなくフォードエクスプローラーっぽさを感じて好き
サイドのデザインは他の人も太鼓判を押すほどの出来です。
フォードのエクスプローラーを彷彿とさせるデザインとなっており、アメ車が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。他の国産車では味わえないパワフルなデザインです。
内装
内装良い
ハイブリッドが凄く静かで良い
運転席、後部座席、ラゲージスペースそれぞれが広いのも良い
CR-Vは、内装のデザインがシンプルな造形でどっしりと構えており、SUVらしい頼もしさが感じられます。
車体が大きなこともありますが車内空間も十分な広さを構えており、各座席やラゲッジスペースなども十分な広さを持っています。多目的に使えるSUVらしさを感じさせる、実用性重視のインテリアです。
2列目のシートについては、5人乗りの方が上質なんですよね、7人乗りと比べると。
あと、7人乗りの方が、発進時に若干もたつきました。
で、私は7人乗りキャンセルして5人乗りにしました。
車内の質感はどうやら7人乗りのものよりも5人乗りモデルのほうがよく見えるようです。
広さに関してはほとんど変わらないようですが、サードシートに乗り込むための跳ね上げ構造などがあるためか、座り心地やシートの質感はシンプルな5人乗りモデルのほうがよくなる傾向があります。
7人乗りモデルを検討している人は両モデルを比べて検討したほうが良さそうです。
そもそもホンダって内装よりエンジンやパワートレイン優先する人間向けのメーカーやし
いくら内装ガーとかネガキャンしても無意味やで?
内装デザインは良いという意見もありましたが、ホンダの車ということもあってか内装の質感が低いという意見も多くあります。
しかしホンダといえばなんと言ってもパワートレインです。インテリアの質感を好む人が選ぶのではなく、シャキッとした走りを好む人が選んだほうが良いでしょう。
走行性能
ガソff乗ってきたが走行性能凄くいいよ
てかさ1.5ターボの加速凄くいいやんか
誰やこれがもっさりとか言った奴は?GTRでも乗ってんのか?
CR-Vのパワートレインには1.5LターボエンジンとI-MMDハイブリッドシステムの2つがあります。
1.5Lターボエンジンはステップワゴンやシビックにも使われるなど非常に信頼性と運動性能の高いエンジンです。
車重の重いCR-Vであっても軽々と走らせることができます。GT-Rなどと比較するのはさすがに辛いですが、低回転からパワフルなこのエンジンは、このクラスの中では十分な走りをしてくれるでしょう。
ハイブリッドAWD最高、モーター駆動が気持ちいい
もちろんモーターで低回転から最大トルクを発生させるハイブリッドモデルも気持ちの良い走りをしてくれます。
ガソリンモデルとはまたキャラの違う走りでアクセルに対してリニアな加速をしていく走りは、一度乗り込むと病みつきになってしまいます。
CR-VはこのハイブリッドシステムにおいてもAWDがあるのが強みですね。
オレもターボとHV、両方高速で試乗したよ。
80㎞~130㎞くらいの早さは大差ないって感じた。
但しHVは滑らかで静か、ターボは盛大に唸ってた。
街中はどちらも静か。
このふたつのパワートレインを比較した人からすると、おおよそ100km/hまでの加速は両者変わらないそうです。ただ静粛性を考えるとハイブリッドモデルのほうが走りの質感は良いでしょう。
走りは大きく変わらないようですから、エンジンのフィーリングが好きなのか、ハイブリッドのモーター走行が好きなのかで選んでも良さそうです。
安全性能
ホンダセンシングすげえ楽、他のメーカーもそうなのかもだが 安全装置いいね、長距離ほんと疲れなくなった
CR-Vの先進安全装備は単眼カメラとミリ波レーダーを用いたホンダセンシングが搭載されています。
フラッグシップSUVらしくアダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキープアシスト(LKA)はもちろんのこと、渋滞時のACCも可能な全車速での追従走行ができます。
予防安全により事故への対処はもちろんのこと、ドライバーの疲労軽減にも繋がるシステムで長距離の運転もらくらくですね。
乗り心地
こっちはHVAWDに乗っているけど足回りは下手なセダンよりしっかりしていると思うよ
姿勢変化がとにかく少ないから加速やコーナリング時の安心感がすごい
その分突き上げは多少あるけど角は綺麗に丸まっているしフロア振動も少なくてすぐ収束する
国内外の色々なSUV乗ってきたけど、この車の乗り心地超えるの少ないと思うよ
CR-Vは絶賛の声が多いです。背の高いRV車といえば重心が高くなるためどうしてもふらつきやすい傾向があります。
しかしCR-Vはまるでセダンのようにしっかりした足回りで、姿勢変化が少なくカーブや加速するときの安定感が非常に優れています。
引き締まった足回りということもあり多少の突き上げはあるようですが、身体にガツンとくるようなものではないのでそれほど不快ではないようです。
連休中、ワインディング走ってきたけど足回りいいわ~
開発担当が目指した「コーナリングが一発で決まる」ちゅーのは本当やった。
峠行くまでの高速も、ACCとLKASのほぼ自動運転で凄い楽だったし。
カーブの安定感が良いという意見がありますが、CR-Vでワインディングロードを走ってみるとその良さはさらにわかります。
CR-Vの開発の段階から気持ちよく走ることができる車を作っており、その完成度は乗ってみないとわからないでしょう。
もちろんそこまでの道のりはACCを使えばほとんど疲労は出ませんね。
CR-Vは内装や快適装備は正直ワンランクどころか2~3ランクは下だけど
運転感覚や乗り心地は(グレードにもよるが)プレミアムSUVすら凌駕する
CR-Vは乗り心地が非常に良く、まるでプレミアムSUVにも負けないほどという意見もあるくらいです。これならば多少内装が納得行かなくても十分なのではないでしょうか。
納車して早速ドライブしてきた!
足でトランク開けるの結構素早く動かすんだね。慣れるまで開けれなかったよ。
オデハイからの乗り換えだけど、遮音性とか乗り心地が1~2段優れてるね。
(個人差あると思うけど。)
上級モデルのマスターピースには、足の動作でバックドアを開閉するパワーテールゲートが採用されています。
両手がふさがっていても足一つで開閉できるこの機能は、多目的に使うことの多いSUVにはもってこいの機能です。
その他にもオデッセイから乗り換えた人が遮音性が高くなっているという程ですから、静粛性の高さも十分に期待できるでしょう。
燃費
500kmほど走ってみたけど、高速400ほど
リッター11.2km 1.5 ex
一般道で12km/L
高速で14~15km/Lぐらい。ガソリン2駆
これだけ大きな車ですから燃費は気になるところですね。
1.5Lターボモデルは11km/lから高速では14km/lほどとそれなりの燃費性能です。排気量は1.5Lながらもエンジン出力は190馬力と2.5Lクラスもあります。
そう考えるとほとんどのシーンで二桁台の数値を見せるCR-Vの燃費性能は優れていますし、これだけの数値が出れば十分でしょう。
HV4駆で1000km走行して燃費19.3、荷室に常時遊び道具詰め込んでスタッドレス履いてるのにこれは良い
3/31納車。HV FF。
1,800kmで燃費は20.4。
半分くらい通勤あと半分ドライブ。
エアコンはほぼ使っていない。
走行モードは9割ecoモード
そして気になるハイブリッドモデルですが、こちらは19~20km/lとなかなか良い数値を出しています。
エンジンにとって苦手な発進から加速をモーターでやってしまい、モーターの苦手な高速ではエンジンに直結してはしりますから、非常に効率の良い走りをしてくれます。
燃費性能で選ぶのであればハイブリッドモデルです。
価格
誰だよ「高い」なんて言ってた奴はよ、見積もりを取ったらHV・EX・FFでコミコミ
400万円、ターボだったらたったの340万円じゃあないか。XVの2Lが350万円もする
このご時世、むしろ安いと思うぞ
CR-Vは内装の質感の他に価格設定が高いという不満もよく聞かれます。
しかし実際にはガソリンモデルでも329万円からありますし、フル装備のXVと比較するとそれほど変わらない価格設定がされています。
安全装備の差などは多少ありますが、不満が出るほど高いというわけではなさそうです。
CR-Vの2ch(5ch)での悪い評価
優れたシャシー性能で走りも乗り心地も優れているCR-V。燃費も意外によく良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
フロントはヘッドライトから下のデザインが鼻の下が伸びてるっていうか
しゃくれてるっていうか、いまいち好きになれず
リアはランプのサイドへの回り込みとゲートのランプが無くなればもう少しスッキリするかなと
もはや別物の車を選んだほうが良いのではないかというほどの好みの合わなさですが、フロントマスクの間延びした感じやテールランプユニットの主張の強さが気に入らないという意見があります。
出すところと引っ込めるところのようなバランスが良くないという意見のようですが、これらを改善するとCR-Vじゃなくなるような気もしますね。
マスターピースでルーフレールがあって、サンバイザー付けたらどうもデザイン的にごちゃごちゃになってしまった
サンルーフは絶対欲しかったけど、ルーフレールいらんわ
その他にもマスターピースにするとルーフレールやサンバイザーなど、主張する部分がさらに多くなります。こうなってくるとデザインも破綻したような印象になりやすいですね。
北米市場を中心に販売されている車ですから、窓のそばにつけるサンバイザーはデザインの中に全く考慮されてないと考えて良いでしょう。
CR-Vはシンプルなデザインを好む人には向かないのかもしれませんね。
最初は嫌だったテールデザインも見慣れてくると普通だよなw
テール以外に魅力的な部分が多いから気にならなくなった。むしろ許容範囲。
そしてこちらの方もテールランプのデザインが好きではないという意見です。
しかし見慣れてくるとそれほど問題はなくなるようですから、ほかは良いけどテールだけがどうしても納得できないという人は、思い切って乗ってしまえば良いのかもしれません。
内装
好みの問題だけど俺には幼稚なデザインに映って乗るのが恥ずかしくなり試乗をやめた。
内装の質感もプラスティキーで安っぽい。
CR-Vで1、2を争うほどの不満が出ているのがこの内装です。
300万円を超える価格帯の車でありながらも樹脂感の強いインテリアパネルで、造形も特に最近の車らしい洗練された印象もないことから、安っぽいという印象が強いようです。
乗るのが恥ずかしくなってやめたというほどですから、よっぽど好みに合わなかったのでしょうね。
ナビ周りインパネは皆が言ってる通りだった汗
メーターもダサいけどホンダらしい部分なんだろうな。
内装にしたって昔から常に周りと比べると古臭かった。
だから5代目の内装も期待してなかったとはいえナビはほんとがっかり。
デジタルメーターとウッドパネルはダサっ、CR-Vらしい・・・ってかんじだけど。
全体的な造形もそうですがナビ周りのパネルや木目調パネル、まるでスクーターのようなデジタルメーターはさらに安っぽさを演出しており、がっかりという意見が多いです。
ただ幸か不幸かこれがホンダらしい、CR-Vらしいといったある意味肯定的な意見は多く、ホンダ好きにとってはあまり問題にならないようです。
ホンダ車は見た目よりも走りの良さに重視を持って見たほうが良いでしょう。
走行性能
くそ高いけどハイブリ待ち。
ガソリン乗ったがエンジンスペックは十分なのにアクセル踏んでも付いてこないな。
CVTがダメなんだろうけどターボラグもあるからなのか、AWD候補だかFFでこれだとさらに重いAWDは楽しくはないだろうな。
エコモードからsにしてもあれって感じだった。
ターボエンジンで軽快な走りを見せるガソリン車ですが、人によっては走りがもったりしていて良くないという意見もあります。
ターボエンジンですからターボラグがあったり、CVTの回転数があがってから加速を始めるレスポンスの悪さがそういった印象をもたせるのかもしれませんね。
発進からダイレクトな加速を望むのであればハイブリッドのほうが良さそうです。
AWDは重くなるから、FFに比べると少しもたつくかもと思ってやめたよ、自分は。そもそも、自分の行ってるディーラーにはAWDがなく、系列店にもないため試乗出来なかったし。。
ちなみに、7人乗りと5人乗り乗り比べたら、アクセルへの反応に少し差を感じたよ。出だしが少しモッサリした。
CR-Vは車重の重さが結構走りに違いとして出るようです。
AWDとFFでの違いが出るのはもちろんですが、5人乗りと7人乗りであっても発進時に差が出るという意見もあります。
なかなかシビアなセッティングなのかもしれませんが、パワートレインの選択には注意が必要です。
安全性能
気にしているのはホンダセンシングとアイサイトTAの機能差で、レーンキープ機能の有効スピードなんだよなぁ
ホンダセンシングは流れてる時にしか使えないのがネックだ
ACCはLKAから渋滞時の追従までオールマイティにこなすホンダセンシングですが、アイサイトなどと比べるとその性能差が気になるという意見もあります。
アイサイトは低速時であっても全車の動きに合わせて追従して走りますが、ホンダセンシングは65km/h以下の低速時は自分でハンドル操作をする必要があります。
こうして比較するとアイサイトのほうが優れているようにも感じますが、
天候に左右されにくいセンシングに
分がある様に思う。
ホンダセンシングはカメラとレーダーの2種類のセンサーでセンシングしている分天候などに左右されにくいという特徴があります。
こういった安全装備に関しても一長一短がありますから、どちらが優れているとは一概には言いにくいのです。
乗り心地
私はターボ車ですがロードノイズ大きいですね、軽量ホイールに交換してるので更に拾うかなタイヤはBS。試乗したHVの方が若干静かでしたね。
優れたシャシー性能で乗り心地や走りが良いと評判のCR-Vですが、ロードノイズはなかなか大きいという意見があります。
ターボモデルよりもハイブリッドモデルのほうが静かな印象だとのことですから、コンフォートな乗り心地を考えるとハイブリッドモデルに分があります。
加速感と良い静粛性と良いハイブリッドモデルのほうが優遇されている印象が強いですから、上級な乗り心地を求める人はハイブリッドモデルのほうが良さそうです。
サイドカメラかNboxやSTEPワゴンについているミラー反射のやつないから、左前の見切り悪い。
7人乗りの3列目は、CX-8と比べ物にならないほど居住性悪い。二列目はまぁまぁ狭くなる。しかも20万高くなるという設定どうなの?!
その他には視界があまり良くなかったり、サードシートの居住性が良くないなどという不満も出ています。
他の車にはあるような助手席側にある補助ミラーのようなものはなく、サイドカメラも装着されていないことから左側には死角ができてしまいそうです。
実際には法規に問題ないだけの視界が確保されているため装着されていないわけですが、気になる人は気になるようです。
そしてサードシートの居住性はなかなかのつらさです。170cm程度の方ならセカンドシートと融通することである程度は座れますが、それ以上となるともう無理でしょう。
サードシートの使える3列SUVを求めるのであればCX-8サイズ以上を狙ったほうが良いです。
オデハイから乗り換え検討中
後席の乗り心地が良くないのとリクライニング幅が小さくて家内がご不満だわ
ミニバンのオデッセイから比べるとセカンドシートの乗り心地はあまり良くないようです。
あちらは快適に移動するためにキャプテンシートを採用するなど、快適さを実現する多くの機構が採用されています。それと同等の乗り心地を求めるのは流石に無理なようです。
価格
ガソリン車同士で比較するなら、CR-V1.5ターボとフォレスター2.5直噴と最高出力、最大トルクでほぼ同じ。回転数とからめた特性でいうなら、直噴フォレスターの方か低回転から反応は速やかで静かに感じた。ただし、節税メリットは1.5優位。
CR-Vは1.5Lターボエンジンながらフォレスターの2.5Lとほぼ同程度の出力を持っています。それでいて車のサイズはほぼ同じですが、価格帯は若干CR-Vのほうが高く設定されています。
単純比較するとフォレスターのほうがお得な感じはしますが、排気量が1.5Lと2.5Lでは年間にして1万円の税金の差が出てきます。
燃費性能においても優れていることを考えると意外にCR-Vのほうが得かもしれません。
1.5Tにいたっては価格ほどの先進装備が付いてるようには思えんが。
ホンダセンシングなんて軽にも付いてるし、ブラインドスポットインフォなんて今どき普通だし。
逆にサイドカメラも装備できない、下位グレードでも高いのにパワーテールゲートが付けられない、HUDすらない。
なんの驚きも新鮮味もない普通の車なんだけど。
ただやはりCR-Vの価格設定に関しては不満の声が多いです。今どき軽自動車にも装着されるホンダセンシング、そして他メーカーに対して特に優位性や新鮮味のない装備。
CR-V単体で見ると非常に優れた性能をしていますが、他メーカーと比較したときにCR-Vを選ぶという決定打がありません。
その上で装備が全部ついているとはいえ価格が高めに設定されているのですから、CR-Vの価格設定に対して不満が出るのは仕方がないでしょう。ホンダが好きという人が買うというイメージしかありません。
CR-Vは買いなのか?
総評
デザイン
CR-Vは最近のホンダらしいデザインと従来の落ち着いたホンダのデザインを上手く融合させた、バランスの良いスタイルとなっています。
北米市場ではやるようなテイストを取り入れた力強い印象で、アメ車好きが楽しめるようなをスタイルをしています。
ただ一風変わったテールランプデザインや、多くのデザインテイストが混ざり込んでごちゃごちゃしたデザインは受けが悪く、かっこ悪いと感じる人もいるようです。シンプルなデザインが好みの人には向かないでしょう。
内装デザインは無難に落ち着いたデザインで、十分な広さと使い勝手を持っています。ただ多くの人はこの質感の低さに閉口するほどで、スクーターのようなメーターやプラスチック感の強い内装は300万円を超える価格帯をしている割に安っぽい印象です。
7人乗りの車内はそれなりの広さを有していますが、質感はシンプルな構造の5人乗りのほうが良くできており、走りを含めて5人乗りをベースに考えたほうが無難でしょう。7人乗りへの乗り換えを考えている人は、事前に使い勝手を確認しておいたほうが良さそうです。
走行性能
エンジン性能は1.5Lターボエンジンとモーター駆動がメインのI-MMDハイブリッドシステムがありますが、静粛性やレスポンスの良い加速など、質感を考えるならハイブリッドモデルが良いでしょう。
ターボモデルはどうしてもターボラグやCVTの特性上走りに持った罹患を感じてしまいます。それが気にならない人は価格の面で考えるとターボモデルのほうがおすすめです。
先進安全装備には単眼カメラとミリ波レーダーによって作動しており、天候や環境によって作動に影響は受けにくく、さらに自動的にハイとローを切り替えるオートマチックハイビームとの相性は良いでしょう。
ACCにおいても全車速に対応しており、渋滞時にも安心して使えることから、長距離ドライブによる疲労もかなりの部分で抑えることができそうです。
乗り心地は非常に評判が良いです。引き締まった足回りは突き上げは多少感じますが、カーブでの踏ん張りのよさや通常走行での車の振動などをうまくいなしてくれますから、スポーティな乗り心地を実現しています。
ただロードノイズや加速時のエンジンノイズはそれなりに気になるようですから、注意が必要用です。
サードシートにおいては170cmほどの体格まではセカンドシートとの融通である程度対応できますが、それ以上の体格となるとヘッドクリアランスや足元の空間は厳しいでしょう。
その他
燃費性能はターボモデルは12~14km/L、ハイブリッドモデルは19km/L前後となっており、意外にガソリンモデルが健闘しています。
燃費性能で言えばハイブリッドモデルが間違いありませんが、費用対効果で考えるとガソリンモデルも十分に有りです。
ただ価格設定においてはCR-Vの設定価格の高さが目立ちます。たしかにXVと比較したりフォレスターと比較すると価格が多少安かったりしますが、FFとAWDという徹底的な差があります。
その他にもラグジュアリーSUVのハリアーと比べても価格設定は高いですから、いくら乗り心地や走行性能に振ってあるとはいえ、内装の質感の差はひどいものがあります。コストパフォーマンスで考えると選びにくい車です。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、CR-Vは買いなのでしょうか。結論としてはアメ車のようなSUVが好きな人やSUVに走行性能を求める人には良いでしょう。
CR-Vのそのアメ車のような堂々としたSUVスタイルは、数ある国産車の中でも力強さが目立ち、特別感が感じられます。フォレスターやハリアーのような良くも悪くもごちゃごちゃしたデザインとは違った、かっこよさが感じられます。
その中ではコストパフォーマンスも優れていますから十分に満足せきるでしょう。さらにその走行性能は非常に優れており、重心の低いセダンなどと比較しても十分に渡り合えるだけの性能を有しています。
その引き締まった足回りや十分に練られた車体制御システムはSUVらしからぬ運動性能で、狙ったラインをしっかりトレースして走ってくれるようなスマートな走りをしてくれます。
さらに乗り心地はしっかりしており多少の無茶な運転にはびくともしません。乗り心地も運動性能も両方欲しいというユーザーにはぴったりな車でしょう。
逆におすすめできないのはコスパ最優先のユーザーや内装の質感を重視する人です。ホンダのSUVということもあってか、CR-Vのインテリアは非常に安っぽくできています。
それはまさに300万円を超える価格の車とは思えないほどの安っぽさです。樹脂感の強いインテリアパネルや無理やり入れ込んだソフトパッド、そして安っぽいメーターはこれが本当にホンダのフラッグシップSUVか、と思わせるほどの質感です。
そもそもホンダは見た目の質感よりも走りの質感を優先しています。見た目優先のユーザーは他を当たったほうが良いでしょう。
そしてCR-Vの価格設定の下手さも異常です。2グレードしかなく他メーカーとは違いメーカーオプションもほとんどないというのに価格設定はフル装備の他メーカーよりも高いです。
必要のないものもついて他社に比べてお買い得であれば検討の余地もありますが、これでは全くの無駄でしょう。
よっぽどCR-Vに惚れたというのでなければ、自分に必要な装備を選んでつけられて安く購入できる他メーカーSUVのほうがお買い得です。ですので、内装の質感重視の人やコスパ最優先のユーザーにはおすすめできません。