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シボレー タホは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

シボレー タホは米国市場のフルサイズSUVですが、日本市場にも一時期正規輸入されたモデルです。

今回はそんなシボレー タホの故障についてご説明します。

シボレー タホの故障率

シボレー タホ参考:www.chevrolet.com

シボレーは米国最大の自動車メーカーであるGM(ゼネラル・モーターズ)の一ブランドで、スポーツカーが有名なメーカーです。

しかし米国市場で人気のあるSUVも数多くラインナップしており、タホはその中でも大型のフルサイズSUVです。

米国ではピックアップトラックタイプのSUVが高い人気を誇りますが、タホはそれとは違いキャビンのある多人数乗りのSUVです。

日本の道路事情では明らかに大きい車になるのですが、それでもこういった車は一部の層に人気があり都心などではたまに見かけることがあります。

タホは1992年から現在まで4代に渡ってフルモデルチェンジされており、初代および2代目は輸入業者などが国内に一定数輸入しています。

また3代目は2008年から正規輸入が行われており、輸入車のSUVの中では見かけることの多い車種となっています。

そんなタホの故障に関しては次のようなデータをもとに見ることができます。

シボレーの自動車耐久品質調査

自動車の故障率はメーカーが調査してデータを集めているものなのですが、このデータは社外秘のデータになるため一般には公開されません。

そのため私達が車の故障に関してデータを見るためには民間調査会社のデータを参照する必要があり、中でも米国J.D.パワー社の「自動車耐久品質調査」は自動車メーカーにも参照される信頼性のあるデータです。

この調査では各国市場での新車販売から3年〜5年経過後に起こった不具合をオーナーに聞き取り調査を行い、それをメーカーごとのランキングとしています。

シボレーは国内市場では台数が少ないためにランキング外となりますが、米国市場では結果が出ているのでこちらを参照します。

2018年 米国自動車耐久品質調査
ランキングメーカースコア
1レクサス99
2ポルシェ100
3ビュイック116
4インフィニティ120
5キア122
6シボレー124
6ヒュンダイ124
8BMW127
8トヨタ127
10リンカーン133
10日産133
業界平均142
参考 2018 U.S. Vehicle Dependability StudyJ.D. Power

この調査でシボレーは全体の6位につけており、米国メーカーとしてはビュイックについで2番目となっています。

このランキングは不具合件数の少ない順になっているので上位ほど故障が少ない傾向にあり、シボレーはかなり良好な結果となります。

またレクサス(トヨタの高級車ブランド)やインフィニティ(日産の高級車ブランド)には及ばないものの、トヨタやホンダ、日産などの大衆車ブランドにはわずかに勝る結果が得られていることは特徴的です。

MEMO

この調査ではタホという車単体の故障率や不具合件数は出ていませんが、メーカーごとの比較をして傾向はわかります。

加えてタホは車のセグメントごとの信頼性の高い車種のトップ3に入っており、ラージSUVセグメントで2位となっています。

少なくとも北米市場においては、シボレーの信頼性は国産メーカーと同程度のものがあるといえるでしょう。

シボレー タホの信頼性評価

J.D.パワー社は上記の調査以外にも米国市場の主要車種の信頼性評価を公表しており、最大5点、業界平均3点を基準とした評価結果があります。

参考 2019 Chevrolet Tahoe Reliability & RecallsUS News & World Report

シボレー タホの最新の信頼性評価は上記の結果となっており、その結果は星4.5点となのでかなり高い評価が得られています。

国産メーカーの主要車もほぼ同クラスの評価を得ていますので、信頼性はかなり高いといえるでしょう。

また日本に正規輸入された3代目のタホは2008年〜2014年に渡って生産されましたが、この間の評価も星3点〜星5点と比較的高い評価を得ており、米国車としては信頼性の高い車といえます。

中古のシボレー タホの故障しやすさ

シボレー タホは現行車は正規輸入されていないため、国内で現存しているのは全て中古車となります。

タホは新車から5年までの信頼性評価では高い結果を得ていますが、中古車としては5年以上経過している車がほとんどであり、その故障率は高まっている個体が多いでしょう。

一般的に輸入車の中古車は年式5年もしくは走行距離50,000km走行以上で故障が増加する傾向にあり、この点では国産車の中古車より不利な部分が多いです。

タホでもこういった傾向はありますので、特に走行距離に注意して中古車を選ぶ必要があります。走行距離は少なければ少ないほどよいのですが、まずは50,000km以下の個体を探すことをおすすめします。

また走行距離が70,000kmを超えると故障は一気に増加しますので、これを超えたタホの中古車は修理を前提に考えて置かなければなりません。

シボレー タホ オーナーの評判

シボレー タホの故障に関する評判はTwitterにも投稿されていますので、いくつかご紹介しましょう。

こちらの方はシボレータホがとてもお好きなようで、お母様がタホに興味を持たれて喜んでいらっしゃいます。

タホのような大きな車は国内ではあまり人気がないのですが、比較的故障が少ないというのは魅力ある点ではあります。

こちらの方のシボレー タホはエアコンの調子が悪くなったため修理を行ったそうですが、ガス漏れが起こったものの根本的な原因は不明だったそうです。

しかし漏れ防止剤などの対応をしたことで応急処置はできたようなので、こういった修理を繰り返しながら乗るしかありません。

こちらのタホはラジエーターから冷却水であるクーラントが漏れたそうで、その修理を行われました。修理費用は書いてありませんが、多分ラジエータ交換が必要なので結構な額が必要だったでしょう。

シボレー タホの故障事例

シボレー タホの故障事例は様々なものがありますが、その中からいくつか代表的なものをご紹介します。

エンジンからのオイル漏れ

タホ エンジン参考:www.chevrolet.com

まずエンジン関係でもっとも多く見られるのはエンジンからのオイル漏れがよく起こるもので、シボレーに限らず米国車では事例の多いものです。

エンジン内部には様々な部分でエンジンオイルが使われており、それはエンジン内部に保つためにさまざまなシール部品やガスケットなどで密閉されています。

しかしこれらの部品が経年劣化によってへたってくると次第にオイルが滲み出してくることがあり、最終的にはオイルが滴下するぐらいまでオイル漏れが起こることがあります。

ポイント

シールやガスケットの経年劣化は必ず起こるので国産車でもこういったトラブルはありますが、シボレー タホの場合はもっと早い時期いオイル漏れが顕著になっていきます。

オイルにじみが起こるぐらいであればまだ大きなトラブルになりませんが、漏れが起こるようであればシール部品やガスケットの交換時期となります。

修理には部品交換が必要なのですが、それにはエンジンの大幅な分解が必要であり、部品代と修理費用を合わせると100,000円〜200,000円ぐらいは費用が必要でしょう。

ですが修理しないままだとオイル漏れによるオイルの現象や、漏れたオイルによる火災などの二次的なトラブルに繋がりますので、早めの修理をおすすめします。

ラジエータからの冷却水漏れ

もうひとつ漏れが起こりやすい点としては前述のツイートにもある冷却水漏れで、主にラジエータから漏れることが多いです。

冷却水は主にエンジンを冷却するのに使われるもので、冷却水に移ったエンジンの熱はラジエータによって車外に放出されます。

そのためラジエータには常に熱い冷却水と冷えた後の冷却水が流れており、ラジエータにはその熱によって次第に疲労が溜まっていきます。

最終的には経年劣化が進むことによってラジエータ自体からの冷却水漏れが起こり、修理にはラジエータの交換が必要で数十万円単位の費用が必要となります。

また冷却水をエンジンからラジエータに運んでいるゴムホースなども経年劣化によって冷却水が漏れることがあり、この場合はゴムホースの交換が必要です。

こちらは修理費用は数万円ぐらいなので、早めに修理をおすすめします。

補機類の故障

エンジンの動力を利用して作動する補機類も故障の多い部品の一つで、発電機であるオルタネーターやエアコンコンプレッサなどがその代表格です。

補機はエンジンのクランクシャフトからベルトで回転動力を取り出し、それによって補機を回すことで動作します。

注意

オルタネーターなどはこの作用によって発電を行い、エアコンコンプレッサーは冷媒の圧縮に使います。

ですがこれらの補機は常に高速回転していることから、回転軸のベアリングなどが経年劣化によってガタが発生し、異常振動や異音の原因になります。

修理には補機の交換が必要となりますが、その修理費用はひとつの補機で100,000円以上必要で、加えて配管類などの関連部品も合わせるとかなり高額な修理費用となります。

ですが特にオルタネータなどは動作しないと車のエンジンもかからない状態になりますので、早めの修理をお勧めします。

シボレー タホは買っても大丈夫か?

シボレー タホは日本車にはないサイズ感と内装デザイン、また価格などの面を見てもかなり上級の車であるといえます。

ですがやはり故障という観点においては国産車に一歩及ぶ場合が多く、これは米国と日本の環境の違いなども関係します。

特に状態の悪い中古車には起こりやすいので、そのあたりを見極めてから購入しましょう。