これまでのプリウスより安いハイブリッドというイメージも車格を一切払拭し、新しい形となって登場したインサイト。
先代までの小型ハッチバックにハイブリッドシステムを搭載したフレンドリーな車体とはまるでちがいます。
Cセグメントサイズのセダンにホンダ懇親システムであるI-MMDハイブリッドシステムを搭載し、まるで電気自動車のような走りです。
外装デザインも国産車には無いくらいのエッジの聞いたデザインで、非常に好評です。
そんなすべてが新しいインサイトですが、車両価格もかなり高くなったと言われています。
購入するならばできるだけ安く購入したいものです。
ここではインサイトの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
インサイトの値引き額の平均相場
インサイトはCセグメントサイズのハイブリッドセダンです。世界的にはスタンダードな大きさのセダンであり、ライバルとなる車種も多いので競合はしやすそうです。
さらには国内市場では規模の小さいセダン市場で車両価格もかなり高めの設定ですので、勝負がかけやすいでしょう。
そんな前途多難な道が見えるインサイトですが、実際の販売面ではどうなのでしょうか。また値引き額は一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではインサイトの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは10万円
インサイトの値引き額は現在は平均的に10万円ほどとなっています。車両価格の割合から言うと約3%を切るの金額です。
先代モデルからすると車格もそうですが価格も100万円ほど上がっており、ライバルもこれまでのプリウスから、カムリなどのような上級セダンと競合するような価格帯です。
インサイトは車両価格の3%以上の金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは1割引きから2割引き
新型のインサイトがでたということで、早速見にきました。営業マンと話しながら見積もりしてもらっていたところ”今日はキャンペーンなので普段の値引きより頑張って、10万円値引きさせてもらいます。ぜひ今日決めてください”と言われました。
先程の値引き額を考えると平均値引きは出ており、十分値引きされている感じもします。あまり無理強いするのも営業マンにも悪い気がするのでこの条件で購入します。
このように気前よくというのも良いですが、狙いが大幅値引きであるならここからが交渉のスタートです。
見積書には車体本体の価格だけでなくフロアマットやバイザー、ナビなどディーラーオプションも掲載されていると思います。
車両本体だけではなく、こちらのディーラーオプションからも値引きをしてもらいましょう。このディーラーオプションからの値引きは、金額の1割から2割ほどが相場です。
このディーラーオプションからの値引きは車両の値引きと同じく、どのディーラーでも一律というわけではありません。
地域性やディーラーの販売力によっても違いますので、ネットでは3割引きと書いてあったのにと言われてもディーラーにとっては関係のない話です。そこは頑張って交渉するしかありません。
こちらのオプション値引きで注意すべき点は、車の値引きを大きく見せるためにオプションからの値引きを本体値引きと総額で提示されることです。
車両値引きを最大限出したとしても、ディーラーオプションから値引きがなければ、オプションで十分利益は出ますし、これであれば平均値引きが引き出せているように錯覚させられるので納得させやすくなります。
交渉の際には冷静に、車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
インサイト EX | 349万円 | 10万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 13~16万円 |
この条件であれば、合計13万円から16万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
2018年12月に登場したインサイト。発売から間もないせいか値引きは渋めです。
ではこれまでにどのような値引きが出ていたのでしょうか。ここでインサイトの値引き額の変動を見ていきます。はたして現在はお買い得なのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2018年12月から | 5~10万円 |
インサイトの値引き額の変動はこの様になっています。
発売当初から値引きに対しては強気で、大幅な値引きは出てこないインサイトですが、それでも決算などにより値引きは広がり10万円まで広がっています。
現在ではその流れのまま来ており、値引きは10万円前後となっています。
値引き額が13万円から16万円になる理由
現在インサイトの平均値引き額は13万円から16万円となっています。
車両金額からみると3%程度とかなり渋めの平均値引きとなっていますが、こういった平均の値引き額がでるのは、どういった要因があるのでしょうか。値引き額の要因を解説していきます。
発売から間もない
インサイトは4年のブランクを経て2018年12月に登場しました。発売から1年未満ということもあり、新車効果はまだまだ健在です。
プリウスとの真っ向勝負をあきらめ、車格が変わったこともありますが、値引きはかなり渋くなる要因となっています。
インサイトの値引きが緩くなってくるのはまだまだ先で、新車効果などが薄れてくるまで時間がかかるでしょう。
日本市場での販売をあまり見越していない
現行モデルのインサイトは、外観や中身もこれまでのモデルから大幅に変更をかけて登場し、これまでのイメージを一掃しています。
しかしそのスタイルは国内での需要とは大きく違う、Cセグメントより大きめのサイズや人気のないセダンボディで、さらに価格の高い高級志向な車に仕上がっています。
これはアメリカなど欧米諸国での販売を意識した仕様となっており、国内市場での販売はそれほど意識されていないことがわかります。
ですので現行モデルは量販車というより、欲しい人が指名買いするという数を出すための車ではないため、値引きがそれほど必要ない車となっています。こうした販売方針がインサイトの値引きが大きくならない要因の一つです。
直接的なライバルがいない
インサイトは燃費特化のハイブリッドモデルです。このCセグメントには多くの車がありますが、インサイトに対抗する直接的なライバルがいないというのが、インサイトが強気の値段で勝負している理由の一つです。
以前はサイズや価格はプリウスを意識して作られていたため、よく比較の対象になりましたが、現在は全く違う方面へ行ってしまいました。
CセグメントとDセグメントの間のサイズになので、カムリのベースグレードやプリウスの上位グレードと競合するなど、自分の購入する車の仕様にあわせてグレードを選ばなければなりません。この競合させづらい状況が、値引きがそれほど大きくならない要因の一つとなっています。
こうした事柄からも、しっかり知識を入れて競合をしなければ交渉のネタはあまりありませんので、営業マンのもっている値引きだけでうまく言いくるめられてしまいます。
平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
インサイトの値引き額の最大・限界額
インサイトの現在の平均値引き額と、値引きのガードが硬い理由を解説しました。そんな厳しい現状ですが、大幅値引きを獲得したひとはどれくらいの値引きを獲得しているのでしょうか。
ここではインサイトの厳しい値引き交渉から、大幅値引きを得た人の金額をご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
インサイトの最大値引きは15万円
現在インサイトの最大値引きは現在15万円です。やはり値引きのネタが少なく、発売から間もないインサイトは、値引きが渋いようです。
最大値引きが出た理由
インサイトの値引きで15万円の値引き額を得るためには、それなりの理由があります。その理由を解説します。
ライバル車としっかり競合させた
インサイトはサイズ的にCセグとDセグの間の車格で、直接的なライバルのいない隙間産業な車です。
とはいえ価格帯や車格を広くみれば魅力ある車はたくさんいます。そういったところから車を選定し、しっかりインサイトと競合させたという点も見逃せません。
これは直接比較ができるライバル車がいない分ライバルのグレードや仕様を近づけることができるので、そこで値引き額を競わせることで大幅値引きをいただきましょう。
このときしっかりポイントを詰めて競合させたかどうかで成果は変わります。ライバルにはハイブリッドモデルだけでなく、クリーンディーゼルや上級セダンまで多くのモデルが存在します。
何車種かをピックアップして、この中から一番条件の良いものを買うという風に競わせると良いでしょう。
インサイト同士で競合させた
他社競合でうまく値引きを引き出したあとは、インサイト同士で値段の比較をさせることも最大値引きを得る要因の一つです。
インサイトを販売するホンダカーズ〇〇は、語尾の〇〇が違えば経営者が違ってきますので、競合比較が可能になります。
同じホンダディーラーであっても経営者が違えば販売方針は変わってくるのは当然です。利益を大事に売る方針もあれば、とにかく台数を出してメーカー施策を狙おうという方針までさまざまです。ここで値引きの大きな店を選べば値引きも大きくなります。
経営の違うホンダカーズへいって競合させた、もしくは値引きの大きな店舗を選んだというのが一つの大きな要因と言えます。
最大の値引きが出やすいタイミング
車の値引きを出しやすいタイミングで購入したというのも大きな要因です。最近は販売の平準化で、どんな時期でも値引きは変わらないと言われています。
しかし実際にはメーカーからの販売施策もありますので、9月の半期決算や3月の決算月というタイミングは値引きが起こしやすい要因が増えます。
その他にもメーカーからの販売台数達成に対する施策もありますので、多少値引きが多くなったとしても施策を獲得した方が得なのです。
そのため決算期には通常では出せないような、車両値引きやオプション値引きといった条件が提示される場合もあるのです。
まとめますと、インサイトの値引き額が最大となった要因は、他メーカーの車やインサイト同士での競合で値引きを広げたこと、そして決算期などのタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
インサイトの値引きのレポート・体験・口コミ
新型車ということもあり最大値引きもそれほど大きくないインサイト。
なんとかして大幅値引きを獲得したいところですが、実際にインサイトを購入したユーザーは、どうやって交渉していくら値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
ホンダの店員さんとインサイト見たときに「やっぱり結構しますよねぇ…」って言ったら「どんどん車自体の値段が上がってますからね…なので次の車検切れ時に多少なりとも安くなってるはずなのでそこ狙うのがいいかもですよ」って会話してた
— 双角@求職中 (@soukaku118) 2019年1月11日
店員さんとの何気ない会話ですが、やはり時間が経って新車効果などが一段落すると、値引きが多少なりとも大きくなるというのは見込まれています。
どうしても予算が合わないという場合は、時間を置いて値引きがゆるくなるのを待つことも重要です。
さっき インサイトの商談してきたよ
赤のEXに無限のスポーツマットとノックスドールのみ
値引きは一律5万円の取り決めが~から始まって、最終的には15万円と端数カットの値引きに‥これって良い方なのかな🤔 pic.twitter.com/XuGraXs7CF— あこ (@ayaco_e) 2018年12月15日
なんとこちらの方は15万円の値引きに端数カットまで頂いています。最大値引きに余裕で到達していますので十分な値引き額ですが、車両価格から見ると値引率はそれほど大きくないことから不安なようです。
切り出し5万円からのスタートで15万円の値引きですが、かなり交渉は難航することが予想されます。
インサイトの値引き目標金額
予想以上に値引きが渋いインサイト。それなら最低でも最大値引きを獲得したいところですが、まずは目標値引き額を持ちましょう。
目標値引き額がなければ、ツイッター上にあったように営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できず、最悪逃してしまうかもしれません。
インサイトはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で10万円、オプションで2割
インサイトの目標値引きは、現在の相場では本体価格から10万円です。そしてマットやバイザー、ナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きは当然のこと、2割引きまで引き出せれば十分です。
インサイトは発売から時間が経っておらず、国内販売もそれほど見越していないため値引きのガードはまだゆるくなりません。
他社競合などでガードを崩しつつ値引きにとらわれずに、オプションサービスなども含めて値引きをどんどん上乗せしましょう。
目標値引きを上げましたが、実際にできる値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差があります。ですがこの金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できます。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
インサイトの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、インサイトの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 10万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
合計額 | 16万円 |
インサイトの値引き交渉ではこの条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件であれば現在の値引き額のほぼ限界値です。
インサイトの値引き交渉のポイント
インサイトから引き出す目標値引き額が見えてきました。あとはいかにうまく交渉して最大の値引きを獲得するかになりますが、値引きされて当然と頭ごなしに値引きばかりを要求してしまってはいけません。
もともと値引きに消極的な車ですので、営業マンも後々のフォローが大変そうなお客さんには無理して売りたいとは思いませんので、値引きを切り出し以上出さないなど、冷たい対応をされるかもしれません。交渉の際には節度のある態度が必要です。
ではどのように交渉していきましょうか。インサイトの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
値引きがしやすい時期を狙う
まずはディーラーやメーカーが車の販売に躍起になっている時期を狙います。転勤などでどうしても突然車が必要になったという状況ではない限り、車を購入するタイミングははかりたいです。
まず発売したばかりのインサイトは、まだまだ値引きが渋いです。発売から1年ほど経過し、新車効果が薄れてくるタイミングを狙える余裕があるのであれば、しばらく様子を見るのも手です。
しかしどうしても早くというのであれば、ディーラーが値引きを強める時期を狙います。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期です。次に8から9月の半期決算、そして7月のボーナス商戦の時期という順番でおすすめです。
ディーラーは決算期の3月や半期決算の9月の登録にナンバーを間に合わせたいので、決算にあわせるとなれば、インサイトの納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーに出向いて契約をするのがよいでしょう。
インサイトにはこの車で競合をしよう
インサイトから値引きを獲得するために、まず他社競合です。インサイトは車格も変わり、これまでのようにとりあえずプリウスと競合させればよいという車ではなくなりました。
インサイトには価格帯によりますが、ベースグレードであればプリウス、上位グレードであればカムリとハイブリッド同士の競合が有効です。
どちらもホンダが驚異としているトヨタハイブリッドカーですので、競合となればなんとかこちらに振り向いてもらうためにある程度は値引きせざるを得ません。
目標の大幅値引きまでは狙いづらいですが、ここでまずは購入の本気度を見せて、相手の売る本気度を図りましょう。
自分はインサイトが良いんだけど、奥さんがプリウスの方が良いと聞かなくて困っている。説得するために頑張ってくれないか、ということであれば営業マンも頑張って値引きしてくれるでしょう。
競合で真剣に悩んでいることや、インサイトを買おうとしていることをしっかり伝え、営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
インサイト同士で競合させる
他社競合である程度値引きが引き出せたら、最後はインサイト同士で競合させましょう。
インサイトを販売するホンダカーズは、いくつかのチャンネルがあるのでその中からサービスの大きいところから買うと伝えるだけで十分です。
ディーラーにも値引きに対して消極的なところや、値引きが大きく出るところなどさまざまな特徴がありますが、もはや買うと言っているユーザーをわざわざ手放す人はいません。ここまでくると営業マンも執着しますので、値引きは頑張ってくれるでしょう。
大幅値引きの仕上げとなる部分ですので、こちらもしっかり比較していきたいところです。
大幅値引きを狙うには3月
さまざまなタイミングの中でも奇跡的な値引きがでるのは3月です。3月は1年を締めくくる決算最終月なので、販売施策やメーカー契約台数など数字を合わせる時期です。
ここで販売台数が足りない場合はその分未使用車を作ったり試乗車の入れ替えなどで台数を稼ぐところもあります。
しかしこの頃になると車の新規発注はほぼ間に合わなくなるので、登録が見込みにくくなってきます。
そんなときにご自身の欲しいインサイトが、在庫などでたまたま3月登録ができる車であれば営業マンも会社も一丸となって売りに来るでしょう。
特になんとしてでも売りたいディーラーであれば奇跡のような値引きを引き出すことができます。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通ですので、参考程度に捉えてください。