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フリードは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

フリードはホンダのコンパクトミニバンで、利便性の高さから人気の車種です。

今回はそんなフリードの故障率についてご説明します。

フリードの故障率

ホンダ フリード参考:www.honda.co.jp

フリードはコンパクトカーサイズのボディに7人乗りが可能な室内レイアウトを備えており、取り回しの良さと多人数乗りが出来る点が特徴の車です。フリードは2008年に初めて登場した車種で、現行車は2016年にフルモデルチェンジした2代目となります。

そんなフリードの故障率ですが、基本的に一つの車種の故障率というのはメーカーの重要な機密事項であり、一般には決して公開されないものです。

そのため故障の程度がどのぐらいかを見るためには、メーカー以外の機関が調査したデータを参照する必要があり、今回は米国 J.D.パワー社が毎年独自に調査している「自動車耐久品質調査」の結果を参考にします。

ホンダの耐久品質調査結果

J.D.パワー社の調査は各国の自動車市場の主なメーカーについて調査を行っており、新車発売から3年〜5年程度経過した車の故障件数をユーザーから集計して、それをメーカーごとのランキングとして発表しています。

日本市場の最新の調査は2018年のものとなり、次のような結果となります。

J.D.パワー社 2018年日本自動車耐久品質調査結果
ランキングメーカー不具合指摘件数
1レクサス51
2トヨタ61
3ダイハツ73
4スバル77
5日産78
6ホンダ79
7三菱82
8スズキ82
9BMW92
10マツダ102
11メルセデス・ベンツ103
12アウディ104
参考 J.D. パワー 2018年 日本自動車耐久品質調査(VDS)J.D. Power

この調査では詳しい車種ごとの結果までは掲載されませんが、ホンダ全体の故障件数は79と、トップのレクサスやトヨタに比べると多いものとなっています。

前年まではホンダは3位に入るほど成績が良かったのですが、今年は多少故障件数が増えているといえるでしょう。

これはフリード単体の結果ではありませんが、ホンダというメーカーの全体的な傾向としては少し故障が増加傾向にあります。

フリードの初期品質調査結果

前述の調査はメーカーごとの長期の故障率を調べたものとなっていますが、その他にもJ.D.パワー社では「初期品質調査」という新車発売直後の品質調査結果を公表しています。

その中で2017年の調査にフリードが載っていますが、その結果はカテゴリーでトップでありかなり良好な結果となっています。

現行フリードは2016年にフルモデルチェンジした車で、その耐久品質調査が2017年の結果に載っています。

フリードはミニバンセグメントに属していますが、トヨタなどのライバル車を抑えてトップの結果を獲得しています。

参考 2017年 日本自動車初期品質調査J.D. Power

この結果は発売直後の短い期間での不具合件数なので直接的な故障率には繋がりませんが、それでもフリードの品質はホンダのミニバンとしてはトップクラスといえるでしょう。

中古のフリードの故障しやすさ

フリードは先代モデルで8年間、現行モデルで3年間発売されている車なので、中古車市場にも多数のフリードがあります。

そんな中古のフリードの故障のしやすさですが、基本的には他の中古車と同じく年式や走行距離に応じて件数も増えていきますので、特段フリードの中古車だけが故障しやすいということはありません。

ポイント

国産車の大半は10年経過、もしくは走行距離100,000kmが車の寿命の一つとして考えられており、その半分の5年経過、走行距離50,000kmぐらいから小さなトラブルが増えていく傾向にあります。

そのためフリードの中古車で故障に合わないためには、なにより年式の新しい車、走行距離の少ない車を選ぶことが一番です。

また走行距離80,000kmぐらいから部品交換が必要なものが増えてきますので、そのあたりと価格の下げ幅を比較しながら探すと良いでしょう。

フリードオーナーの評判

フリードの実際の故障事例はTwitterにいくつも投稿されていますので、その中からいくつかご紹介しましょう。

こちらの方は多分先代のフリードに乗っていらっしゃったと思いますが、200,000kmもの走行距離を走ったにもかかわらず大きな故障はないということで、しっかりした耐久性を証明した形になります。

ただ多分ですがそれまでの間にメンテナンスや部品交換は適切に行われていたはずで、そういったことなしに故障なしというのは難しいです。

こちらの方はフリードに乗っていらっしゃったときにエンジンルームから異音が出たそうですが、原因はハブベアリングという部品の故障だったそうです。

ハブベアリングは長期間使っていくごとに摩耗などで異音が出ることがあり、これはフリードにかかわらず起こりがちな故障です。

こちらの方は新車から8年乗ったフリードのパワーウインドウが動かなくなったそうです。

パワーウインドウも車の部品の中では比較的故障しがちなものであり、8年経過なら故障してもおかしくない部品になります。

フリードの故障事例

フリードの故障事例にはいくつか起こりやすいといわれているものがあり、比較的故障しやすいのは次の点です。

CVTの不具合

フリード エンジン参考:www.honda.co.jp

CVT(Continuously Variable Transmission)は無段階変速が可能なオートマチックトランスミッションですが、フリードは走行距離が増えてくるとCVTからの異音が気になってくる場合があります。

CVTからの異音には様々な原因が考えられ、変速に使うベルトやプーリーの滑り、変速時の不具合、異物の噛み込みなどがあります。

ですがフリードで多い不具合はCVT内部のオイル通路へのエアーの噛み込みであり、エアーとオイルが混ざった状態で循環することで起こる異音が聞こえてくるのです。

この不具合はドライバーの運転などよりはCVT自体が元から持つ不具合といったほうがよく、ユーザーが防げるものではありません。

この不具合を直すにはかなり大掛かりな修理が必要であり、エアーが噛んだ部分の部品交換やオイル交換などで済めばよいのですが、それでも直らない場合もあります。

その場合はCVT全体のASSY交換が必要となってしまい、費用としては150,000円以上かかってしまうこともあります。

ただCVTの不具合の場合にはメーカーでの無償修理となる場合も多く、異音が出た時にはディーラーで点検してもらうと良いでしょう。

パワーウインドウの不具合

フリード 窓参考:www.honda.co.jp

パワーウインドウの不具合は前述のTwitterにもありましたが、パワーウインドウの故障はフリードに限らず年式の古い車に起こりがちなものです。

パワーウインドウはサイドウインドウを自動で開閉する装置ですが、サイドウインドウのガラスはかなりの重量があるものであり、パワーウインドウの稼動部品には大きな負荷がかかっています。

そのためパワーウインドウの部品が経年劣化で古くなってくると、部品の破損からパワーウインドウが動かなくなる不具合が起こります。とくにパワーウインドウの作動部分に使われている樹脂部品の経年劣化が起こりやすいです。

パワーウインドウの修理には部品交換が必要であり、修理費用としては100,000円程度が必要です。パワーウインドウの使用回数が多ければ多いほど経年劣化での故障の確率は高まりますので、不用意に上げ下げしないようにしましょう。

エアコンコンプレッサーの故障

エアコンはコンプレッサーという部品の動きによって触媒を圧縮して冷却させる重要な部品ですが、エンジン部品の中では比較的故障が多い部品でもあります。

エアコンコンプレッサーはエンジンの動力をベルトで伝達して高速回転していく部品で、長い期間使用していると回転部分のベアリングが摩耗してきて異音が発生してきます。

そもそもエアコンコンプレッサーは定期交換部品にあたり、走行距離80,000km〜100,000km走行で交換しなければいけない部品です。

そのためエアコンコンプレッサー自体は長く乗っていれば交換が必要なので、エアコンの使用を控えれば故障しにくいというものではありません。

エアコンコンプレッサーの修理は部品交換が必要であり、関係部品も合わせて修理すると100,000円〜150,000円程度が必要となります。

フリードは買っても大丈夫か?

フリードは前述の初期品質調査の結果を見ても分かる通り、車自体の品質は高いものがあり故障の多い車ではないことがわかります。

ホンダの自動車耐久品質調査の結果はよくなっていませんが、フリードに関してはそこまで悪いわけではなさそうです。

上記のように故障の起こりやす部品はあるものの、ほとんどは走行距離が多かったり年式が古かったりして経年劣化することで起こるものです。

そのため新車はもとより状態の良いフリードであれば、購入する上で故障はあまり気にすることはないでしょう。