メルセデス・ベンツは世界有数の高級紙ゃメーカーで、日本でもその人気は輸入車メーカートップを誇ります。
そんなベンツは大型セダンが多いイメージが強く、環境対応車のハイブリッド車のイメージは強くないかも知れません。
ですが近年はかなり状況が変わってきているので、今回はメルセデス・ベンツのハイブリッド車についてご説明します。
ベンツのハイブリッド車の特徴
メルセデス・ベンツはドイツの老舗メーカーで様々な先進技術を開発してきたことでも有名なメーカーです。
エンジンの環境技術においても高い技術力を持ち、クリーンディーゼルエンジンの排気ガス浄化技術などでは世界をリードしています。
一方でエンジンとモーターを併用するハイブリッド車に関しては日本メーカーが優位性をもっており、メルセデス・ベンツを始めとする海外メーカーは一歩遅れていたというのがこれまでの認識です。
ですが近年は状況もかなり変わってきており、欧州独自のハイブリッドシステムも登場してきています。
まずはメルセデス・ベンツのハイブリッド開発の歴史と、最新のハイブリッドシステムについてご説明します。
メルセデス・ベンツのハイブリッド開発
ハイブリッド車という車はトヨタ自動車が初めて量産車として登場させた車種で、エンジンの非効率な部分をモーターで補うことで燃費を改善させる車です。
トヨタが初めてのハイブリッド車を登場させたのは1997年で、トヨタ プリウスに採用されたハイブリッドシステム「THS」は現在でも改良されながら採用され続けています。
ですが当時のハイブリッド車は欧州の道路環境ではそこまで効率が高くならないといわれており、メルセデス・ベンツを始めとする欧州メーカーはその開発に消極的でした。
その代わりに欧州の環境にマッチした技術としてディーゼルエンジン技術を環境対応技術の中心に据え、欧州のメーカー各社は排気ガス規制をクリアさせるクリーンディーゼルエンジンを優先的に開発しました。
ですが各国の規制が厳しくなるにつれてハイブリッド車の開発も必要となり、一部の政府はハイブリッド車などの電動車を一定割合販売するような法律を定めたところもあります
そのためメルセデス・ベンツもハイブリッド車を本格的に開発を始め、2009年にメルセデス・ベンツ初となるハイブリッド車「S400 Hybrid」が登場します。
ベースとなった車種はメルセデス・ベンツの最高級セダンであるSクラスで、量産車とはいっても限られた層にしか購入できない価格帯の車です。そのため普及を前提としたものよりは、前述した規制対応の面が強い車でした。
しかしその後メルセデス・ベンツのハイブリッド車はラインナップを増やしており、2012年にはEクラスにもハイブリッドモデルが追加され、まだ高額とはいえ少しずつ下のグレードに浸透していきました。
またその後にプラグインハイブリッドという次世代のハイブリッド車も登場し、このシステムはSクラスを初めとしてCクラスやCLSクラスにも搭載され、一気にメルセデス・ベンツのハイブリッドラインナップは増加しました。
また2018年頃からは新たに「48Vマイルドハイブリッドシステム」という新型ハイブリッドシステムを搭載した車種を登場させており、かなりの車種に並行展開されています。
なお2016年頃にメルセデス・ベンツのハイブリッドシステムは3種類存在しており、「旧マイルドハイブリッドシステム」、「ストロングハイブリッド」、「プラグインハイブリッド」がありましたが、その後車種整理されて現在ではプラグインハイブリッドと新型の48Vマイルドハイブリッドシステムの2つに統合されています。
メルセデス・ベンツのハイブリッドシステム
現在最新のメルセデス・ベンツにラインナップされるハイブリッドシステムは2種類で、燃費に特化したプラグインハイブリッドシステムと、コスト重視のマイルドハイブリッドシステムです。
これらの構造とシステムの違いについてご説明します。
プラグインハイブリッドシステム
プラグインハイブリッドはPHEVとも呼ばれるシステムで、従来のハイブリッドシステムの進化版ともいえるシステムです。
詳細は別の記事でご説明していますので概要をご説明しますが、ハイブリッド車のバッテリーを外部から充電することが可能なのが最大の特徴です。
従来のハイブリッド車もバッテリーに充電することでエンジンの無駄なエネルギーを回収するシステムなのですが、そのエネルギーはすべてエンジンで生み出されたものであり、燃料をどれだけ節約できるかが燃費を向上させることになります。
ですがプラグインハイブリッドは、あらかじめバッテリーを外部電源で充電しておくことで車の走行をモーターのみで長時間走行することが可能となり、その間エンジンを完全に停止できるので燃料消費量をカットすることができるシステムです。
EV走行を続ける限りは電気自動車と同じとなり、非常に燃費への環境性能が高いです。またバッテリーの電力が減少したときにはエンジンを再始動させて走行することができるので、長距離走行でも安心というメリットもあります。
メルセデス・ベンツのプラグインハイブリッド車は同社の本格的なフルハイブリッドカーとなり、燃費性能がかなり高いハイブリッド車となりました。
またモーターだけの走行も50km前後可能で、日常走行だけなら充電だけでまかなえるのも大きなメリットです。
一方でシステムにかかるコストが高く、他のハイブリッドシステムに比べると車両価格が上昇するのがデメリットです。
48Vマイルドハイブリッドシステム
マイルドハイブリッドシステムは簡易的なハイブリッドシステムを使用するもので、燃費改善効果は限定的なもののコストメリットが大きく、特に欧州車を中心に普及が進んでいる技術です。
ですがメルセデス・ベンツが採用しているのは更に進歩した「48Vマイルドハイブリッドシステム」というもので、今後欧州での普及が進んでいくシステムです。
マイルドハイブリッドシステムはISG(Integrated Starter Generator)という部品が中心になったシステムで、従来のエンジンに搭載されていた発電機(オルタネーター)とスターターモーターを統合した機能を持ちます。
ISGの役割は発電、エンジンスタート、モーターによる車の走行アシストですが、フルハイブリッドに比べるとそれらの性能は抑えめとなっています。
ですがその分小型の部品なのでエンジンへ取り付けるだけで搭載できるのがメリットで、コストメリットも高くなっています。
従来のマイルドハイブリッドシステムは12Vバッテリーを中心として構成されていましたが、その電圧ではそこまで高い燃費性能は発揮できません。
そこで最新のシステムは48Vまでシステム電圧を上昇させ、その分強力なISGを搭載することでより燃費改善効果を高めたものとなっています。
また48Vという電圧は強電という区分から外れることで保安面を簡便にできるというメリットもあり、フルハイブリッドほど強力なフェールセーフシステムも不要です。
これらの面からマイルドハイブリッドでも燃費性能を高め、またフルハイブリッドと比較してもコストメリットがあるシステムが48Vマイルドハイブリッドシステムとなります。
このシステムはメルセデス・ベンツの新型直列6気筒エンジンと組み合わされ、今後のメルセデス・ベンツのハイブリッドモデルの中核を担います。
ベンツのハイブリッド車の耐久性/故障のしやすさ
メルセデス・ベンツのハイブリッド車は日本ではそこまで普及しているとは言えず、耐久性や信頼性の面では不明な点も多いです。
一般的に車の信頼性は日本メーカーが非常に高い評価を得ており、故障率の低さを示すランキングなどでも国産メーカーのほうがメルセデス・ベンツより高いことが多いです。
近年はかなり改善してきたものの、実際メルセデス・ベンツの故障件数は国産メーカーよりは多く、信頼性の面で比較的低下する面があります。
それを表す一例として、Cクラスのプラグインハイブリッドには過去にリコールが出た過去があり、電気配線の不備やフェールセーフの不備などが見つかっています。
これによる事故は起こっておらず予防的な処置という面が強いですが、実際に無償修理となっています。
とはいえこれ以外でメルセデス・ベンツのハイブリッド車に目立った問題は起こっておらず、故障の多いシステムではないようです。
メルセデス・ベンツのハイブリッド車は台数が少ないことからそもそも故障の確率が低くなっているという面もありますが、一般的な信頼性はあるといえるでしょう。
ベンツのハイブリッド車の評価・評判
メルセデス・ベンツに関しては国内では大型で高級というイメージが非常に強く、ハイブリッドのような大衆車のイメージが強い技術には少し違和感を感じる方も少なくないようです。
次のようなツイッターも見かけられ、まだベンツのイメージは前述のものが強いことが予想されます。
ベンツのEクラスも1.5Lターボエンジンのハイブリッド積む時代か…。昔に比べて車体がでっかくなってるのに普通に走るんやろなぁ。僕はおベンツ様嫌いやから買わんけど、運転はしてみたい。
— Teilstein代表取乱役社長兼CEO (@Teilstein) March 24, 2019
ベンツには大排気量のエンジンが付きものだったのですが、近年は小排気量エンジンでも十分な出力が出るようになり、排気量は年々小型になってきています。
ハイブリッドもその流れの1つであり、燃費重視のために小排気量化も流れとなっています。ですが次のツイートのようにベンツの戦略についてもつぶやいている方もおられます。
今日の学び
ベンツが直6エンジンを復活。安全面で全長アウトな直6が消えV6に各社移行した経緯があったが、これは全長を短くでき、更に過給しまくって燃費はV6の25%増し。この要因がISGとのコラボ。電気か内燃の二者択一じゃない、頭の柔らかさというか賢さ。さすがベンツ。https://t.co/IoplYYhK0q
— ちまっしゅ (@bashio_t) May 16, 2018
上記のように、48Vマイルドハイブリッドシステムは実は直6エンジンを採用する為に必要不可欠な技術であったことも採用理由となっており、このようなハイブリッド技術の使い方をしたのはメルセデス・ベンツが初でしょう。
この件の詳細は別記事で詳しくご説明していますので、ぜひご覧ください。
ベンツのハイブリッド車の種類・ラインナップ
メルセデス・ベンツのハイブリッド車にはSクラス、Eクラス、Cクラスなどのクラスに別れていますが、その中でもセダンやステーションワゴンなどモデル分けがされており、ハイブリッド車のラインナップは豊富です。
以下に現行ラインナップを一覧でご紹介しますが、この中で車名に「e (※E350eなど)」 が付いている車種はプラグインハイブリッド、「ISG搭載モデル」となっているのが48Vマイルドハイブリッド車となります。
メルセデス・ベンツのセダン
セダンはメルセデス・ベンツの主力車種ともいえるカテゴリーであり、6車種の間にプラグインハイブリッドやマイルドハイブリッド車が揃っています。
車名 | 駆動方式 | エンジン | カタログ 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格 |
E 350 e AVANTGARDE Sports | FR | 274型 1,991cc 直列4気筒 DOHCターボ | 15.7km/l | 211ps(155kW)/ 5,500rpm | 35.7kgf・m(350N・m)/ 1,200-4,000rpm | 8,370,000円 |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 10.0km/l | 435ps(320kW)/ 6,100rpm | 53.0kgf・m(520N・m)/ 1,800-5,800rpm | 12,260,000円~ 12,930,000円 |
S 450 (ISG搭載モデル) | FR | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 12.5km/l | 367ps(270kW)/ 5,500-6,100rpm | 51.0kgf・m(500N・m)/ 1,600-4,000rpm | 11,700,000円 |
S 450 Exclusive (ISG搭載モデル) | FR | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 12.5km/l | 367ps(270kW)/ 5,500-6,100rpm | 51.0kgf・m(500N・m)/ 1,600-4,000rpm | 13,900,000円 |
S 450 long (ISG搭載モデル) | FR | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 12.4km/l | 367ps(270kW)/ 5,500-6,100rpm | 51.0kgf・m(500N・m)/ 1,600-4,000rpm | 15,020,000円 |
S 560 e long | FR | 276M30型 2,996cc V型6気筒DOHC ツインターボ | 11.4km/l | 367ps(270kW)/ 5,500-6,000rpm | 51.0kgf・m(500N・m)/ 1,800-4,500rpm | 16,970,000円 |
48Vマイルドハイブリッドシステムは、現在は3.0L 直6エンジンとの組み合わせのみとなっており、ISG搭載モデルは全てこのエンジンとなっています。
一方でプラグインハイブリッドはいくつかのエンジンとの組み合わせがあり、その点ではエンジンと柔軟に組み合わせられる点にメリットがあります。
燃費に関しては、当然ながらプラグインハイブリッドモデルのほうが高くなっていますが、その分価格も上昇しています。
メルセデス・ベンツのステーションワゴン
ステーションワゴンはセダンの派生車種で、同一クラスで派生車種が多いカテゴリーです。ですがハイブリッド車としては以下の一車種しかなく、案外車種が少ないことがわかります。
車名 | 駆動方式 | エンジン | カタログ 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格 |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ STATIONWAGON (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 12.4km/l | 435ps(320kW)/ 6,100rpm | 53.0kgf・m(520N・m)/ 1,800-5,800rpm | 12,640,000円 |
搭載される市ステムは同一なので、スペックはセダンのEクラスのISG搭載モデルとまったく同じです。
メルセデス・ベンツのクーペ
メルセデス・ベンツにはセダンの派生車種としてクーペモデルも多く、ハイブリッドモデルも設定されています。
車名 | 駆動方式 | エンジン | カタログ 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格 |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ Coupé (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 10.0km/l | 435ps(320kW)/ 6,100rpm | 53.0kgf・m(520N・m)/ 1,800-5,800rpm | 12,370,000円 |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ Cabriolet (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 10.0km/l | 435ps(320kW)/ 6,100rpm | 53.0kgf・m(520N・m)/ 1,800-5,800rpm | 12,930,000円 |
CLS 450 4MATIC Sports (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 11.9km/l | 367ps(270kW)/ 5,500-6,100rpm | 51.0kgf・m(500N・m)/ 1,600-4,000rpm | 10,590,000円 |
Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+ (ISG搭載モデル) | 4WD | 256型 2,996cc 直列6気筒 DOHCターボ | 10.0km/l | 435ps(320kW)/ 6,100rpm | 53.0kgf・m(520N・m)/ 1,800-5,800rpm | 12,990,000円 |
なおこのうちCLSはクーペ専用車両となっていますがベースはSクラスで、搭載されるエンジンはSクラスと同一です。
燃費に関してはクーペということでそこまで高く設定されてはいませんが、クーペデザインの魅力がこのカテゴリーの特徴です。
メルセデス・ベンツのSUV
SUVは世界でも人気の高いカテゴリーで、メルセデス・ベンツも多数のSUVをラインナップしています。
ですがハイブリッド車としては2車種のみで、両方共プラグインハイブリッドとなります。
車名 | 駆動方式 | エンジン | カタログ 燃費 | 最高出力 | 最大トルク | 価格 |
GLC 350 e 4MATIC Sports | 4WD | 274型 1,991cc 直列4気筒 DOHCターボ | 13.9km/l | 211ps(155kW)/ 5,500rpm | 35.7kgf・m(350N・m)/ 1,200-4,000rpm | 9,060,000円 |
GLC 350 e 4MATIC Coupé Sports | 4WD | 274型 1,991cc 直列4気筒 DOHCターボ | 13.9km/l | 211ps(155kW)/ 5,500rpm | 35.7kgf・m(350N・m)/ 1,200-4,000rpm | 9,360,000円 |
SUVは車重が重たく燃費が悪化しがちではありますが、プラグインハイブリッドということで比較的燃費は良好です。
エンジン出力も高くなっており、SUVとして十分な走行性能も併せ持っています。
ベンツのハイブリッド車の人気車種
メルセデス・ベンツのハイブリッド車は高額車種が多いですが、その名化で人気車種を挙げるとしたら次のものとなるでしょう。
E 350 e AVANTGARDE Sports
Eクラスはメルセデス・ベンツの中大型セダンですが、現行のラインナップの中ではもっとも安価なモデルとなっており、なおかつプラグインハイブリッド車というのが大きな魅力です。
E350eの燃費性能はメルセデス・ベンツのハイブリッド車の中でもっとも燃費性能で優れており、15.7km/Lという燃費はこのクラスのセダンとしてはかなり良好な燃費性能でもあります。
またプラグインハイブリッドということで充電を駆使すれば電力だけでも長い距離を走行でき、日常生活だけならば燃料を全く使わずに走ることも十分可能です。
Eクラスのような大型セダンでプラグインハイブリッドカーというのはまだ少なく、これだけのラグジュアリーカーを高い環境性能とともに所有できるので高い満足考えられます。
国産セダンに比べればかなり高額ではありますが、満足度は非常に高いといえるでしょう。
GLC 350 e 4MATIC Sports
GLCはCクラスベースのクロスオーバーSUVですが、この車種にもプラグインハイブリッドが設定してあり燃費が非常によいSUVとなっています。
またプラグインハイブリッド車ではありますが、SUVらしく4WDの設定があり、走破性の面でも良好な性能を持ちます。
SUVという車種は重量が重たいために燃費が悪化しがちな車種ですが、そこをハイブリッドシステムで補うことで燃費を改善する手法は世界的なトレンドになっています。
加えてプラグインハイブリッドという非常に高い燃費性能のシステムとの組み合わせにより、13.9km/Lという高い燃費性能を持ちます。
加えてベンツのクロスオーバーSUVは内装やエクステリアデザインも高級感があり、ただのSUVではないのも良い点です。
Cクラスのようなセダンよりもスポーティなのも人気の点であり、高級セダンだけでないメルセデス・ベンツの魅力があります。
今後発売予定のベンツのハイブリッド車
メルセデス・ベンツの将来的なハイブリッド車の発売予定は現時点では未定ですが、数年のうちにメルセデス・ベンツはCクラスのフルモデルチェンジを控えており、そちらでハイブリッドモデルも期待できるでしょう。
Cクラスはメルセデス・ベンツの最も売れ筋の中型セダンであり、日本でも最も人気が高い車種です。
以前はCクラスにもハイブリッドモデルが設定されていましたが現在はラインナップから外れており、Eクラス以降でなくては設定がありません。
ですがエンジン的にはEクラスなどで採用されているプラグインハイブリッドシステムはCクラスへも搭載可能で、次期Cクラスではプラグインハイブリッドモデルが追加されるかもしれません。
ハイブリッド車の燃費性能は大衆車に近いほど高い効果を発揮するので、メルセデス・ベンツもCクラスへの搭載は魅力的な手段でしょう。
またユーザーとしてもEクラスより安価なモデルでプラグインハイブリッド車を購入でき、かなり人気の出る車種となるでしょう。
ベンツのハイブリッド車の理想的な運転方法・コツ
メルセデス・ベンツにはプラグインハイブリッド車が増加傾向にあり、その燃費性能と充電が可能という点はとても大きなメリットです。
ですが輸入車のプラグインハイブリッド車には一つ注意点があり、国内に展開している「急速充電器」が使えないというデメリットがあります。
急速充電器は電気自動車に使われる充電器で非常に短時間に充電が完了する設備です。プラグインハイブリッド車でもこの機能が備わっているのが一般的なのですが、輸入車であるメルセデス・ベンツは国内の急速充電器とは違う規格で作られており、利用できません。
国産メーカーのプラグインハイブリッド車は急速充電器が利用でき、外出先などでも充電を繰り返して走行を続けられますが、メルセデス・ベンツは普通充電しか利用できないので充電には時間がかかり、その利用シーンは主に自宅での充電に限られます。
それでもプラグインハイブリッドはとても便利に利用できる車なのは間違いなく、急速充電を利用できないということをあらかじめ把握しておきましょう。