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マツダ CX-8の月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!

2017年にマツダから新たに誕生したCX-8は、今や国内の3列シートSUV市場をけん引するまでの存在になりました。

元々、ディーゼルエンジンのみのラインナップでしたが、2.5Lの自然吸気ガソリンエンジンとターボエンジンが追加され、ユーザーに合った選択肢も増えました。

それと同時に、それぞれのグレードごとの維持費がどれくらいになるのか、また、ミニバンからの乗り換えユーザーも多く、比較してどうなのか気になりますよね。

ここではCX-8の維持費を徹底的に解説します。

CX-8の月、年間の維持費

マツダ CX-8参考:www.mazda.co.jp

CX-8を維持するのに必要となる出費を、1ヶ月・1年・数年ごと、またそのほかにかかる費用を細かく解説していきます。

CX-8のグレード間の維持費

CX-8には、以下の3つのエンジンラインナップがあります。

  • 2.2Lディーゼルターボエンジン(2WD/AWD)
  • 2.5L自然吸気ガソリンエンジン(2WD)
  • 2.5Lガソリンターボエンジン(AWD)

ディーゼルエンジンはガソリンより安い軽油を使い、燃費もガソリンモデルより優れているのでガソリンエンジンよりも燃料代が安いです。

また、エコカー減税対象のディーゼルエンジンモデルは、自動車重量税が新車購入時と初回車検の2回が免税で、その後は本則税率が適用されます。

一方で2.5Lガソリンエンジンモデルは、「PROACTIVE」「L Package」のルーフレール装着車はエコカー減税は対象外ですが、 本則税率が適用されます。それ以外のグレード及びルーフレール未装着車は通常の自動車重量税が課せられます。

ディーゼルエンジンエンジンモデルは自動車税もグリーン化税制により、初回のみおおむね75%減税となり45,000円→11,500円になります。

CX-8の月ごとにかかる費用

ガソリン

CX-8を維持するうえで、月ごとにかかる費用をまとめると表のようになります。

種類費用(ディーゼル)費用(ガソリン)
駐車場代8,000円8,000円
燃料代4,237円6,256円
合計12,237円14,256円

駐車場代

駐車場代は、全国平均額の8,000円を設定しています。都市部ではさらに高く数万円するところも珍しくありませんし、郊外ではもっと安い場所もあります。

CX-8はボディサイズが大きいので、都市部に住んでいる方はクルマが余裕を持っておさまるサイズの駐車場なのかと合わせて、維持費のなかでもっとも高額となる場合もあるので、駐車場代がいくらかかるのか必ず確認しておきましょう。

燃料代

燃料代は月間走行距離を500km、レギュラーガソリンを130円、軽油を110円で計算しています。ディーゼルモデルは4,237円で実燃費12.98km/L、ガソリンモデルは6,256円で実燃費が10.39km/Lです。

ディーゼルモデルの給油する軽油は平均的にレギュラーガソリンより20円/1Lほど安く、燃費も良いので500km走行するのに2,000円もの差が発生します。

この差はかなり大きいですね。また、それぞれ100km走行ごとに増える燃料代はディーゼルモデルが847円、ガソリンモデルが1,251円です。

CX-8の燃費走行

CX-8の燃費を少しでもよくするために注意することをいくつか紹介します。

ディーゼルエンジンはチョイ乗りには向かず燃費が悪化しがち

チョイ乗りそのものは、ガソリンエンジンでも燃費が悪くなるひとつの要因ですが、ディーゼルエンジンはガソリンエンジン以上に顕著です。

ディーゼルエンジンの燃費の良さは、高速道路や郊外路の走行が多く、一回あたりの走行距離が多いほど真価を発揮します。

ポイント

また、ディーゼルエンジンはおよそ300kmごとにDPFに溜まった煤の自動再生をおこないます。自動再生は大体5〜10分、数km走行すれば完了します。

このとき、アイドリングストップが禁止され燃料が通常より多めに噴射されるので、燃費も悪くなります。

もし、チョイ乗りが多く自動再生が終わる前にエンジンを切ってしまうことがあれば、次の走行でふたたび再生モードに入り燃費が悪い状態が続いてしまうことになるので注意しましょう。

交通量の多いところやカーブの多い道ではクルーズコントロール頼みの運転をしない

CX-8は0km/hから作動する前車追従可能のクルーズコントロールが装備されています。

運転が楽になり非常に重宝するシステムですが、使いどころによってはふつうに運転するより燃費が悪化する原因になります。例えば、カーブで前走車が死角になり認識できなくなると、設定した速度まで加速しだします。

また、複数車線走行時に自分の前にクルマが車線変更してくることを確認すると、それに応じて加減速をおこなうと思いますが、クルーズコントロール使用中は同一車線に車両がいろことをセンサーで認識できるまでは、車速をコントロールできません。

こうした理由から、ラフなアクセル・ブレーキ操作をしているのと同じ状況になるので、燃費が悪化する要因になるのです。

便利なシステムですがやはり、人間が考えておこなう繊細なコントロールにはまだまだかないません。

クルーズコントロール使用中でも、必要であれば自身のタイミングでアクセル・ブレーキ操作をおこなうようにするのが、燃費向上のポイントです。

1年ごとにかかる費用

自動車税

次に1年間にかかる費用を以下の表にまとめたので解説します。

種類費用
自動車税45,000円
任意保険料84,000円
消耗品代6,000円
合計135,000円

※ディーゼル・ガソリン共に費用は同じ

自動車税

自動車税は毎年5月にクルマの所有者(使用者)の元に納税通知書が届くので、すみやかに納付しなければいけません。納税を滞納すると延滞金が発生し、車検も受けることができないので注意しましょう。

税額はエンジン排気量500ccごとに区分されています。CX-8の場合は、ディーゼル・ガソリン両モデル共に2,000cc以上〜2,500cc未満の区分で、45,000円です。

任意保険料

クルマの運転者が加入する保険が任意保険です。任意加入の保険ですが、もしもの場合に備えて加入するのが常識です。

保険会社の違いや、保険の内容、保険等級、運転条件などで保険金額は大きく異なります。ここでは平均的な金額として、月々7,000円/年間84,000円を設定しています。

消耗品代

オイルおよびオイルフィルターの交換を1回したときの費用として、6,000円を消耗品代として設定しています。

ディーゼルエンジンはDL-1規格の専用オイルを使用しなければいけません。このオイルが高額で、ディーゼルエンジンはオイル交換の費用が高くなりがちと言われたりしています。

しかし、マツダのディーラーでオイル交換の回数券を購入するなどすれば、純正オイルを使いつつ格安でオイル交換ができるので、フィルター込みでもおおむね上記の金額に近くなります。

よって、ここではわかりやすくガソリンエンジンとディーゼルエンジンで消耗品代を同一とします。

数年ごとにかかる費用

自賠責保険

新車購入の場合は3年、それ以降は2年ごとに実施される車検の費用をまとめました。

種類費用(ディーゼル)費用(ガソリン・ルーフレール付き)費用(ガソリン・ルーフレールなし)
自動車重量税20,000円20,000円32,800円
自賠責保険料25,830円25,830円25,830円
車検基本料金50,000円50,000円50,000円
12ヶ月点検費用14,000円14,000円14,000円
合計109,830円109,830円122,630円

自動車重量税

車検ごとに納税するのが自動車重量税です。自動車重量税は500kgごとに区分され、CX-8は全モデル1,501kg〜2,000kg以下に区分されます。

冒頭の「CX-8のグレード間の維持費」で説明したように、ディーゼルモデルとルーフレール付きのガソリンモデルは本則税率が適用され、2年分で20,000円を納税します。ルーフレールなしのガソリンモデルは通常の自動車重量税となり、2年分で32,800円です。

自賠責保険料

交通事故が起きたときの被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料です。自動車重量税と同じく車検時に、次の2年分を支払う必要があり、支払わなければ車検に合格できません。

毎年1月には保険料の見直しがおこなわれており、年度がかわる4月より新しい保険料が適用されます。現在の自賠責保険は25,830円です。

2017年度から据え置かれていますが、今後かわる可能性もあります。乗用車(3・5・7ナンバー)は、すべて同じ保険料です。

車検基本料

車検基本料は、車検ごとの24ヶ月法定点検費用と印紙代、車検代行料を足したものです。

印紙代はどの整備工場で車検をしてもかわりありませんが、法定点検費用と代行料はそれぞれの整備工場が独自に金額を設定しています。

よって、実際には必要となる車検基本料は多少前後しますが、おおむね5万円前後を用意しておけば間違いないでしょう。

12ヶ月点検費用

12ヶ月点検は車検と車検のちょうど間におこなう法定点検です。

基本的には、車両の大きさ(車格)が大きくなるほど点検料は高く設定され、CX-8の場合はおおよそ14,000円くらいです。12ヶ月点検は法定点検ですが、実施しなくても罰則などはなく強制ではありません。

しかし、きちんと実施し記録簿が残っていれば下取り価格がアップするといったメリットもあり、なにより安心・安全なカーライフのためにもぜひ、点検を受けることをおすすめします。

CX-8の月ごと、年ごとの維持費平均

CX-8の維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。

月ごとの維持費

CX-8を維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。

種類費用(ディーゼル)費用(ガソリン・ルーフレール付き)費用(ガソリン・ルーフレールなし)
駐車場代8,000円8,000円8,000円
燃料代4,237円6,256円6,256円
自動車税3,750円3,750円3,750円
任意保険料7,000円7,000円7,000円
消耗品代500円500円500円
自動車重量税833円833円1,367円
自賠責保険料1,076円1,076円1,076円
車検基本料2,083円2,083円2,083円
12ヶ月点検費用583円583円583円
合計28,062円30,081円30,615円

年ごとの維持費

CX-8を維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。

種類費用(ディーゼル)費用(ガソリン・ルーフレール付き)費用(ガソリン・ルーフレールなし)
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代50,844円75,072円75,072円
自動車税45,000円45,000円45,000円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税10,000円10,000円16,400円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用7,,000円7,,000円7,,000円
合計336,759円360,987円367,387円

そのほかの費用

基本的な維持費に加え、ほかにも CX-8に乗るうえでかかる費用をまとめました。

タイヤ代

CX-8の標準装着のタイヤサイズをグレードごとに以下にまとめました。

225/55R19225/65R17
25S / XD
25S PROACTIVE/
25T PROACTIVE/
XD PROACTIVE
25S L Package/
25T L Package/
XD L Package

それぞれのエンジンごとにベースグレードが17インチ、それ以外はすべて19インチです。

17インチの売れ筋タイヤ1本あたりの価格帯はおよそ9,000円〜23,000円です。4本交換した場合の工賃等も含めた費用は46,000円〜102,000円です。

一方で、19インチの売れ筋タイヤ1本あたりの価格帯はおよそ12,000円〜25,000円です。4本交換した場合の工賃等も含めた費用は58,000円〜110,000円です。

タイヤサイズが大きい方が価格が高くなります。タイヤはRV・SUV向けに専用設計されたものがよいです。19インチ装着車でも17インチの装着は可能なので、インチダウンして費用を抑えるのもおすすめです。

また、冬場にサマータイヤより高価なスタッドレスタイヤの装着を考えているのであれば、なおさら17インチで購入するのがよいでしょう。

ローン金利

ローンで CX-8を購入した場合は、車両価格にくわえて金利がかかります。また、どこから借りるかでも金利は大きくかわるので慎重にローン会社を選びましょう。

ここでは車両価格369万円「XD PROACTIVE (2WD)モデル」を購入する場合を例にしてシュミレーションしてみます。

オプションも含めた諸費用を合わせたトータル支払額420万円を以下の3通りの場合で、金利総額がいくらになるのか算出します。

  1. 5年フルローン
  2. 頭金120万円で300万円を5年でローン返済
  3. 頭金250万円で170万円を5年でローン返済
ローンの種類金利金利総額(フルローン)金利総額(頭金120万円)金利総額(頭金250万円)
ディーラーローン年 5%~7%555,540円〜789,900円396,840円〜564,240円224,860円〜319,720円
銀行ローン年 2%~4%217,020円〜440,940円154,980円〜315,000円87,820円〜178,480円
信販会社年 1.9%~8.4%205,980円〜958,020円147,120円〜684,300円83,380円〜387,760円

ここでの試算の結果、フルローンをした場合の金利総額はもっとも安い金利でも20万円を超えます。金利の違いによる月々の支払い数百円の違いも、トータルにすると数万円も違ってきます。

ローンを組むことは、余分なお金を支払うことになるのをきちんと理解しておく必要があります。

もちろん、頭金を少しでも多く支払えば支払うほど、また少しでも短期間で支払い終えることができるのであれば、ローン返済に際しての金利総額は低くなります。無理のない月々の支払いができる範囲で、計画性を持ったクルマの購入を心がけましょう。

高速料金

高速道路を頻繁に使う人は、維持費に占める高速料金の割合が大きくなるので、どれくらいかかるのか気になりますよね。

高速料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能です。100kmを超え200kmまでの部分については25%の割引、200kmを超える部分については30%の割引となります。

高速料金の一例をあげると、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円です。深夜割引・休日割引が適用されるときのETCの利用であれば、30%割引され3,470円です。

また、通勤等で頻繁に高速を利用される人はETCマイレージサービスに登録すれば、利用回数に応じた還元率を、割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分に適用する「平日朝夕割引」というサービスがあるので有効的に活用しましょう。

修理代・部品交換代

消耗品にかかる費用の一例を以下の表にまとめました。

費用項目費用(部品代+工賃) 交換推奨目安距離
エアエレメント3,000円~40,000km~
フューエルフィルター(ディーゼルモデルのみ)13,000円~60,000km〜
ブレーキパッド20,000円~60,000km~
バッテリー(ディーゼル/ガソリン)17,000円〜/13,000円~3年~
ドライブベルト10,000円~60,000km~
スパークプラグ(ガソリンモデルのみ10,000円~100,000km
ブレーキフルード5,000円~2年ごと
ワイパーゴム3,000円~1年ごと
エアコンフィルター2,500円~1年または20,000kmごと

それぞれ使用環境により交換時期は前後しますが、おおむね書いてある距離・年数を目安にしていただければと思います。

モデルごとの消耗品の違い

ディーゼルモデルと、ガソリンモデルを維持する上で異なる消耗品は以下の3点です。

ディーゼルモデルガソリンモデル
バッテリーS-95Q-85
フューエルフィルターありなし
スパークプラグなしあり

バッテリーサイズがそれぞれのモデルで異なり、ガソリンモデルは「Q-85」ディーゼルモデルは「S-95」のサイズを使用します。ディーゼルモデルはバッテリーが大きいので値段が高いです。

どちらのモデルも必ずアイドリングストップ用バッテリーを選びましょう。

スパークプラグはガソリンエンジンのみについている部品で、フューエルフィルターはどちらのエンジンにもついていますが、使用燃料の性質の違い上、ガソリンエンジンのものは基本的にメンテナンスフリーで、ディーゼルエンジンのものは定期交換部品に指定されています。

消耗部品の選択は慎重に

消耗部品はネットでも買える安価なものから、割高感のある純正部品まで様々な部品があります。

最近、私が仕事をしていて気になるのが、バッテリーを某カー用品店のオリジナルバッテリーに交換後、「アイドリングストップの頻度がかなり減った」「交換後、早い段階でバッテリーの劣化による警告灯が点灯」という事案が多発していることです。

おそらく、純正のバッテリーは高いので安価なイメージのある某カー用品店で販売されているバッテリーに飛びついたのでしょう。

お客様はクルマの不具合では?と勘違いされ、ディーラーで不具合の診断を求めてきますが、安いものは安いなりのクオリティである最たる例で、原因はバッテリーそのものです。

クルマの維持にはお金がかかりますが、走行性能に関わる部分はできる限り純正部品か、それ相当の信頼性のある部品で交換するように注意しましょう。

CX-8の中古の維持費

CX-8は販売開始から間もないこともあり、中古車だからと特別なにか変わるものはありません。ただ、中古車購入の注意点としてバッテリーの劣化具合は気をつけて確認するようにしましょう。

中古車は、チョイ乗りが多かったりエンジンを掛けずに置いてある時間が長く、これはバッテリーにかなり大きな負担がかかってしまいます。充電量<放電量となることでバッテリーが早期に劣化します。

アイドリングストップ用バッテリーは従来のバッテリーと内部構造が異なり、充電による劣化後のバッテリーの完全復活が難しいです。

バッテリーは高額な消耗品の1つなので、納車前の整備で確実に点検してもらい、交換の必要があれば交換してもらいましょう。

CX-8の維持費をほかのクルマと比較

CX-8は、ゆとりある3列シートを持ったSUVとして新たなユーザー層を獲得、ミニバンからの乗り換えが多く、具体的なライバルではトヨタ アルファード/ヴェルファイアが挙げられます。

それ以外に、同じマツダで弟分のCX-5、トヨタ ランドクルーザー プラドをくわえた3車種と維持費を比較してみましょう。

トヨタ アルファード/ヴェルファイアの維持費

ヴェルファイアのフロント

アルファード/ヴェルファイアの維持費は以下のとおりです。

種類費用(ハイブリッド)費用(3.5Lガソリン)費用(2.5Lガソリン)
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代64,836円101,568円88,440円
自動車税45,000円58,000円45,000円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税12,500円16,400円/20,500円10,000円/12,500円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用7,500円7,500円7,500円
合計353,751円407,383円/411,483円374,815円/377,315円

※ガソリンモデルは車両重量によって、車両重量税が異なります。

アルファード/ヴェルファイアは車両重量が2t前後とCX-8より重く、同じ2.5Lガソリンモデル同士で比べると、燃料代が1万円以上アルファード/ヴェルファイアのほうが高いです。

ポイント

もっとも維持費が安いハイブリッドモデルも、CX-8のディーゼルモデルと比べると合計で2万円近く維持費が高いです。燃費のよいハイブリッドも、燃料代がそもそも安い軽油を使うディーゼルには簡単には勝てないようです。

ただ、それぞれのエンジンの特徴から考えると街中のチョイ乗りが多いのであればハイブリッドの得意分野なので、ハイブリッドのアルファード/ヴェルファイアを、郊外路の走行や1回の運転で30分以上走ることが多いのであればディーゼルの得意分野なのでディーゼルのCX-8を選ぶのがおすすめです。

ディーゼルでチョイ乗りが多いと、燃費がのびずに燃料代が逆転する可能性もあるためです。

マツダ CX-5の維持費

マツダ CX-5出典:www.mazda.co.jp

CX-5の維持費は以下のとおりです。

種類費用(ディーゼル)費用(2.0Lガソリン)費用(2.5Lガソリン) 自然吸気かつ2WD / ターボまたはAWD
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代49,180円73,308円73,308円
自動車税45,000円39,500円45,000円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税10,000円10,000円10,000円/16,400円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用7,000円7,000円7,000円
合計335,095円353,723円359,223円/365,623円

※2.5Lモデルは自然吸気エンジンとターボエンジンの2つのラインナップあり

CX-8よりひと回り小さい5人乗りのCX-5を比較対象として検討している人は多いので、維持費がどれくらいかわるのか気になるはずです。

CX-5は2.0Lのガソリンモデルがラインナップに加わり、4つのエンジンがラインナップされています。また自動車重量税は、ディーゼルモデルおよび2.0Lガソリンモデルのすべてのグレードと、2.5Lガソリンモデルの一部が本則税率適用です。

2.5Lガソリンモデルは、自然吸気エンジンを積んでいる2WDモデルのみが本則税率適用です。2.5L自然吸気エンジン×AWD、2.5Lターボエンジン=AWDは通常税率適用です。

かなりややこしいので、ガソリンモデルのみわかりやすくグレードごとに以下にまとめました。

グレード本則税率通常税率
20S/
20S PROACTIVE/
25S L Package/
(すべて2WD)
25S/
25S PROACTIVE/
25S L Package/
(すべてAWD)
25T L Package/
25T Exclusive Mode(特別仕様車)/
(すべてAWD)

それ以外の部分を見ていくと、 CX-8との維持費の違いはほとんどありません。

もちろんボディが小さくなる分、車両重量が軽くなり燃費が向上するので、わずかですが燃料代はCX-5のほうが安いです。

また、あまり距離を乗らないユーザーで少しでも維持費を抑えたいのであれば、2.0Lモデルになると自動車税が年間で5,500円ほかのモデルより安くなるので、選択肢に入れてみてもよいかもしれませんね。

トヨタ ランドクルーザー プラドの維持費

トヨタ ランドクルーザー プラド出典:toyota.jp

ランドクルーザー プラドの維持費は以下のとおりです。

種類費用(ディーゼル)費用(ガソリン)
駐車場代96,000円96,000円
燃料代62,147円104,558円
自動車税51,000円51,000円
任意保険料84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円
自動車重量税12,500円20,500円
自賠責保険料12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円
12ヶ月点検費用8,500円8,500円
合計358,062円408,473円

ランドクルーザー プラドはラダーフレームの本格派四駆で、燃費にはあまり期待できないクルマです。

特にガソリンモデルは7.46km/Lで、レギューラー仕様ですが月間走行距離500kmの場合の年間の燃料代は10万円を超えます。

ポイント

エンジンの排気量はそれぞれ2.7Lと2.8Lで、自動車税の区分は「2,500cc以上〜3,000cc未満」となり、 CX-8より1つ上の税額です。

また、どのモデルも車両重量が2,000kgを超えるので、自動車重量税もCX-8より1つ上の税額で、ディーゼルモデルはすべて本則税率適用、ガソリンモデルはすべて通常税率です。

同じ3列シートを持ったSUVですが、CX-8が都会派SUVとすれば、ランドクルーザー プラドは本格的なオフローダーで、より趣味性の高いクルマです。

その趣味性を追い求めた結果、手軽な維持費のクルマとは言い難いです。普段街乗りで使うためのクルマ選びで維持費を抑えたいのであれば、CX-8が断然有利でしょう。

CX-8の維持費はライバルより安く魅力的

CX-8購入時に、検討対象として挙げられる3車種と維持費の比較をしましたが、最後に CX-8の維持費はどうなのかまとめていきましょう。

CX-8はディーゼルモデルの燃費性能が高く維持費が安い

CX-8のディーゼルモデルは高い完成度を誇り、大柄なSUVのボディに豊富なトルクでストレスのない優れた走行性能を実現しています。

それでいてガソリンより安い軽油を燃料とし、燃費もよく、エコカー対象車で各税金の減税措置等もあるので維持費が安いです。

ディーゼルモデル同士で比較すると弟分のCX-5と維持費の差は、わずかな燃費の違いによる燃料代の差のみです。

多くのユーザーが、ディーゼルの維持費の安さを目の当たりにするとなかなかディーゼルから離れられないのも納得です。

ガソリンモデルもライバルより安い維持費が魅力的

ディーゼルモデルの影に隠れがちな CX-8のガソリンモデルですが、ガソリンモデルの2WDが搭載する2.5L自然吸気エンジンも、ライバルと比較して燃費がよくトータルの維持費も安いです。

車両価格も25Sは289万円〜とディーゼルモデルと比較、または車格を考えるとかなりお手頃と言え、初期投資費用を抑えつつ維持費もライバルより抑えることができるので購入候補として魅力的です。

また、AWDが搭載する2.5Lターボエンジンは、一般的にはこの排気量で過給機つきとなるとハイオク仕様かと思いがちですが、使用燃料をレギュラーとすることで燃料代を抑えています。

車両価格はディーゼルモデルと同等で高くなりますが、同じガソリンモデル同士でアルファード/ヴェルファイアや、ランドクルーザー プラドと比べると維持費が安いので、ディーゼルエンジンが苦手な人にとっては、十分選択肢に入るのではないでしょうか。