「新車と中古車どっちがお得なの?」と思うことはありませんか?
いつの時代も新車派と中古車派で議論されていますが、結局答えは曖昧でよくわからないですよね。
正確な答えは「人それぞれ」ですからね。
ただ、それを言っても仕方ありませんので、参考として今回は私の意見を紹介したいと思います。
ずばり、私は中古車がお得だと考えています。その理由はじっくりと解説していきますね。
中古車がお得だと思う理由
理由は以下の5つです。
車両本体価格が安い
中古車の利点は金額の幅にあります。極端な話、状態さえ気にしなければ10万円未満でも購入できるのが中古車です。
新車では最低100万円〜ですので、この差はかなり大きいです。
また、当時欲しくても高すぎて購入できなかった車種が、年数が経つことで安く購入できるのもお得だと思う理由です。
高額なオプション品を別途購入する必要がない
例えば、ナビやETC車載器、アルミホイールが装備されている中古車を選べば別途購入する必要はありません。
新車であれば、これらを社外品で揃えるには別途費用がかかります。もちろん、自分好みかと聞かれれば必ずしもそうではありませんが、込みで付くのと付かないのでは雲底の差です。
自動車取得税が安い
新車を購入すると必ず自動車取得税を支払わなければいけません。
しかし、中古車の場合は定められた下記の計算式に当てはめて、合計が50万円未満であれば非課税になります。(軽自動車4年目以降、普通自動車6年目以降でも非課税です)
- 新車の自動車取得税計算式
取得価額×3%(軽自動車は2%)=自動車取得税
- 中古車の自動車取得税計算式
取得価額×3%(軽自動車は2%)=自動車取得税
例えば、新車価格1,562,000円、付加物の金額20万円、排気量1300ccのフィットを新車で購入するときの自動車取得税は、
1,562,000円×0.9(目安)+200,000円=1,605,800円(取得価額)
1,605,000円×3%=48174円(自動車取得税)
この場合の自動車取得税は約48,000円ということになります。
同じ条件の7年落ちフィットを中古車で購入する場合は自動車取得税が非課税なので0円です。この差も大きいと考えています。
消費税が安い
先ほどの理由でも触れましたが、中古車は車両価格が新車より安いです。そうなってくると消費税(8%)だけでも大きな違いが出ます。
例えば、車両本体価格150万円の普通自動車と車両本体価格20万円の普通自動車を購入するときの消費税は下記です。
- 150万円→1,500,000×8%=120,000円
- 20万円→200,000×8%=16,000円
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総額費用が安い
車両本体価格、消費税が安いので、当然のことながら総額費用も安くなります。
なお、ここで言う総額費用とは、「車を買ってから売るまでにかかる費用」のことです。
「クルマの購入価格(諸経費込み)」+「維持費」−「クルマの売値」=総額費用
で計算することができます。この費用が安いのです。
以下の内容を前提条件として、実際に計算してみましょう。
- 新車、中古車ともに購入から3年間所有した後に売却
- 維持費は新車30万円、中古車50万円で計算
- 同じ車種(ホンダ・フィット)で比較
新車の総額費用
新車ですので、現行型のホンダ・フィットで計算します。
- 新車価格170万円(諸経費込み)
- 維持費30万円
- 3年後の売値80万円(目安です)
新車の総額費用は120万円ということになります。
中古車の総額費用
中古車は金額に幅があるため2パターンで計算してみます。60万円は6年落ち6万キロ程度で、30万円は8年落ち8万キロ程度を前提にさせていただきます。
車両価格60万円のフィットのケース
- 車両価格60万円(諸経費込み、車検1年〜2年付き)
- 維持費50万円
- 売値10万円(目安です)
6年落ち、6万キロ走行のフィットを3年間所有したときの総額費用は100万円です。
新車が120万円でしたので20万円の差です。この差をどう判断するかですね。
車両価格30万円のフィットのケース
- 車両価格30万円(諸経費込み、車検1〜2年付き)
- 維持費50万円
- 売値2万円(目安です)
8年落ち、8万キロ走行のフィットを3年間所有したときの総額費用は78万円です。売値は安いですが、そもそもの購入費も安いのでこの中では最もお得になります。
※上記の計算はあらかじめ前提条件を決めています。実際は細かな違いが多いのであくまで目安程度にお考えください。
このような理由から私は中古車の方がコストパフォーマンスは良く、お得だと考えています。
すべての中古車のコストパフォーマンスが良いわけではない
ここまで理由を述べてきましたが、必ずしも新車より中古車のコストパフォーマンスが良いとは言い切れません。
年式の割に車両価格が高額な中古車もまた、コストパフォーマンスはあまりよくありません。
他にも、先ほどのホンダのフィットを例に用いた計算では、古いクルマで懸念される故障について一切考えていません。
確かに維持費で20万円プラスしていますが、この20万円はあくまで車検費用+簡単な消耗品程度です。高額の修理費用を要する故障があった場合、最悪のケースでは3年持ちません。
他にも、新車120万円、6年落ち6万キロ走行の中古車で100万円でした。この金額だけを見ると20万円の差があるのでお得に感じてしまいますが、新車は3年の基本保証に5年の特別保証が付帯します。
しかし、6年6万キロの中古車ではこの保証はありません。この保証に20万円の価値があると考える人にとっては、新車の方がコストパフォーマンスは良いということになります。
結局どっちがお得?
必ずしも中古車がお得なわけではないということはご理解いただけましたか? 「じゃあ結局のところどっちが得なの?!」という話ですが、あなたが何に重きを置くかによるという答えになってしまいます。
例えば、私の場合は故障することを前提に、最悪部品を安く調達し、自分で修理すればいいやと割り切っているので車両価格20万円未満の安い中古車を購入することが最もコストパフォーマンスは良く、お得だと考えています。
しかし、あなたを含めた多くの人は「できれば故障しないでほしい」と思っているはずです。
となれば、中途半端な金額の中古車や格安の中古車より安心がセットになる新車の方がお得になるかもしれません。
つまり、揺るぎない安心を望むのであれば、新車の方がお得ですし、反対に割り切れる人にとっては中古車がお得になるということです。
仮に前オーナーが新車から丁寧にメンテナンスをしていて、そんなクルマが安く購入できるのであれば、そのクルマはかなりコストパフォーマンスが良いお得なクルマということです。
安心と価格、故障のリスク、すべて妥協したくなければこのような車両を探してみるといいでしょう。そんなクルマを探し当てることができれば、それ以上にお得な買い物はありません。