「中古車を少しでも得して買いたいんだけど、賢い買い方ってないのかな?」
「とにかく損しない買い方をしたい!」
中古車購入は大きな買い物。しっかりした知識を頭に入れて、少しでも得をしたいですよね。
結果から言って、得をする買い方、損をする買い方というのは実際にあります。
損しないで購入するためには、どんなところに気を付けたらいいんでしょうか。
1つずつ例を挙げて、詳しく説明していきます。
気を付けるだけで数十万円の差!賢く買うための5つのポイント
賢い買い方といっても、難しいことはありません。誰でもできることをやるかどうかで、かなり得できます。それではさっそく説明していきます。
中古車が売れにくい4月と5月を狙う
中古車には、価格相場が下がって安く購入できる時期というのがあります。それが4月と5月です。
その前の2月と3月は一年の中で新車を買う人がもっとも多い時期で、新車を買う時に下取りに出された車が、中古車市場に多く出回ります。
多く出回るということは豊富な種類の中から選べることになり、同時に進学や就職の時期でもあるので、中古車を購入する人も多くなります。
このため、需要の高い2月と3月は中古車の価格が高くなり、そのピークを過ぎた4月と5月は一気に価格が安くなるんです。
下の表に、中古車の価格が安くなる時期と種類が多くなる時期をまとめたので、見てください。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
価格の安さ | ○ | × | × | ◎ | ◎ | △ |
種類の多さ | △ | ◎ | ◎ | △ | △ | △ |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
価格の安さ | ○ | △ | △ | △ | △ | ○ |
種類の多さ | ○ | △ | △ | △ | △ | ○ |
7月と12月はボーナスが出るので、新車を購入する人が多くなる反面、2月3月と違って中古車を購入する人は多くなく、価格は上がりません。
1月はクリスマスや年末年始に出費がかさんだあとの時期で、中古車を買う人が少なく、価格が下がりますが、先ほど挙げた4月5月ほどの値下がりは期待できません。
一番賢い買い方は、種類の豊富な3月に目を付けておいた中古車を、4月5月になって価格が下がったのを見計らって購入することです。
ただ、いい中古車は売れてしまう可能性も大いにあるので、注意してください。
人気車種とほぼ同じ仕様の不人気車種を買う
中古車は車種によって価格が大きく違ってきますが、実際には同じような仕様でも、人気がある車種は高く、人気のない車種は安く売られています。
これを逆手にとって、人気車種と同じような仕様の不人気車種を安く購入する、というのは賢い買い方の1つです。例えば以下のような中古車があります。
ホンダ フィット | 日産 ノート | |
総価格 | 1,344,000円 | 849,000円 |
年式 | 2014年 | 2014年 |
走行距離 | 44,000km | 42,000km |
排気量 | 1,300cc | 1,200cc |
燃費 | 20.6km/l | 22.6km/l |
色 | シルバー | シルバー |
車検 | なし | なし |
修復歴 | なし | なし |
乗車定員 | 5人 | 5人 |
保証 | ディーラー保証1年 | 販売店保証1年 |
見た目も中身もほぼ同じような2つの車ですが、人気車種のフィットとノートでは価格が495,000円も違います。
どうしてもこの車種!というこだわりがないなら、人気車種を避ければ同じような車がこれだけお得に手に入るんです。
売る側としては人気のない車種をいつまでも置いておきたくないので、古くならないうちに値段を下げて、早く売ってしまおうとするんですね。
「気になる車種があるけど高いなー」と思ったら、似たような車種があるはずなので、探してみましょう。
これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知っているだけで数十万円は違ってきます。詳しく知りたい方は下記のたった1分で車を60万円値引きできる裏技のページをご覧ください。
燃費にこだわりすぎない
購入後の費用をおさえるために、なるべく燃費のいい車種を選びたいところですよね。
しかし、低燃費の代表であるハイブリッドカーは、本体価格がとても高いです。
例えば1,000,000円のガソリン車(A車)と、1,700,000円のハイブリッドカー(B車)のどちらを買うかで迷って、B車を買ったとします。
ガソリンを入れるペースが減って、A車を選んだ場合よりガソリン代が月に4000円安くなったとしても、700,000円の差を埋めるには14年と7ヶ月かかります。
いくら燃費がよくてもこれでは本末転倒なので、燃費にこだわりすぎず、本体価格を比べて本当に得かどうか考えることも、中古車を賢く買ううえで大事なことです。
事故歴や修復歴がないか先に確認する
車を売る側は、事故歴や修復歴がある場合は買う側にそれをきちんと伝えなければいけない、という決まりがあります。
ディーラー系販売店で中古車を買うならその点心配ないですが、オークション代行業者や個人から買う場合は、隠して売っていることもあり、注意が必要です。
購入する前に事故歴や修復歴がないことをしっかり確認しておけば、購入後に発覚してから返品することも可能なので、中古車を購入する際は必ず先に確認しましょう。
先に確認せずに購入してしまった場合、返品できないこともあります。
白と黒を避ける
ボディーの色で一般的に人気が高いのが、白もしくは黒です。白と黒は人気が高いぶん、中古車価格も高くなっています。
そこで、もし色にこだわりがないなら、白と黒以外の色の中古車を選びましょう。例えばこんな中古車があります。
トヨタ アクア | トヨタ アクア | トヨタ アクア | |
総価格 | 1,635,000円 | 1,531,000円 | 1,142,000円 |
年式 | 2014年 | 2014年 | 2014年 |
走行距離 | 40,000km | 40,000km | 44,000km |
色 | 黒 | 白(パール) | 水色 |
車検 | 残り7ヶ月 | 残り5ヶ月 | 残り10ヶ月 |
修復歴 | なし | なし | なし |
保証 | ディーラー保証1年 | ディーラー保証1年 | ディーラー保証1年 |
まったく同じ車種でほとんど条件は変わらないのに、白と水色で389,000円、黒と水色で493,000円の違いが出ています。
「400,000円払ってでも白や黒にしたいか?」と考えると、別の色でもいいのかなという気がしますね。
わざと人気のない色を選んで、欲しい車を安く手に入れる、というのも賢い買い方のひとつです。
中古車の賢い買い方のコツは、「絶対こうじゃなきゃ!」とあまりこだわりすぎずに、柔軟な姿勢を持つことです。この記事を参考にして、得な時期に得な中古車を購入してくださいね。