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中古車で「車検なし」を買うなら知っておくべき6つのこと!

雑誌やネットで中古車探しをしているときによく見る「車検なし」とか「検なし」の中古車ですが、車検なしの車を買っても大丈夫なのかどうかってよくわかりませんよね。

同じ車種、同じ年式でも「車検なし」のほうが値段的には安くなっていますが、車検費用などを考えると本当に安く買えるのか?

他に何か問題があるのかどうか、などわからないことが多く不安ですよね。

そこで今回は車検なしの中古車を買うときに知っておきたい6つのことについてご説明します。

1.「車検なし」ってどういうこと?

車検

まず「車検なし」、「検なし」となっている車は、車検が切れている状態の車です。

車検とは、自動車が道路交通法などの法律に適合しているかを確認する検査で、車を公道で走らせるためには必ず車検に通っていることが前提です。

車検が切れている状態だとその車は中古車屋から動けませんので、「車検なし」、「検なし」の中古車を購入する時には、車本体の金額に加えて車検を通すための費用がかかります。

2.どうして車検なしで販売しているの?

車検には有効期間があり、新車の場合には3年間、それ以降は2年ごととなります。中古車の場合、前の持ち主が通した車検の期間内であればその車検を継続して使うことができますが、車検の期間が過ぎたものは「車検なし」となります。

車の販売上は車検があってもなくても問題はありませんので、前の持ち主がどれぐらい乗っていたかによって車検あり、車検なしに分かれています。

また中古車はお店に並んでいる間に車検が切れ、車検なしの状態になっていることもあります。

3.車検なしは故障している車なの?

車検がない、と聞くと、「この車は点検されていなくて壊れているんじゃ?」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。(私も最初はそう思ってました

車検で検査する項目は車が動くか動かないか、ということではなく、道路を安全に法律に違反せずに運行できるかどうかを検査しています。

検査項目は多岐に渡りますが、一例をあげると以下の様な項目があります。

  • 車の制動性能(ブレーキ)が正常かどうか
  • タイヤが車のボディからはみ出していないか
  • 排気ガスの有害物質が基準値内かどうか
車検なしの車であっても壊れているわけではなく正常な車がほとんどですし、車の故障個所はディーラーや中古車屋での点検や、法律で定められた12か月点検や24か月点検で確認されています。

しかし中には事前に分かっている故障や、車検前の点検で判明する故障などがある場合がありますので、後述します。

4.車検なしの中古車を買うときの流れ

車検なしで車を買うときには、購入時に一緒に車検を通します。

車検は事前の点検や書類の作成など結構大変なのですが、一般的には専門家に代行して手続きしてもらいます。

中古車を販売しているディーラーや中古車販売店などはまず間違いなく車検の代行もしてくれますので、車検なしの車を買う場合は中古車を購入する時の見積もりに必ず車検代行費用が入ってきます。

車検なしの車を買うときに特別必要な書類はありませんので、以下の中古車を購入する際に必要な書類が揃っていれば問題ありません。

  • 実印および印鑑証明
  • 車庫証明(これも販売店で代行可)
  • 委任状
書類がそろい購入契約を済ませれば、基本的には車検から納車までの手続きはすべて中古車販売店にお任せになりますので、車検なしで車を買うことに関して特別行う手続きはありません。

5.車検なしだと費用はどれぐらいかわるのか、いくらかかるのか

車検なしで車を買う場合、車検ありの車を買うときに比べると以下の費用がかかります。

なお、正しいやり方で値引き交渉をすれば車検費用なども抑えられます。

このやり方を知っているだけで数十万円は違います。詳しく知りたい方は下記のたった1分で車を60万円値引きできる裏技のページをご覧ください。

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    車検費用

  • 車検費用
  • 24か月定期点検費用
  • 車検代行費用
    法定費用

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険
  • 印紙代
    部品交換費用

  • 車検に通らない部品の部品代+交換費用

車検費用

車検費用と24か月定期点検費用はまとめて車検費用としてディーラーや中古車販売店で見積もりに計上しているケースが多く、その値段は店によってまちまちです。またその中に手続きの代行費用も含まれています。

例えば東京トヨペットのトヨタディーラーで車検を受ける場合は、車種がマークXの場合これら3つを合わせた料金は43,200円となります。

中古車販売店場合はの価格は店によってまちまちですが、50,000円前後が相場です。

法定費用

自動車重量税、自賠責保険、印紙代などは法定費用といい、車検時に必ず必要な費用です。

自動車重量税は車の重さによって値段が決められており、また車がエコカー減税の対象者の場合は減税、免税になるケースもあります。参考にエコカー減税がない場合の普通車の自動車重量税をまとめます。

車の重量自動車重量税
0.5t以下8,200円
0.5t超~1t以下16,400円
1t超~1.5t以下24,600円
1.5t超~2t以下32,800円
2t超~2.5t以下41,000円
2.5t超~3t以下49,200円

自賠責保険は車検期間に合わせた24か月で27,840円となっています。また印紙代はディーラーや中古車屋で車検を通す場合1,100円かかります。

以上を合計すると、前述のトヨタ マークXの場合は以下の法定費用がかかります。

自動車重量税24,600円+自賠責保険27,840円+印紙代1,100円=53,540

部品交換費用

もし中古車の部品が古くなったり故障していたりした場合、その部品が車検にかかわるものであれば部品交換が必要です。

どの部品が壊れているか、部品代と交換費用についてははその車によって違ってきますが、中古車を買う際にあらかじめ分かっている故障であれば、購入時の見積もりに反映されています。

しかし購入契約後に点検を行って見つかった故障は、部品代と交換費用が別途必要となります。

例えば私が昔買った中古車のスカイラインですが、購入前に実車を見に行くと事前情報にはなかったフロントガラスのひび割れが見つかりました。

そのままでは車検を通すことができないため、購入時にフロントガラスの交換が必要となり、部品代で40,000円、工賃で15,000円の計55,000円が追加で必要となってしまいました。

中古車を買う前には実車をしっかり確認して、余計な修理費用がかかる中古車はなるべく買わないようにしましょう。(私の場合はどうしても欲しい車だったので、しかたなく支払いましたが)

車検なしの車を買うときの費用まとめ

以上より、一例としてトヨタ マークXを車検なしの車を買う際には次の様な費用が掛かってきます。

  • 車検費用:43,200
  • 法定費用:53,540
  • 部品交換費用:+α(車の状態による)
  • 合計;96,740
車の大きさや年式、状態によってこの値段は変わってきますが、車検費用として最低100,000円前後は考えておく必要がありますので、車検ありとなしの同じ車種、同じ年式の車の値段を比べた時に100,000円以上安くなるのであれば、車検なしの車は車検費用を考えてもお得に買える見込みがあるということです。

6.じつは自分でもできるユーザー車検

ユーザー車検

ここまでは車検をディーラーや中古車屋に任せる形で中古車を購入していましたが、もっとお得に車検なしの車を買う方法として、ユーザー車検を使う方法があります。

ユーザー車検とは自動車屋が行う車検を私たちが自ら手続きして車検を通すことで、特に特別な免許や資格は必要なく誰でもユーザー車検が可能です。

私たちが車検を通すのですから、自動車屋に払っている車検代行費用が不要となりますが、その代わり、手続き用の書類を揃えたり、陸運局に車検を受けに行ったりと、時間的な手間はかかってしまいます。

車検なしの車をユーザー車検するのは以下の流れで行います。

  1. 中古車屋にユーザー車検を行う旨を伝え、名義変更のための書類と委任状をもらった状態で中古車を購入する。(納車は後日)
  2. 車検がない状態では中古車屋から陸運局へ運べない為、警察署で仮ナンバープレートを発行してもらう。仮ナンバーを取るために1日~2日分の自賠責保険を準備し、警察署で750円程度の手数料を支払う
  3. 印鑑証明、車庫証明等の車検に必要な書類も事前に準備する
  4. 納車日に中古車屋で仮ナンバーを付け、陸運局へ向かう。
  5. 陸運局周辺には「予備車検場」というものがあり、車が車検に通るかどうかを事前チェックしてくれるので、必ず通すこと。車検に通らない項目があれば、同時に修理も受けられる。費用は予備車検費用3,000円+部品交換台
  6. 陸運局で車検に必要な書類を作成し、自賠責保険や重量税などの各種税金を納めてから、車検を受講する。
  7. 車検に受かればその場でナンバープレートと車検証が交付され、手続き完了となる
費用的なメリットは前述のトヨタディーラーの車検を例にとると、24か月定期点検(21,600)は法令上必要なので外せませんが、それ以外はユーザー車検で不要となるため、

ディーラー車検費用43,200円 – 24か月点検費用21,600円=21,600円お得

となります。

しかしユーザー車検に必要な仮ナンバーの費用や予備車検費用で5,000円程度必要ですので、16,600円前後が費用的なメリットになります。

ディーラー以外の中古車ショップでは車検費用や点検費用がもっと高額なこともありますので、その場合にはユーザー車検を活用したり、もっと安い点検費用の所に持ち込んだりすることでもっと費用を抑えることが可能となります。

まとめ

車検なしの車は値段的にはお得なものが多く、同じ車種であっても車検費用分以上に安ければ購入するメリットは大いにあります。

たとえ車検ありの車を買ったとしても、残りの車検期間が半年と短かったら結局半年後には同じ車検費用がかかることになるので、それならば最初から安い車にしておいたほうがお得です。

車検の残り期間と値段の差、年式や事故車かどうか、などの条件をしっかり比較して、トータルでお得な中古車を選びましょう