モデリスタはトヨタ系列のカスタマイズパーツメーカーで、モデリスタのエアロパーツなどは高い人気を誇ります。
またモデリスタではチューニングパーツとしてマフラーなども開発、販売しているのですが、今回はそんなモデリスタのマフラーとマフラーカッターについてご説明しましょう。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの性能
モデリスタはトヨタおよびレクサスの車に装着するカスタムパーツを手がけるメーカーで、トヨタやレクサス車のドレスアップとチューニングを行っています。
モデリスタはトヨタと別の会社ではありますがトヨタに密接に関係しており、モデリスタがデザインから製造まで行ったエアロパーツやチューニングパーツはトヨタとレクサスの新車にオプションパーツなどで組み込まれます。
モデリスタは独創的なエアロパーツが有名で、押し出し感の強いデザインときらびやかなメッキパーツの組み合わせでラグジュアリー感の高いエアロパーツとなっています。
そんなエアロパーツにあわせるようにモデリスタでは「マフラーカッター」というパーツをラインナップしており、マフラーの一番後部にメッキ調のパーツが装備されます。
またその他にモデリスタでは車の内部のチューニングパーツを開発しており、モデリスタ用の「スポーツマフラー」というパーツがあります。
このスポーツマフラーはエアロパーツとは別に装備するものですが、エアロパーツのキットなどに組み込むことが出来てノーマルのマフラーと置き換える形で装着されます。
パーツとしてスポーツマフラーとマフラーカッタは同時に選択することはできないのですが、このスポーツマフラーやマフラーカッターは後述するような特徴があります。
その前に簡単に車のマフラーとマフラーカッターの役割をご紹介しましょう。
車のマフラーの役割
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車のマフラーはエンジンから排気ガスを排出する排気管の一部であり、その役割は主に2つあります。
車のエンジンはほとんどの車は車の前方に搭載されているのですが、エンジンはその内部で燃料を爆発させて出力を発生させ、その残りとして燃焼が終わった排気ガスを排出します。
その排気ガスはエンジンから車の後部まで金属の排気管で運んで車の一番後ろから排出するのですが、なぜこんなに長い経路が必要かというと排気ガスの温度を下げるためです。
排気ガスの温度はエンジンから出てすぐは800℃〜1,000℃に達するのですが、そのまま排出すると非常に危険なため排気管の経路を伸ばすことでガスの温度と圧力を下げるようになっています。
そしてマフラーはその排気管の一番後部に位置しており、元々の排気管の途中に大きな容量を持つ部屋をもたせてあります。
ここで排気ガスが一気に膨張することで排気ガスの温度や圧力を一気に下げることができ、車から外部へ排気ガスを排出する直前で処理する役割を持っています。
さらにその膨張によって排気ガスを排出する時の音も減らすことができ、結果的に車が発する騒音を減らす効果があります。
なお英語ではマフラーのことをサイレンサー(消音器)と呼んでおり、まさに音を消す役割のものとして認識されています。
車から排出される排気ガスの温度や発生する騒音はどちらも法規で上限が定められており、それをクリアするためにもマフラーは重要なパーツとなっています。
マフラーカッターの役割
マフラーカッターはマフラーの一番後部であるテールパイプに装着される金属パーツなのですが、その役割は車のドレスアップです。
マフラーカッターという名前を聞くとマフラーの性能に関係するパーツのように思いますが、実は車の性能には一切関係なくあくまでドレスアップが目的です。
マフラーの一番後部であるテールパイプは車のバンパー下部から少しだけ飛び出すように配置されるのですが、テールパイプは鉄のパイプをただ切っただけのような形状をしています。
テールパイプはその役割は別にしてもデザイン的にはちょっと無機質であり、特にエアロパーツなどで完全武装した車では地味に見えるテールパイプも飾りたいという要求が出てきます。
そこでテールパイプの周りが豪華になるようにメッキ調のパーツや焼入れ調に塗装されたパーツが装着され、これをマフラーカッターと呼んでいます。
マフラーカッターはテールパイプの上にかぶせるように装着するだけなので排気管の機能には全く影響しないのですが、悪影響もなければメリットとなる影響もありません。
マフラーカッターはデザイン的にスポーツカーのような2又もしくは4又に別れたテールパイプ状になっているものもあるのですが、実際にに排気管が繋がっているのはそのうちの1つもしくは2つぐらいしかなく、残りはダミーのテールパイプであることもよくあります。
このようにマフラーカッターは車の性能面に何ら影響は与えないのですが、もう1つの重要な点である車の外観デザインを変更してくれるパーツとなっています。
モデリスタのマフラーおよびマフラーカッター
さて本題のモデリスタのマフラーやマフラーカッターですが、この2つのカスタムパーツはどちらか選択式で装着する形が多いです。
まずモデリスタのマフラーですが製品的には「スポーツマフラー」という製品となっており、その名前の通り車の性能をスポーティにしてくれるパーツとなっています。
マフラーというパーツは車の出力やトルクにも影響する重要なパーツであり、スポーツマフラーは排気管内部の排気抵抗を減らすことで多少走行性能を高めてくれます。
またそれに伴いマフラーから発生する音が変化し、音量が大きくなったりよりレーシーなサウンドを発生するようになります。
モデリスタのスポーツマフラーもこういった効果を狙ったカスタムパーツであり、よりスポーティな車に仕上げるパーツになっています。
一方でマフラーカッターの方はノーマルのマフラーにただ装着するだけのドレスアップパーツなので、マフラーの性能面については全くノーマル車と変わりません。
ですがモデリスタのエアロパーツには元々マフラーカッターが装着できるようなスリットが空けられており、マフラーカッターはエアロパーツのセットとして同時装着される形になっています。
しかし前述のスポーツマフラーにはマフラーカッター部分も一緒に装着されているため、スポーツマフラーを装着しないときに選択するのがマフラーカッターになっています。
なおスポーツマフラーやマフラーカッターを装着できる車種の1例としてアルファードがあるのですが、アルファードのモデリスタ仕様はマフラーカッター部分が2又になります。
このうちスポーツマフラー仕様であれば2又の両方から排気する仕様になっているのですが、マフラーカッターの場合にはノーマルマフラーが1本だけなので片側はダミーとなっています。
モデリスタスポーツマフラーの効果
モデリスタ仕様のマフラーカッターは性能的な効果はないのですが、スポーツマフラーを装着した場合の効果をご紹介しましょう。
スポーツマフラーにはいろいろな性能の製品があるのですが、元々は車の出力やトルクなどを強化するためにマフラー部分の排気抵抗などを調整する部品です。
そのために排気管が2又や4つ又に別れたり排気管の系を拡大したりするのですが、モデリスタのスポーツマフラーも同様にノーマルの1本から2又に別れた形状に変更されます。
しかしこれによって出力やトルクに影響があるかどうかは微妙なところで、新車販売時のトヨタ アルファードのスペックを見てもスポーツマフラーが装着されて最高出力や最大トルクに変化があるとは書かれていません。
しかしスポーツマフラーに交換したことで排気音に関しては多少の変化があり、わずかに甲高いレーシーな音がするとも言われています。
これについては後ほど動画などで聞いてみたいと思いますが、その他の変化としては加速時のフィーリングが多少変化するでしょう。
実際にそれが体感できるかは微妙な点ですが、レーシーな音が聞こえると加速感の一部は体験できるでしょう。
またスポーツマフラーでの音の変化などで運転好きな人はアクセルを踏みがちになることがありますが、その際には車の燃費にも多少悪化方向で影響があるでしょう。
車の加減速を行うことで燃費が悪化することはよく知られているのですが、スポーティ感を増したことで加減速を無自覚に行ってしまい、その結果燃費の悪化する可能性が出てきます。
モデリスタのスポーツマフラーでは部品交換による燃費への影響は特に無いところなのですが、そういったドライバーの意識の変化によって運転の仕方で燃費が変化することは十分に考えられます。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの音
モデリスタのスポーツマフラーの効果はなによりその音にあるのですが、実際にどのようなサウンドとなるのかを動画で見てみましょう。
この動画ではトヨタ アルファードにモデリスタのエアロパーツ及びスポーツマフラーを装着した状態のサウンドが聞けるのですが、動画冒頭ではまずノーマル仕様の1本出しのマフラーでのサウンドが聞けます。
それだけではよくある車の排気音にしか聞こえないのですが、動画のその後ではスポーツマフラーに変更した後の排気音も聞けます。
この2つを比較してみるとスポーツマフラー装着前に比べて装着後は排気音が多少甲高い音に変化していることがわかるでしょう。
このサウンドの変化こそがモデリスタのスポーツマフラーに交換した効果であり、よりレーシーで加速感の味わえるサウンドがドライバーに提供されます。
その結果たとえ加速や最高速度が変わらなくても満足感のある走りを演出でき、楽しいドライブフィーリングをドライバーが味わうことができます。
実際には音が変化しているということは車の加速性能なども微妙には変化しているはずなのですが、前述したように体感できるような加速の変化などはほぼないでしょう。
なお前述でも触れましたがマフラーカッターを装着するだけの場合にはマフラー自体はノーマルの1本仕様なので、そのサウンドにも変化はなく動画前半の音になります。
スポーツマフラーの中にはこのサウンドの変化を求めた結果音量がかなり大きくなってしまい、法規で定められている排気の音量を越えてしまうことがあります。
ですがモデリスタのスポーツマフラーはトヨタ純正品ということでしっかり法規対応した製品となっているので、音の変化はあっても違法なものではありません。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの口コミ・評判
モデリスタのマフラーやマフラーカッターについてはtwitterにもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
モデリスタマフラーいい音する pic.twitter.com/a0Vn9lnb4g
— 荒谷ミカ (@kk222_0322) July 7, 2021
こちらの方はモデリスタのマフラーに交換されてそのサウンドを楽しんでいらっしゃいますが、結構満足の行く音だったようですね。
マフラーの交換は何よりこの音の変化が楽しいものであり、よりスポーティに仕上がるとうれしいものです。
#自慢のマフラーを晒せ
3回変えました😅
現在のモデリスタマフラーが一番良い音します😁 pic.twitter.com/UphEh81AjQ— やまやん (@yamayan_auris) January 27, 2021
こちらの方はなんとマフラーをこれまで3回も変えてきていらっしゃるようなのですが、その中でなんとモデリスタのマフラーが一番気に入られたようですね。
マフラーを変えたことでの音の変化は実際の車で聞いてみないとわからないものなので、こういったレビューは助かりますね。
既に純正のマフラーカッター付けてるのですが、ちょい値段するけど良さげなやつ見つけてしまった🤤検討中~
モデリスタのかっこいと思ったけど専用エアロ?じゃないから諦め😇 pic.twitter.com/9mXSW6kzcF— Haru Rocky🚙💭ロッキーキャンプ🏕🥴エレガンス×スポーツ(Nautilus) (@HaruRocky) July 4, 2021
こちらの方はモデリスタのマフラーカッターがかっこいいとおっしゃっていますが、装着はエアロパーツとの兼ね合いで諦められたそうです。
モデリスタのマフラーカッターはモデリスタエアロとうまくマッチするようにデザインされているので、他のエアロパーツだと一体感が微妙かもしれません。
モデリスタエアロ(+マフラーカッター)付けようか迷うー
まだ間に合うらしいけど、部品工賃込みで22万かぁ😔
付けるとしてもver.1とver.2でも迷うなー
でもこの迷ってる時間が楽しい時間でもある☺️
#ハリアー
#60ハリアー
#モデリスタ
#エアロ pic.twitter.com/0FlyHI9htQ— ゆう@ハリアー納車待ち (@cr0RfIQFpTMdCYS) June 8, 2021
こちらのかたはモデリスタのエアロパーツと一緒にマフラーカッターも装着しようと考えていらっしゃいますが、ネックはその値段のようです。
モデリスタはエアロパーツの価格が社外品のエアロパーツよりも割高になっているのですが、マフラーカッターとその工賃まで入れるとかなり費用負担が大きくなります。
なおマフラーカッターの代わりにスポーツマフラーを装着すると、さらに費用は高くなります。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの価格
モデリスタのスポーツマフラーやマフラーカッターは気になるのはやはりその価格なのですが、マフラーやマフラーカッターは車種ごとに専用設計となっているので価格はまちまちです。
そのためモデリスタの主要車種でスポーツマフラーやマフラーカッターを設定できる車の価格を調べてみました。
なお中にはエアロパーツのキットとセットになっていることもあるので、その場合にはセット価格でご紹介します。
モデリスタ スポーツマフラーの価格
まず最初にスポーツマフラーが設定されている車種を何車種かご紹介していきます。
車種 | 品名 | 新品価格 | 中古価格相場 |
アルファード、ヴェルファイヤ | リヤスタイリングキットA 塗装済み(スポーツマフラー&リヤスカート) | 2.5L/ハイブリッド:110,000円(税抜価格100,000円) 3.5L:110,000円(税抜価格100,000円) | スポーツマフラーのみ:40,000円〜50,000円 |
ランドクルーザープラド | スポーツマフラー | 88,000円(税抜価格80,000円) | 30,000円〜50,000円 |
ノア、ヴォクシー、エスクァイア | スポーツマフラー | ハイブリッド車:55,000円(税抜価格50,000円) ガソリン車 2WD:63,800円(税抜価格58,000円) | 20,000円〜30,000円 |
クラウン | リヤスタイリングキット(スポーツマフラー&リアスカート) 塗装済み | 242,000円(税抜価格220,000円) | スポーツマフラーのみ:60,000円〜80,000円 |
プリウス | スポーツマフラー | 85,800円(税抜価格78,000円) | 15,000円〜25,000円 |
C-HR | リアスタイリングキット(ドレスアップマフラー&リアスカート)塗装済み | 207,900円(税抜価格189,000円) | 該当なし |
レクサスIS | リヤスタイリングキット(リヤスカート&スポーツマフラー)塗装済み | 297,000円(税抜価格270,000円) スポーツマフラー単体:191,400円(税抜価格174,000円) | スポーツマフラーのみ:40,000円前後 |
レクサスRX | リヤスタイリングキット(スポーツマフラー&リアスカート) | 450hL:308,000円(税抜価格280,000円) 450h:275,000円(税抜価格250,000円) 300:275,000円(税抜価格250,000円) | スポーツマフラーのみ:50,000円〜180,000円 |
スポーツマフラーは半分ぐらいの車種が「リアスタイリングキット」という形でリアスカートとセット販売されており、その価格は100,000円〜300,000円と高額のものとなります。
またスポーツマフラー単体で販売されている車種でもスポーツマフラーは50,000円〜100,000円ぐらいの価格となっており、単体のカスタマイズパーツとして見ても結構高額ですね。
さらにレクサス系の車種となるとベース車両が高額ということもあり、より価格は高くなります。
なおスポーツマフラー系は中古品としてもいろいろな箇所で販売されており、新品未使用のものから実車から取り外した使用済みのものまでさまざまです。
リアスタイリングキットなどで販売されていたパーツも中古となるとスポーツマフラー単体となっていることが多く、その価格は新品価格のおおよそ半額〜3割ぐらいまで安くなるのでかなり手に入れやすくなるでしょう。
その分中古ということで性能面には多少の影響は考えておいたほうが良いです。
モデリスタのマフラーカッターの価格
次にマフラーカッターの価格をご紹介しますが、一部の車種ではスポーツマフラーとマフラーカッターどちらかを選択式で装着するものもあり、それらも今回ご紹介します。
車種 | 品名 | 新品価格 | 中古価格相場 |
アルファード、ヴェルファイヤ | リヤスタイリングキットB 塗装済み(スポーツマフラー&リヤスカート) | 80,300円(税抜価格73,000円) | マフラーカッターのみ:6,000円〜8,000円 |
アクア | マフラーカッター | 24,200円(税抜価格22,000円) | 6,000円〜8,000円 |
ルーミー | マフラーカッター | 24,200円(税抜価格22,000円) | 12,000円〜23,000円 |
ノア、ヴォクシー、エスクァイア | マフラーカッター | 24,200円(税抜価格22,000円) | 6,000円〜10,000円 |
プリウス | マフラーカッター | 28,600円(税抜価格26,000円) | 3,000円〜10,000円 |
C-HR | マフラーカッター | 28,600円(税抜価格26,000円) | 15,000円〜20,000円 |
86 | マフラーカッター | 27,500円(税抜価格25,000円) | 4,000円〜20,000円 |
レクサスNX | リヤスタイリングキット(テールパイプフィニッシャー&リアスカート) 塗装済み | 163,900円(税抜価格149,000円) | テールパイプフィニッシャーのみ:21,000円 |
マフラーカッターもリアスタイリングキットとしてリアスカートとセットとなっている製品はあり、それでもマフラーカッターということでスポーツマフラーに比べるとかなり安価になっています。
またマフラーカッター単体で購入できる車種についてはおおよそ価格は安定しており、25,000円〜29,000円ぐらいの範囲に入っているのでスポーツマフラーと比べれば圧倒的に安価であり装着しやすい装備となります。
もちろんその効果はドレスアップのみで排気音のチューニング効果はありませんが、何よりコストパフォーマンスがあることがマフラーカッターのメリットでしょう。
なおマフラーカッターは中古となるとさらに安価になり、10,000円以下で購入できる品も数多くあります。
マフラーカッターの場合は中古でも性能面の影響はないですが、ドレスアップパーツということでキズの有無やメッキの状態などはチェックポイントでしょう。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの取り付け
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モデリスタのスポーツマフラーやマフラーカッターは購入したら車に装着しなければなりませんが、通常はトヨタのディーラーや民間自動車工場などで装着するものとなります。
しかし場合によっては個人でも取り付けが出来る場合があり、その方法や費用などをご紹介します。
ディーラー、自動車工場での取り付け
マフラーやマフラーカッターの取り付けはそれぞれ専門的な知識が必要な作業であり、スポーツマフラーなどの取り付けには設備なども必要です。
スポーツマフラーはノーマルのマフラーと取り替える形で装着するのですが、その際車の下側から作業をしなければならないのでまず車を持ち上げる大型のジャッキが必要です。
そういった設備はディーラーや自動車工場、大型の自動車用品店などが備え付けているので、基本的にマフラーの取り換えや取り付けについては問題なく作業を依頼できます。
その際の工賃は多少のバラツキはあるもののおおよそ5,000円〜10,000円ぐらいで収まるものであり、意外と取付費用は安価で済みます。
ただモデリスタのスポーツマフラーにはマフラーカッターが装着されているためにベース車両のリアバンパーなどの加工が必要な場合があり、その際はさらに5,000円〜10,000円前後の作業費用がかかるでしょう。
マフラーカッターの場合にはもっと手軽に取付ができるもので、マフラーカッターはノーマルのマフラーのテールパイプにかぶせる形で装着します。
その作業は車の後部からすぐアクセスすることができ、取付自体も簡単なのでスポーツマフラーの交換に比べると遥かに楽な作業です。
そのため取付費用としても1,000円前後で済むものであり、取付費用に関してもコストパフォーマンスがあります。
ただし前述で触れたようにマフラーカッターの取り付けにリアバンパー加工が必要な場合には、別途費用が必要となります。
個人でのマフラーやマフラーカッターの取り付け
スポーツマフラーやマフラーカッターの取付は車のカスタマイズの中では比較的簡単な工程なので自分で行う方もいらっしゃいますが、それでもそれなりの設備や準備がなければ難しい部分は多いです。
マフラーカッターの取り付けに関しては前述で触れたように非常に簡単な作業であり、マフラーカッターだけの取付ならば個人でも十分に可能となります。
バンパー加工が必要な場合はちょっと難しいのですが、そうでない場合であれば車のリアに飛び出ているテールパイプにかぶせる形でマフラーカッターを装着すれば完了です。
非常に簡単なのでこれぐらいであれば業者にお願いするより自分でやってしまったほうが早いでしょう。
一方でスポーツマフラーの取り付けに関しては個人で行うにはいろいろと準備が必要であり、まず何より車の下側に入り込むためのジャッキや身体を押し込むためのスライドできるボードなどが必要です。
個人で扱えるジャッキは車を持ち上げられる長さが小さいので窮屈な体勢で作業しなければならず、マフラーの取り外しや交換は結構な重労働になります。
またマフラーは高温にさらされる部品なので取り付けボルト、ナットがなかなか外れなかったり、マフラーマウントが外れにくかったりと、意外な問題も起きてきます。
そういった手間を考えるとスポーツマフラーに関しては装着を依頼したほうがトータルでは良いといえるでしょう。
なおマフラーの交換時にはマフラー本体だけあればよいわけではなく、排気管のガス漏れを防ぐガスケットやその取付の技術なども必要であり、取付の難易度は結構高いです。
モデリスタのマフラー・マフラーカッターの取り付けの注意点
最期に自分でマフラーやマフラーカッターを取り付ける際の注意点をご紹介します。
マフラーカッター取付の注意点
マフラーカッターの取り付けに関してはその作業が非常に簡単なこともあり注意点はほとんど無いのですが、しいてあげるならば2点あります。
まず1点目は作業する際にヤケドしないように注意することで、マフラーカッターの取り付けを急いで行おうとするとヤケドする可能性があります。
マフラーは高温の排気ガスによって走行勅語などは非常に高温になっており、マフラーカッターを装着するときに触ってしまうとヤケドすることがあります。
そのためマフラーカッターの装着にはしっかりマフラーが冷えてからやることが重要で、マフラーカッターを車で買いに行ってすぐその場で装着しようとするとちょっと危険です。
もう1つの注意点としてはマフラーカッターがバンパーに接触していないかどうかを確認することで、ある程度バンパーから距離が空いていなくてはなりません。
バンパーは主に樹脂製となっているので高温になるマフラーカッターが接触したりすると溶けてしまったり、黒く変色してしまうことがあります。
モデリスタのエアロパーツは車種に合わせた設計なのでそういったことは少ないのですが、個人で装着すると部品バラツキなどでもし干渉するときの対処が難しくなります。
しかし基本的にはマフラーカッターは非常に簡単な作業なので、落ち着いて行えばすぐに完了するでしょう。
スポーツマフラー装着時の注意点
スポーツマフラーを個人で装着する時には注意点はいろいろあるのですが、なにより安全に留意して作業することです。
マフラーの交換には車の下側にどうしても潜り込まなければならないのですが、その際にジャッキなどで車を持ち上げていたとしても体勢が悪ければ崩れてしまうこともあります。
そうなると車と地面に挟まれてしまうことになるので、ジャッキで車を持ち上げる時にはしっかりした地面で平らな部分で行うようにしましょう。
また使用するジャッキなども適切な位置に配置するのが重要で、車のジャッキポイントをしっかり把握してから作業しましょう。
マフラー交換の作業手順に関わる注意点は多いのですが、作業時の注意点としてはガスケットの交換対応が難しいところです。
ガスケットは排気管とマフラーの接続部分のガス漏れを防ぐ重要な部品ですが、基本的に再使用は不可能なのでマフラー交換時にはガスケットも交換します。
その際元々付いていたガスケットが外れにくかったり破片が残ったりすると問題があるので、ガスケットの接地面をしっかり綺麗にしてから作業しましょう。
なおマフラーの取り外しや取り付け方法については車種によって取り付け位置とマウント位置が違うので、車のサービスマニュアルなどが手に入るとかなり便利です。
マフラー交換による車検対応
個人でスポーツマフラーに交換したときにもう1つ注意しなければならないのが車検対応で、主に交換後の騒音レベルが重要になります。
スポーツマフラーはノーマルのマフラーと交換する形で取り付けるのですが、その際に車の外に聞こえる排気音が変化するのは事前にご紹介しました。
その際排気音の音量が大きくなると車検時の騒音検査をクリアできない場合があり、マフラー交換をする際の重要なポイントとなります。
ただモデリスタのスポーツマフラーに関しては新車販売時に装着されるオプション装備であり、適切に取り付けられていればしっかり車検対応済みの製品となっています。
しかし個人でスポーツマフラーを取り付けるときには作業のミスで騒音レベルが高くなってしまうことがあり、もしそうなったときには車検が通らなくなってしまうという大きな問題がでてきます。
個人でマフラーを取り付ける時に支持構造がしっかり取り付けられていなかったり、ガスケットの不良でガス漏れが起こっていたりすると、モデリスタのスポーツマフラーが想定している騒音レベルより悪化してしまう可能性は十分にあります。
しかし個人では装着後の騒音レベルをチェックする方法があまりなく、騒音規制を超えていても気づかないこともあるでしょう。
一応マフラーの騒音レベルをチェックできるスマートフォンのアプリなどもあるのですが、最終的には車検のときにチェックされることになるので確実に確認できないのはリスクを抱えることになるでしょう。