ボンネットにある特徴的なエアインテークが、スポーツワゴンらしい雰囲気をしているスバルレヴォーグ。
レガシィツーリングワゴンの後継車として国内専用モデルとして発売され、非常に高い人気をほこります。
スポーツワゴンというカテゴリは現状ではライバルも少なく、唯一無二の存在感でオーナーの所有欲を満たす存在です。
そんなレヴォーグですが、値引きはどの程度あるのでしょうか。
発売から5年、モデルも末期となってきたレヴォーグの値引きの実態について解説していきます。
レヴォーグの値引き額の平均相場
レヴォーグはスポーツワゴンというカテゴリで、国産メーカーではほぼ類を見ない唯一の存在です。非常に人気もあるのでスバルも強気の販売をしています。
ですが、やはり値引きはそれなりに行われているのが現状です。ここではレヴォーグで行われている値引きの平均額を調査していきます。
本体値引きは20万円から25万円
レヴォーグは大衆的な車なので、値引きはそれなりに行われることが前提です。しかし問題はライバルが少ないということになります。
レヴォーグの存在感の強さからなかなか値引きに引っ張っていくことができないので、いきなり値引きを頼んでも10万円から15万円程度の切り出し金額で終わりです。
しかし実際に交渉していくと値引きの額は広がり、20万円から25万円ぐらいが値引き額の相場となっています。値引率で言えばで車両本体の価格の5%から8%程度が値引きの平均額ということです。
つまり車両価格の8%割ほどの金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは2割引きから3割引き
レヴォーグで交渉した末に、平均値引きの25万円が出ました。よしこれで決めます、といって契約してしまっては非常にもったいないです。
実はまだ値引きできる部分があります。それがディーラーオプションです。
ディーラーオプションからの値引きは、販売している地域やディーラーの販売力によっても違います。ですので一概には言えませんが、オプション金額の2割から3割ほどが値引きの平均です。
スバルはオプション値引きの割合が他メーカーに比べて大きいので、ここの値引きは確実にとっていきましょう。
営業マンの中には車両本体の値引きとオプション値引きを総額表示して、値引きを大きく見せてくる場合があります。
もしこれに気づかず契約していては、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することもありますので、注意しましょう。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
レヴォーグ1.6GTS | 307万円 | 25万円 |
オプション | 30万円 | 6~9万円 |
値引き計 | 31~34万円 |
この条件であれば、合計31万円から34万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ここでレヴォーグの値引き額の変動を見ていきます。2014年6月に登場したレヴォーグは、その後どのような値引き額になっていくのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2014年6月から | 10~15万円 |
2014年10月から | 20~25万円 |
2017年6月から | 15万円 |
2017年9月から | 20~27万円 |
値引き額の変動はこの様になっています。2014年に発売した当初は10万円から15万円程度の値引きと、意外と大きな値引きでした。その後同年の半期決算あたりからじわじわと値引き幅が広がり始め、25万円まで広がります。
そして2017年の大型マイナーチェンジによって再び値引きは絞られます。ですがすぐに半期決算を迎えそのあたりから再び値引き額はもとに戻り始めます。
現在ではその流れのまま来ており、車両値引きは27万円になっています。
値引き額が31万円から34万円になる理由
レヴォーグの値引き額は総額で31万円から34万円が平均的な値引き額ということを提示しました。平均額がこれだけの金額になるのは、どういった理由があるのでしょうか。検証していきます。
レヴォーグは発売から長い車
現在レヴォーグの値引きが大きくなっている要因として、発売から5年目となり一般的な商品価値が下がってきているからです。
やはり車は新しいモノのほうが、機能や基本性能などが向上しており、デザイン性も向上しています。
そのため競合車と比較がされた際に、負ける可能性が高くなってくるため、優位性を出すために値引き額は大きくなってくるのです。
そのためレヴォーグ車両本体から25万円というのが、現在の平均的な値引き価格となっています。
オプション値引きが大きい
通常ディーラーオプションは1割から2割引が相場ですが、スバルの場合は車両本体の値引きを抑えてオプションから値引きをするという形をとっています。そのため通常2割から3割程度が値引きされています。
ですので他社に比べて値引きを多く感じますが、実際には車両本体からの値引きが抑えられている場合があるので、注意が必要です。
レヴォーグの値引きは交渉が非常に重要
レヴォーグは値引きができる車ですが、実際にはスポーツワゴンという国産車にはなかなかないジャンルの車で、スバルも強気で販売しています。競合が少なくよく売れる車でもありますのでそんなにガンガン値引きしたくないのが本音です。
レヴォーグは比較的価格が高めですが、俗に言う大衆車の部類です。そのため現場では値引き前提で販売されています。
切り出し値引き額は10万円から15万円となかなか大きな金額で、これだけでも十分に納得してしまいそうな値引き額の、ここに罠があります。
営業マンがお客さんの顔を見て、今日決めてもらえるなら特別にここから多少色を付けて20万円値引きします、と言われると納得しそうになりませんか?実はまだ値引きできると知らなければ決めてしまいそうですね。
ですのでしっかり交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけで、うまく言いくるめられて終わってしまいます。
平均額を引き出すためにはしっかりと交渉材料をそろえて、交渉しなければこの値引きは出ないでしょう。
レヴォーグの値引き額の最大・限界額
レヴォーグの平均値引きの金額やなぜそのようになるのかの理由を、先程は説明しました。
さて次は実際にユーザーが手にした最大値引きをご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
レヴォーグの最大値引きは45万円
値引きの金額にはさまざまな数字がありますが、調べていくとレヴォーグでの最大値引きは45万円でした。
しかし中には50万円近くもの値引きを獲得している人もいますが、これはかなり良い条件が重なった奇跡的な数値といえるでしょう。
最大値引きが出た理由
レヴォーグの値引きで50万円もの数値が出るにはやはり理由があります。3つの視点からその理由を解説します。
マイナーチェンジ直前
レヴォーグの値引きが最大になった大きな要因としてマイナーチェンジの直前であることが考えられます。
非常に人気のあるレヴォーグですが、発売から年数も経過し値引き幅もどんどん広がってきました。そのうえでさらに今まさにF型へ移行しようとする直前と言われています。
車という大きな買い物をするには、やはりマイナーチェンジしたあとの最新のもののほうが、魅力はあります。
とはいっても今は現行モデルで販売を続けなくてはいけない時期ですので、現行モデルを買ってもらうために値引きを大きくして売っていることが、値引きが大きくなっている一端です。
県外ディーラーとの競合
スバルはトヨタや日産などと違い、ディーラーは一県に一つという場合が多いです。そのため同じ車同士では競合させることが難しく、勝負をさせにくくなっています。
ところがちょっと足を伸ばして隣の県のディーラーで見積をとって、県内のディーラーと競合させて、値引きを最大にしているというツワモノもいました。
情報では首都圏エリアのほうが値引きが大きいということもありますので、もし最大の値引きを狙うのであれば、レヴォーグの見積もりを持って県外に遠征するのも一つの手段です。
最大の値引きが出やすいタイミング
もう一つが購入時期です。一番値引きが大きくなるのは、やはり9月の半期決算及び3月の決算月です。この時期はディーラーはメーカーからのノルマを達成するために数を読み始めますし、決算なので売上も大きく必要で、できるだけ車を売ろうとします。
さらにメーカーから決算期などに合わせた施策や販売台数達成に対する施策もありますので、多少値引きが多くなってでもやりきりたいという考えがあります。
ここで営業マンや会社にとってどうしてもあげたい一台にはまれば、通常の条件よりさらに甘くなるでしょう。そのため通常では出せないような車両値引きやオプション値引きが提示される場合もあります。
まとめますと、レヴォーグの最大値引きは、マイナーチェンジ直前という現状と同じレヴォーグ同士の競合、そして決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
レヴォーグの値引きのレポート・体験・口コミ
実際にレヴォーグを購入する際に値引き交渉を行った人をツイッター上から探していきます。どのように値引き交渉をしたのかリアルな声を聞いていきましょう。
僕もレガシィもレヴォーグも買うときは、ライバル車をチラつかせるような交渉はしなかった。
単純にレガシィが、レヴォーグが欲しい。こういうオプションを付けたい。でも予算はこれだけ。オプション減らすか、値引きをお願いしたい。それでダメなら車は諦めるという交渉— ヒロシ (@purfia) 2019年1月14日
同じ車種で競合ができないレヴォーグでは、あえて競合を全く持たずに予算を決めて、この値段に合わせて値引きをしてほしいと頼むのもありです。
ディーラーによっては全く響かない交渉になるかもしれませんが、場合によっては大幅に手間を省いて予算内に収められる、最大の方法かもしれません。
レヴォーグ1.6GT- S契約しました。
納車はGW前後だそうです。
値引き45万は上出来かな— HNs (@Hideeeeeer) 2018年3月6日
こちらの方は45万円の値引きを獲得したとのことです。納車は5月になるそうですが、契約時期は3月と決算期をしっかり考慮した購入ですね。
ディーラーには申し訳ないが会社の力を使って新型レヴォーグをマットなど他もろもろサービスで340万まで値引きさしたから、後は知り合いのディーラーに行って330万で交渉して購入出来れば即決だ。下取りなしで値引き額30万。笑
— アライ・グマリーフィ(ふくちゃん) (@panpanpapan_BiS) 2018年2月7日
値引き交渉が苦手な人にはこうやって会社の力を使うというのもありなようです。
もしご自身がお勤めの会社がどこかの自動車会社とつながっている場合、こうした紹介からの値引きなどがある場合がありますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。
レヴォーグの値引き目標金額
レヴォーグユーザーはツイッターでもわかるように、さまざまな方法で値引きをされています。
そこにもあったとおり、重要なのは目標とする値引き額です。大幅な値引きを獲得するためには、値引きの目標金額が必要です。さてレヴォーグはいくらを目標金額に設定しましょうか。
値引き目標額は本体で27万円、オプションで3割
レヴォーグはスバル自身もある程度値引きを見込んで販売しています。そのためお客さんが納得しやすいようなシナリオを描いて、利益が大きく出るように値引きをしてきます。
現在であればおおよそ切り出し金額として15万円、最大で20万円ほどで抑えようとしてくるでしょう。もちろんここで納得してしまってはもったいないです。営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。
値引き価格には地域差はありますが、これまでのデータからすると現在の目標値引きは本体価格から25万円から27万円です。
オプション金額もディーラーによって違いますので一概には言えませんが、2割はもちろんのこと3割までもっていければ上々です。
あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加しましょう。
レヴォーグの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、レヴォーグの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 27万円 |
オプション値引き | オプションから3割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 38~41万円 |
この条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件が2019年現在ほぼ値引きのマックスだと判断して良いです。
時期的なものプラスαというのは、決算など時期によって違うものです。この程度の場合もあれば、もう少し低い場合もあります。
レヴォーグの値引き交渉のポイント
レヴォーグの値引きのポイントや目標金額が見えてきました。
あとは目標の値引きを手にするために、どうやって交渉すればよいのでしょうか。レヴォーグの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
マイナーチェンジ直前の今がチャンス
レヴォーグは今夏にF型へとマイナーチェンジ、もしくはフルモデルチェンジといった噂が出ています。巷ではフルモデルチェンジが遅れており、F型へマイナーチェンジするという情報が有力です。
どちらにせよマイナーチェンジ直前の今が一番値引きが期待できます。すでに熟成されてきた車なので、値引きが一時的に引き締められる前に決めるのも一つの方法です。
レヴォーグにはこの車で競合をしよう
ツイッターでは予算を提示して値段が下がるまで粘るという意見もありましたが、やはりスピードを持って値引きを狙うのであれば、競合車を使って値段を下げるのが良いです。
やはり大幅な値引きとなると、営業マンも店長に値引きの許可をもらう必要がありますので、営業マンが交渉しやすいように理由を作ってあげましょう。
レヴォーグはスポーツワゴンです。同じ車格の車となると、マツダのアテンザワゴンがちょうど当たります。ただレヴォーグとは価格に差がありますので、価格を合わせるためにディーゼルモデルを選ぶなど、ある程度配慮が必要です。
そのほかだと意外にもトヨタのハリアーを、競合として当てる場合もあります。この2台であれば価格対もちょうどぶつかりますし、スポーティに乗るかラグジュアリーに乗るかという選択肢で悩んでいる体で行くと良いでしょう。
車に特にこだわりはないが、この比較車種の中で一番頑張りが感じられたものを購入する、と言えば平均値引きぐらいまではまず出せます。
競合で気をつけたいのが、あまりにも突拍子もない車を登場させることです。営業マンとしてもなぜレヴォーグとこの車を悩むの?値引きの引き合いに当ててるだけなんじゃないかと、本当に買う気があるのか疑われてしまっては値引きも本気で出してきません。
競合で真剣に悩んでいることや、価格を揃えて現在の予算の中で一番安いものを買おうと思っているなど、営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
車が安くなる時期を狙う
事故などで突然車が必要になったという状況ではない限り、車を購入するときに絶対に外したくないのが購入の時期です。
まず先程もお話したように、モデルチェンジをしたばかりの車は商品価値が上がるため、値引きは渋くなります。
これはどんな車でも共通ですが、レヴォーグは現在マイナーチェンジ直前です。マイナーチェンジ直後は値引きが渋くなる傾向が強いので、今購入するか暫く待つかの選択があります。
もちろん今のタイミングで購入しなくても、マイナーチェンジなので3月決算頃になれば、再び値引きは現状並みに大きくなっていることが予想されます。
次に重要なのが購入時期になります。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期、そして次に8から9月の半期決算、7月のボーナス商戦の時期です。
そして中でも強力な月は3月です。3月は決算最終月となり最後の追い込みがかかります。しかしこの頃になると人気のある車種はほとんど納期が合わず、登録が間に合わなくなります。
そこで業績を少しでも伸ばしたいと考えるディーラーにとって、喉から手が出るほどほしいのが3月中にナンバーが登録できるという条件です。
そんなときにご自身の欲しい車が在庫などでたまたま3月登録ができる車であれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれます。
こればかりは営業マンの感覚を狂わせてしまうほどの威力があり、このタイミングであれば奇跡の値引きを引き出すことができるでしょう。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通です。
とりあえず決算期の3月や半期決算の9月に登録の決算にあわせるとなれば、レヴォーグの納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーに出向いて契約をするのがよいでしょう。