スバルの小型セダンインプレッサG4。
コンパクトなセダンボディに水平対向エンジンとAWDの組み合わせによる高いトラクション性能や操舵性で、安定した走りを見せる走行性能の高さが自慢です。
さらにアイサイトによる高い衝突回避性能や車外エアバッグなど、万が一の事故の被害をさまざまなアプローチで防いでくれ、安全性能は優れています。
ボディスタイルはダイナミック&ソリッドのもと、以前のズングリしたものから洗練されており、スタイリッシュです。
待望のマイナーチェンジでスタイリッシュになったインプレッサG4ですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではインプレッサG4の良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
インプレッサG4の2ch(5ch)での良い評価
安全性能や走破性の高さで一歩前を進むインプレッサG4。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
フロントデザインが良くなった。今まで口をあんぐり開けてたようなマヌケな顔だったからなぁ。
G4のスタイルはイイね。
インプレッサG4はコの字型のアイラインLEDや六角形の大型グリルなどスバルの意匠デザインをしっかり表現しています。
G4のボディはもちろんオーソドックスなセダンスタイルということもありスタイリッシュですし、評判も良いです。
さらには近年のマイナーチェンジも行われ、ぽかっと口が空いているようだったアンダーグリルがぐっと迫力あるものになるなど、そのデザインは洗練されました。
個人的にはむしろ無難なデザインのCセグ車出してくれてありがとうとスバルに感謝してる
他のはどれもこれも厳つすぎるし
インプレッサG4のデザインは近年の車に多い尖りすぎていたり派手すぎるようなデザインではなく、国産セダンの中では堅実なデザインをしています。
厳ついデザインばかりで購入を躊躇してしまうような車が多い中で、こういった堅実なデザインの車というのは非常に貴重な存在です。
内装
試乗したけどインプの内装はいいね
インテリアもスバルは内装がダサいなんてことをよく言われますが、今回の内装は黒色で統一されており全体的にシンプルでオシャレな印象に感じました。
スバルは内装デザインがダサいと言われがちですが、インプレッサG4のインテリアは最近のスバル車らしくダイナミックなデザインで、外観とは違った印象でドライブ中でもユーザーを楽しませてくれます。
黒で統一された内装はソフトパッドやモケットもしっかりパネルに組み込まれており、質感はそれなりに感じられます。
ごちゃごちゃした雰囲気を抑えてシンプルに作り込まれた内装は意外とおしゃれですね。
インパネにシルバーステッチがついたり、ドアハンドルの加飾違ったり、センターアームレストが合皮になったり、エアコンパネルとかの質感も。実物見てみたら結構差を感じた。2.0はイイモノ感があるけど1.6はまぁそこそこって感じ。
内装の質感においても1.6Lモデルと2.0Lモデルでは差があります。
ソフトパッドの仕様具合やアームレストの合皮加工など、価格ではなかなかさを埋めきれない違いがあるようですから、質感を優先するのであれば2.0Lモデルは必須です。
走行性能
1.6は馬力が無くて加速しないとかこき下ろしインプレもあるけど、全くそんな風には感じないなあ。踏めばターボかかったみたく気持ちよく加速してく、普段は踏みたい気持ちを我慢して乗ってる感じ。すごくいいけどな。
バイパスで試乗させてもらったけど1.6でも何ら不自由なかったぞ
現行型のインプレッサG4には1.6Lエンジンと2.0Lエンジンの2つが採用されています。中でもエントリークラスとされているのが1.6Lエンジンで、その走りはパワーが足りないという評判が多いです。
しかし実際に乗っている人からするとしっかり踏み込めば気持ちよく加速していきますし、街なかで走るにもバイパスのような流れの良い道を走るにも十分なパワーを持っています。
1.6LエンジンはインプレッサG4の車重にしてはパワーが足りないことが最初から検討されていたため、協調制御でエンジンの吹け上がりが早くなるように制御されているとも言われていますから意外に不満は少ないようです。
今日2.0iS試乗してきたけどレヴォの1.6といい勝負してると思った
CVTは低速の半クラ感が随分改善されていた
直噴の2.0は出足こそ良いものの伸びがいまいち
常用域の静粛性は今までのインプとは比べるべくもない素晴らしいものであった
そして2.0Lエンジンの方はなんとターボエンジンのレヴォーグ1.6Lモデルといい勝負と言えるほどの走りをしてくれるようです。
インプレッサG4はレヴォーグと比べると車重が150kg程度軽くなっていることや排気量の大きさなど、意外にいい条件が揃っています。ですから出足の速さは良いと感じられるようです。
先代までと比べても静粛性の向上などもされているようですから、インプレッサG4に乗り換えするには十分な動機となりそうです。
安全性能
アイサイトは6割事故を減らし、とりわけ追突は8割減ったというデータがある。
翻って、全ての事故を回避できるものではない。だがあった方が事故回避に繋がることは明らかだ。
インプレッサG4の先進安全装備はステレオカメラで周囲を監視する、今やスバルの代名詞となったアイサイトです。
これらの安全装備の採用によって事故の発生率は大幅に低減されており、車社会の安全性向上に非常に貢献しています。
最廉価でもアイサイト(もしくは対歩行者エアバッグ)付き
さらにインプレッサG4はベースグレードであってもアイサイトの他に歩行者エアバッグの採用など、安全性に対する意識の高さが感じられます。
その他にもツーリングアシスト(TA)によるドライバーの補助性能も向上しているなど、車社会の安全性の進歩に大きな影響を与えていますね。
乗り心地
・見切り、ハンドリングともに満点をだせる
・乗り心地は十分過ぎるほど良い
ニュートラル付近の遊びというか、不感領域はほとんど無く、驚くほどクイック。
切ったとおりに切った分だけ違和感無く曲がる。
速めのレーンチェンジでもロール感は無く、収まりもめちゃ早い。
インプレッサG4の運転感覚はほとんどの人が納得する乗り心地で、ハンドリングは余分な遊びはなくクイック、そしてハンドルを切った分だけ素直に曲がっていくなどハンドリングは非常に良くできています。
それでいて足回りのセッティングもよく、不要なロールはしっかり抑えられておりボディの挙動はしっかりしており乗り心地は抜群です。もちろんスバル車らしく周囲の見切りもよく、安心して運転ができるでしょう。
乗り心地は、歴代スバルを圧勝の乗り心地。
トヨタ車オーナーでも受け入れられるレベルでギャップでも脚が動く。
わざと5㎝位の道路の端の段差を走ってもサスペンションストロークで吸収し、
ほぼショックは車内に伝わらない。
高いボディ剛性と足回りは路面のギャップをしっかり抑え込んでくれるため、不快な突き上げなども抑え込まれており車内には不要なショックはほとんど入ってこないとのことです。
歴代スバルの中でも圧勝の乗り心地で、柔らかな乗り心地と言われるトヨタ車ユーザーにも十分受け入れられるほどの性能と言われています。
S試乗してきた これは良いわ 18インチでも乗り心地良かった
踏みこんだらそれなりにエンジン音するけど、タイヤの走行音は乗ってる分には全然聞こえない
ファミリーカー意識してサスペンションは堅すぎず柔らか過ぎず ちょうどいい
自分はL注文してるけど17インチはもっと乗り心地良いかも
さらに上級グレードの18インチホイールであっても、それを感じさせないしなやかな乗り心地だという意見がよく上がっています。
ロードノイズなど不要なノイズはしっかり抑えられており、必要な音のみを社内に入れている感覚のようです。
今回は営業のお姉さんがこの先、荒れた道があるので確かめて
下さいと親切に言ってくれたので、少しハイスピードで陥没した窪みを
通過してみた。現行車なら大きくドカン!と撥ねる所を
ストン!といなしてバウンドが早く収まったのに驚いたw
さらには乗り心地にはディーラーも自信を持っているのか、試乗であれた道でのテストもさせてくれるようです。
普通の車であればすごい反動をウケるような場所であっても、それをしっかりといなしてくれるスマートな足回りで、ドライバー本人も非常に驚いています。
これだけ評判が良いのですから、乗り心地で選ぶのであればインプレッサG4一択と言えるでしょう。
価格
D型1.6 i-S と2.0 i-Lが同じ値段だな
それなら2.0買うだろ
インプレッサG4を購入する際に悩むのがエンジン性能もありますが、グレード間の違いです。
価格は1.6i-sと2.0i-Lが同じような値段で、自動車税の区分は一緒ですから普通であれば排気量の大きな2.0i-Lを購入するのが普通でしょう。
ところが2.0iLにアイサイトセイフティプラスを付けると、2.0iSと変わらない価格になるんだよね。
今回の1.6iSはリアスタビライザーも付いていてバタバタしなくなってるだろうし悪くないのでは。
ただ2.0i-Lに決めて、安全装備をと思ってアイサイトセーフティプラスをつけると上級モデルの2.0i-sと価格が変わらなくなってきます。
1.6i-sは上級モデルであるとともにスポーツモデルでもありますから、アダプティブヘッドライトやリアスタビライザーがつくなど上級車らしさがあります。
価格差を考えると1.6i-sにアイサイトセーフティプラスを付けたもののほうがコストパフォーマンスは良い気がしてきますね。
1.6i-S、確かに悪くない。いいんだけどね、ナビとかコミコミで300万近く、下手したら300超えるのに、1.6の動力性能しかないってのが悲しすぎてさ。
こんなに金出すなら少しプラスしてでも2リッターにするわってなるんだわ。俺はそうだった。
ただコストパフォーマンスがいくら良いと思っても1.6i-sで見積もりをしていくと300万円ほどの価格となってきます。
現在ではこれぐらいするのが普通になってきているとはいえど、300万円で何の変哲もない1.6Lエンジンというのは寂しいものがありますね。
こうしてインプレッサG4のグレード選択の悩みの輪廻にハマっていくようです。
1.6にプラス20万を許容できるなら2.0にした方がいいよ。遮音フロントガラスやフロア下アンダーカバーがついて静かになるし、内装の感じも少し良くなる。ただ、エアコンだけはD型の1.6リットルモデルは改良版に変わったからそっちの方が良いみたい。
ただ2.0Lモデルは静粛性や内装の加飾など、1.6Lモデルにはついてこない魅力が満載です。
せっかくの車購入なのですから、予算を多少都合してでも2.0Lモデルを選んでおいたほうが後々後悔は少ないかもしれません。
インプレッサG4の2ch(5ch)での悪い評価
乗り心地の良さで非常に評価が高いインプレッサG4。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
デザイン古いよね 内装はまあまあだけど
デザインが終わってるよなあ
鼻の下伸びてる感じがきつい
オーソドックスで厳つさのないデザインで好評だったインプレッサG4ですが、その無難すぎるデザインが古臭く感じて好まない人もいるようです。
スバルはデザイン以前に安全性を優先して視界の良さを確保していることもあり、最近の尖ったデザインにはなりにくくなっています。そこにきてムダの少ないシンプルなデザインが災いして古臭さが感じられるのでしょう。
ねぇどーしてセダンリアデザインダサいの?
インプレッサらしくない
リアデザインに関してはインプレッサらしくないという意見まであります。
インプレッサといえばスポーティな印象を持っている人も多いですから、これほど無難なデザインとなると世間のイメージと乖離が大きいのかもしれません。
ただ
デザインは捨てていない なぜなら出すぎないデザインがインプレッサだから。
こういった意見もあります。インプレッサG4は尖ったデザインで自分を主張すると言うより、周囲の中に溶け込むようなオーソドックスなデザインの中に魅力を見出しているようです。
内装
内装デザインはよいけど、質感が低いね もう少しソフトパッド使ってほしい
唯一誤算だったのは本革ステアリングの質感の低さ。アクセラと比べるとサラサラ感が全くなく、ゴツい感触。ここはちょっと残念。
内装の質感上がってるとはいえ、写真で見るほどではなかった。
現行型インプレッサG4の内装はデザインが非常に評判が良いです。ただプラスチックの部分が多かったりハンドルの革の質感が良くなかったりと、質感の低さを指摘する声が多くあります。
ここに関しては1.6Lモデルではなく2.0Lモデルにすることで多くの部分が解決する可能性がありますから、内装の質感に不満を感じた人は2.0Lモデルをチェックしてみると良いでしょう。
それでもだめなら仕方がありません。
ダッシュボードが高くて、インパネからドアにかけてのラインがみっちりしてる
悪くいえば閉塞感だけど、まぁドライバーにとっては収まりいいと言えるかな
高めのダッシュボードやそこからつながるドアパネルのラインなど、包まれ感が強すぎて閉塞感を感じるという意見もあります。
収まりの良さや包まれ感などプラスの方に考えることもできますが、閉塞感が苦手な人は試乗で確認しておいたほうが良いでしょう。
走行性能
走って満足度が高いのは2.0だな。
1.6はあきらかにパワーが不足している。
1.6LエンジンであってもCVTとの協調制御で十分なパワーが得られると言われていますが、やはり乗る人によってはパワーが足りないと言われます。
1.6Lモデルは必要十分なパワーでしかありませんから、パワフルなパワートレインに慣れている人は必ず2.0Lモデルを選んでおきましょう。
悪かった点
・2Lエンジンのパワー不足感
・CVTの反応の悪さ
1.6を選ぶ理由って
FFでちょっと車体が軽快な位だよね
元々2.0でもパワー不足の車なのに
1.6はきついわ
ただ2.0Lモデルであってもパワー不足を感じる人がいるのも事実です。一体普段からどれほどの車に乗っているとパワー不足を感じるのかは計り知れませんが、2.0Lエンジンでもパワー不足を感じると言う声は意外と多くあります。
実はインプレッサG4にとって2.0Lエンジンであれば十分なパワーがありますから、1.6Lモデルに比べてCVTのレスポンスが抑えられているとも言われています。
そのため出だしがあまり良くなく、走りが悪いという印象を持たれている部分もあるようなのです。
安全性能
アイサイト3は豪雨で、エラー状態が出ていた。
安全性能の高さで定評のあるアイサイトですが、センサーがカメラであるため大雨や逆光などと言った肉眼でも確認が難しいような天候などでは、エラーがでてしまい作動が止まってしまうこともあります。
このあたりがアイサイトの性能限界です。
アイサイトの優秀さに惚れてB型買ったクチだが、唯一の不満は先行車無しで巡航中に、前方に停止車両が出てきた時になかなか認識せず急ブレーキになるところだな
前方の車両がゆっくりであっても走行していれば認識は早いから、停止車両と前方の景色との見分けが難しいんだろうな
そして制御の優れたアイサイトといえど、想定外の行動を取る車や突然認識された車がいるとこのように誤作動のような動きをしてしまう場合もあります。
アイサイトの場合はあくまで全てが映像で処理しているわけですから、景色と車両との見分けが難しい場合は反応に遅れが出てしまうようです。やはりミリ波レーダーなどがないと作動にも限界があるようです。
最新TSS と アイサイトを比較するとTSSの方が圧倒的に優れていますね
そうやって最新の安全装置を比較していくと、カメラだけでセンシングしているアイサイトとカメラとレーダーでセンシングしているTSSなどの安全装備とでは性能に差が出てしまいます。
とはいえこの分野で長く研究開発をしているスバルの緊急ブレーキやアダプティブクルーズコントロールの制御は、数ある自動車メーカーの中でも秀でていると言われています。
乗り心地
上でちらほら言われてるように発進のガックンが少し気になったな
CVT乗るの初めてだから変なのかどうかは判らんけど
ハンドリング性能から路面をいなす乗り心地まで非常に優れた乗り心地が魅力のインプレッサG4。ただアクセル制御によって発進時にガックンとくる事があるようです。
CVTとエンジンのつながりで無理が出ているのかわかりませんが、これだけ乗り心地の評判が良い車だけに改善を期待したいですね。
セダンにしたいが、後席が低いのがネック。
インプレッサG4にはハッチバックタイプのインプレッサスポーツも存在します。
インプレッサG4はこのインプレッサスポーツに比べてルーフが下がっており、後部座席が狭く感じられるのが問題となっています。
その他にも
後席頭上と荷室の形状でスポーツにした
納車してしばらく買い物行って
六十数センチ程度のほぼ立方体の段ボールを
荷室に積んだ
後席前に倒して収まったけどスポーツでよかった
G4だったら自力で持って帰るの無理だった
荷室もインプレッサG4よりも使い勝手がよいこともあり、インプレッサG4が選びにくいという意見が多々あります。
インプレッサG4にも後部座席を倒してトランクスルーで長い荷物を乗せることは可能ですが、背の高い荷物や大きなダンボールなどとなるとなかなか載せられるものが限られてきます。
ご自身の使い方をしっかり検討してモデルを選ばれることを推奨します。
燃費
ちなみに俺はインプ1.6Lに乗っているけど平均燃費10.5km/L位。
ほぼ通勤メインの街乗りで、渋滞多めの片道13km走行。
1.6Lだから13km/Lは行くと思っていたんだがなぁ。
優れた安全性や乗り心地で評価の高いインプレッサG4ですが、よく弱点として上がるのが燃費性能です。
ベーシックエンジンの1.6Lモデルは渋滞多めの通勤使用で10km/l位となっています。最近のコンパクトカーとしては低すぎると言わざるを得ないでしょう。ただ燃費検証サイトでは14km/l前後の数値が出ていますから、それなりの燃費性能は期待できます。
こちらの方のように渋滞が多い場合はどうしても燃費は落ちてしまいます。
軽ターボで14.6だったのがインプ2.0で10切る
燃費求めるなら大人しくハイブリッドにしとき
そして2.0Lモデルとなると10km/lを切る数値となると言われています。こちらも燃費検証サイトでは9~11km/l程度と言われていますから、燃費性能を重視している人にとっては苦しい数値です。
軽自動車やハイブリッドカーからこの車に乗り換えた場合は、その違いすぎる燃費性能に絶望してしまうかもしれません。
燃費の良い1.6より2.0の方が売れているし、
燃費の良いFFよりAWDの方が売れている。
インプレッサ買う人は燃費はあまり気にしていないみたいだね。
ただインプレッサG4を購入する人は比較的燃費を気にする人は少ないようです。もともと水平対向エンジンは燃費を高めるロングストロークエンジンにはしにくい構造ですのでスバル好きは燃費を気にしません。
そこで燃費競争に入り込むことなく先進安全性やエンジンの縦置きによるシンメトリカルAWDなど、車として安心につながる部分に目を向けて言ったのは正解ですね。
インプレッサG4は買いなのか?
総評
デザイン
現行インプレッサG4はスバルの意匠デザインを活かすような非常にシンプルなデザインです。
オーソドックスなスタイルは他メーカーのような主張の強いデザインとは違い、機能性と運転のしやすさを重視されています。
ただこのオーソドックスさが無難で面白くないという印象を与えたり、古臭さを感じさせる要因にもなっており、好き嫌いが大きく別れます。
内装はダイナミックな造形と包み込まれるようなデザインで評判が良いです。ナビやメーターなどドライバーに必要な情報が視線の移動を最小限に得られるようにも配慮されており、使いやすさとデザイン性が両立されています。
ただプラスチックパーツが多かったり素材の質感が感じられないなどという意見も多くあります。
2.0Lモデルであればソフトパッドもしっかり使われていますし、高級感が重要であればレザータイプの愛想もありますので、そちらを選ぶと良いでしょう。
走行性能
エンジン性能はパワートレインにそれほどこだわりを持たないユーザーであれば1.6Lモデルでも十分な性能があるようです。
ただ人によっては2.0Lモデルであってもパワー不足を感じるという人もいるほどですから、自分がどれほどの走りを求めているのかを試乗でしっかり見極めましょう。
2.0Lモデルでもパワーが足りないという場合は、同じセダンタイプのWRXという選択肢もあります。
そして先進安全装備はステレオカメラによって作動しており、最適な配光を行うアダプティブヘッドライトもあって性能はかなり引き出されているでしょう。
アダプティブクルーズコントロールは非常に精度が高く、運転にヒヤヒヤする場面も少ないですから長時間の運転においてドライバーの疲労を大きく軽減してくれます。
ただ性能限界も多く見えてきていますし、安全装備といえばアイサイトが最高峰というわけでもなくなってきていますから、このあたりは必要に応じてしっかりと判断していきましょう。
インプレッサG4の乗り心地は非常に良くできています。クイックで素直なハンドリングやシャシー性能。そして優れた足回りの作りで舗装路から荒れた道までとてもスムーズに走らせることが可能となっています。
18インチモデルであってもホイールのゴツゴツ差を感じさせない非常にスマートないなしをしてくれるので、路面をしっかり掴んで走る安定感が感じられる優れた乗り心地を実現してくれるでしょう。静粛性も抜群です。
ただラゲッジの使い勝手はインプレッサスポーツに負ける部分もありますから、自分の用途をしっかり確認して選びましょう。
その他
インプレッサG4の燃費性能は周回遅れのような性能です。1.6Lモデルであっても10~14km/l程度、2.0Lモデルとなれば9~11km/l程度の実燃費と言われています。
燃費性能では他メーカーには敵いませんから、それ以外の部分で魅力を感じる人でないと選ぶのは難しいでしょう。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、新型インプレッサG4は買いなのでしょうか。優れた安全性能や抜きん出る乗り心地に価値を感じる人にはおすすめです。
まずはインプレッサG4はスバルのアイサイトが搭載されています。その他にも車内だけではなく歩行者エアバッグ採用しているなど、安全性に対する意識の高さが非常に魅力的なモデルです。
運転席にいながらもしっかりと周囲を見渡せる視界の広さやドライバーをアシストする装備、そして事故を未然に防ぎ機能や被害を最小限に抑える工夫まで、非常に高い次元で実現されています。
そしてその優れた乗り心地は非常に魅力的です。18インチと普通の車であればゴツゴツして乗れなくなってしまうほどのホイールであっても、それを感じさせない乗り心地。
悪路でも路面の大きなギャップを拾ったときであってもそのショックを車内にまで持ち込まない優れたシャシー性能など乗り心地は非常に優れています。これらだけでも十分に購入する理由となるでしょう。
逆におすすめできないのは燃費最優先のユーザーや速さを求める人です。
インプレッサG4の水平対向エンジンは新型の優れたエンジンですが、燃費性能を向上するアトキンソンサイクルやハイブリッドシステムなどと言った目をみはる機能はありません。
そしてもともとロングストロークにしにくい構造ということもあり低回転からのトルクを絞れる構造でもないため、燃費性能は伸ばしにくいのです。
速さに関しては基本時にオーソドックスでスムーズな走りをしているインプレッサG4。過激なパワーを求めるのであればレヴォーグやWRX等といったスポーツタイプがありますし、インプレッサG4にはそういったキャラクターではありません。
必要十分な排気量で燃費の良い走りを実現するパワートレインなのです。ですので車に速さを求める人や燃費最優先のユーザーにはおすすめできません。