日産のハイトワゴン軽自動車デイズルークス。
日産と三菱が共同で開発した軽自動車の一つで、インテリアや外観はワンランク上の普通車並の質感を売りにしています。
発売当初から運転が苦手なユーザーのためのアラウンドビューモニターや、広い車内を快適に保つサーキュレーターが採用されているなど機能性が抜群の車で、近年ではエマージェンシーブレーキもアップデートされ更に魅力は増しました。
そんな乗る人に優しいデイズルークスですが、やはりお得に買いたいと思うのはみんな一緒です。
ここではデイズルークスの値引きの相場から限界値引き、そして交渉術を紹介していきます。
デイズルークスの値引き額の平均相場
デイズルークスは日産が販売しているハイトワゴン軽自動車です。このハイトワゴンは日本の車市場の中で今一番と言ってよいほど勢いがあり、各社魅力のある車で勝負を仕掛けている競争の盛んな市場です。
そんななかでさまざまな逆境に立たされながら販売を続けているデイズルークス。その値引き額は一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではデイズルークスの値引き平均相場をご紹介します。
本体値引きは16万円が相場
デイズルークスの車両からの値引き額は現在16万円が相場となっています。本体価格の1割を超える価格が値引き相当額と、ほぼ投げ売りに近い状態です。
デイズルークスは現在発売から5年経過しており、ベースであるデイズもフルモデルチェンジをしていることから完全にモデル末期の状態です。
さらに燃費性能や動力性能に一度ケチが付いている車ですので、値引き額はかなり大きくなっています。デイズルークスは本体の値引きで車両価格の1割以上の値引きがでていれば十分と言えるでしょう。
忘れてはならないオプション値引き
あなたは日産のディーラーへデイズルークスを見に来ました。そして商談をしていると”今日はキャンペーンをやっていますので、頑張って16万円の値引きをさせてもらいます。最大限の値引きですのでぜひこれで決めてください”と値引きを提示してきました。
デイズルークスは車両価格の1割近い値引きが出れば十分だとのことですが、軽自動車なのにこれだけ大きな値引きが出るとは驚きです。これなら満足だと意気揚々と契約するのも良いです。
しかし16万円はあくまで車両からの値引きです。見積書のなかには車両本体以外にもフロアマットやナビなどと言ったディーラーオプションもあるはずです。車両購入のときにはこちらからも値引きを獲得することはできます。
オプション値引きは金額の1割から2割ほどが値引きの平均とされています。オプションも車両本体と同じく、地域や販売力などによっても仕入れ値が違ってきますので、値引きはこれだけですとは一概には言えません。交渉によってはさらに大きくなる場合もあります。
このデイズルークスは値引き額が非常に大きいので、交渉に慣れていない人はオプション値引きを見逃してしまう場合があります。
軽自動車でこれだけの値引き額を見れば、営業マンも頑張ってくれたんだと思い契約してしまうかもしれませんが、これも交渉の術なのです。
交渉の際には冷静に値引き額を計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意しましょう。
値引きの平均金額
さてデイズルークスの車両値引きとオプション値引きの平均をご説明しました。
では実際にいったいどれくらい値引きができれば平均的なのでしょうか。ここでグレードやオプションを使って一例を上げていきます。
価格 | 値引き額 | |
デイズルークス ハイウェイスターX | 170万円 | 16万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 19~22万円 |
この条件であれば、合計19万円から22万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
では次にデイズルークスの値引き額の変動を見ていきます。2014年2月に登場したデイズルークスですが、どんなタイミングで値引きが大きくなりどのような値引き額になっていくのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2014年2月から | 7~15万円 |
2015年12月から | 12~15万円 |
2016年12月から | 10~17万円 |
2017年12月から | 15~18万円 |
デイズルークスの値引きはこのように変化しています。日産待望の新型ハイトワゴンということもあり、発売当初は値引きも7万円と低めの金額でした。
しかし1年ほどで倍以上の15万円まで広がってしまいます。2015年には特別仕様車の登場により一瞬値引きは抑えられますが、それでもすぐに元の水準に戻ってしまいました。
2016年12月には外観を大きく変えるマイナーチェンジが行われ、値引きは大きく引き締められました。
その後も決算などを通し値引きは大きくなりますが、2017年5月にはエマージェンシーブレーキのアップデートで再び値引きが抑えられます。しかしすぐに水準はもとに戻り、現在は最大で18万円の値引き額となっています。
値引き額が19万円から22万円になる理由
デイズルークスは総額で19万円から22万円が平均的な値引き額です。値引きの平均額がこれだけの金額になるのはどういった理由があるのでしょうか。検証していきます。
トラブルが多い
デイズルークスは正直なところ発売当初から車両トラブルやリコールがよく聞かれる車です。
日産と三菱の初めての共同作業ということもあってか、熟成が足りていないことがトラブルとなり、値引き幅を広げる要因となっています。
ちょい乗りが多いとエンジンがかからなくなったり、暑さでドアロックが正常に動かなくなりリコールになったなど、最近の車とは思えないトラブルが出ていました。
極めつけは燃費詐称です。こういったトラブルが信頼をなくし、中古は市場でも安く売られているため、値引きせざるを得ない状況となっているのです。
動力性能が貧弱
デイズルークスの車体トラブル以外にも動力性能が貧弱というのも言われています。古いエンジンを使いながら最近の軽自動車並みの燃費を出そうとしているため、どうしても無理がかかっているのです。
そのため加速が異常に悪い、走行中にシャクるなどといった不満が聞かれ、そういったことから値引きが広がる要因となっています。
これらが発売当初から値引きが急激に大きくなった理由と言って間違いなありません。そして動力性能は替えようがありませんので、その後も値引きが抑えられることはありませんでした。
モデルチェンジ直前
デイズルークスは発売から5年経過しており、さらにベースとなるデイズはフルモデルチェンジを終えています。そのため2020年にはフルモデルチェンジが行われるのではないかと言われています。
もともと車体の評判が良くないデイズルークスなので、新型が見えてきていると言うのであれば新型の登場まで待ちたいというのが心情です。
しかしそれでは現場は困ってしまいますので、値引き幅を大きくしてでも現行モデルを売る努力をします。モデルチェンジがもう見えてきているというのが、値引きが大きくなっている要因です。
安全装備は豊富
デイズルークスは車体の問題で値引きが大きくなっています。しかし安全装備や快適装備は優れており、そこには一定の評価があるのは事実です。
単眼式のカメラや前後バンパーについているソナー、アラウンドビューモニターなど、日産の普通車に搭載されている装備で安全性を確保されています。そのため安全性を求めてこの車を購入する走破一定数はいるのです。
さらに日産という強力な販売網がついていますので値引きは大きくなっていますが、売れなくて困るというようなひどい状態にはならないのです。
こういったことから値引きは出やすくなっています。平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉していきましょう。
デイズルークスの値引き額の最大・限界額
値引きの大きさが一つの魅力となっているデイズルークス。日産の販売網もあり台数を伸ばしていることも事実です。
さて次はそんなデイズルークスから獲得した、最大値引きをご紹介していきます。どのような金額が出るのでしょうか。
値引きの最大価格
デイズルークスの値引きの金額を調べていくと、最大値引きは30万円でした。元々は利益率が低く人気の高いハイトワゴン軽自動車で、普通車でもなかなか出ないような値引き額が出ています。
これだけの上積みができたとなると最大値引きが出るような要因をしっかり押さえて来たことが考えられます。
値引きの理由
デイズルークスの値引きが30万円にもなるからには、必ずそれなりの理由があります。では最大値引きが出たであろう理由を解説していきます。
値引きが大きい店舗を選んだ
デイズルークスから最大値引きを引き出す方法は、値引きに対して寛容なディーラーを選ぶことです。
デイズルークスを販売している日産ディーラーは、〇〇日産や日産プリンス〇〇のようになっており、意外と道を挟んで向こうに並んでいたりします。
これらは扱っている車種は同じですが、販売方針がそれぞれ違います。利益を大事に売る店もあれば値引きしてでも台数を出そうという店まで様々です。
しかしもともと値引きの大きなデイズルークスです。安い方の店舗で買うということであれば、両者とも精一杯値引きして売りに来ます。
デイズルークスを購入するならばこうした思惑をうまく比較しながら、最適な値引きの出やすい店舗を選ぶ必要があります。
ライバルが強敵ばかり
安全性とデザインに定評のあるデイズルークスですが、ライバルと言える車両は国内市場No.1であるN-BOXやハイトワゴンのパイオニアであるタントなど非常に強力なライバルばかりです。
いくら日産の大きな販売網があったとしても、古さも目立ってきたデイズルークスでは絶対に太刀打ちすることはできません。
しかしデイズルークスは安全装備がよく、値引きが大きいというのが魅力です。いま一番売れているこのハイトワゴン軽自動車全の中で生き残っていくためには、車両性能や機能だけでの勝負に終わらず値引きも大きくしなくてはならない現状です。
この値引きが大きくなりやすい現状を競合でうまく広げたことが、最大値引きを引き出した要因です。
最大の値引きが出やすいタイミング
そして交渉を有利に進めるためには、ディーラーが値引きを多くしてでも車を売りたい時期を狙うことも重要です。その傾向が強いのが9月の半期決算や3月の決算月になります。
この時期はディーラーはメーカー契約を達成するためにあと何台必要かなど、登録台数の見込みをつけて必要であれば未使用車などを作ります。
しかし未使用車を作るくらいであれば、登録手数料やサービス利益の出やすい顧客売の方が良いに決まっています。
さらにメーカーからは決算期などに合わせた施策や販売台数達成に対する施策もありますので、値引きが大きくなる要素は満載です。そういったことから決算期には通常では出ないような大幅値引きが出ることもあるのです。
デイズルークスの値引き額が最大となったポイントをまとめると、値引きのゆるいディーラーを見つけあてて他メーカー車との競合で値引きを広げたこと、さらに決算期などのタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
デイズルークスの値引きのレポート・体験・口コミ
値引き交渉の材料は非常に多いデイズルークス。では実際に購入した人たちは、どういった方法で値引きをしたのでしょうか。実際の交渉内容をツイッターから探ってみます。
父がデイズルークスを購入。
ハイスタ気に入ったみたい…
値引き入れて200万!結構したな…
納車早くて90日!結構人気あるみたいですね??
父と自分合わせて日産車15台目🚗 日産しか頭にない😭リーフ来月モニター1泊2日やることになりました😂楽しみです〜〜#日産#デイズルークス#リーフ pic.twitter.com/o5u5dm9Y0l
— マサキヨ (@JKhlkyr23uUUarL) 2019年2月3日
値引きの大きさで定評のあるデイズルークスですが、ハイウェイスターのような上級グレードを購入すると値引きをしても200万円かかってきます。
日産車ばかり乗り継いでいる方のようなので、それなりに値引きはでかいと思いますが、結構いい値段です。
日産 デイズルークス
★メリット
・広い
・内装の作り良い。タッチパネル、後部座席エアコン、シートが柔らかい(好み)
・ハイウェスターグレードは充実した内容。LED初期装備★デメリット
・燃費が最新型に劣る
・しばらくモデルチェンジしてない割に価格設定が高い
・営業、値引き×(担当ハズレ)— amico (@amicco9) 2018年9月16日
こちらの方はデイズルークスの価格設定や値引き額が不満だったようです。担当者によっても値引きの采配に違いが出てしまいますので、できるだけゆるそうな人に当たって欲しいですね。
もし担当が不満だった場合は変えてもらうこともできますし、どうしても嫌であれば店舗を変えることも検討しましょう。
6月に車を買い替えるつもりでいたのに、3月に車を点検に出したら右後ろのタイヤに釘が刺さっていた。
今更タイヤを買い替えるのも馬鹿らしいので、その場で見積交渉。
いっぱいオプション付けてデイズルークス196万円也。
削れる費用を削ってディーラーオプション25%引きだからギリギリか— reset_clear (@reset_clear) 2019年3月28日
図らずとも3月の車購入という非常に良いタイミングでの購入です。
高額なハイトワゴンながらもオプションをいっぱいつけて200万円を切る価格まで提示できるのは、デイズルークスの魅力と言えるかもしれません。
デイズルークスの値引き目標金額
値引きが大きいというのが魅力となってしまっているデイズルークス。しかし値引きはサービスですので、営業マンによっては全く美味しくない場合もあります。
交渉の仕方で値引き額は結構違ってきますので、しっかり値引きを頂いて購入するために絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。デイズルークスはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で16万円、オプションで2割
デイズルークスの目標値引きは、現在の相場では本体価格から16万円を目指しましょう。そしてナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きは当然のこと、2割引きまで引き出せれば十分です。
デイズルークスは機能性も高く使い勝手の良いハイトワゴンの中で、値引きが出やすい車です。なので場合によってはいきなり高額値引きを提示されることがあります。
しかし実際にはまだまだ値引きの余地があるという場合もありますので、しっかり目標値引き額と照らし合わせて惑わされないように交渉しましょう。逆に値引きが出ないと思ったらさっさとチャンネルの違う日産に持ち込むのが良策です。
目標値引きをたてましたが、実際には値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差が出ます。そのため必ずとは言えませんが、この金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
デイズルークスの目標値引き額まとめ
というわけでデイズルークスの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 16万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大3万円 |
合計額 | 22~25万円 |
デイズルークスの交渉ではこの条件を引き出すことを目標として行きましょう。ここまで引き出せれば現在ほぼ値引きのマックスの値引きです。
時期的なものプラスαというのは、決算など時期によって違うものです。この程度の場合もあれば、もう少し低い場合もあります。
デイズルークスの値引き交渉のポイント
デイズルークスの値引きの目標金額や交渉に必要なポイントが見えてきました。あとはいかに交渉して最大値引きを得るかです。
値引きの交渉をしていくにあたって過度な遠慮は必要ありませんが、節度を持った交渉で、お互いが不快にならないような対応が必要です。
いくら値引きがほしいからと言って”値引きしろ、値引きしろ”とばかり要求していては、ただの厄介なお客です。営業マンもそんなお客には売りたくありません。
デイズルークスの値引き目標を達成するためにどうやって交渉していけばよいでしょうか。その
方法を考察していきます。
車が安くなる時期を狙う
最大値引きの項目でも話しましたが、せっかくなら優位に交渉しやすい時期に車を購入したいですね。
最近はいつ購入してもそんなに変わらないと言われていますが、そんな事はありません。たまたま値引きが大きなタイミングがあったとしても、確実に期待できる時期を狙うのが一番です。
まずはモデルチェンジのタイミングです。モデルチェンジの直前となると新型車に期待が行くため、旧モデルは値段が安くなる要素が満載です。
デイズルークスは2020年初頭にフルモデルチェンジがされるのではないかと言われています。今から年度末にかけて在庫処分が見込まれますので、値引きは年末にかけて広がる可能性があります。
そして次にディーラーの値引きしやすい時期です。これはメーカーからの施策が値引きのポイントとなってきます。
まずは値引きが大きくなりやすい1から3月の決算時期や8から9月の半期決算はかなり良いタイミングです。そして7月のボーナス商戦にも販売施策が入ることがありますので、こういった時期を狙うのは定石です。
決算にナンバーを間に合わせることがディーラーの目的なので、そこを聞いてあげるためには、納期を考えて1、2ヶ月は早めに契約に行くと良いでしょう。
現状であればモデル末期であることや半期決算の9月までに納車することができるのであれば、かなり良い条件が引き出せる可能性が高いです。
値引きの安い店を選ぶ
まずはこれが重要です。日産は比較的値引きに応じてくれやすいですが、それでも店舗によって差があります。
そのためある程度話をしてもなかなか値引きに応じてこないような場合は早めに見切りをつけて別の日産へ行くと良いでしょう。
幸いにも日産にはチャンネルがいくつかありますので、県外遠征まで面倒なことはしなくてすみます。
1つ目のディーラーの見積をもって行くことで二つ目のディーラーは早々からある程度の値引きを提示してくるでしょうから、交渉も早く進んでいくでしょう。
デイズルークスにはこの車をぶつける
さきほどのようにデイズルークス単体で交渉するのもよいですが、やはり大幅値引きを狙うのであれば他社競合を行いましょう。
デイズルークスはライバルとなり得る車種が多くいますが、中でもわかりやすく比較できるのが三菱のekスペースです。
中身はデイズルークスのOEMですので車体は全く一緒で販売元が違うだけです。そのためお互い機能は一緒で使い勝手も一緒ですし、値段で勝負するしかありません。
単純に比較するとサービス網などを含め日産のほうが有利なため、値引きは三菱のほうが有利なのですが、それを逆手にとって、”値段で比較しているので、安い方から購入する”とストレートに仕掛けていきましょう。立つ瀬ない日産は値引きで三菱を超えるしかありません。
大幅値引きを狙うなら3月の単独勝負
大幅値引きを狙うなら営業マンの感覚が狂ってきている3月が穴場です。3月に入ってくると人気のある車種は大概登録が間に合わなくなります。
この状況で契約台数まであと一歩というディーラーにとって、喉から手が出るほどほしいのが3月中にナンバーが登録できるという条件です。
そんなときにご自身の欲しい車が在庫などでたまたま3月登録ができる車であれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれるでしょう。このタイミングであれば奇跡の値引きを引き出すことができるかもしれません。