ホンダ CR-Zはハイブリッドカーのスポーツクーペで、コンパクトながらキビキビした走りが特徴です。
今回はCR-Zへのチャイルドシートの設置についてご紹介します。
CR-Zのチャイルドシートの設置可能場所
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ホンダ CR-Zは2010年に登場したスポーツカーのハイブリッドカーで、環境性能と走りを両立した意欲的なモデルとなっています。
CR-Zはそれより以前に登場したホンダのハイブリッドカーである初代インサイトの流れを組む車で、ハイブリッドカーでありながら2ドアのハッチバックスタイルのクーペとなっています。
インサイト自体はその後一般的は5ドアハッチバックカーになったのですが、2ドアの小型クーペという車種はホンダの伝統でもありホンダらしい1台としてホンダのスポーティな車が好きな方には好評でした。
CR-Zは2010年から2017年まで生産されましたが意欲的なコンセプト過ぎたのか後継車は存在しておらず、一時代だけの車となっています。
なおCR-Zは2ドアクーペなのでファミリーカーとしてよりは趣味の車としての側面が強いのですが、今回はあえてファミリーカーとして見たときにチャイルドシートを設置したときの状況をご紹介していきます。
スペック | CR-Z | |
乗車定員 | 4名 | |
全長 | 4,080mm | |
全幅 | 1,740mm | |
全高 | 1,395mm | |
室内長 | 1,605mm | |
室内幅 | 1,430mm | |
室内高 | 1,080mm〜1,085mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 約500mm |
幅 | 約700mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約800mm |
幅 | 約500mm×2 | |
奥行き | 約600mm |
CR-Zは車のデザイン的には中型車のようなフォルムですが、外観サイズで見ると4,000mm程度の全長と1,800mmに満たない全幅で実際にはコンパクトカークラスです。
また全高が1,400mm以下ということでかなり低いフォルムであり、スポーティではありますが車内の高さはかなり窮屈さがあるサイズ感です。
室内にはフロントシート2席セカンドシート2席の4シーターの車になっていますが、フロントシートに比べてセカンドシートは全体的なサイズがかなり狭く、補助座席といった感覚の強い座席となっています。
ではこのCR-Zにチャイルドシートが設置できるかどうかをご紹介します。
CR-Zのチャイルドシート設置場所
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CR-Zはチャイルドシートを設置するにはそこまで適している車ではなく、一応設置も可能という車と考えたほうが良いでしょう。
チャイルドシートは子供のための小型のシートのことで、車の通常のシートが子供を安全に保護するには大きすぎるためある程度の年齢まではチャイルドシートが必要となります。
チャイルドシートは通常車のシートの上に設置して利用する製品となっており、シートに何かしら固定して安定性と安全性を確保します。
チャイルドシートの固定には基本的にはシートに備え付けのシートベルトを利用する方法があり、標準的にそなわっている3点式シートベルトを利用して固定します。
CR-Zにも車内の4席全てに3点式シートベルトがそなわっているのでここだけ見るとチャイルドシートの設置は可能そうですが、まず助手席に関してはそもそもチャイルドシートの設置には不適当です。
助手席は車の前側にあることで正面衝突など事故が起こったときに影響が強い場所であり、エアバッグなどの問題もあるので基本的にチャイルドシートを設置するのは避けるべき場所です。
これは他の乗用車でも同様であり、チャイルドシートは基本的には車のセカンドシートやサードシートに設置するものとなります。
ただしCR-Zに関してはセカンドシートが通常の乗用車より狭くなっており、搭載できるチャイルドシートについてはチャイルドシート自体のサイズでかなり左右されます。
またCR-Zのセカンドシートにはフロントドアから乗り込んでフロントシートを倒してからアクセスするのですが、チャイルドシートを設置する際や子供さんをチャイルドシートに乗せるときにもこの隙間からアクセスしなければなります。
加えてCR-Zは天井が低いことで大人が一人でセカンドシートに乗り込むのも大変なので、子供を乗せるという使い方をするにはサイズ的な問題はどうしてもあります。
CR-Zのセカンドシートはチャイルドシート自体の設置は不可能ではありませんが、設置できるチャイルドシートは各メーカーが公表している適合表をしっかり確認する必要があります。
CR-Zのチャイルドシートの可能台数
CR-Zへのチャイルドシート設置可能台数はチャイルドシートの固定規格で決まるものであり、シートベルト固定式とISOFIX固定式の2種類があります。
この2つの方式についてそれぞれチャイルドシート設置可能台数をご紹介しましょう。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは標準的な固定方式のものとなっており、汎用性も高い方式となっています。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトによる固定となっており、3点式シートベルトでシートに縛り付ける形で固定を行います。
シートベルト固定式のチャイルドシートはシートに乗せてシートベルトで縛るので取り付けが簡単であり、作業性も良好なものです。
またシートベルト固定式のチャイルドシートであれば多くの車種に対応しているので、これを他の車から移設したり車内のシート間で移動させたりするような使い方もすぐに出来るため利便性の高い方式と言えます。
CR-Zでもチャイルドシートの設置自体はセカンドシートで可能となっており、セカンドシートの2席の3点式シートベルトでシートベルト固定式のチャイルドシートを取り付けできます。
ただしシートベルト固定式のチャイルドシートをセカンドシートへ取り付ける際にはフロントシートを倒した隙間から入れなくてはならず、作業スペースが狭いため一般的な車に比べると不便な点があります。
このあたりは2ドアクーペというスポーツカーのスタイルとしては仕方ない面もあり、チャイルドシートが2つ設置できるだけでも十分といっても良いでしょう。
なお子供さんをチャイルドシートに乗せる際にも同様の狭いスペースでのアクセスが必要なため、こちらも通常の乗用車に比べると不便な点があります。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定方式であり、頑丈な固定が出来る方式となります。
ISOFIX式はチャイルドシートの固定に特化した規格であり、車のシート側にもISOFIXに対応した固定構造が必要となります。
ISOFIX式のチャイルドシートは専用の金具での固定を行う方式なので、シートベルト固定方式と比べるとより強固で安全性の高い固定が出来ます。
ISOFIX固定式のチャイルドシートはその安全性や安定性から最近ではほとんどの車に取り付けられるようになっており、その性能からISOFIX式のチャイルドシートを優先して取り付ける方も増えています。
CR-Zもセカンドシートの2席にはこのISOFIX式の固定構造が実はそなわっており、ファミリーカーにはあまり縁のなさそうなスポーツカーながらこういった安全装置がしっかりそなわっているのは素晴らしい点です。
ですがISOFIX式のチャイルドシートはしーとべると固定式以上に取付けに手間がかかるもので、特に取り付けるシートの前後スペースがある程度なければ取り付けできません。
CR-Zはセカンドシートの前後スペースがかなり狭く座るだけでも窮屈なため、ISOFIX式のチャイルドシートでは取り付けが不可能な場合が出てきます。
このあたりの設置可能かどうかの判断はチャイルドシートを製造販売しているメーカーがそれぞれの車種での適合表を公表しているため、ここからCR-Zへの適合性を確認してチャイルドシートを選ぶと良いでしょう。
CR-Zでのチャイルドシートの使用感
CR-Zは趣味性の強い車なのでチャイルドシートを装着するような使い方をする方は少ないのですが、一部実際の使用感をX(twitter)に投稿している方がいらっしゃったのでご紹介します。
CR-Z、後席もチャイルドシート装着可能と知ってWEBでセルフ見積もりしてみたりしてる。。今までに経験の無いクルマ買い替えへの衝動。
— ひふみ (@tetsu123) March 6, 2010
こちらの投稿はCR-Zの登場直後のものですが、チャイルドシートが装着可能という情報を持って興味を保たれています。
一般的にスポーツクーペというのは走りを楽しむ車でチャイルドシートへの対応など出来ない場合が多いのですが、CR-Zはその点対応はしているのでスポーツカーの中では利便性がある方です。
子どもだからこのくらいでも大丈夫だろ(CR-Z)って思ってましたが、チャイルドシートつけたら子どもでも狭いっすねー…86のがまだ広いですからね😓
— エンターキーたんたん太郎 (@3nterk3y3437511) August 28, 2018
こちらの方の投稿はCR-Z販売終了後のものとなりますが、その時点でもまだCR-Zを愛用されているようです。
ただしチャイルドシートを実際に装着してみた結果狭かったようで、利便性の面では思ってた以上に使いづらかったようです。
CR-Zのおすすめのチャイルドシート
では最後にCR-Zで使用できるチャイルドシートをご紹介します。
ホンダ純正 HONDA Kids ISOFIX(販売終了品)
ホンダにはメーカー純正のチャイルドシートというものが販売されており、CR-Z販売当時にもアクセサリーカタログに記載があります。
そのカタログ内で紹介されているチャイルドシートの一つがHONDA Kids ISOFIXで、当然ながらCR-Zに装着可能なチャイルドシートとなっています。
HONDA Kids ISOFIXはISOFIX式のチャイルドシートなので固定は確実ですし、取り付けに関してもあらかじめ確認されていますので、取り付けの際に多少作業の大変さはあるものの取り付け不可能ということはないでしょう。
HONDA Kids ISOFIXには乳児用のチャイルドシートと幼児用のチャイルドシートが用意されており、年齢において使い分けるタイプのチャイルドシートとなっています。
このチャイルドシートであればCR-Zにおいて最も不安な取り付け性については問題ないのですが、実はこのチャイルドシートは現在では販売終了していて新型チャイルドシートに刷新されています。
新しいチャイルドシートはホンダの最新車種などには適合性が確認されているものの、さすがに何年も前のCR-Zのような車種については適合性が確認されていません。
実際に取り付けてみれば最新のホンダ純正チャイルドシートでも取り付け可能かもしれませんが確証はありませんので、もし可能であれば中古でもHONDA Kids ISOFIXを入手して取り付けるほうが安全ではあります。
コンビ THE S ISOFIX
チャイルドシートメーカー大手のコンビから発売されているTHE S ISOFIXはCR-Zでも取付可能な製品となっており、最新のチャイルドシートの一つです。
THE S ISOFIXはISOFIX固定式のチャイルドシートであり、CR-Zのセカンドシートに2席設置できます。
ISOFIX式のチャイルドシートなので取付後の安定感については問題ないのですが、THE S ISOFIXはチャイルドシート自体のサイズやボリュームが結構ありますので取り付けに際してはそこそこ大変なものでしょう。
それでもCR-Zに取付可能なISOFIX式のチャイルドシートというのは意外と少ないものであり、貴重な1台ではあります。
加えてTHE S ISOFIXの固定部からは車内の床面まで伸ばせるサポートレッグがそなわっており、CR-Zでスポーティな走行をする際にも安定感があります。
またTHE S ISOFIXの大きな特徴が2つあり、まずはチャイルドシート自体を取り外したまま移動できる点です。
この機能を使うと家の中で子供さんをチャイルドシートに乗せた上でチャイルドシート自体を車内に持ち込めば設置できるようになっており、CR-Zなどでは子供さんだけを車内に乗せるよりも場合によっては作業しやすいでしょう。
さらにチャイルドシートは乳幼児の間は後ろ向きに取り付けが必要なのですが、THE S ISOFIXは前向き、後ろ向きの取り付けを車内に設置する際に選べるので長い期間使い続けられるのが便利です。
特に後ろ向きの取り付けに関してはCR-Zのセカンドシートのスペースでは不可能となっている製品もある中、THE S ISOFIXがどちらの取り付け方にも対応していることは利便性がかなり高い点となっています。