トヨタのハイブリッドセダン、カムリ。
かっこいいセダンに乗りたいけど大型のセダンは燃費が悪いと懸念する人におすすめの車です。
トヨタの新型エンジンダイナミックフォース2.5にモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは28.4km/Lもの高い性能をもち、高い燃費性能と走行性能を両立しています。
ボディサイズはアメリカ人サイズで、トヨタ自らがビューティフルモンスターと称するスタイルは、存在感もあり所有欲を満たしてくれるでしょう。
ハイブリッド専売モデルとなってさらなる進化を続けるカムリですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではカムリの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
カムリの2ch(5ch)での良い評価
優れたパワートレインと目をみはるデザインで人気のあるカムリは、掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
デザインは初め見た時はまたやらかしたと思ったけど、実際見たらなかなか良いね。
現行型カムリはセダンらしい大柄なボディにキーンルックデザイン、そしてあのクジラのお腹のように何層にも別れて見える、大型アンダーグリルが特徴的です。
ただカムリのボディは尖ったデザインが多く、非常に奇抜に見えます。そのため画像だけで見ているとなんとも奇怪にも見えますが、実物を見てみるとそのボディサイズとデザインがうまくバランスが取られており、かっこよく見えるでしょう。
百聞は一見にしかずを感じさせてくれる車です。
wsのフロントデザインいいね!
そして基準車のクジラデザインとは別にWSというスポーツタイプもあります。こちらはあの特徴的なグリルを替え、レクサスのスピンドルグリルを彷彿とさせるアンダーグリルです。
スポーティな印象が好みな人や、派手なアンダーグリルのクジラデザインが苦手という人にぴったりで、カムリをスマートに乗りたい人に良いでしょう。
キーンルックの第1期完成形って感じのデザインだよね。
高級車にありがちな、無駄に派手なメッキグリルとかに陥っていないから好感持てる。
トヨタの意匠デザインであるキーンルック。メッキで無理やりギラギラさせることもなく、しっかりデザインで勝負していることもあり、カムリがキーンルックの完成形だという意見もあります。
幅広の大型ボディにこそ、あのデザインが映えるのかもしれませんね。
クジラの方がカムリのオリジナルデザインというか全体のバランスが取れていると思う。
XSE(WS)は後付けのデザインって感じ。
実際デザイン開発の資料見てるとクジラで進めてたみたいだし。
好き嫌いのはっきりしそうなクジラデザインですが、カムリのデザインはWSよりもクジラデザインのほうがしっくり来るという意見が多くあります。
WSはシンプルかつスポーティでかっこいいですが、クジラデザインのほうがトヨタの大型セダンらしいしっくり来る感じがありますね。
内装
メーター周りデザイン良すぎないか?
トヨタの内装の力入れ具合凄い
内装は、写真通りで今のより断然良い感じ。
特にシートのファブリックは今回は良い感じ。
カムリの内装デザインも非常に好評です。
センターパネルを分けるようにダイナミックにデザインされたパネルや質感を感じさせるソフトパッド、そしてキャラクターに合わせてタイガーアイ調のパネルやカーボン調のパネルなどしっかり作り込まれています。
このクラスほどになると革シートが喜ばれますが、ファブリックシートもよくできており、乗り心地は優れています。
ベージュ内装いいね。
黒だとホコリが目立つし、夏暑いし
スポーティなブラック内装もかっこいいですが、ベージュ内装は非常に良いです。ブラックとベージュのツートンの他に中間的なカラーを使用したフレックスカラーで高級感を演出しています。
内装はハイブリッド車の値段の割にむしろ良いと思うんだけどな
外装フロントは嫌いな人多いが内装は概ねどこでも評判良いし
人によっては質感が良くないという意見もありますが、ハイブリッドモデルはそのシステムの分コストが掛かっています。それでいてこの質感を出しているのですから十分だという意見がありました。
価格だけを見ていると物足りなさを感じるかもしれませんが、全体的なバランスを考えると良くできるている方です。
インテリアは有機的なデザインだけど纏まっていて操作しやすい。後席の広さは自分のオーリス比較すると圧倒的。足が投げ出せるくらい。
ダイナミックなデザインですが、運転席周りに操作パネルがまとまっているので扱いは非常に便利です。後部座席は余裕の足元空間があり、人の送迎にもピッタリの車です。
走行性能
ハイブリッド、ほんと良くできてると思う
以前のは時速80km? 越えるとEVモードにならないんだっけ
カムリは120kmでもEV走行してるし、あと加速時の
モーターのアシストもスムーズで、2.5l のエンジンとは
思えない加速はすばらしい
カムリは現在ハイブリッド専用モデルとなっています。そのハイブリッドシステムも大きく進化しており、EV走行可能の速度域も広がっていますし加速力も非常に良いです。
先代モデルと比較しても確実に進化が感じられるようで、満足度は高いくなっています。
EVモードでの走行は驚くほど静か。皆さん、おっしゃるようにエンジンが動き始めるとブォーっというような今一の音が聞こえるけど、大衆車と思えば、こんなものかな。
もちろんハイブリッドシステムですからEV走行時は非常に静かになっています。ただエンジンが回り始めるとそれなりの音が入ってくるようですが、それはあくまでEV走行と比較してです。
静粛性に関しても定評がありますので、それほど気になるものでもないでしょう。
安全性能
公式サイトで取説ダウンロードできるがtsspのaccが
249ページで
先行車あり→全車速で設定可能
なし →車速50キロ以上で設定可能
カムリの先進安全装備はミリ波レーダーと単眼カメラによって作動している、上級版のトヨタセーフティセンス(TSS)です。
作動範囲も広く安全性の高いこのTSSには、前の車に追従するアダプティブクルーズコントロール(ACC)が採用されています。
ハンドル操作などはありませんが、前の車の速度によって速度を加減速するタイプのクルーズコントロールはドライバーの疲労を軽減するのに一役買います。
このACCは前に車がいるかいないかで動作環境が多少違いますので注意が必要です。
車幅の拡大は北米ニーズに答えたものであって仕方がない部分ではあるし
衝突安全性能やデザイン上の恩恵はある。
現行カムリは車体サイズが同社の上級モデルであるクラウンと比べても大きいです。もともとアメリカなど体格の大きな国に合わせて設計された車ということもあり、車体の広さに寄与する部分もあります。
しかしこれがそのままクラッシャブルゾーンの確保にも繋がり、衝突安全性の高さにもつながっています。
乗り心地
思ったほどデカさは感じず見切りも良いし、各種安全装備のお陰で駐車も楽。パワー感とかはカタログ燃費が良いけどエコエコしてなくて踏めばトルクがあって不満は無い。
現行カムリは車体サイズが大きいという話をしましたが、実際に運転してみるとそれほど大きさは感じず見切りが良いという意見があります。さらに各種安全装備によって運転の補助もしっかりしてくれるため、運転はしやすいようです。
車体の大きさが気になって敬遠しているという人は実際に乗ってみて確認してみたほうが良さそうですね。
試乗したけど、前モデルと比較したらかなり剛性感が上がってた。比較の為に普段走り慣れてる道路を走ってきて、段差やマンホールを乗り越える時にボディがブルッと震える感が一切なくなってる。
遮音性も向上しててロードノイズが激減してるし、4気筒エンジン音にありがちなガラガラ音がそこそこ重厚な音に変わってた。
先週試乗してきたけど各所で50型からの進化が見られて感動した
レーダークルーズも初めて触ったけど便利すぎて楽することに慣れてしまいそう
静粛性がクラウン並み
現行モデルのシャシーは、新世代のプラットフォームであるTNGAです。これは車体の剛性を高めつつも軽量化が行われており、乗り心地の改善につながっています。もちろん足回りのセッティングもしっかり行われていることもあり、乗り心地は先代よりも良好です。
その他にも遮音性などもしっかり対策がなされており、ロードノイズや4気筒特有のノイズも抑えられており非常に快適になっています。
クラウン並みの静粛性だと謳う人もいるくらいですから、安心して選んでもらって良いでしょう。
・後ろ広いわこれ
・室内の密閉感静粛性いいじゃない
静粛性の高さももちろんのことですが、その車体の大きさからも分かる通り車内空間も非常に広いです。後部座席に人を乗せる機会が多い人にとっても安心して使うことができるでしょう。
後席の突き上げの少なさやトランクルームの容量アップ、 そして安全運転補助装備が購入の決め手となりました。
そしてトランクルームの容量も大きくなっており、使い勝手も改善されています。
トランクルームから車内につながるトランクスルーも採用されており、長いものを積むことができるので、多少であればワゴン車のような使い方にも対応できるでしょう。
燃費
燃費はメーターでだけど、高速道路や山岳地帯をはしって19km/L、一般道をのんびり走って25km/Lぐらい。
自動車専用道をレーダークルーズコントロールで70㎞ぐらいで走っていると30km/Lの数字が出て、ちょっとびっくり。
カムリの魅力といえばそのデザインだけでなく燃費性能の高さです。2.5Lの大排気量エンジンでありながらも一般道では25km/l、高速道路など速度域の高いところでも19km/lと、大型セダンとは思えないような燃費性能を示しています。
速度控えめでクルーズコントロールを使って定常走行をすれば30km/lという驚愕の数値も出るほどらしいですから、カムリの底力を感じさせますね。
納車されたから実際に今まで通り運転してるけど燃費20km/Lぐらいだわ。
エディションはG
そんなカムリで色々なシチュエーションをひっくるめて走っていると、おおよそ20km/lほどの燃費数値となるようです。軽自動車やコンパクトカー並みの燃費性能で驚かされます。
価格
価格高いと言われてるがGは50とほぼ変わらず、TSSPやサス等の内容から値下げ気味だよ
カムリは販売価格が高いという評判もあります。ただ実際には先代モデルと大きく金額は変わっていません。
それでいて乗り心地やパワートレインの改善、さらには先進安全装備の装着などもありますから、実質はかなりお買い得な内容となっています。
やたらとクラウンと比べる奴がいるが、クラスも価格も違うだろ。
カムリはハイブリッドだから価格が高めなだけで、素の2500があれば300万そこそこの車格。
コスパ重視はカムリ
装備や内装の質感を求めるならクラウン
カムリはそのボディサイズや車格からクラウンと比較されることが多いです。ただクラウンの場合はFRの車体でセグメントやモデルの立ち位置も違います。
こちらの方の通り本来カムリは300万円しないぐらいの車格です。それがハイブリッドシステムがついたことで価格が高く感じられるだけなのです。
大型セダンとして使い勝手やコストパフォーマンスの高さを狙うのであればカムリ、作り込まれた乗り心地や質感の高さを堪能したいのであれば上級モデルのクラウンとしっかり棲み分けして考えたほうが良いでしょう。
カムリの2ch(5ch)での悪い評価
ハイブリッドシステムでクラスを超えた燃費性能と、広い車内で使い勝手の良いカムリ。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
今回のカムリはリアのデザインは素晴らしいのに、フロントが残念すぎる。
現行型カムリは先代までの無難にまとまったデザインから一気に垢抜けた車になりました。ただそのフロントデザインは個性が強すぎることもあり、人によっては受け入れがたいデザインだったりもします。
こうした主張の強すぎるデザインが苦手な方はスマートなデザインであるWSグレードが良いでしょう。レクサスを彷彿とさせるデザインで落ち着いた雰囲気を持っています。
新型の北米スポーツバージョンは、パーツを後から付けた感があり、おもちゃに見えるのも頷ける。
先代の、北米前後期のスポーツバージョンはそんなことも感じ出せなかったがな。
昔からアコードもカムリもアメリカで見るとかっこいい。ちょっとデザインが違ってアメ車らしい。日本仕様がダサいのかな。
カムリに限ったことではありませんが北米デザインのセダンはオレンジのマーカーなどもあり、おしゃれな雰囲気をしています。
USスタイルなどというカスタムも有るくらいですから、カムリの標準的なデザインに飽きてしまった方はUSカスタムなどを試してみても良いかもしれませんね。
物自体のデザインは悪くないが「Beautiful Monster」ってトヨタ自体が言う所がクソダサい。
消費者が判断する事を自ら高級車やbeautifulなど言うCMすんな。
だからトヨタはバカにされる。
辛い話ですが、最近のトヨタ車に多いのがこれですね。購入者などから口コミでこういった表現が出るのは良いですが、アルファードを大空間高級サルーンと自称したりするのは流石に寒いです。
内装
内装の安っぽさ(特にシート)はレクサスやBMWなどの差を感じるけど、まあ値段なりともいえるし値段の割にはレベルが高いので不満を感じることはない。
インパネやダッシュボードもプラスチック感満載だし
実に価格相応な内装仕様でしょ。
デザイン性の高さで評判の良いカムリの内装ですが、ところどころプラスチック丸出しの部品があるため、安っぽく感じるという意見があります。
ドアパネルのスイッチ周辺やダッシュボード部分などは特にプラスチック感が強く出ていますのでアフターパーツなどがあればなんとかしたいところですね。
とはいえこの価格帯とすれば十分妥協できる範囲です。
・ナビがmopじゃないとせっかくのデザイン性のあるインパネの一体感が無くなって残念
カムリはメーカーオプションナビを装着することで、インパネと一体化したスタイリッシュなナビユニットになっています。ただこれを装着しないとせっかくのスタイリッシュさが台無しです。
ただでさえ価格帯の割に質感が低く感じると言われてしまっているカムリですから、ここはオプションナビをはじめから装着しておいたほうが良いでしょう。
そーいやなんでGレザーは内装色ベージュがあってWSにはないんだろう
個人的にはベージュがあればレザーグレードもかなり視野に入るんだけどなぁ
フレックスカラーで質感の良さが感じられると言われるベージュ内装ですが、基準車のみの設定でスポーツグレードのWSには設定されていません。
一派的にスポーツタイプというと黒でスタイリッシュに決めるという風潮が有るので仕方がありませんが、WSの無難にまとまったデザインと高級感のあるベージュ内装は両立できませんので注意が必要です。
走行性能
・直線は恐ろしく速い、FFであの重量だから直線番長だと思うけど。
アクセル踏んだときに、一瞬もたついてから加速を開始するな。
最新のハイブリッドシステムで十分な加速性能と静粛性が有ると言われるカムリですが、人によっては直線の走りが恐ろしく遅いと感じるようです。
トヨタのハイブリッドシステムは燃費最優先の設定になっていますから、走り出しから一気に加速するということはありません。そういったやんわりとしたセッティングがそう感じさせるのかもしれませんね。
ですからレスポンスの良い走りを期待する人にはカムリは合わないでしょう。
カムリかなり静かだけど、
そのせいか軽く踏み込んでエンジンがすこし頑張ったときのぶーんというエンジン音質と微振動が今ひとつ、、
それより強めに踏み込んだら全然気にならないし、気持ち良い加速だけど。
カムリは走り出しからモーターで加速していき、ある一定の速度やアクセルの踏み具合になるとエンジンが始動します。そのためエンジンが始動したときの音や4気筒特有の振動が非常に気になるようです。
こればかりはEV走行のできるストロングハイブリッドシステムの特徴ですから仕方ありませんね。
安全性能
LKAあると思ったらついてないのか
なんか最新世代かと思ってたけど安全装備は充実だが先進装備はそうでもない感じかね
カムリにはTSSの上級モデルが採用されていますが、アルファードなどにあるようなレーンキープアシスト(LKA)は採用されていません。
安全性能に関してはかなり高い性能を持っていますから安心できますが、ドライバーを補助する先進的な部分では一歩劣っているようです。
年次改良するなら安全装置を2世代目にしてほしいよね。カローラに負ける安全装置はダメだよ
カムリも年数を追うごとにWSの設定やe-fourの設定など年次改良が行われています。ただせっかく年次改良を行っても肝心の安全装備に関してはアップグレードがなされません。
他メーカーや同社の下位モデルであるカローラにはすでにLKAを採用するなど、上級のものも出てきていますから、こういったところで遅れを取るのは悔しいですね。
乗り心地
この車の問題は、アームレストが低すぎて疲れそうなこと。 また出だしのアクセルが重すぎて、流れに乗りづらい。
Gグレードが80%を占めると思うけど、50後期で是正されたドア肘掛レザーを廃止はどゆこと
スタートボタン下のスイッチ類ちゃっちい、フットレスト細い!はユーザビリティ舐めてんだろ
カムリはその大柄なボディの割にアームレストやフットレストなどが細く、使いづらさを感じるようです。
その他にもハイブリッドモデルなので仕方がないのかもしれませんが、走り出しのアクセルレスポンスが悪く流れにも乗りにくいという意見があります。
先代に比べて質感の低下した部分もあり乗り心地では不満が出ているようですが、その他にも
身長182cmだけどパノラマムーンルーフ付試乗車に座ったら
天上に頭擦れまくりで購入挫折・・・
身長180cm以上のある程度体格が大きな人だと、パノラマルーフをつけたモデルでは頭がぶつかってしまいます。ガラスルーフを隠すためのカバーの分天井が低いので、そうなってしまうようです。
試乗車でパノラマルーフ装着車というのはなかなかありませんから、標準状態だったら大丈夫だからとたかをくくると痛い目にあってしまいます。
できれば試乗車や展示車で確認、もしくは十分な余裕があるかをしっかり確認しましょう。
助手席のシートは腰高過ぎて疲れるね。
シート設定は適当にあてがったな。
こんなに乗りにくに助手席は初めてだわ。
こういう爪の甘さがトヨタなんだよな。
カムリの助手席はシートの位置が高いせいか安定感がなく、長く乗ると疲れるという印象があります。
現行型はデザインを重視しているためかAピラーがかなり寝ており、まるでクーペのようです。そのため乗り降りもしづらいという意見もありますから、先程と同様体格のいい人は注意が必要です。
これだけ体格の良い人にとって乗りづらいという不便さがあるようですが、本当に北米の方では人気があるのでしょうか。
カムリは買いなのか?
総評
デザイン
現行カムリはクーペのようなボディスタイルやキーンルックを活かした派手なフロントデザインなどひと目を弾くデザインで、トヨタが自らビューティフルモンスターと称するほどデザインに気合が入っています。
この派手なデザインが苦手な人もスポーツグレードは比較的落ち着いたマスクですから受け入れやすいでしょう。
ただやはりアバンギャルドなデザインは万人受けするようなデザインではありませんし、スタンダートなセダンとしてはなかなか受け入れられにくいようです。
内装はドライバーを包み込むような形状やダイナミックなデザインがとても印象的で、スタイリッシュなインテリアです。
マルチフレックスカラーのベージュ内装やソフトパッドをしっかり使った質感の感じられる内装は人気があります。
ただ目につく部分にはソフトパッドやオーナメントパネルなど質感が感じられますが、ウィンドウスイッチパネルやダッシュボードなどちょっと目につきにくい部分はざらついたプラスチック感が丸出しであったりと、手を抜いた感じが出ています。
そして無難なデザインのWSはスポーティな黒の内装しか選ぶことができませんから、せっかくの質感の良い内装が選べません。
走行性能
エンジン性能は新型エンジンを組み合わせたハイブリッドシステムのみですが、加速性能も静粛性も非常に良くできています。
今までのものよりモーターも進化しており、100km/h前後でもモーター走行が可能で燃費性能も抜群です。
ただ燃費優先のセッティングであるため出足はあまり良くなく、加速感を重視したいという人には不評です。
そして先進安全装備は単眼カメラとミリ波レーダーを用いた上位版のTSSです。ACCもしっかり採用されていますし、大きなボディは衝突安全性の向上にも一役買っています。
ただカローラスポーツなどにあるようなLKAなどは採用されておらず、せっかくの上級車種らしさが鳴りを潜めています。
乗り心地は新型プラットフォームということもあってか高い剛性と優れた静粛性で、とても安定しています。トランクルームや後部座席も十分な広さを確保しており、人をのせて旅行をするにも最適な仕様です。
ただクーペライクなスタイルをしているためか天井が低く、体格の良い人は乗り降りがしにくいようです。その他にも助手席のシート位置が腰高だったりと安定性が悪く、長時間のドライブは難しいかもしれません。
その他
カムリはその高い燃費性能が魅力的です。2.5Lクラスの大型セダンでありながらも平均的に実燃費で20km/lという燃費性能をしていますから、ランニングコストが気になって大型セダンに乗ることを躊躇している人にとっては朗報でしょう。
そして価格帯としても先代モデルとはほとんど変わらずで、安全装備の充実などが施されていますからとてもお買い得になっています。
クラウンまではいらないが、お手軽に大型セダンを所持したいという人にはぴったりな車でしょう。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、カムリは買いなのでしょうか。その大型セダン離れした燃費性能とデザイン性に惚れた人はぜひおすすめです。
デザインは賛否が分かれるほど前衛的なスタイルをしています。北米よりのデザインは迫力とスタイルを両立しており、トヨタのキーンルックデザインの一つの完成形とまで言わしめるほどです。
どうしてもクジラ顔が苦手だという人にはスポーティな印象WSもあります。この二種類のデザインで多くのユーザーを魅了できるでしょう。
そしてもう一つはその非常に優れた燃費性能です。大型セダンといえば排気量も大きく、燃費の数値が二桁まで行けば十分という印象があります。
しかしカムリはハイブリッドモデルということもあり、実質20km/lとコンパクトカーや軽自動車並みの燃費性能です。このランニングコストの低さは大型セダン所持者としては非常にありがたいのではないでしょうか。
逆におすすめできないのは走行性能優先のユーザーや身長の高い人です。カムリはそのクーペライクなスタイルにするために全高が低く設定されています。
そのため車内に乗り込んだ際には天井と頭とのクリアランスがかなり狭く、圧迫感があります。特に180cmを超えるような身長の持ち主は、カムリを検討する場合は必ず試乗等で確認することをおすすめします。
そして走行性能に関しても不満のある方はいるでしょう。ハイブリッドモデルということもありアクセルペダルとリニアな加速感というのはまずありません。
それに出だしも燃費優先のセッティングのためよくなく、レスポンスの良い加速を期待する人にはストレスとなるでしょう。
そういったこともあるため、走行性能を優先する人や身長の高い人にはおすすめできません。