マツダ ロードスターは歴史のある2シータースポーツカーで、日本のスポーツカーの中でも特別な1台です。
今回はそんなマツダ ロードスターのサイズや寸法について見ていきます。
ロードスターのサイズ・寸法と広さ・大きさ
マツダ ロードスターは1989年から代々モデルが続いているスポーツカーで、日本のスポーツカーの中でも人気の高い車種となっています。
ロードスターはそのカテゴリーが「ライトウェイトスポーツカー」となっており、その名前の通り小型軽量なことが特徴のスポーツカーです。
ロードスターは車のサイズとしては中型車になりますが大きな特徴が2つあり、乗車定員が2人であることと車の屋根が大きく開くオープンカーであることです。
この2つの点は初代から最新となる4代目のロードスターまで共通した特徴であり、何よりも車の走りを重視したピュアスポーツカーの系列となります。
ロードスターは普通の自動車のような車内の快適さや多人数乗り、大きな積載性などの便利な特徴は持っていませんが、その分純粋に車の走りを楽しめる点が高い人気のもとです。
また車の重量が軽く比較的コンパクトな車体もキビキビとした走りにつながっており、オープンカーの持つ開放感とともに根強いファンがいます。
さらに初期のモデルでは不満のあったエンジン性能や車体剛性などは世代を重ねるごとに改良されており、現行モデルは2シーターオープンスポーツカーとして高い完成度を誇ります。
そんな独特の特徴を持つロードスターですが、まずは外観のサイズから見ていきましょう。
ロードスターの外観
ロードスターの外観寸法は他の車種とは違う独特なもので、代々ロードスターとして継承されたサイズ感となっています。
なお現行のロードスターは基本モデルはソフトトップ(屋根が布製)のオープンモデルなのですが、派生モデルとしてハードトップ(屋根が金属製)の「RF」というモデルがあります。
基本的な構造やデザインなどは一緒なのですが、ルーフの違いで一部の寸法に違いがあるのでこちらの比較もしていきましょう。
スペック | ロードスター | ロードスターRF | |
全長 | 3,915mm | 3,915mm | |
全幅 | 1,735mm | 1,735mm | |
全高 | 1,235mm | 1,245mm | |
ホイールベース | 2,310mm | 2,310mm | |
トレッド(前/後) | 1,495/1,505mm | 1,495/1,505mm | |
最低地上高 | 140mm | 145mm | |
車両重量 | 990kg〜1,020kg | 1,100kg〜1,130kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/50R16 84V | 205/45R17 84W |
リアタイヤ | 195/50R16 84V | 205/45R17 84W | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約1,200mm✕300mm | 約1,200mm✕300mm |
サイドウインドウ | 約700mm✕300mm | 約1,000mm✕300mm | |
リアウインドウ | 約800mm✕200mm | 約800mm✕200mm | |
ミラー幅 | 約1,900mm | 約1,900mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約100mm✕100mm | 約100mm✕100mm |
ロードスターの寸法
ロードスターの外観寸法はオープンスポーツカーなので非常に特徴的なのですが、普通車のサイズ感は次の5ナンバーサイズと3ナンバーサイズに分かれています。
5ナンバーサイズと3ナンバーサイズは普通車の大まかなサイズ感を表すもので、車のサイズとエンジン排気量で決まっています。
このサイズ感は昔は税金の差がありましたが現在ではなく、基本的に車のサイズの目安となるものになっています。
このうち5ナンバーサイズは比較的コンパクトな車で3ナンバーサイズとなると大きめの車となります。
スペック | 5ナンバー | 3ナンバー |
エンジン排気量 | 2,000cc以下 | 2,001cc以上 |
全長 | 4,700mm以下 | 4,701mm以上 |
全幅 | 1,700mm以下 | 1,701mm以上 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,001mm以上 |
ロードスターの外観寸法については上記のうち3ナンバーサイズに収まるのですが、それは全幅が1,735mmと1,700mmを超えているからです。
一方で全長は3,915mmと5ナンバーサイズの規格よりも大幅に短くなっており、車のサイズ感としては全長が短くワイドなデザインとなっています。
この全長は普通車としてみても非常に短い部類であり、全長だけで見ればコンパクトカーと大差ないサイズです。
さらに全高については通常ルーフ仕様が1,235mm、ハードトップのRF仕様が1,245mmと仕様によって多少差がありますが、基本的に1,240mm前後の全高というのは自動車としてはかなり低いサイズです。
コンパクトな軽自動車やコンパクトカーなどでも車の全高は1,500mm前後ありますのでそれに対して300mm以上低い車となります。
ロードスターはオープン式のスポーツカーなので背の低いスポーティなシルエットも特徴の一つです。
なおロードスターは以前のモデルでは全幅が1,700mm以下に抑えられていて5ナンバーサイズに収まる車だったのですが、車の走行性能や安定性の向上などを目的としてワイドなサイズ感になっています。
ロードスターは駐車場に収まるか?
次にロードスターのサイズ感で駐車場に収まるかどうかを見ていきますが、基本的にはコンパクトなサイズ感なので駐車しやすい車といえます。
駐車場のサイズは一般的なものは平置き駐車場で、これは自宅の駐車場やショッピングセンター、有料駐車場やコンビニなど様々なところで見られます。
この駐車場は施設によってサイズがさまざまなのですが、一般的なサイズとしては幅が2.5m・奥行き5.0mとなっています。
このサイズに対してロードスターの外観であれば問題なく駐車が可能であり、全長に至っては1,000mmも短くなっているので余裕もあります。
もう一つの駐車場は立体駐車場というものがあり、こちらは駅前などの狭い土地でビルのような施設にエレベーターで上下に駐車する形のものとなります。
その構造から立体駐車場では車の全高に対して制限があり、「高さ制限1.57m」という所がほとんどです。
しかしロードスターはその特有の車高の低さから立体駐車場でも問題なく駐車できるでしょう。
なおロードスターはオープンカーですが、駐車の際には防犯のためにルーフを必ず閉める必要があります。
昔のロードスターは手動で開閉するため手間がありましたが、現行モデルは電動で開閉が可能なので楽です。
その他の外観のサイズ感
ロードスターの外観サイズは2シーターオープンスポーツカーという特徴的なコンセプトから特徴が多く、全長の短さの他に最低地上高の低さやホイールベースなども特徴的です。
ロードスターは車の全長が非常に短い普通車ですが、同じぐらいの長さのコンパクトカーに比べるとホイールベースは短めとなっています。
コンパクトカーなどでは車内の広さを確保するためにホイールベースを広く取る必要がありますが、ロードスターの場合は2シーターが大本のコンセプトなので車内の広さは必要なく、車の走行性能で小回りの効きやすい短めのホイールベースとなっています。
このサイズ感でロードスター特有のキビキビとした運動性能が出ており、走行性能に特化した車だからこその点です。
また最低地上高についても低めのサイズとなっており、通常仕様では140mm、RFでは多少大きくなって145mmとなっています。
この差は主にタイヤサイズの差によるもので、RFの方は標準で大きめの17インチとなっています。
加えて車両重量についてもRFのほうが重たくなっているのですが、これは金属製のハードトップになった分とタイヤの大きさの違いであり、RFはおよそ100kg程度の重量増加となっています。
ですがRFのハードトップはその耐久性や安全性、防犯性の面でのメリットはあり、ルーフを閉めたときの外観の見た目も結構変わるのでどちらも人気です。
ロードスターの内装
次にロードスターの内装のサイズについて見ていきます。
スペック | ロードスター | ロードスターRF | |
室内長 | 940mm | 940mm | |
室内幅 | 1,425mm | 1,425mm | |
室内高 | 1,055mm | 1,040mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 467mm | 467mm |
幅 | 1,100mm(開口部770mm) | 1,100mm(開口部770mm) | |
奥行き | 500mm(開口部330mm) | 410mm(開口部330mm) | |
運転席寸法 | 高さ | 900mm(ルーフ閉時) | 900mm(ルーフ閉時) |
幅 | 460mm | 460mm | |
奥行き | 940mm | 940mm | |
助手席寸法 | 高さ | 900mm(ルーフ閉時) | 900mm(ルーフ閉時) |
幅 | 460mm | 460mm | |
奥行き | 940mm | 940mm | |
後席寸法 | 高さ | 後席なし | 後席なし |
幅 | |||
奥行き |
ロードスターの車内の広さ
ロードスターの車内の広さは普通の乗用車としてのものではなく、非常に独特なサイズ感のものとなっています。
ロードスターは2シーターのオープンスポーツカーという特別な車で、ロードスターの車内と言えるのは運転席と助手席まわりのコクピットだけです。
後席シートはもちろんのことロードスターでは前席シートの後ろにもスペースはなく、シートを後ろにリクライニングする機能などもありません。
そのサイズ感は前後方向で940mmとなっていて前席だけであれば普通車とほとんど変わらないサイズで、室内幅も横方向にはそれなりに広めのサイズとなっています。
なお室内高についてはロードスターのソフトトップ仕様で1,055mm、ハードトップ仕様で1,040mmとなっていますが、このサイズ感はセダン系の乗用車と同じぐらいのサイズ感です。
ハードトップのほうが構造の違いから少し狭めにはなっていますが、基本的なサイズ感は変わらないと言って良いでしょう。
とはいえロードスターは屋根をオープンにすることができるので非常に開放感の高い形にでき、室内高が狭いということはオープンであればないでしょう。
ロードスターのラゲッジルームの広さ
次にロードスターのラゲッジルームの広さを見ていきますが、ロードスターはラゲッジルームとしてトランクがあります。
ロードスターは2シーターの座席のすぐ後ろがトランクルームとなっており、そのサイズ感はトランクの内部で奥行きが500mm、幅が1,100mm、高さが467mmあり、それなりに荷物が載るサイズ感となっています。
ハードトップのロードスターRFでは構造の違いから奥行きが410mmと少し狭めとなっていますが、普段使いの荷物なら載せられます。
しかしロードスターは屋根であるソフトトップやハードトップを収納する場所としてトランクルームを使っており、車がオープンカーとなっている状態ではトランクルームには荷物を載せることが出来ません。
トランクルームが活用できるのは屋根をクローズした状態だけなので、このあたりはロードスターの不便な部分でもあります。
またその構造からトランクルームはその開口部が奥よりも狭くなっており、大きな荷物を載せようとするときには開口部の大きさがネックとなるでしょう。
その他の内装のサイズ感
ロードスターの内装は前述した通り利便性などはあまり考えられていない設計となっていますが、その分車の走行に特化した装備が揃っています。
ロードスターの内装のサイズ感は居住性としてはあまり良いものではないのですが、ドライバーの運転ポジションはスポーティな位置関係となっているのでスポーツ走行がとても楽で楽しいものとなっています。
またシートはホールド感の高いセミバケットシートが装着されており、車の左右のロールの際にも体を支えてくれるのでとても楽に乗っていられます。
またルーフを閉めたときの内装のサイズ感は少し窮屈に感じるものなのですが、ロードスターの特徴であるオープンモデルにすることで非常に快適な空間となります。
内装のサイズ感としてはとても広々とした印象のものとなり、これがロードスターの大きな魅力の一つとなっています。
ロードスターの運転
次にロードスターの運転性について見ていきましょう。
スペック | ロードスター |
最小回転半径 | 4.7m |
ハンドルサイズ | 370mm |
ロードスターの旋回性
まずロードスターの運転性として小回りが効くかどうかを見ていきますが、これには車の最小回転半径が関係しています。
最小回転半径とは車のハンドルを左右どちらかに最大限切った状態で低速走行し、その後に車を360°旋回させるのに必要な半径を指しています。
このスペックが小さいほど車の小回りがきくのですが、おおよそのスペックでいうと軽自動車で4.5m前後、コンパクトカーで5.0m前後、中型車で5.5m前後が一般的なサイズ感です。
これに対してロードスターは最小回転半径が4.7mとなっており、ロードスタークラスの車はもちろんのことコンパクトカー以下でむしろ軽自動車に近いサイズ感となっています。
ロードスターは全長がとにかく短いサイズ感でありホイールベースも短いので最小回転半径は小さく出来ているのですが、このスペックがロードスターのキビキビとした走りにもつながっています。
また狭い道での運転やバックの際などにもこの小回りの良さは大きなメリットですので、ロードスターはスポーツカーではありますがとても運転しやすい車です。
ロードスターの走行感覚
次にロードスターの走行感覚について見ていきますが、ライトウェイトスポーツカーという名前の通り軽快でキビキビした走りが特徴の車となっています。
現行のロードスターは搭載エンジンが1.5L級のもので、スポーツカーのエンジン出力としては控えめなものとなっています。
しかしロードスターは前述で触れた通り車の全長が短く装備なども最低限なためその重量が軽く、小型エンジンでも十分な走行性能を持っています。
また運転していても軽量さからくる旋回性の良さ、良好な加速などはとても楽しい走行感覚を与えてくれます。
また車の車両感覚としてもコンパクトなボディからくる見切りの良さがあり、ボンネットはある車ですが全長の短さから前後の車両感覚はつかみやすいです。
とくに後方は後部座席がない分ドライバーの位置から車両後部までが近く、バックの際などはとても扱いやすい車でしょう。
なおロードスターのもう一つの特徴として車高の低さがありますがこれもスポーツカーには必須の要素であり、体感速度を感じやすくより運転が楽しくなる要素の1つです。
ロードスターの車内の運転感覚
次にロードスターの車内からの運転感覚についてですが、当然ながらオープンカーとクローズした状態ではドライバーからの視界は大きな差があります。
ロードスターはオープンカー状態にするとフロントウインドウはそのままですが、屋根と運転席助手席の後部の部分がすべて格納され前方以外は開けた空間となります。
そのため左右方向や後方に遮るものはなく、ドライバーからその方向への視界は最大限開けてるといって良いでしょう。
ただスポーツカー的なデザイン上フロントウインドウは結構ドライバーにせまる形になっているので、Aピラーがある部分は前方視界の妨げにはなっています。
これに加えてクローズした状態にすると、まず天井が装着される分車内が非常にクローズドな空間となり、車全体の視界が狭くなります。
とはいっても実用的にはフロントウインドウは変わりませんし、左右もある程度の視界は十分確保されています。
ですが後方視界についてはそのウインドウサイズは極端に小さくなっており、上下幅はソフトトップ、ハードトップとも200mmぐらいしかないので補助的な役割にとどまっています。
しかしロードスターはもともと後方の運転感覚はつかみやすい車ですのでリアウインドウの狭さはそこまで気になるものではなく、走行中もある程度バックミラーで後方確認できるのでスポーツカーとしては必要十分なサイズといえるでしょう。
ロードスターのサイズの評判
ロードスターのサイズ感についてはtwitterにもさまざまな評判があがっていますが、その中から2つご紹介します。
今日はマツダのオープンカー・ロードスターでドライブ。
スポーツカーではありながらも大きすぎず運転しやすいサイズ感と、座面の低さから感じられるスピード感と、マツダのコンセプト「人馬一体」を存分に感じられて運転がとても楽しい一台!
そして何よりオープンが開放的で気持ちいい! pic.twitter.com/5cWUyrMQqX— 黒さん (@Yukik930) January 11, 2020
この方はロードスターを実際所有されている方のようですが、非常にたくさんの魅力を挙げられていますね。
そのサイズ感が運転しやすく座面も低いので、スポーツカーとしてもとても楽しい車だそうです。
アテンザ君のメンテパック12ヶ月点検の待ち時間でロードスター 試乗させて貰った。
そこそこ座高あるとルームミラーの視界こんなもんしかないから右ドアミラーが後方確認のメインになるわね_(:3 」∠)_でもオープンで走れるのはええなあ☺️ pic.twitter.com/JU6PSFp6I5
— んたろ〜 (@abeshi3698) May 8, 2020
こちらの方はロードスターに試乗されたそうなのですが、後方視界を確認されています。
ロードスターの後部視界はクローズの状態では狭いのですが、後方確認はバックミラーよりサイドミラーを頼りにしたほうが良いようですね。
ロードスターを他の車と比較
このあとはロードスターのサイズを他の車と比較してみますが、ロードスターのような2シーターオープンスポーツカーというのは非常に珍しい車種で実質的なライバル車は国産車ではありません。
ですがスポーツカーとしてのライバル車はいくつかありますので、そちらと比較していきましょう。
スペック | ロードスター | トヨタ 86 | ホンダ S660 | スバル インプレッサ スポーツ/G4 | |
価格 | 2,601,500円〜3,394,600円 | 2,617,900円〜3,586,000円 | 2,031,700円〜3,042,600円 | インプレッサスポーツ:2,002,000円〜2,706,000円 インプレッサ G4:2,002,000円〜2,706,000円 | |
乗車定員 | 2名 | 4名 | 2名 | 4名 | |
全長 | 3,915mm | 4,240mm | 3,395mm | インプレッサスポーツ:4,475mm インプレッサ G4:4,640mm | |
全幅 | 1,735mm | 1,775mm | 1,475mm | インプレッサスポーツ:1,775mm インプレッサG4:1,775mm | |
全高 | 1,235mm(RF:1,245mm) | 1,320mm | 1,180mm | インプレッサスポーツ:1,480mm インプレッサ G4:1,455mm | |
ホイールベース | 2,310mm | 2,570mm | 2,285mm | インプレッサスポーツ:2,670mm インプレッサ G4:2,670mm | |
トレッド(前/後) | 1,495/1,505mm | 1,520/1,540mm | 1,300/1,275mm | インプレッサスポーツ:1,540/1,545mm インプレッサ G4:1,540/1,545mm | |
最低地上高 | 140mm(RF:145mm) | 130mm | 125mm | インプレッサスポーツ:130mm インプレッサ G4:130mm | |
車両重量 | 990kg〜1,020kg(RF:1,100kg〜1,130kg) | 1,230kg〜1,270kg | 830kg〜850kg | インプレッサスポーツ:1,300kg〜1,400kg インプレッサ G4:1,300kg〜1,400kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/50R16 84V(RF:205/45R17 84W) | 215/40R18 225/40R18 235/40R18 225/40R17 | 165/55R15 75V 195/45R16 80W | インプレッサスポーツ:205/50R17、225/40R18 インプレッサ G4:205/50R17、225/40R18 |
リアタイヤ | 195/50R16 84V(RF:205/45R17 84W) | 215/40R18 225/40R18 235/40R18 225/40R17 | 165/55R15 75V 195/45R16 80W | インプレッサスポーツ:205/50R17、225/40R18 インプレッサ G4:205/50R17、225/40R18 | |
室内長 | 940mm | 1,615mm | 895mm | インプレッサスポーツ:2,085mm インプレッサ G4:2,085mm | |
室内幅 | 1,425mm | 1,490mm | 1,215mm | インプレッサスポーツ:1,520mm インプレッサ G4:1,520mm | |
室内高 | 1,055mm(RF:1,040mm) | 1,060mm | 1,020mm | インプレッサスポーツ:1,200mm インプレッサ G4:1,200mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 467mm | 330mm | 約300mm ※フロントボンネット内のラゲッジボックス | インプレッサスポーツ:777mm インプレッサ G4:492mm |
幅 | 1,100mm(開口部770mm) | 1,020mm | 約2,000mm ※フロントボンネット内のラゲッジボックス | インプレッサスポーツ:1,039mm インプレッサ G4:1,151mm | |
奥行き | 500mm(開口部330mm) RF:410mm(開口部330mm) | 780mm | 約300mm ※フロントボンネット内のラゲッジボックス | インプレッサスポーツ:820mm インプレッサ G4:1,007mm | |
最小回転半径 | 4.7m | 5.4m | 4.8m | インプレッサスポーツ:5.3m インプレッサ G4:5.3m |
ロードスターとトヨタ86のサイズ感の比較
トヨタ 86は「86」が車名のライトウェイトスポーツカーですが、ロードスターとは違って屋根のあるセダンクーペのスポーツカーとなっています。
86はエンジンスペックや出力などの面でロードスターに近い性能を持つ車で、2ドアのクーペボディのスポーツカーとして久々にトヨタが登場させた車です。
86はスバルとの共同開発で搭載エンジンが水平対向エンジンとなっていることも特徴で、軽量なボディに安定性の高い走行性能をもちます。
車の全体のサイズとしては86は後席もある5人乗りの車なのでロードスターより全長は長く、全高も屋根がある分高めですが、全幅についてはロードスターよりワイドなサイズ感です。
車内のサイズについても86は前席と後席の2列シート式となっているので室内長はロードスターより長くなっています。
しかし前席のシートのサイズだけを見てみるとそんなに大差のあるものではなく、86は後席は少し狭めです。
室内幅も86が広めですが室内高については意外とそんなに差がないので頭上空間の広さはほぼ変わらないと考えて良いでしょう。
なお86はロードスターのようにルーフを格納する必要がないのでトランクルームはしっかりしたサイズで活用でき、乗用車としての利便性は高いです。
しかし最小回転半径はロードスターが圧倒的に小さいので、きびきびした走りには定評があります。
ロードスターとホンダ S660のサイズ感の比較
ホンダ S660はホンダの軽自動車ですが、ロードスターと同じコンセプトの2シーターオープンスポーツカーとなっています。
ホンダは以前ビートという2シーターオープンスポーツの軽自動車をラインナップしており、昔からロードスターとよく比較されていました。
ビートは生産中止になってロードスターだけがモデルが継続したのですが、S660の登場によって軽自動車と普通車ではありますが一応のライバル車となっています。
しかし車の構造は少し違っており、ロードスターが一般的なFF式の車であるのに対し、S660はMRというドライバーのすぐ後ろにエンジンを搭載する形のレイアウトを取っています。
S660は軽自動車の枠内で設計された車であるために全長や全幅はその規制があり、ロードスターと比較すると非常にコンパクトな車に仕上がっています。
また全高についてもロードスターよりさらに車高の低いスタイルとなっており、軽自動車ながらスポーツカーライクなスタイルです。
しかし最小回転半径については以外とロードスターのほうが小さくなっており、軽スポーツカーよりよりロードスターが小回りが効くという結果となります。
車内のサイズについてもS660は全幅の制限があって左右は狭めですが、前後のスペースはしっかり確保されており運転席のサイズ感はロードスターと大きく変わりません。
ですが最大の違いはラゲッジルームにあり、ロードスターがトランクルームを持つのに対してS660ではその位置にエンジンが搭載されているのでトランクルームがありません。
その代わりフロントのボンネットの中にラゲッジボックスの形で荷物入れがあるのですが、そのサイズはトランクルームに比べれば小さなもので使い勝手もあまりよくありません。
このようにS660はロードスターと近い性格を持つスポーツカーですが、エンジン搭載レイアウトの違いによって荷物の積載性に大きな差がでています。
ロードスターとスバル インプレッサ スポーツのサイズ感の比較
スバル インプレッサスポーツは同社の中型車であるインプレッサのスポーツバージョンで、ハッチバックタイプの5ドアスポーツカーとなります。
インプレッサはロードスターと違い標準的な2列シートとハッチバック式のラゲッジルームを持つ車となっており、5ドア式なので後席への乗り降りも楽です。
ロードスターに比べれば様々な面で一般的な車に近いサイズですが、エンジン性能や走行性能などはスポーツカーらしい性能を持っています。
そんなインプレッサにはセダンタイプのG4もありますが、スポーツモデルのインプレッサスポーツでは全長、全幅、全高ともロードスターより大きなサイズとなっています。
また車内のサイズもインプレッサスポーツでは広々としており、室内長は大きめのサイズ感となります。
室内幅や室内高もスポーツカーにしてはしっかり確保されており、快適性も高い車となっています。
さらにラゲッジルームはハッチバックカーなので広々とした空間が確保されており、荷物の積載性はロードスターを大きく凌駕しています。
このように乗用車としてはロードスターと比べて便利な点が多いインプレッサスポーツですが、それでもロードスターのような開放感のある走りなどは味わえないので比較検討はなかなか大変です。
総評
ロードスターは2シーターのライトウェイトスポーツカーという非常に特別なコンセプトを持つ車となっており、車の運転をとても楽しめる1台として長年愛されてきた車種です。
ライバル車と比較すると車の座席の広さやラゲッジの広さなどロードスターでは及ばない部分もあるのですが、ロードスターの持つ軽快な走りというのはなかなか他にない特徴であり、唯一の大きな魅力となっておりデメリットなど気にならないほどのものでしょう。