ホンダの主力コンパクトカーフィット。
軽量なボディに1.3Lエンジンやハイブリッドシステムi-DCDのダイレクトな走行感覚で、走りでも燃費でも他に引けは取らないスポーティな車です。
さらに独自のセンタータンクレイアウトによってコンパクトカーの常識では考えられないような居住性とシートアレンジができる、とても使い勝手が良いのも特徴的です。
ちょうどよいサイズと扱いやすさが特徴のフィットですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではフィットの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
フィットの2ch(5ch)での良い評価
運転もしやすくシートアレンジも豊富、維持費も安いコンパクトカーのフィットですが、掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
前期型のデザインはほんま好かんかったけど普通に良くなったな リアもバンパー下にメッキパーツ?みたいなアクセント付いててスタイリッシュだ
フィットのボディはマシンミニマムマンマキシマム構想からくる独特なスタイルで、ちょっと面白いスタイルをしています。
ただ初期型はそのずんぐりしたボディに寸詰まりのバンパーが組み合わさったおかげで、正直スタイルが良いとは言えませんでした。
マイナーチェンジ後はバンパー下部が突き出し、大型のルーフスポイラーを装着するなどスポーティなデザインへと変更され、かなり改善がなされています。
その他にもメッキの装飾や樹脂パーツでメリハリをつけているなど、前期型に比べて評価が高いです。
この顔だとサイドのプレスラインに合ってていいね
あのプレスライン嫌いだったんだけど、顔変えるだけでマッチするんだな
フィットのボディサイドには、これでもかというくらいに大きく描かれたプレスラインがあります。
これがわざとらしいデザインで嫌いだと思っていたユーザー中にはいましたが、後期のフロントマスクはこれがうまくマッチし、よく似合っていると評判です。
デザインがよくまとまっていると言う意見も多いですから、フィットを購入するならば後期型がおすすめです。
展示車見て来た。
ドアの閉まり音が重くて良いね。
ガソリン給油口の内部も塗装をしてあった。
ボンネットは開けなかったが、ボンネットの裏も塗装してあるのかな?
フィットに限りませんが最近の車はコストカットをするために、見えない部分は最低限の防錆のみで、塗装をしないようになってきています。そのひとつが給油口の蓋裏やボンネットです。
ただフィットの場合は給油口の蓋だけでなくボディ側も塗装されておらず、もちろんボンネット裏もほぼ全くされていませんでした。
防錆程度に塗装はされていますが、やはり高い買い物ですからこれでは残念に感じる人もいるでしょう。
しかし後期からはそういった苦情を受けてか、給油口のボディ部分はしっかり塗装されています。ただそれでも蓋の裏側やボンネット裏は対応されていないようですね。
内装
なるほどねぇ、3は運転席側のドリンクホルダーが可動式で良くなったかと思えば、助手席側が廃止になったんだ!
エアコンはオートもタッチパネルで使い辛いって声もあるね。
フィットの内装は数あるコンパクトカーの中では高く評価されています。
ブラックとブラウンを組み合わせた質感高いものやブラックでシンプルにまとめたインテリアに、ピアノブラックのタッチパネル式のエアコンパネルが存在感を放ちます。
そんななかで質感を感じさせるのがカップホルダーです。ほとんどのメーカーでは穴がぽっかり開いてるだけのホルダーになっていく中、パネルの中に収納できるカップホルダーは高い質感を感じさせます。
ただタッチパネル式のエアコン操作はスマホのような操作感で、感触がないので操作感がわかりづらいという評価も多くありました。走行中に温度調整などを良くする人は、実際に乗って確認して見るほかないでしょう。
アームレストが分厚くなり高くなってます
質感の良くなったフィットですが、後期モデルからは小さかったアームレストも扱いやすくなりました。
車の中でリラックスするときや長時間の運転では重宝しますから、こういった改善はとてもありがたいですね。
走行性能
3,000rpm以下でも普通に走る事は出来るよ。エンジンの吹けも軽いし。
今まで自分を含めて最大3人で乗車したが、取り敢えず普通に走れた。さすがに登坂ではキツかったが。
ぶっちゃけ、3,000rpmまでは車が動いている感じ、4,000rpm以上で車が走っているという感じ。変な例えでスマンが。
恥ずかしい話だが、納車されてしばらくは、エンジン音が静かでトルクも細い為、発進時何度かエンストした。
が、そこですぐさまクラッチペダルを踏んでやると、エンジンが再始動して発進できるのには感心したな。
フィットには1.3Lと1.5Lのガソリンエンジンとハイブリッドシステムの3つのパワートレインがあります。
中でも主流なのは1.3LのガソリンエンジンですがこれにはCVTとマニュアルミッション(MT)の設定があります。このエンジンは最近のものにしては珍しく3,000rpm以下はトルクがすこし弱いようです。
CVTであればコンピューターが最適な回転数とギア比を自動で制御しながら走っていくので走行に全く支障はありませんが、MTの場合は人によってはエンストを起こすおそれがありますから、ある程度はなれが必要になります。
昨日 ハイブリSパケに一人で試乗しました。
感想は静粛性など小型車の枠は越えてる印象です。
エンジンかかる時の微振動、エンジン音は
今乗ってるヴェゼルハイブリRSより良いくらい…。
そしてハイブリッドモデルはエンジンとモーターの組み合わせに、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)が組み合わさったもので、ダイレクトな加速感が楽しめます。
後期となり完成しつつあるi-DCDシステムは静粛性や振動の少なさは、フィットベースのコンパクトSUV、ヴェゼルよりもできが良いのではないかという意見もあるほどです。
静粛性や走行性能など、コンパクトカーでも上質な走りを期待するという方はハイブリッドモデルがおすすめです。
燃費
今4000キロくらい乗ったが、表示ではリッター20.1キロとなっている。エンジン音も静かになってきてて、ほんと使いやすい車だわ。
フィットは大人気のコンパクトカーということもあり燃費も非常に優れています。ハイブリッドモデルではなく、ガソリンモデルであっても人によっては20km/lを超えてくるようです。
こちらの方はある程度距離を走ることでエンジンもこなれてくるのか、走行音も静かになるという意見もあります。
ちなみにe燃費などの燃費情報サイトでは、フィットのガソリンモデルは15km/l前後で燃費は推移しています。
ガソリン単独走行て思った以上に燃費が良さそう
バッテリーの充電が5メモリ以上になるとEV走行になりにくく、損した気分がするので何とかEV走行になるようにしてたけど、普通に燃費計で30以上計測してる
もちろんガソリンモデルがあれだけ燃費が良いのですから、ハイブリッドモデルももちろん良いです。
ただ走り方やバッテリー残量、外気温などによってはEV走行になりにくく、ハイブリッドらしさが出ない一面もあります。それでも運転が上手い人であれば30km/lもの燃費が表示されているようです。
エコモード入りで22km/L
エコモード切りで20km/Lくらいで1割減です
30km/lと非常に高効率な燃費性能のハイブリッドモデルですが、人によっては20km/l~22km/lとガソリンモデルに多少手を加えた程度の燃費の人もいます。
もちろん走り方によって燃費数値は変わってきますから、自分の走りに合わせてしっかり検証しましょう。
安全性能
コンパクトカーなのにエスティマのセーフティセンスより多機能とかwどうせなら複眼カメラまでアップグレードしてやりゃいいんだ
現行モデルのフィットに搭載されている安全装備はホンダセンシングといい、単眼カメラとレーダーによって監視するシステムです。
もちろん後発や技術力の差などはありますがホンダの最新鋭のシステムということもあり、他社の大型ミニバンよりも良い性能を有しています。
先進安全装備の性能を考慮しているユーザーにとって、フィットはかなりのコストパフォーマンスの高い車でしょう。
lkasだけはかなり有能
もちろん!!
ACC+LKAS自動運転かと思うほど楽だった
その最新のホンダセンシングの機能をフル活用しているのが、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキーピングアシスト(LKAS)です。
車速を設定しておけば、あとは前の車との車間を維持しながら走りますし、白線の中をはみ出さずにレーンキープしていく様は、まるで自動運転のようです。
さらにLKASには学習能力があり、カメラで車線の中でドライバーがどのあたりを走るかを学習していきます。
そしてACCの際にはそれに合わせてレーンキープをしてくれますから、中央線に近すぎて対向車が来たときにヒヤリとする場面も少なくなるようにできているのです。
乗り心地
ガラガラって感じのエンジン音はアトキンソンサイクルだからなんですか?
静かで気にならないけど、こういう音の車は初めてなもんで。
ホンダのエンジンは昔からガラガラというか乾いた感じの音が多いよ。
フィットのエンジンからガラガラとした音が気になるという人がいました。そして中にはホンダのエンジンと言えばこういった乾いた音がするのが普通というような意見もあります。
ただ現行モデルのエンジンは直噴化されており、その音がカラカラと中に入って来ているものもあります。ですから癖というよりは、最新の燃費向上技術によるものと思って間違いないでしょう。
他のコンパクト試乗したけど
1300の安いモデルにしてはFITはまともなレベルだったぞ
多分15Xとかハイブリはもっと静かだろ
音が気になると言われているフィットですが、他社のコンパクトと比べると静かな方だという意見もあります。
フィットだけでなく、他社のエンジンにもミラーサイクルの導入や車体の軽量化の影響で気になる音が入るようになってきていますから当然ですね。
とはいえロードノイズや風切り音、エンジンノイズなど音の感じ方はそれぞれですので、実際に乗り比べてみて納得できるかどうかが重要です。
それでもどうしても気になる場合は、ハイブリッドモデルにすることで改善することができるでしょう。
今日、営業マンから色々話を聞いたけど、見た目フロントとリアのデザインが
多少変わったくらいのマイチェンだと思ってたけど、実は中身もかなり変えて
るようでね。サスにかなりの改良したり、シャトルのようにフロントガラスを
遮音に変えたり、とにかくかなりな変更しているらしいです。
明らかにマイチェン前とは違うらしい。
ここまでエンジンノイズの話が多かったですが、前期型と後期型とではサスペンションや遮音性なども変更されており、外観だけでなく中身も大きく変更されています。そのため快適な乗り心地を考えると、前期型よりも確実に後期型が良いようです。
もちろん新車を買う人は心配いりませんが、もし中古車で購入を考えている人はそのあたりを納得できるか、しっかり確認してから購入しましょう。
フィットの2ch(5ch)での悪い評価
フィットはマイナーチェンジで安全性もデザインもかなり改善されたようです。ではフィットの悪い評判はどういった物があるのでしょうか。
外観
前も後ろも先代よりは不格好と言えば不格好。
初代先代とキープコンセプトだったのになぜ今回こんなに劇的に変えた?って思った。
現行フィットは、意匠デザインが先代から大きく変更されています。
そのためこれまでのフィットらしいデザインをイメージをしていた人にとっては納得できないようです。とくに前期型は寸づまりな感じが強調され不格好でした。
ただマイナーチェンジでデザインはかなり改善されています。評判も良くなっていますから、気になる人は後期型をみてみましょう。
パールホワイトでも色目が違うからな
その頃の白はプレミアムホワイトパールじゃないかな?
今の車と色が違うから比べてもダメだよ
発売からすでに7年近く経過しているフィットですから、そのボディカラーもかなり変更されています。
中でも人気色のパールホワイトに関してはプレミアムホワイトパール、ホワイトオーキッドパール、プラチナホワイトパールと3種類も変更がかかっているのです。
どれも基本はパールホワイトですからパっと見で大きな違いは感じられないでしょう。ただパールの入り方は年式によって全く別な印象をうけます。こだわりがある人は年式とボディカラーをしっかり確認してみましょう。
内装
エアコン吹き出し口の銀縁がフロントガラスに映って邪魔
黒く塗装したいけど簡単に外れるの?
品質の良さがなかなか高評価だったフィットの内装ですが、フロントガラスの映り込みが意外と多いようで、不満が多く出ています。ただこちらも後期モデルからは映り込み防止の素材に変更されています。
こういったところでも前期と後期の違いは出ていますが、ここまで大きく改善されてくると前期型の人が不憫に感じられますね。
消灯してるとピアノブラック調で綺麗なんだけど
逆に埃が目立つんだよなぁ、タッチパネル
正直、大衆車に誰得だよと問いたい
エアコンの操作パネルのピアノブラックは質感がよく、非常に美しいです。ただ一番手の触れる場所ということもあり、指紋も目立ちますしホコリも目立ちます。
質感向上には確かに優秀ですが、扱いやすさ第一の大衆車にはちょっと不相応な装備と言えるかもしれません。
走行性能
フィットHVかアクアで迷ってます。
装備や質感などは完全にフィットの圧勝だと思ってますが、多発しているリコールがただただ心配です。
再びリコールが起こりそうな気配とかありますか?
この春から乗っていますがDCTもほぼ改善されていると思います
アクアも試乗しましたが滑らかな変速はいいけど室内の圧迫感で無理
そこそこパワーがあり室内広い使い勝手の良いフイットHVお勧め
今後のリコールは心配してもしょうがないでしょ
現在は静粛性の高さや走りの質感の良さで評価が上がってきているフィットのハイブリッドモデル。ただ発売当初はユーザーがうんざりさせられるほどの数しれないリコールを発生させました。
しかもそれは走らせていると走行不能になってしまうなどといった深刻なものが多く、それまでコンパクトカーのスタンダードとして君臨してきた歴史をいともかんたんに崩してしまったほどです。
現在でもフィットの評判に対して不安を持つユーザーも多く、フィットの派生車種となっていたフィットシャトルも売れ行きを危惧して車名からフィットの冠を外したと言われています。
そんなフィットのパワートレインもマイナーチェンジでしっかり熟成され、現在ではしっかりした走りが見られます。パワー感もありますからトヨタのハイブリッドのちからなさに不安を感じる人は、フィットにしても問題ないでしょう。
ちくしょー!ちくしょー!!チック症-!!!
分かりきってた事だけど何でホンダは何時もMCで別モンに進化させるんだよ!シャシーの板厚アップとかもうモノが違うじゃん!
ボルト止めレベルの補強材でもあれば流用したいよー
こちらのかたもフィットのマイナーチェンジでの変わりように憤慨していますね。
パワートレインの性能だけでなく、シャシーの剛性など走行性能で重要な部分がしっかりと強化されていますからほぼモデルチェンジに近い進化です。
やはり前期を購入した人が気の毒に思われるほどのマイナーチェンジといえます。
安全性能
やはり全車速追従がつかないのはもったいない。
センシングレベルは各社のボトムクラスの車には搭載されてるからインパクトは薄い。
他社の上級車種と比べても高い性能をもっているフィット。
そのホンダセンシングはハンドル支援や追従走行など評判が良いのですが、渋滞を想定するような停止速度域では作動が止まってしまうのが残念な部分です。
さらに現在ではこのクラスや軽自動車にまでハンドル支援や追従走行は増えてきていますから、このままではインパクトが薄いのではないかといわれています。
センシングは評論家にACCの制御が劣ると言われている
次からサプライヤー変えるみたい
ただ次期モデルからはカメラ性能の向上はもちろんのこと、新型N-WGNから採用され始めた電動パーキングブレーキなどによって、渋滞での作動も可能な全車速追従が可能になると言われています。
ホンダセンシングの可能性がかなり広がる可能性がありますが、その分価格の上昇なども見込まれます。そこまで追従走行の性能の高さを求めないのであれば現行モデルを狙うのもありでしょう。
雨の日にバックしたら後のワイパーが勝手に動く
止める設定ってある??
ディーラーで端末つないでキャンセル出来る
定期点検の時にでもお願いすればいい
フィットにはワイパー使用中にバックギアに入れると、リアワイパーが自動で作動する機能があります。
安全に配慮したとても便利な機能ですが、バックカメラもありますから人によっては作動させたくない人もいるでしょう。
その場合はディーラーでキャンセルできるようですから、どうしても気になる人は一度相談してみてはいかがでしょうか。
価格
ガソリンはやばいくらい改良されてたよな
その分お値段がかなり上がった印象もある
最低200万みとかないと何もない状態
現行モデルはシャシーやデザインなどの改良だけでなく、前期ではハイブリッドモデルでなければ装着できなかった装備が、ガソリンモデルでもついてくるなどといった改善もなされています。
基本性能なども向上しているようですがその分値段の上昇が見られ、購入時には200万円は見て置かなければならないようです。
ハイブリSでも270-280くらい言っちゃうもんなぁ
もちろんガソリンモデルで値段が上がっているのですからハイブリッドもそれと同程度に価格が上昇しています。
コンパクトカーとはいえ270万円から280万円と購入時にはそれなりの価格が見込まれますので、他の車格の車と悩む人見るのではないでしょうか。
ただ現在は軽自動車でさえも250万円前後する時代ですから、それより車格が上の普通車ならばそれ以上となるのは仕方がありません。
その他
車内泊してるときにさ
何分かに一度カチャ…カチャ…って機械音するけど
あれはなんなん?
ハイブリッドだよね?
DCTのクラッチだかの音で異常ではないから気にしなくて良い。
フィットは停車中もカチャカチャと音がすることがあります。なれない人にとっては不安になることもあるかもしれませんが、これはi-DCDの作動音なので特に気にする必要はありません。
トヨタのハイブリッドシステムでもこういった音がすることがありますから、ハイブリッド特有の作動音なのかもしれませんね。
フィット3の前期と後期は別物だぞ
前期はゴミ
後期が普通
前期型はひどい言われようですが、これまでのレビューを見て分かる通りそう言われてしまってもおかしくないほどの出来の違いです。
人によっては前期型は有料の試作機で後期型は完成機ともいわれるほどですので、前期型を購入された人たちの不憫さが伝わってきます。
ここまで言われてしまうフィットですから、もし中古車で購入するのであれば、前期型のフィットは避けたほうが無難でしょう。
フィットは買いなのか?
総評
デザイン
現行フィットは先代までのフィットらしいイメージを払拭するかのように新しいデザインへと変わりました。
ただ前期型はそのスタイルがあまりにもずんどうで、意匠デザインのソリッドウィングやボディのプレスラインも不評でした。
後期型になるとそれらのデザインモチーフをうまく活かしながらデザイン変更を行い、スタイリッシュで好評を得ています。
張り出し感のあるバンパーや樹脂パーツによるアクセントの使い方など、スポーティなデザインです。不評だった給油口の未塗装部分なども対応するなど、後期型はしっかり作り込まれてきています。
内装は収納型のカップホルダーやピアノブラック調のエアコン操作パネルなど、デザインだけでなく質感の向上も図られています。そのためフィットの内装の評判はコンパクトカーの中でも良いほうだと言えるでしょう。
ただタッチパネル式のエアコンパネルは操作感がないので走行中の操作が難しかったり、ホコリや指紋が目立つなどといった不満もよく聞かれました。オートエアコンではなく、頻繁に温度調整などの操作をする人にとっては非常に不便な部分です。
走行性能
エンジン性能はガソリンモデルはCVTのセッティングが熟成されているのか非常にスムーズに走ります。ただMT車はエンジン音が小さいことや低回転のトルクの細さが感じられるなど、操作に多少慣れが必要なようです。
ハイブリッドモデルは当初の大掛かりなリコールもなりをひそめ、現行モデルではしっかりした走りを見せています。
ある程度仕上がってきているようで、静粛性や動作のスムーズさはヴェゼルにも負けないのではないかと言われるほどです。安心して使える水準になっています。
予防安全装備は単眼カメラとミリ波レーダーによって作動するホンダセンシングです。渋滞時などの低速での追従はできないなどまだ改善の余地はありますが、LKASやACCはスムーズに動くなど評価は高いです。
とはいえこれだけの機能が搭載されている車種は他メーカーには少なく、モデル末期ということもありかなりのコストパーフォーマンスの高さを誇ります。
乗り心地に関しては現在では悪い評価どころか、高い評価が多いです。エンジンの静粛性やサスペンションのしなやかさ、ホンダセンシングによる運転の疲労の軽減などしっかり作り込まれています。
フィットの悪い評価をしているのは前期型に乗ったことがある人と考えて良いでしょう。
価格
本来価格の安さが売りのフィットですが、後期型になったことでパッケージの見直しや装備の変更などで価格は上昇しています。
ガソリンモデルで200万円、ハイブリッドモデルとなると270万円ほどと、コンパクトカーは150万円程度で購入できるというイメージが有る人には価値観の変更が必要となってきますね。
その他
フィットは前期型と後期型とでは、別の車なのではないかというくらいの変更点がみえます。デザインだけではなく、全てにおいて後期型のほうが評価が高いです。
特に前後のバンパーデザインや見えない部分の塗装の問題、そして内装の映り込み対策など多くの点で後期型は改善されています。
ただどれに関してもそうですが前期型とは大きく異なっています。安全装備も初期型は内容が全く違いますし、足回りの作りなども前期と後期ではかなり違います。注意してください。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、フィットは買いなのでしょうか。結論としては安心して購入して良いでしょう。ただ中古車の購入には注意が必要です。
フィットはコンパクトカーのスタンダードとして一定の注目度がありますから、リセールなどは安心していいでしょう。ホンダらしく走りが良いパワートレインですから乗り心地も良いですし、シートアレンジも豊富で非常に使い勝手も良いです。
もちろん安全装備も他社に引けを取らない最先端のものが搭載されていますし、現行のコンパクトカーの中ではしっかり熟成されています。
ただ中古車を購入する場合は注意が必要です。評判でもある通りフィットの前期型というのは評価がぼろぼろです。
もちろんリコールや一般修理などで不具合はしっかり解消されているでしょうが、パワートレインの不具合は当たると金額的にきついです。
さらに保証修理が受けられるとも限りませんから、中古車を購入する場合は前期型を選ばないようにしたほうが無難でしょう。
ただDCTの乗り心地が苦手な人にはおすすめできません。フィットハイブリッドはパワフルなパワートレインとDCTでスポーティな走りができそうなイメージです。
しかし踏み込んでみると出だしは意外にアクセルとスピードが繋がりませんし、ATやCVTに比べると挙動が言って遅れるなど、慣れが必要です。
アクセルを踏めば前へ進むと考えている人にとっては、ちょっと操作が面倒と言えるでしょう。こうしたちょっとした挙動が運転の不安につながることもありますから、不慣れな人にはおすすめできません。