四角いボディにスーツケースのようなデザインが特徴のスペーシア。
外観も内装もポップなデザインで軽自動車特有のネガティブな部分をうまくデザインに組み込んだ、おしゃれに使える軽自動車です。
ハイトワゴンらしい実用性の高いボディにモーターアシストのついたS-ハイブリッドのパワーで、一歩先ゆく性能を見せています。
そんなおしゃれで便利なスペーシアですが、やはりお得に買いたいと思うのはみんな一緒です。
ここではスペーシアの値引きの相場から限界値引き、そして交渉術を紹介していきます。
スペーシアの値引き額の平均相場
スペーシアはスズキが販売しているハイトワゴン軽自動車です。ハイトワゴンといえば軽自動車全盛の日本市場の中でもさらに熱い市場で、ライバルにはN-BOXやタントなどと言った名立たる強豪がいます。
そんな厳しい販売環境に立たされているスペーシアですが、その値引き額は一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではスペーシアの値引き平均相場をご紹介します。
本体値引きは10万円前後が相場
スペーシアの車両からの値引き額は、現在10万円前後が相場となっています。おおよそ本体価格の7%程度の価格が値引き相当額になります。
スペーシアは現在発売から2年と新車効果も一段落し、値引き額はそれなりにゆるくなってくる時期です。仕様向上や特別仕様車なども登場していることからも、値引きはモデルチェンジまでこのまま落ち着くでしょう。
スペーシアは本体の値引きで車両価格の7%近い値引きがでていれば平均額と言えるでしょう。
忘れてはならないオプション値引き
あなたはスズキのディーラーでスペーシアの交渉をしています。すると営業マンは”週末はキャンペーンですので、頑張って10万円の値引きをさせてもらいました。
ぜひこれで決めてください”と値引きを提示してきました。先程の話からしても車両価格の7%近い値引きが出れば十分だとのことなので、これなら満足だと意気揚々と契約したのでした。
値引きの渋い軽自動車なので、実際にここまでこぎつけるのも大変かもしれません。しかし値引きはここからまだまだ狙えます。
見積書のなかには車両本体以外にもフロアマットやナビなどと言ったディーラーオプションもあるはずです。車両購入のときには、こちらからも値引きを獲得することはできます。
オプション値引きは地域やディーラー特性によっても違いますが、オプション金額の1割から2割ほどが値引きの平均とされています。オプションも車両本体と同じく販売力などによっても仕入れ値が違ってきますので、値引きはこれだけですとは一概には言えません。
このオプション値引きで注意が必要なのは、先程のように値引き額を大きく見せるためにオプションからの値引きと本体値引きを総額で提示してくることです。
もし値引き交渉をあまりしたことない人であれば、営業マンも頑張ってくれたんだと思い契約してしまうことでしょう。しかしこれではなんだか物足りないですね。
交渉の際には冷静に値引き額を計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意しましょう。
値引きの平均金額
さてスペーシアの車両値引きとオプション値引きの平均をご説明しました。
では実際にいったいどれくらい値引きができれば平均的なのでしょうか。ここでグレードやオプションを使って一例を上げていきます。
価格 | 値引き額 | |
スペーシアX | 146万円 | 10万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 13~16万円 |
この条件であれば、合計13万円から16万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
では次にスペーシアの値引き額の変動を見ていきます。2017年12月に登場したスペーシアは、どんなタイミングで値引きが大きくなり、その後どのような値引き額になっているのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2017年12月から | 10~15万円 |
スペーシアの値引きはこのように変化しています。普通であれば発売当初の値引きは非常に厳しいはずです。しかしスペーシアは発売当初から10万円の値引きとかなり大きな水準でスタートしています。
これは競合車が強敵揃いであるため、販売台数を伸ばすためにも高せざるを得ないという内情が見て取れます。その後も緩やかに値引き幅は広がり続け、最大でも15万円の値引き額となっています。
それでも値引きをうまくガードしているからでしょうか、現在は10万円程度の値引き額が平均となっています。
値引き額が13万円から16万円になる理由
スペーシアは総額で13万円から16万円が平均的な値引き額です。値引きの平均額がこれだけの金額になるのはどういった理由があるのでしょうか。検証していきます。
軽自動車で唯一のハイブリッド
これほど厳しい競合状況のスペーシアであっても値引きがそこまで大きくならない理由として、軽自動車では唯一のハイブリッドモデルであるということが挙げられます。
他社にも以前からあるバッテリーアシストのような仕組みは導入されていますが、実際にモーターだけで走ることのできるのはスペーシアのみです。
そのため燃費も加速性能もハイトワゴンの中でも頭一つ抜ける形で、実用性が良くなっているということが、値引きがそこまで拡大しない理由のひとつと言えます。
ライバルが強敵ばかり
軽自動車唯一のハイブリッド車であるスペーシアですが、発売当初から車両価格の7%近い値引き額が出されていました。
というのもこれは同じハイトワゴン軽自動車のライバルであるN-BOXやタントなどといった存在が非常に強力だということが言えます。
いま一番売れているこのハイトワゴン軽自動車全の中で生き残っていくためには、車両性能や機能だけでの勝負に終わらず値引きも大きくしなくてはならない現状です。
さらに先程の通りスペーシアは現在発売から2年と、新車効果も落ち着き目新しさが薄れてきています。こういった現状を打開するためにも、値引きは大きくなってきているのです。
オプションがつきやすい
スペーシアは非常に広い車内空間が一番の売りの車です。その広い車内はお子様を乗せるファミリーカーとしてだけではなく、車中泊や棚を付けて趣味に活かしたりと様々なことに活かすことができます。
そのため一般的なオプション以外にも天吊モニターからアウトドア用のケープまで、オプションの装着率が非常に高い車です。
そして高額なオプションを付ければつけるほど、オプションからの利率が良くなるので値引きの割合は大きくなります。
しかしこのオプション値引きが大きいことが車両値引きを隠してしまうことがあります。ぱっと見ると総額の値引き額を見ると大きくなっていますが、実は車両からの値引きが抑えられていた、なんてことがあるとやりきれませんね。
ですのでしっかり確認しながら交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけでうまく言いくるめられてしまいます。
平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
スペーシアの値引き額の最大・限界額
最新装備を搭載したスペーシアでさえ、発売当初から値引き合戦に苦しんでしまう厳しい現状と現在の平均値引きの金額をご紹介しました。
さて次は購入したユーザーが獲得した、最大値引きをご紹介していきます。どのような金額が出るのでしょうか。
値引きの最大価格
スペーシアの値引きの金額を調べていくと、最大値引きは25万円でした。
元々利益率が低い上に発売から間もない軽自動車で、これだけの上積みができたとなると最大値引きが出るような要因をしっかり押さえて来たことが考えられます。
値引きの理由
スペーシアの値引きが25万円にもなるからには、必ずそれなりの理由があります。では最大値引きが出たであろう理由を解説していきます。
ライバル車としっかり競合させた
スペーシアは値引き幅は大きいですが、売れ筋の車であるのでそう簡単に値引きは許さないガードの固さはあります。しかしスペーシアの一番の痛手はなんといっても強力な他メーカー車です。
そこで最大値引きを引き出すには、他社競合を使って確実に値引きを広げることが大きな要素となります。
スペーシアは比較できるライバルが多く、さらにどれもそれぞれ魅力のある車です。そのため他社競合はとてもやりやすいです。
軽自動車から価格帯によってはコンパクトカーまでと、幅広い車を対抗馬に立ててスペーシアの弱点をうまく突きながら交渉します。こうしてしっかり他社強豪ができたかどうかが、値引き額を大きくした要因です。
値引きが大きい店舗を選んだ
単体ではガードのかたいスペーシアから最大値引きを引き出す要因のもう一つは、値引きに対してある程度ゆるいディーラーを選ぶことです。
スペーシアを販売しているスズキのディーラーは、スズキ自販〇〇という正規ディーラーから、整備工場のようなサブディーラーまで非常に多くの販売ルートがあります。それらのなかから比較的値引きのゆるい店舗を選ぶ必要があるのです。
これらは扱っている車種は同じですが、販売方針がそれぞれ違います。正規ディーラーであればメーカーからの指示やサブディーラーとの建前があります。
そしてサブディーラーも一台一台の利益を考えるところや顧客を増やすために値引きを大きくしてでも販売するところまでさまざまです。
スペーシアを購入するさいにはこうした思惑をうまく比較しながら、最適な値引きの出やすい店舗を選ぶ必要があります。
最大の値引きが出やすいタイミング
そして交渉を有利に進めるためには、ディーラーが値引きを多くしてでも車を売りたい時期を狙うことも重要です。
その傾向が強いのが9月の半期決算や3月の決算月になります。この時期はディーラーはメーカー契約を達成するためにあと何台必要かなど、登録台数の見込みをつけて必要であれば未使用車などを作ります。
しかし未使用車を作るくらいであれば、登録手数料やサービス利益の出やすい顧客売の方が良いに決まっています。
さらにメーカーからは決算期などに合わせた施策や販売台数達成に対する施策もありますので、値引きが大きくなる要素は満載です。そういったことから決算期には通常では出ないような大幅値引きが出ることもあるのです。
スペーシアの値引き額が最大となったポイントをまとめると、値引きのゆるいディーラーを見つけあてて他メーカー車との競合で値引きを広げたこと、さらに決算期などのタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
スペーシアの値引きのレポート・体験・口コミ
値引き交渉の材料は非常に多いスペーシア。では実際に購入した人たちは、どういった方法で値引きをしたのでしょうか。実際の交渉内容をツイッターから探ってみます。
SUZUKIディーラー2回目❗スペーシアX値引き交渉の結果期待より5万高い(≧口≦)他メーカーと競合させなかったからしょうがないか(>ω<。)救いの神も現れたし何とかヘソクリすっからかんにならずに済みそうだ(;^ω^)ラゲッジバーDIYやキャリアベースフット購入資金ぐらい残りそう
— ぱちろくさん (@s55cBUWPsjGfFoO) 2018年9月9日
ディーラーで2度の交渉を経ましたが、期待値よりも5万円ほど値引きが少なかったみたいです。
この方は他メーカーとの競合をさせなかったとのことなので、おそらくそこがこの5万円の差額のポイントとなっています。スペーシアの交渉には他社競合がいかに重要かということが、わかりやすい例ですね。
今回見積もりしてもらったのはスズキのスペーシア!
とりあえず最初で約20万値引きしてもろうた— K太郎@7/5RAD和歌山 (@otu345) 2018年10月21日
こちらの方はなんといきなり20万円もの値引きを獲得しています。
いきなりこれだけの値引きを提示してくれるというのは、かなり値引きに寛容なお店と言えます。他メーカーとの競合のあとに他でスペーシア同士の競合させて、最後に持ってきたい場所ですね。
スペーシア購入!
旦那の交渉術で20万近く安くなった!すげえ∑(๑ºдº๑)!!— もふもふ (@kaymyme) 2019年6月22日
旦那様の交渉によって、スペーシアから20万円もの値引きを獲得したようです。
値引き交渉が苦手な人であれば、この方のように値引きが得意な人についてきてもらって交渉することも一つの手ですね。もちろんその後はお礼を忘れてはいけません。
スペーシアの値引き目標金額
他社競合が重要であったり値引きの交渉が得意な人に頼むなど、いろいろ工夫をこらしているスペーシアの価格交渉。
軽自動車であるスペーシアは交渉の仕方で値引き額は結構違ってきますので、しっかり値引きを頂いて購入するために絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。スペーシアはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で15万円、オプションで2割
スペーシアの目標値引きは、現在の相場では本体価格から15万円を目指しましょう。そしてナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きは当然のこと、2割引きまで引き出せれば十分です。
スペーシアは機能性も高く使い勝手の良い車なので、単体ではなかなか値引きが出にくいです。なので他社との競合が非常に重要なポイントになります。
スペーシアの走行性能や機能性とは違うベクトルの性能で競合させて、同じハイトワゴン軽自動車ながらこっちも悩むんですという交渉をすることで値引きは大きくなります。
目標値引きをたてましたが、実際には値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差が出ます。そのため必ずとは言えませんが、この金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
スペーシアの目標値引き額まとめ
というわけでスペーシアの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 15万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大3万円 |
合計額 | 21~24万円 |
この条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件が2019年現在ほぼ値引きのマックスだと判断して良いです。
時期的なものプラスαというのは、決算など時期によって違うものです。この程度の場合もあれば、もう少し低い場合もあります。
スペーシアの値引き交渉のポイント
スペーシアの値引きの目標金額や交渉に必要なポイントが見えてきました。あとはいかに交渉して最大値引きを得るかです。
もちろん交渉の際には節度を持った交渉で、お互いが不快にならないような対応が必要です。いくら値引きがほしいからと言って”値引きしろ、値引きしろ”とばかり要求していては、ただの厄介なお客です。
営業マンもそんなお客には売りたくありませんし、値引きを抑えられてしまうかもしれません。なので有効にスペーシアの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
車が安くなる時期を狙う
最大値引きの項目でも話しましたが、せっかくなら優位に交渉しやすい時期に車を購入したいですね。
最近はいつ購入してもそんなに変わらないと言われていますが、そんな事はありません。たまたま値引きが大きなタイミングがあったとしても、確実に期待できる時期を狙うのが一番です。
まずはモデルチェンジのタイミングです。モデルチェンジの直前となると新型車に期待が行くため、旧モデルは値段が安くなる要素が満載です。
スペーシアは発売から2年とそろそろマイナーチェンジがありそうですが、そういった噂は一切出てきません。まだしばらくはこのまま値引きは落ち着いたままでしょう。
そして次にディーラーの値引きしやすい時期です。これはメーカーからの施策が値引きのポイントとなってきます。
まずは値引きが大きくなりやすい1から3月の決算時期や8から9月の半期決算はかなり良いタイミングです。そして7月のボーナス商戦にも販売施策が入ることがありますので、こういった時期を狙うのは定石です。
決算にナンバーを間に合わせることがディーラーの目的なので、そこを聞いてあげるためには、納期を考えて1、2ヶ月は早めに契約に行くと良いでしょう。
スペーシアにはこの車をぶつける
さきほどの値引きが出やすいタイミングにスペーシア単体で交渉するのもよいですが、やはりスペーシアの泣き所である他社競合を持っていきたいところです。
スペーシアはライバルとなり得る車種が多くいます。中でも強力なのはN-BOXです。
スペーシアのほうが広さがあるなど勝てる要素もある分、N-BOXは先進機能や燃費性能、走行性能で勝ってきます。機能面では競合できないスペーシアは、値段で勝負するしかありません。
自分は燃費が良くて広いスペーシアが良いんだけど、奥さんがホンダセンシングのついたN-BOXを気に入っています。
奥さんを説得するためにももうひと頑張りほしいんです。というような話であれば営業マンもせっかくだから買ってほしいと、こっちに振り向くようにこちらの話をしっかり聞いてくれるはずです。
競合で真剣に悩んでいることから、営業マンを味方につけて”この人には値引きしてでも売りたい”と思わせることで、値引きを引き出せるでしょう。
サブディーラーをぶつける
他社競合を行うことである程度値引きが出て来たと思います。しかしあともう一歩値引きがほしいという場合は、最後に個人経営でスズキの看板を上げているサブディーラーと競合させる方法があります。
これは値引きを引き出した正規ディーラーの見積もりを利用してさらなる値引きを狙う方法です。
まずは他社競合など正規ディーラーでしっかり商談して限界まで値引きを出してもらい、明記された見積もりを用意します。
あとはこれを持ってサブディーラーの方へ行き”これより安くなれば購入したい”という旨を伝えるだけです。
サブディーラーは正規ディーラーから仕入れをして販売しています。なので本来顧客へ提示する見積もりがサブディーラーに卸す値段より大きな値引きが出してはいけません。
しかしもしそれより大きな見積もりがでたとすれば、サブディーラーはそれをほうっておくわけもなく、正規ディーラーから卸値を下げさせます。そして最終的にサブディーラーからの購入は2万円前後は落とすことは可能です。
大幅値引きを狙うなら3月の単独勝負
大幅値引きを狙うなら営業マンの感覚が狂ってきている3月が穴場です。3月に入ってくると人気のある車種は大概登録が間に合わなくなります。
この状況で契約台数まであと一歩というディーラーにとって、喉から手が出るほどほしいのが3月中にナンバーが登録できるという条件です。
そんなときにご自身の欲しい車が在庫などでたまたま3月登録ができる車であれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれるでしょう。
このタイミングであれば奇跡の値引きを引き出すことができるかもしれません。