現在スバルのフラッグシップSUVとしているレガシィアウトバック。
80年代後半に登場してスバルの経営危機を救い、現在ではアウトドアモデルの象徴として存在しています。
スバル独自の水平対向エンジンで均等にトラクションのかかるシンメトリカルAWDは本格SUV顔負けの高い走破性を持ち、ロールーフで安定感のある車体はスタイリッシュで、まさしくフラッグシップモデルたる精悍なモデルです。
そんなアメリカ市場でも大人気のレガシィアウトバックですが、やはり購入するとなるとできるだけ安く購入したいものです。
ここではレガシィアウトバックの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
レガシィアウトバックの値引き額の平均相場
レガシィアウトバックはLクラスのクロスオーバーSUVで、国内ではそれほど数も多くないのでライバルは少ないのが現状です。フラッグシップモデルなので装備も充実しており、スバルの技術が堪能できます。
そんな魅力の多いレガシィアウトバックですが、販売面ではどうなのでしょうか。ここではレガシィアウトバックの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは25万円
レガシィアウトバックの値引き額は平均的に25万円前後です。車両価格の割合から言うと約7%程度の金額です。
発売から5年と販売期間も長いことから値引きは結構ゆるくなってきています。ライバルは比較的新しい車が多いので、競合もしやすいでしょう。
レガシィアウトバックはフラッグシップモデルですがハイブリッドなどはなく、2.5LガソリンエンジンにCVTを組み合わせたシンプルなパワートレインのみです。
最終的に車両価格の7%以上の金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは2割引きから3割引き
今日はレガシィアウトバックを見にディーラーへ来ました。買う気満々のあなたは営業マンと商談します。すると”今日はキャンペーンなので普段の値引きより頑張って25万円値引きします。
特別価格なので今日決めてください”と言われました。割合的にも商品価格の7%程度です。十分値引きされている感じもしますし、この条件でいきましょう。という思い切りも良いですが、大幅値引きがほしいのならここで決めてはいけません。
見積もりには車体の他にフロアマットやバイザー、ナビなどといったオプションが掲載されていると思います。この高額なディーラーオプションからも値引きはできるのです。
このディーラーオプションからの値引きは、金額の2割から3割ほどが相場です。ディーラーオプションからの値引きは、販売している地域やディーラーの販売力によっても違うので、ネットでは3割引きと書いてあった、といわれても聞く耳を持ってくれないでしょう。
このオプション値引きで注意が必要なのは、さきほどの営業マンの例のように、オプションからの値引きを本体値引きと総額で提示してくることです。値引き交渉をよく知らない人なら、車の値引きが大きく見えるので納得させやすくなります。
なので値引き交渉の際には、冷静に車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
レガシィアウトバック X-Break | 340万円 | 25万円 |
オプション | 30万円 | 6~9万円 |
値引き計 | 31~34万円 |
この条件であれば、合計31万円から24万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
販売期間が長い現行レガシィアウトバック。どんなタイミングで値引き額は変わっているのでしょうか、そして現在はお買い得なのでしょうか。値引き額の変動を見ていきます。
販売時期 | 値引き額 |
2014年10月から | 15~25万円 |
2015年9月から | 16~26万円 |
2017年9月から | 20~26万円 |
レガシィアウトバックの値引き額の変動はこの様になっています。フラッグシップモデルの割には発売当初から値引き額は意外と大きく、15万円からでした。
そして1年をかけて25万円まで広がり2015年の仕様向上のタイミングで一旦引き締められますが、翌年の決算期には仕様変更前の水準に戻ります。
2017年9月にはビッグマイナーチェンジを施し、値引きは20万円まで引き締められます。そこからは値引きはいきなり伸びることはありませんが仕様変更などもないため、徐々に値引き幅は広がり以前の水準に戻りました。
現在ではその流れのまま来ており、値引きは25万円前後となっています。
値引き額が31万円から34万円になる理由
現在レガシィアウトバックの平均値引き額は31万円から34万円となっています。値引きの割合も車両本体から7%程度と、1割に近づいています。
こういった平均の値引き額がでるからには、どういった要因があるのでしょうか。値引き額の要因を解説していきます。
モデル末期に近づいている
レガシィアウトバックは2014年10月に発売された車種です。販売期間は5年でマイナーチェンジも済ませ、あとはフルモデルチェンジを待つだけというのが要因です。
モデルチェンジが近くなれば買い控えから在庫処分まで、様々な要因から値引きが大きくなります。その直前である現在は値引きがかなり大きくなってきています。
大幅マイナーチェンジなども現在はありませんので、値引き額が大きくなるのはまだまだでしょう。
ライバルが強力
レガシィアウトバックのいるLクラスSUVは、国産メーカーでは同じくフラッグシップモデルが多くいます。
ラグジュアリーなモデルのハリアーやCX-8、このサイズであればアテンザワゴンやオデッセイなども十分ライバルになりえます。
そんななかで勝負していく必要があるので、高い走破性やスタイリングだけでは武器にはなりません。そのため企業努力という名目で値引きが、大きくなる要因の一つとなっています。
スバルフラッグシップモデルである
レガシィアウトバックの値引きがかろうじて抑えられている要因の一つとして、スバルのフラッグシップモデルであるという点が挙げられます。
もともとスバルは水平対向エンジンやその車体の仕組みなどからも、もともと嗜好性の高いメーカーで、なかなか値引きに答えてくれません。
そんなスバルのフラッグシップモデルですので、値引きはガードが硬い部分もあります。さらに他メーカーに比べオプション値引きが大きいことが、車両値引きの渋さをうまく隠します。
なので車両値引きは交渉がうまくいかないとそれほど起きない要因となっています。
ですのでしっかり知識を入れて交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけで、うまく言いくるめられてしまいます。平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
レガシィアウトバックの値引き額の最大・限界額
レガシィアウトバックの現在の平均値引き額と、その理由を解説しました。さらに交渉によって大幅値引きを獲得している人はいます。
ここではレガシィアウトバックから、最大の値引きを得た人の金額をご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
レガシィアウトバックの最大値引きは50万円
現在レガシィアウトバックの最大値引きは、50万円という額でした。オプション値引きの大きいメーカーですので装着内容で値引きは変わってきますし、車両値引き次第でも差がでます。
おそらくこれはかなり良い条件が重なった値引き額といえるでしょう。最大とまではいきませんが、比較的値引きの大きな人は40万円の値引きを獲得している人が多いです。
最大値引きが出た理由
レガシィアウトバックから50万円近い値引き額を得るからには、やはりそれなりの理由があります。ここではその理由を解説します。
フルモデルチェンジ直前
レガシィアウトバックは発売から5年経過してモデル末期という話でしたが、すでにモーターショーなどで次期型のレガシィアウトバックが発表されるなど、フルモデルチェンジ間近と言われています。
モデルチェンジが近い車は買い控えから在庫処分まで、様々な要因から値引きが大きくなります。その直前である現在は値引きがかなり大きくなってきています。
フルモデルチェンジが近いタイミングというのが、最大値引きの一つの要因です。
ライバル車としっかり競合させた
レガシィアウトバックゆるくなってきている値引きを、大幅値引きにするために他社競合をしっかりさせたというのもポイントの一つです。
レガシィアウトバックと同じクラスのSUVは多くありませんが、存在しています。価格帯を近づけて競わせることで、値引きを崩しましょう。しっかりポイントを決めて競合させたかどうかで成果は変わります。
何車種かをピックアップして、この中から一番条件の良いものを購入するという風に競わせると良いでしょう。
レガシィアウトバック同士で競合させた
値引きが渋いレガシィアウトバックから大幅値引きを獲得したというからには、他社競合のさらに上を狙う必要があります。その方法がレガシィアウトバック同士の競合です。
レガシィアウトバックを販売しているスバルディーラーは、〇〇スバルという名前となっており、頭の〇〇が違えば経営者が違います。扱っている車種は同じでも、経営する会社が違うので販売方針がそれぞれ違います。
ただスバルは県内には一つという場合が多いです。なので県外遠征をするか、サブディーラーと競合するということになるでしょう。
販売方針の違いはそれぞれ必ずありますので、競合させて値引きの大きな店舗を選んだというのが一つの大きな要因と言えます。
ディーラーが値引きをしやすいタイミング
最大値引きを引き出すためには、ディーラーが値引きしやすいタイミングで交渉したというのも大きな要因です。
9月の半期決算や3月の決算月という時期は、ディーラーはメーカーからのノルマを達成するために必死に攻勢をかけます。
そのほかにもメーカーから決算期に合わせた販売施策や、販売台数達成に対する施策もあります。なので多少値引きが多くなったとしても施策を獲得した方が得だったりと、値引きがしやすい条件が揃います。
そんなときにディーラーがどうしても売りたい一台にハマれば、通常の条件よりさらに甘くなるのは当然ですね。
なので決算期には、通常では出せないような車両値引きやオプション値引きといった条件が、提示される場合もおおいにあります。
まとめますと、レガシィアウトバックの値引き額が最大となった要因は、他メーカーの車やスバル同士でレガシィアウトバックでの競合で値引きを広げたこと、そして決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
レガシィアウトバックの値引きのレポート・体験・口コミ
レガシィアウトバックは値引きが緩くなってきているので、交渉次第では大幅値引きが出やすい現状であることがおわかりいただけたかと思います。
では実際にレガシィアウトバックを購入したユーザーは、どうやって交渉していくら値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
アウトバック見積もってもらった。
車両 3,564,000\
DOP 546,221\
諸経費 251,600\値引き
車両 108,000\
DOP 203,821\合計 4,050,000\
うーんw
4M切らないとお話にならないですねw— くぁwせdrftgyふGこlp; (@FuGKo) 2018年4月1日
こちらの方は31万円近い値引きを引き出しています。
平均的な値引き額は出ていますが、ご自身の中では納得いっていないようで、まだまだ交渉の余地はあるようです。最大値引き50万円を目指して様々な手で交渉していきましょう。
今日、会社きたら同じ課の先輩がスバルの
アウトバックX-Breakを即決で購入したと聞き
詳しく聞くとかなり値引きして貰えたそうな@takano_mario さんと
スバルについて少し話して
買うなら今チャンスだと聞いていたので
あー本当なんだなと車自体は最高だからね!株価も早く戻ってくれ下さい!!!
— ミツバチ🍋水軍 (@kei_mitsubachi) 2018年12月9日
スバルは燃費不正やブレーキ数値の改ざん等不祥事が多く発生していました。
その時期はスバルディーラーも風評被害でなかなか車が売れなかったのか、値引きは非常に大きくなっていたようです。嬉しいことではありませんが、こういったタイミングをものにすることも大きなポイントです。
アウトバックは総額450万だったけど値引きが50万あったからね…マツダは値引き厳しいかな🤔
— れがしー好き (@regacy28) 2017年12月19日
こちらのかたはレガシィアウトバックから50万の値引きを獲得して購入されました。
400万円を切る価格でこの車を購入できるなんてかなりお得です。最大値引き額に到達していますので文句なしの結果ですね。
レガシィアウトバックの値引き目標金額
ツイッター上では思いの外軽々と大幅値引きが出されているレガシィアウトバック。
とはいえ自分のときに簡単に値引きができるとは限りませんので交渉は重要です。しっかり値引きを頂いて購入するためにも絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。レガシィアウトバックはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で27万円、オプションで3割
レガシィアウトバックの目標値引きは、現在の相場では本体価格から27万円です。そしてマットやバイザー、AV機器などといったディーラーオプションからの値引きは2割引きは当然のこと、3割引きまで引き出せれば十分です。
レガシィアウトバックはスバルの販売戦略もあり、本来は車両本体の値引きは簡単には出ない車です。ディーラーオプションが少ない状態では大幅な値引きは出にくいですが、他社競合などでレガシィアウトバックの優位性を崩していきましょう。
ディーラーオプションが多くついている場合はオプションからの値引きを含めた総額値引きで、大きく見せて本体の値引きを抑えられる場合がありますので、しっかり値引き総額を確認して目標値引きを獲得しましょう。
目標値引きを上げましたが、実際にできる値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差があります。ですがこの金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できます。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
レガシィアウトバックの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、レガシィアウトバックの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 27万円 |
オプション値引き | オプションから3割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 36~41万円 |
レガシィアウトバック購入の際には、この条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件が今現在の値引き額のほぼマックスです。
時期的なものというのは、決算など時期によってメーカーが出してくる施策で変わってくるので、この程度までくる場合もあればもう少し低い場合もあります。
レガシィアウトバックの値引き交渉のポイント
レガシィアウトバックの値引きのポイントや目標金額が見えてきましたので、次は目標値引きを手にするための交渉のポイントです。
ここで重要なのは値引きされて当然といった態度でいかないことです。もともと値引きには硬いスバルなので、頭ごなしに値引きばかりを要求しても対応してくれないでしょう。営業マンとしても厄介な人に売って後々のフォローが大変なのは困ります。
無理に買わなくても良いですよと言わんばかりに値引きを渋くされてしまうかもしれませんので、節度のある交渉が必要です。
ではどのように交渉すればよいのでしょうか。レガシィアウトバックの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
車が安くなりやすい時期を狙う
車が必要になるのは色んな場面があると思います。しかし不慮の事故などで突然車が必要になったという状況ではない限り、車を購入するときに絶対に外したくないのが購入の時期です。
まずモデルチェンジの時期です。モデルチェンジをしたばかりの車は商品価値が上がるため、値引きは渋くなります。
これはどんな車でも共通ですが、レガシィアウトバックはすでに次期モデルが発表される段階です。モデル末期で値引きのポイントはかなり大きいので今がチャンスと言えるでしょう。
次に重要なのが値引きしやすい時期です。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期、8から9月の半期決算、そして7月のボーナス商戦の時期という順番です。
これらの時期はメーカーからの販売施策が出ることが多いので、ディーラー努力プラスメーカー補助でダブルパワーになります。
決算月はさらにディーラーの業績にも関わってきますので、さらなる頑張りを期待できるでしょう。
レガシィアウトバックにはこの車で競合をしよう
レガシィアウトバックから値引きを獲得するためにまずは他社競合をしていきましょう。
大幅値引きとなれば営業マンも上司に値引きの相談が必要です。営業マンが上司に交渉しやすいように理由を作ってあげるためでもあります。
レガシィアウトバックとの競合に有効な車はたくさんありますので一概には言えませんが、上級SUVのハリアーやアテンザワゴンなどがやりやすいでしょう。
排気量はそれぞれで若干違いますが、価格を合わせて持ってくることで競合させやすく、特にハリアーはモデル末期で値引きも伸びてきているので、競合させるには都合が良いです。
自分はレガシィアウトバックが良いんだけど、奥さんが高級感のあるハリアーの方にしようと聞かなくて困っている。説得するためにももっと頑張ってくれないかといえば営業マンも頑張って値引きしてくれるでしょう。
競合で真剣に悩んでいることを伝えて営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
スバルディーラー同士で競合させる
他社競合でもある程度値引きはかく遠くできたと思います。しかし目標値引きに到達していなかったり、値引きをもうちょっと上乗せしたいという場合は、次の手段としてスバルディーラー同士で競合してもらいましょう。
スバルには整備工場のようなサブディーラーのほか、県外に出れば経営の違う正規ディーラーがあります。そこにすでに出ている見積もりを持って、レガシィアウトバック同士で比較しましょう。
もしかすると最初に行った店舗が値引きに対して消極的なディーラーで、値引きを小出しにしていただけで、別系列の店へ行くとあっけなく値引きが大きく出てきたということもあります。
県外遠征などになると面倒だということもあるかもしれませんが、こちらもしっかり比較していきたいところです。
大幅値引きを狙うには3月
決算月やボーナス商戦など値引きが起こりやすい時期をお伝えしましたが、中でも非常に大きな値引きが期待できるのは3月です。
3月は1年を締めくくる決算最終月で、メーカー契約の台数を計算します。ここでもし契約台数に届かない、もう少しで販売施策に手が届くということであればその台数に合わせて未使用車を投入します。
しかしこれは中古車と販売しても利益は薄いですしできればディーラーとしては避けたい事案です。
そんなときにレガシィアウトバックを買いに来たお客さんで、たまたま3月登録ができる在庫やバックオーダーがあれば、営業マンも会社もこれ幸いと値引きを頑張ってくれます。
このタイミングであれば締め日が見えていることもあり、駆け引き云々ではなく買うか買わないかの一発勝負の価格です。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通ですので、参考程度に捉えてください。