”気持ちいいほど、新しい”というキャッチコピーで登場したカローラスポーツ。
欧州ではこのサイズのコンパクトカーは激戦区で、名だたるライバルと戦えるだけの実力をつけて登場しました。
欧州車らしいダウンサイジングターボエンジンだけでなく、日本車らしくハイブリッドシステムで高燃費を叩き出すこともでき、トヨタの新たなスタンダードとして期待されています。
そんなトヨタの看板娘であるカローラスポーツですが、やはり最近の車らしく高額になってきています。
購入するとなればできるだけ安く購入したいものです。
ここではカローラスポーツの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
カローラスポーツの値引き額の平均相場
カローラスポーツはCセグメントのハッチバックカーで、世界中でスタンダードなサイズの車です。
それだけに日本車だけでなく海外の車までと非常にライバルが多くいます。トヨタの販売力を持ってしても簡単には勝負していけません。
そんな激戦区にいるカローラスポーツ。現在の値引き額は、一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではカローラスポーツの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは10万円から15万円
カローラスポーツはトヨタお得意のハイブリッドモデルにガソリンモデル、さらにはAT、MTミッションなど変速機も選べるといった豊富なパワートレインがあります。
そして優れたスタイリングや居住性の良さからも非常に人気があるので、現在発売から1年ほどということもあり、値引きはかなり厳しいです。
カローラスポーツにはいろいろと仕様がありますが、値引き額はほぼ変わらない金額となっており、平均的に13万円前後となっています。車両価格の割合から言うと約5%程度の金額です。
つまり車両価格の5%割ほどの金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは1割引きから2割引き
カローラスポーツを見にディーラーへ行くと見積もりが出され、話し合っているうちになんと15万円の値引きを提案されました。値引率は5%と平均的で、十分値引きされています。
せっかくなのでこの機会にいかがですか、と言われて気持ちよく決めるのも良いですが、その前に一度冷静に見積書を確認しましょう。
そこには純正のマットやバイザー、ナビやエアロパーツなどさまざまなオプションがあると思います。もちろんそこからも値引きはできますので、こちらの高額なディーラーオプションからも値引きをしてもらいましょう。
このディーラーオプションからの値引きは、金額の1割から2割ほどが相場となっています。ただ注意が必要なのはディーラーオプションからの値引きは、販売している地域やディーラーの販売力によっても違うことです。ネットでは2割引きと書いてあったのにと言われても、ディーラーからすればいい迷惑です。
このオプション値引きでやっかいなのは、値引きをよく知らない人には車の値引きを大きく見せるために、オプションからの値引きを本体値引きと総額で提示してくることです。
これならば車両値引きが大きく見えるので、お客さんもいい値段だと感じますし、ディーラー側も車両からの値引きを減らして契約できるので、ディーラーとしてはありがたい話なのです。
交渉の際には冷静に、車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
カローラスポーツ ハイブリッドG | 252万円 | 13万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 16~19万円 |
この条件であれば、合計16万円から19万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ここでカローラスポーツの値引き額の変動を見ていきます。2018年6月に登場したカローラスポーツは、その後どのような値引き額になっていったのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2018年6月から | 10~13万円 |
2019年1月から | 13~17万円 |
カローラスポーツの値引き額の変動はこの様になっています。2018年に発売する前の予約注文の段階では値引きなしと言っていたり、発売後もしばらくは10万円で抑え込まれています。
しかし徐々に値引き額は増えていき、翌年の決算あたりからは値引きは大きくなり、17万円まで値引きの幅は広がりました。
現在ではその流れのまま来ており、車両値引きは10万円から15万円となっています。
値引き額が16万円から19万円になる理由
現在カローラスポーツの平均値引き額は16万円から19万円です。発売から1年経過しており多少新車効果も薄れてきていますが、値引き額はそれほど大きくありません。
さてカローラスポーツの値引き額が平均的にこの額になるのは、どういった要因があるのでしょうか。値引き額の要因を解説していきます。
発売から間もない
カローラスポーツは2018年の6月に発売された車種で、販売期間は1年未満の車というのが、値引きが大きくならない要因のひとつです。
新車効果は薄れてきて値引きはたしかに広がってきてはいますが、スタイリッシュなボディに豊富なパワートレインで人気があり、非常に売れているのでそれほど値引きする必要もありません。値引きは渋くなっています。
大幅マイナーチェンジなども現在はありませんので、値引き額が大きくなるのはまだまだでしょう。
ライバルが強力
強気な販売ができるカローラスポーツとはいってもライバルは非常に多く、人気にあぐらをかいていては差をつけられてしまいます。すでにある程度の値引きが提示されているのは、ライバルの存在が大きいです。
カローラスポーツの競合車には安全性で評価の高いインプレッサやスタイリッシュなアクセラ、さらには世界的なスタンダードカーであるゴルフまで含まれます。
そんななかで勝負していくにはディーラーの企業努力も確実に加味されますので、ある程度のがんばりを見せる必要があります。ここが平均値引きを広げている要因の一つです。
値引き交渉次第で平均額は大きく変わる
カローラスポーツは強気の販売傾向が行われているだけに、値引きを獲得するための飛び道具のようなものはありません。
こちらも準備なしに交渉に入っては満足な話ができず、生半可な交渉だと平均値引きはおろか、営業マンに言いくるめられて大した値引きもなく購入してしまう場合もあります。
カローラスポーツはフロアマットやナビの他に、スタイリッシュさを強調するエアロパーツなど高額なオプションが多くあります。
もちろん高額なオプションを付ければつけるほど、オプションからの値引きの割合は大きくなってくるので、総額の値引き額を見ると大きく感じてしまいます。そこで実はまだ車両本体からの値引きの余地があると知らなければ、それで決めてしまうかもしれませんね。
ですのでしっかり知識を入れて交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけで、うまく言いくるめられてしまいます。平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
カローラスポーツの値引き額の最大・限界額
カローラスポーツの現在の平均値引き額、そして値引き額があまり大きくならない現状の理由を解説しました。
それでも交渉によって大幅値引きを獲得している人はいるようです。ここではカローラスポーツの固いガードを破り、見事に最大の値引きを得た人の金額をご紹介していきます。一体どれくらいの値引きが見られるのでしょうか。
カローラスポーツの最大値引きは30万円
現在カローラスポーツから出ている最大値引きは、30万円という額でした。
オプションの装着内容などもありますので一概には言えませんが、平均額を10万円もオーバーしておりすごい額です。おそらく良い条件をうまく積み上げて出てきた、奇跡的な値引き額といえるでしょう。
最大とまではいきませんが、比較的値引きの大きな人は25万円の値引きを獲得している人が多くいます。
ちなみにカローラスポーツにはいろいろと仕様が多いですが最大値引きの額も、どの仕様であっても同じような金額となっています。
最大値引きが出た理由
カローラスポーツから30万円もの値引き額を出すからには、それなりの要因があります。ではどういった要因があるのでしょうか。解説していきます。
ライバル車としっかり競合させた
新車効果で値引きを引き締めているカローラスポーツから、最大限に引き出すのに重要な要素がこの他社競合です。
幸いにもカローラスポーツにはライバルといえる車種が非常に豊富で、直接的な理由でも車の用途に合わせて競わせることもできるので、しっかり厳しい値引きを崩しましょう。
ハッチバック同士やハイブリッドの比較、スポーツ性能での比較など多くの要素でライバルになり得るということです。ここをしっかり利用して値引きをとったかどうか、これが値引き額を大きくする要因です。
カローラスポーツ同士で競合
値引きが渋いカローラスポーツから大幅値引きを獲得するには、カローラスポーツ同士で競合させることも有効です。
もちろん値引きに対してある程度ゆるいディーラーを選ぶことも必要ですが、発売からそれほど間もないこの車は、ほとんどのディーラーで値引きを引き締められているはずです。
さらにカローラスポーツを販売しているトヨタディーラーはカローラ店のみであり、県内にカローラがある地域は少ないでしょう。そのため県外遠征も視野に入れなくてはなりません。
値引きに渋いカローラスポーツで大幅値引きを獲得するには、足で稼ぐことも必要です。
最大の値引きが出やすいタイミング
最大値引きが出るからには、大幅値引きが出やすい時期に購入したということも大きな要因です。
特にメーカーから販売施策が出る決算期などは、ディーラーもたくさん売るために普段より値引きに対して抵抗が弱くなります。もちろん決算なので売上も大きく必要なのでできるだけ車を販売したいのです。
その他にもメーカーから販売台数達成に対する施策もありますので、多少利益が減っても目標を達成して施策を獲得した方が得だったりもします。
そのため決算期には通常では出せないような、車両値引きやオプション値引きといった条件が提示される場合もあるのです。
まとめますと、カローラスポーツの値引き額が最大となった要因は、他メーカーの車や同じトヨタカローラ同士でカローラスポーツでの競合で値引きを広げたこと、そして決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
カローラスポーツの値引きのレポート・体験・口コミ
カローラスポーツは発売したばかりで値引きの要素は少なく、交渉をしっかりしないと値引きはなかなか得られないことが、おわかりいただけたかと思います。
では実際にカローラスポーツを購入したユーザーは、どうやって交渉していくら値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
本体値引き約25万と下取りで41万で契約しました。
トムスの最新ホイールやらスタッドレスタイヤやら含めオプションも贅沢させてもらったのでお得感もアリアリで非常に満足です。妻に感謝!納車は、1月末の予定。#Toyota #カローラスポーツ #トムス pic.twitter.com/SHWKgLhXbH— ᗰօ11վ ᑕհɑղց (@tkhr_mrt) 2018年11月28日
なんとこちらの方は25万円の値引きを獲得されたそうです。契約時期は11月ですが決算期並みの大幅値引きを獲得されています。
スタッドレスタイヤやホイールなどオプションを多く載せられているようなので、そちらの値引きが大きかったのかもしれませんね。
ちょっと前ですが、カローラスポーツ成約しました
グレードはG Z(6MT)
中途半端なオプションばかりだけど、値引き込でギリギリ300万いかないくらいです。
高いか安いかって言われたら、高いですわなw pic.twitter.com/TOYjmhW1uR— まもトン (@941518Jelly) 2019年4月15日
こちらの方はカローラスポーツのガソリンモデルを値引き込み300万円切る価格で購入されました。
車両価格が268万円なのでそこからナビなどオプションを付けていくと300万円をオーバーします。おそらく20万円近い値引きを獲得されたのでしょう。
出たてのカローラスポーツツーリング見積もっても値引き出ないから一年待ってみるら
— 鹿 (@matsumatsuon) 2018年10月24日
発売したばかりの頃は値引きは本当に渋いものです。こちらの方のように新車効果が薄れてくる時期を狙うというのも有効な作戦といえます。うまく値引きが引き出せると良いですね。
カローラスポーツも、半ば冷やかしで見に行って何も言ってなかったのに、いきなり15万値引きでしたからね pic.twitter.com/wlFKR3hWl8
— 紅の事務屋 (@HKT3012) 2018年10月9日
こちらの方は冷やかし程度の見積もりでも15万円の値引きが提示されました。
オプションなどもありますので一概には言えませんが、なかなか幸先の良いスタートなのでここからの値引きに期待できます。
カローラスポーツの値引き目標金額
カローラスポーツは値引きが渋く、そう簡単に大幅値引きを狙えない車種です。ツイッター上からも値引きに関しては渋さが伝わってきます。
やはり交渉の仕方で値引き額は大きく違ってきますので、しっかり値引きを頂いて購入するには、絶対必要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。カローラスポーツはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で17万円、オプションで2割
カローラスポーツの目標値引きは、現在の相場では本体価格から17万円です。そしてマットやナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きは当然で、2割引きまで引き出せれば完璧でしょう。
カローラスポーツはまだまだ値引きは控えめになっており、簡単には車両本体の値引きは出ません。なので車両値引きも重要ですが、オプションからの値引きを含めた総額値引きをねらうか、ディーラーオプションをサービスしてもらうという戦略も有効でしょう。
ここでは目標値引きを上げましたが、実際にできる値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差があります。一概には言えませんが、この金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
カローラスポーツの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、カローラスポーツの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 17万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 23~28万円 |
カローラスポーツからは上記の条件を目標として交渉して行きましょう。この条件が今現在の値引き額のほぼマックスだと考えて良いです。
時期的なものというのは、決算など時期によってメーカーが販売促進として打ち出す施策で変わってきます。なのでこれぐらいの場合もあればもう少し低い場合もあります。
カローラスポーツの値引き交渉のポイント
カローラスポーツの値引きのポイントや目標金額が見えてきましたので、あとは目標の値引きを手にするだけです。
しかし目標が見えたからと言っていきなり競合車を持って、頭ごなしに値引きしろと値引きばかりを要求していては、厄介なお客だと思われ値引きを抑えられてしまいます。
営業マンも人間ですので、厄介な人に売って後々のフォローが大変なのはいやです。そのため逆に値引きを渋くしたり、他のお店に行ってくださいとさえ言われるかもしれません。
ではどのように交渉すればよいのでしょうか。カローラスポーツの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
カローラスポーツにはこの車で競合をしよう
カローラスポーツで値引きを獲得するために、まず必要なのが他社との競合です。カローラスポーツの値引きのガードを崩すためにはこれしかありません。
カローラスポーツと競合させる車はインプレッサがありますし、マツダのアクセラもあります。こちらは単純に見積もりで比較させることが可能です。
安全性ではインプセッサが良い、デザインはアクセラが気になるなど、比較するポイントはありますね。
その他にもおなじサイズのコンパクトSUVという選択肢もあります。ヴェゼルのスタイリングと実用性を共存させたパッケージは、カローラスポーツにとって脅威です。
自分はカローラスポーツが良いんだけど、奥さんが安全性の高いインプレッサを気に入っていて、決めかねていてもうひと押しがほしい、などという相談であれば営業マンも頑張って値引きしてくれます。
トヨタディーラー同士で競合させる
他社競合をしてみても結局カローラスポーツがほしいことを見透かされて、足元を見られる場合もあります。
そのためあまりうまく値引きを引き出せず、平均値引きにも程遠い結果にしかならなかったという場合もあると思います。
そんなときは思い切って別のトヨタディーラーへ言ってみましょう。カローラスポーツはトヨタカローラはにしかありませんので、首都圏でなければ別経営のカローラ店はないでしょう。ちょっと大変ですが県外遠征も視野に入れます。
ここでカローラスポーツの見積もりを出してもらって地元ディーラーと比較しても良いですし、車で行ける距離で、条件も良ければそのまま購入してしまっても良いでしょう。こちらもしっかり比較していきたいところです。
車が安くなる時期を狙う
最大値引きの要因でもお話しましたが、やはり狙えるなら値引きが出やすい時期に購入するというのは大事です。不慮の事故などで突然車が必要になったという状況ではない限り、できるだけ外したくありません。
まず車のモデルチェンジのタイミングです。モデルチェンジをしたばかりの車は新車効果で商品価値が上がるため、値引きは渋いのが定説です。
これはどんな車でも共通ですが、カローラスポーツは発売から1年未満とまだまだ新車効果がある車です。特に安くなるということもないのでここは良いでしょう。
次に重要なのが購入の時期になります。カローラスポーツから値引きを引き出すのにベストなのは1から3月の決算時期です。次に8から9月の半期決算、そして7月のボーナス商戦の時期という順番です。
ディーラーは特に決算期の売上を上げるために、3月や半期決算の9月の登録にナンバーを間に合わせようとします。
自分好みのカローラスポーツを購入するには、納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーで商談・契約をしましょう。
大幅値引きを狙うには3月
車の値引きがしやすい時期を狙うのが重要という話をしましたが、貪欲に値引きを狙いに行くなら3月ギリギリはかなりの効果があります。
3月は1年を締めくくる決算最終月で、メーカー契約に帳尻を合わせる重要な月です。
しかしこの頃はになると売れ筋の車種の新規受注はまず納期が合わないので登録が間に合いません。そこでディーラーによっては足りない台数を在庫の車を未使用者として登録し、数を合わせます。
そんなときにたまたま3月登録ができる車を買いに来たお客さんがいれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ります。
やはり未使用者として売るよりも顧客売の方が利益も上がりますし、継続した整備も見込めますのでこちらを優先します。この時は奇跡の値引きを引き出すことができるでしょう。
ただこれは奇跡の値引きというだけあって、通常ではこのタイミングは車はもう間に合わないというのが普通ですので、参考程度に捉えてください。