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トヨタ パッソの月、年間の維持費を計算! 高いのか安いのか比較して解説!

パッソはダイハツが開発および生産をおこなっていて、ブーンのOEM車という位置付けになります。

小柄でキュートな見た目で取り回しもよく、女性を中心に人気があります。

ここでは、そんなパッソを維持するのにどれくらい費用がかかるのかを徹底的に解説していきます。

トヨタ パッソの月、年間の維持費

トヨタ パッソ参考:toyota.jp

早速、パッソにかかる維持費を月ごと、1年ごと、車検ごと…と、各項目わかりやすくまとめてみました。

パッソのグレード間の維持費

パッソはグレードによる維持費のちがいはありません。どのグレードを選択しても同じ維持費なので安心してください。

月ごとにかかる費用

ガソリン

パッソを維持するうえで、月ごとにかかる費用を以下の表にまとめました。

種類費用
駐車場代8,000円
燃料代4,045円
合計12,045円

駐車場代

駐車場代は、全国の平均金額8,000円としています。もちろん都市部ではもっと高くなり数万円するところも珍しくありませんし、郊外や田舎では逆にもっと安い駐車場もあります。

住んでる場所や借りる駐車場によって大きく金額が異なる項目なので、クルマを購入する前にしっかり調べておきましょう。

燃料代

燃料代は月間走行距離500km、使用するレギュラーガソリンは130円/Lで計算しています。1ヶ月で4,045円かかります。

ハイブリッドなどを搭載しない、純粋なガソリンエンジンの登録車No.1の低燃費を謳っていますが、実燃費は16.07km/Lほどです。決して悪い数値ではありませんが、他車種でもっと実燃費のよいクルマはあるようです。

パッソの燃費走行

パッソの燃費をもっと向上させるための方法をいくつか紹介していきます。

アイドリングストップを活用する

パッソの2WDモデルには全グレードアイドリングストップが装備されています。

パッソのアイドリングストップは、減速時におよそ9km/h前後からエンジンをストップするので、完全停車後からアイドリングストップするクルマに比べて、燃費向上への貢献度が大きいです。

特にストップ&ゴーが多く、燃費の悪化しやすい街中を走行する場合は、アイドリングストップは重宝するでしょう。

基本的にはアイドリングストップはONのままになっているので、燃費の向上を考えるのであればあえて切ったりしないようにしましょう。

急のつく運転をしない

これはパッソに限った話ではありませんが、急アクセルや急ブレーキはなるべく避けた運転をすることで、大幅に燃費が向上します。特にパッソは排気量1.0Lでエンジン出力は数値上で軽自動車と遜色ない程度にしかありません。

以前乗っていたクルマによっては非力に感じてしまう人もいて、気づかぬうちに発進時に思わずアクセルを多く踏みこんでしまっている可能性もあります。

また、9km/hからアイドリングストップが機能するパッソは、ゆとりある減速をすることでアイドリングストップ状態で走行する距離を伸ばすことができます。

そうした「急」のつかないクルマに優しい運転を心がければ、パッソの実燃費をもっと向上させることが可能です。

1年ごとにかかる費用

自動車税

次に1年間にかかる費用を解説します。

種類費用
自動車税29,500円
任意保険料84,000円
消耗品代6,000円
合計119,500円

自動車税

自動車税は毎年5月上旬に納付通知書がクルマの所有者の元に郵送されるので、すみやかに納付しなければいけない税金です。

排気量0.5Lごとに税額が区分されていて、排気量1.0Lのパッソは普通車のなかではもっとも安い「29,500円」です。

納付忘れは、車検を受けることができなくなるだけでなく、高額な延滞金を支払わなければいけない場合もあるので確実に納付するようにしましょう。

任意保険料

もしもの事故の場合に必要不可欠なのが、任意保険です。任意での加入ですが、一般的には加入することが常識とされています。

実際に支払っている任意保険料は、保険会社や保険等級、保険の内容や条件などで大きく異なるため、人によって金額がかなりかわってきます。

ここでは平均的な金額として7,000円/月、84,000円/年を設定しています。参考までにそれぞれ無事故の場合で、7等級は30%割引、20等級は63%割引が適用されます。

また、車両保険(自損事故時の補償も含む)を付帯した場合に保険料は高額になるので、ご自身にあった保険の内容を自動車保険の担当者とよく話し合って、内容を理解した上で加入するようにしましょう。

消耗品代

ここではオイルとオイルフィルターを1回交換する費用として、6,000円を設定しています。

エンジンオイルは一般的に3,000〜5,000kmごとの交換が推奨されているので、走行距離の多いユーザーは、必然的にこの項目の費用が距離に応じて高くなります。

数年ごとにかかる費用

自賠責保険

新車購入の場合は3年、それ以降は2年ごとに実施される車検の費用をまとめました。

種類費用
自動車重量税10,000円
自賠責保険料25,830円
車検基本料50,000円
12ヶ月点検費用11,000円
合計96,830円

※自動車重量税…新車購入時は15,000円→7,500円(おおむね50%減税)

※自賠責保険料…新車購入時は3年分35,950円

自動車重量税

自動車重量税は500kgごとに税額が区分され、重くなるほど高くなります。パッソの場合、車両重量は2WDモデルで910kg、4WDモデルでも960kgで普通車の中ではかなり軽量なクルマです。

501kg以上〜1,000kg以下に区分され、すべてのグレードがエコカー減税対象車なので、さらに本則税率が適用されます。車検時に納める自動車重量税は2年分で10,000円です。

自賠責保険料

交通事故が起きたときに、被害者を補償する目的で徴収されるのが自賠責保険料です。次の車検までの24ヶ月分の自賠責保険料を支払わなければ車検に合格することができず、公道を走行することはできません。

毎年1月に保険料の見直しがおこなわれており、年度がかわる4月より新しい保険料が適用されます。現在の自賠責保険は25,830円です。

2017年度から据え置かれていますが、今後かわる可能性もあります。乗用車(3・5・7ナンバー)は、すべて同じ保険料です。

車検基本料

ここで設定している車検基本料は、車検ごとの24ヶ月法定点検費用と印紙代、車検代行料を足したものでパッソの場合は50,000円ほどかかります。

印紙代はどこで車検を受けても同じ金額ですが、法定点検費用と車検代行料は整備工場がそれぞれ独自に金額を設定しているので、実際にかかる費用にはバラつきがあります。

しかし、おおむね50,000円を用意しておけば足りる場合がほとんどでしょう。

12ヶ月点検費用

車検後、1年経過したタイミングで受ける点検が「12ヶ月法定点検」です。ちょうど車検と車検の間の時期に受けるこの点検は、法定点検ではありますが車検と違って受けないことによる罰則などはありません。

しかし、安心かつ安全にパッソに乗り続けるためにも受けておくことをおすすめします。また、きちんと受けてきた法定点検の記録簿が残っていれば、下取り査定額がアップすることもあります。

パッソの月ごと、年ごとの維持費平均

パッソの維持費を月ごと、年ごとの表にまとめました。これにより一定期間内における平均的な維持費がわかります。

月ごとの維持費

パッソを維持するために数年サイクルでかかる費用を、ひと月あたりに換算した表です。

種類費用
駐車場代8,000円
燃料代4,045円
自動車税/軽自動車税2,458円
任意保険料7,000円
消耗品代500円
自動車重量税417円
自賠責保険料1,076円
車検基本料2,083円
12ヶ月点検費用458円
合計26,037円

年ごとの維持費

パッソを維持するために数年サイクルでかかる費用を、1年あたりに換算した表です。

種類費用
駐車場代96,000円
燃料代48,540円
自動車税/軽自動車税29,500円
任意保険料84,000円
消耗品代6,000円
自動車重量税5,000円
自賠責保険料12,915円
車検基本料25,000円
12ヶ月点検費用5,500円
合計312,455円

そのほかの費用

基本的な維持費に加え、ほかにもパッソに乗るうえでかかる費用をまとめました。

タイヤ代

パッソのタイヤサイズは「165/65R14」もしくは「175/55R15」です。しかし、15インチは「MODA “G Package」というグレードに限り、メーカーパッケージオプションで選択した場合にのみ装着されるサイズです。

よって、ほとんどの場合でパッソに装着されているタイヤは、「スチールホイール+ホイールキャップ」もしくは「アルミホイール」という違いはありますが、「165/65R14」になります。

このサイズの売れ筋タイヤは1本あたり4,000円〜10,000円で、4本交換した場合の工賃も含めた合計金額は26,000円〜50,000円ほどです。おおむね30,000〜35,000円ほどの予算で考えておけば、十分な性能の国産タイヤが履けます。

ローン金利

ローンでパッソを購入した場合は、車両価格に加えて金利がかかります。また、どこのローン会社から借りるかで金利は大きくかわるため、慎重に選びたいところです。

ここでは、もっとも売れ筋グレードの「X “G Package」(車両価格税込147万円)でシュミレーションしてみましょう。

諸経費や一般的なオプション装備を加え、値引きも含めた総支払額を170万円として、以下の3つのパターンでローン金利総額を計算します。

  1. 170万円をフルローンで購入し、5年で返済
  2. 70万円を頭金、100万円を5年ローンで返済
  3. 100万円を頭金、70万円を3年ローンで返済
ローンの種類金利金利総額① 170万円を5年金利総額② 100万円を5年金利総額③ 70万円を3年
ディーラーローン年 5%~7%224,860円〜319,720円132,260円〜188,060円55,280円〜78,104円
銀行ローン年 2%~4%87,820円〜178,480円51,680円〜105,020円21,800円〜44,012円
信販会社年 1.9%~8.4%83,380円〜387,760円49,040円〜228,080円20,684円〜94,340円

パッソはお手頃な価格のクルマですが、それでもフルローンで5年返済の場合で金利1.9%のときに金利総額は83,380円、金利8.4%のときには金利総額387,760円にもなります。

金利の安いほうが断然、支払う総額が少なくなることと、ローン返済によって余分に支払う金利総額が予想以上に高額となることがわかります。

参考までに金利4%のローン返済の場合の、月々の支払い額と金利総額をわかりやすく以下の表にまとめました。

返済例月々の支払い額金利総額
170万円を5年で返済31,308円17,8480円
100万円を5年で返済18,417円105,020円
70万円を3年で返済20,667円44,012円

ローンを組む際は月々の支払額が返済可能な額なのかをしっかりとシュミレーションして、無理のない返済計画を立てるようにしましょう。

高速料金

高速道路を頻繁に使う人は、維持費に占める高速料金の割合が大きくなるので、どれくらいかかるのか気になりますよね。

高速料金は『150円(基本料金)+24.6円〜39.36円×距離(距離料金)×1.08(消費税)』で求めることが可能です。また、100kmを超え200kmまでの部分については25%の割引、200kmを超える部分については30%の割引となるように設定します。

一例をあげると、静岡県・御殿場ICから愛知県・豊田東ICまでの208kmの交通料金は、新東名高速道路経由で4,950円です。深夜割引・休日割引が適用されるときのETCでの利用であれば、30%割引され3,470円になります。

また、通勤等で頻繁に高速を利用される人はETCマイレージサービスに登録すれば、利用回数に応じた還元率を、割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分に適用する「平日朝夕割引」というサービスがあります。

修理代・部品交換代

消耗品にかかる費用の一例を以下の表にまとめました。

費用項目費用(部品代+工賃) 交換推奨目安距離
エアエレメント3,000円~40,000km~
ブレーキパッド20,000円~60,000km~
バッテリー(ガソリン/ハイブリッド)25,000円~/20,000円~3年~
ドライブベルト10,000円~60,000km~
スパークプラグ10,000円~100,000km
ブレーキフルード5,000円~2年ごと
ワイパーゴム3,000円~1年ごと
エアコンフィルター2,500円~1年または15,000kmごと

それぞれ使用環境により交換時期は前後しますが、おおむね書いてある距離・年数を目安にしていただければと思います。パッソの消耗部品の中で特別なものはありません。

バッテリーサイズはアイドリングストップ車専用バッテリーの「M-42」サイズが適用なので、ご自身で購入するときはサイズを間違えないように注意しましょう。

パッソの維持費に関する注意点

パッソを維持するうえでの注意点を簡単に紹介します。それは安さだけで交換部品を選ばないことです。

実は純正ではない社外部品の中には、粗悪品もたくさん流通しているのが現実です。正規ディーラーではもちろん純正部品で交換され保証もついているのですが、ユーザー自身で部品を購入する場合だけでなく、そのほかの整備工場の中には安い部品で済ませようとする業者も一定数存在します。

私は整備士を10年していますが、以下のような実例を経験したことがあります。

  • 社外品の安いブレーキパッドで交換したことで、かなり酷いブレーキ鳴きが起きる。また、ブレーキフィールがかわったり、正常な制動力が出ない。
  • 社外品のベルトに交換後、新品にも関わらずベルト鳴きが起きる。
  • 社外品の新品バッテリーに交換したのち、早期にアイドリングストップ頻度が低下する。また、チェックランプが点灯する。

いずれも純正部品に交換後、症状は改善されました。

純正部品でなくても、純正相当の品質があるきちんとしたパーツメーカーの部品を使う(使ってもらう)ことが、クルマを安全な状態で長持ちさせることにもつながり、安物買いの銭失いにならずに済みます。

パッソの旧型(中古)の維持費

歴代のパッソは以下の時期に販売されていました。

  • 初代;2004〜2010年
  • 2代目;2010年〜2016年
  • 3代目;2016年〜現在

初代も後期モデルではまだ10年経っていない(2019年現在)ので、比較的年式が新しく、中古車の購入候補に挙がるでしょう。それぞれのモデルで、維持費がどれくらいかかるのかも解説していきます。

初代パッソ

 

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初代パッソは現行と同じ1.0Lエンジンを搭載したモデルと、1.3Lエンジンを搭載したモデルの2種類のラインナップがありました。

MEMO

1.3Lモデルの自動車税は34,500円で、これは1.0Lモデルより5,000円高いです。平均実燃費は「14.12km/L」で現行型パッソよりおよそ「2.0km/L」悪いです。

これを元に同条件で計算した年間の燃料代は55,236円です。自動車重量税は本則税率が適用される現行型とは違ってエコカーではないので、従来の税率が適用されます。

また、初代は年式によっては新車登録から13年を超えるので、自動車税と自動車重量税が重課されます。

現行型パッソとの維持費の違いはこれくらいですが、わかりやすく下記の表にまとめてみました。

種類1.0Lモデル 費用(13年未満/13年超え)1.3Lモデル 費用(13年未満/13年超え)費用(現行型)
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代55,236円55,236円48,540円
自動車税29,500円/34,000円34,500円/40,000円29,500円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税8,200円/11,400円8,200円円/11,400円5,000円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,500円5,500円5,500円
合計322,351円/330,051円327,351円/336,051円312,455円

1.0Lモデルで年式が新しければ、現行型との維持費の違いは自動車重量税と燃料代の2点のみで、年間での差額は9,896円です。もっとも差額の大きい13年超えの1.3Lモデルで23,596円です。

2代目パッソ

 

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2代目パッソは初代のキープコンセプトで誕生し、マイナーチェンジごとにアイドリングストップが新たに搭載されたり、各箇所の改良などで燃費が向上しました。

燃費の向上によって当時のエコカー減税対象車となり、自動車重量税は本則税率が適用されます。平均実燃費は「15.30km/L」、年間の燃料代は50,976円です。

2代目もわかりやすく現行型との維持費の差を下記の表にまとめてみました。

種類費用(1.0Lモデル)費用(1.3Lモデル)費用(現行型)
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代50,976円50,976円48,540円
自動車税29,500円34,500円29,500円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税5,000円5,000円5,000円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,500円5,500円5,500円
合計314,891円319,891円312,455円

中古でパッソを買うなら

パッソはトヨタのエントリーモデルという位置付けで、1t切りの車両重量と1.0Lの小排気量で各種税金も普通車の中ではかなり低い基準で抑えられているので、元々がお財布に優しいクルマです。

現行型以外の中から維持費の安さで選ぶのであれば、燃費も大幅に改善された1.0Lモデルの2代目後期がおすすめです。

しかし、走りにゆとりを求めるのであれば、2代目までラインナップされていた1.3Lモデルも、維持費にそこまで大きな差がないのでおすすめです。

購入後に長く乗り続けるつもりなのであれば、自動車税と自動車重量税の重課、またパワートレインが古いので新しいクルマに比べて燃費が悪い点が、維持費の面でマイナスとなるのでおすすめしません。

パッソの維持費をほかのクルマと比較

手軽に購入して乗れる普通車という点で、パッソの直接的なライバルとなるようなクルマは、「日産マーチ」「スズキ イグニス」、同じトヨの「ヴィッツ」あたりでしょう。

この3車種と維持費を比較してどうなのか見ていきましょう。

日産 マーチの維持費

日産 マーチ参考:www3.nissan.co.jp

マーチの年間の維持費は以下のとおりです。

種類費用費用(※一部グレード)
駐車場代96,000円96,000円
燃料代54,288円54,288円
自動車税34,500円34,500円
任意保険料84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円
自動車重量税8,200円5,000円
自賠責保険料12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,500円5,500円
合計326,403円323,203円

※一部グレードは以下のとおりです。

  • X Vセレクション(2WD)
  • X Vセレクション パパーソナライゼーション(2WD)
  • ボレローソナライゼーション(2WD)
  • G(2WD)

マーチは排気量が1.2Lあるのでパッソより自動車税が高いです。

また、表には記載していませんが4WDモデルは1,030kg〜あり、エコカー減税対象外で従来税率適用となるので、自動車重量税が年間で12,300円と高くなります。パッソは2WDも4WDも1,000kg以下かつ、エコカー減税対象で本則税率適用です。

アイドリングストップ機能のついたグレードは、パッソと同様に本則税率が適用されます。このようにマーチの場合はグレードによって維持費が異なるので注意しましょう。

維持費はパッソのほうが安く、4WDで比較したときはさらにパッソのほうが安いです。燃費もわずかにパッソが優れているので、購入後の維持費を抑えたいのであれば、パッソのほうが有利です。

スズキ イグニスの維持費

スズキ イグニス参考:www.suzuki.co.jp

イグニスの年間の維持費は以下のとおりです。

種類費用
駐車場代96,000円
燃料代43,968円
自動車税/軽自動車税34,500円
任意保険料84,000円
消耗品代6,000円
自動車重量税5,000円
自賠責保険料12,915円
車検基本料25,000円
12ヶ月点検費用5,500円
合計312,883円

トータルでの維持費はパッソとほぼ同じです。

イグニスは1.2Lエンジンで自動車税がパッソより5,000円高いのですが、マイルドハイブリッドを搭載していて燃費がパッソより優れている(17.74km/L)ので燃料代が安いです。

燃料代は年間6,000kmと仮定して計算していますが、年間で6,624km以上走る場合はイグニスのほうが維持費が安くなり、以降その差は拡がっていく計算になります。

通勤等で上記の距離以上に走行距離の伸びるユーザーの場合は、イグニスを選んだほうが維持費が安くなります。

トヨタ ヴィッツの維持費

トヨタ ヴィッツ参考:toyota.jp

ヴィッツの年間の維持費は以下のとおりです。

種類費用(ハイブリッド)費用(1.0Lガソリン) 本則税率/従来税率費用(1.3Lガソリン) 2WD/4WD
駐車場代96,000円96,000円96,000円
燃料代35,364円53,100円53,100円
自動車税34,500円29,500円29,500円
任意保険料84,000円84,000円84,000円
消耗品代6,000円6,000円6,000円
自動車重量税7,500円5,000円/8,200円7,500円/12,300円
自賠責保険料12,915円12,915円12,915円
車検基本料25,000円25,000円25,000円
12ヶ月点検費用5,500円5,500円5,500円
合計306,779円317,015円/320,215円319,515円/324,315円

1.0Lガソリンモデルとハイブリッドモデルは2WDモデルのみのラインナップ、1.3Lガソリンモデルは2WDおよび4WDがラインナップされています。

自動車重量税は、ガソリンモデルの「すべてのグレードの4WD」と「1.0 F」、「1.0 F “Mパッケージ”」「1.0 Jewela」が従来税率適用で、それ以外はすべて本則税率適用です。

車両重量に関して、1.0Lガソリンモデルは1,000kg以下、1.3Lガソリンモデルおよびハイブリッドモデルは1,000kg以上あります。

文字にして書くとかなりややこしく細分化されているので、以下に注意する点を簡単にまとめてみました。

  • 4WDはパッソより自動車重量税の区分が高く、しかも従来税率。さらにエンジン排気量が1.3Lのものしかないので自動車税も高くなる。合わせて年間で12,300円高くなる。
  • 1.0Lモデルはグレードによって、パッソと同じ自動車重量税のものもあれば、従来税率のものもある。年間で3,200円の差。

また、ガソリンモデルの平均実燃費が「14.69km/L」なのに対して、ハイブリッドモデルは「22.06km/L」とかなりの低燃費で、燃料代は35,364円です。

ガソリンモデルを選べばパッソのほうが維持費が安く、ハイブリッドモデルを選べばヴィッツのほうが維持費が安くなります。

もちろん、ハイブリッドモデルはそのぶん車両価格が高くなるので、自分のクルマの使い方をよく考えて、慎重にクルマ選びしましょう。

パッソの維持費は安いのか

ここまでパッソの維持費についてとことん解説してきましたが、維持費の面でどのようなユーザーにパッソがおすすめなのか最後にまとめました。

パッソは走行距離の少ないユーザーにおすすめ

最後にほかのクルマと維持費の比較をしましたが、ガソリンモデルしかないパッソは燃料代の面で、ハイブリッドのクルマと比べると不利なことがわかりました。

燃料代は維持費の中でも占める割合が大きいので、先ほども解説してきたとおり、毎日クルマを使うユーザー(走行距離の多いユーザー)は断然、燃費のよいハイブリッド車がおすすめです。

一方でチョイ乗りが多く、走行距離の少ないユーザーは車両価格の高くなるハイブリッド車より、車両価格の安いガソリン車のほうが維持費と車両購入価格を合わせたトータルの出費は抑えることができます。

車両価格の安いガソリンモデルでほかのライバルと比較すると、大差はないもののパッソの維持費がもっとも安く済むので、走行距離の少ないユーザーにはパッソはおすすめの1台です。

ガソリンエンジン×4WDならパッソの維持費は安い

ガソリンエンジンのライバルの中で比較すると、マーチもヴィッツも4WDはエコカー減税対象外ですが、パッソは4WDもエコカー減税対象車です。また、4WDのなかではパッソのみが車両重量1,000kg以下です。

上記の理由から各種税金はパッソがもっとも安くなります。

マイルドハイブリッド搭載のイグニスも4WDの維持費は安いので魅力的ですが、車両購入価格を抑えたいのであればパッソのほうがおすすめです。