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アウトランダーPHEVは車中泊が快適な理由8つ!フルフラット化のやり方も!人数は2人~4人まで!

三菱アウトランダーPHEVは三菱のハイブリッドSUVで、環境性能が非常に高い最新型のハイブリッドカーです。

今回はそんなアウトランダーPHEVでの車中泊についてご説明します。

アウトランダーPHEVの車中泊が快適な理由

三菱 アウトランダーPHEV参考:www.mitsubishi-motors.co.jp

三菱 アウトランダーPHEVはクロスオーバーSUVであるアウトランダーのプラグインハイブリッドモデルで、非常に高い燃費性能を持っています。

アウトランダーは三菱の中型クロスオーバーSUVで、スポーティなデザインと5人〜7人まで乗れる乗車性能、そしてある程度の悪路走破性を持った車です。

そのアウトランダーをベースにしてハイブリッドモデルにしたのがアウトランダーPHEVですが、搭載されているハイブリッドシステムがプラグインハイブリッドという最新のシステムです。

プラグインハイブリッドシステムは外部からバッテリーに充電可能な点が大きな特徴で、ある程度の距離ならバッテリーだけでの電気自動車として走行が可能で、また搭載された大容量バッテリーを使って家電製品などに給電することで緊急時の使用もできる車になっています。

近年アウトランダーのようなSUVの利用方法の一つとして車中泊というものが注目されているのですが、これは旅行の際の宿泊手段として車内を使う方法です。

車中泊では旅行のときに必要なホテルや旅館の予約が不要ということで費用面デメリットがありますが、その他に車での移動先でそのまま寝ることができるという機動性の高さがあります。

また車中泊はキャンプでも利用することができるのですが、キャンプでは車中泊をテントの代わりとして利用することで荷物を減らすことなども出来ます。

車中泊はミニバンやSUVなどの車種で行われることが多いのですが、アウトランダーPHEVで可能かどうかは車のサイズから見ていきましょう。

スペックアウトランダーPHEV
価格3,939,100円〜5,294,300円
乗車定員5名
全長4,695mm
全幅1,800mm
全高1,710mm
室内長1,900mm
室内幅1,495mm
室内高1,170mm〜1,235mm
ラゲッジルーム高さ860mm
975mm
奥行き1,015mm
運転席寸法高さ約1,100mm
約500mm
奥行き約900mm
助手席寸法高さ約1,100mm
500mm
奥行き約900mm
後席寸法高さ約1,000mm
1,280mm
奥行き約1,000mm
3列目寸法高さ3列目シートなし
奥行き

アウトランダーPHEVはベースであるアウトランダーにハイブリッドシステムを組み込む関係で各所が改良されていますが、車全体のサイズとしてはほぼ変わりません。

全長は4,695mmということでSUVとしては扱いやすいサイズ感であり、全幅も1,800mmまでに抑えられているので運転性としては扱いやすいサイズ感です。

また全高も1,710mmと乗用車としては高めですが、SUVとしてはむしろ控えめなサイズでクロスオーバーSUVとして扱いやすい車です。

車内サイズについてはアウトランダーは元々広々としており、それはアウトランダーPHEVになってもそこまでは変わりません。

ですがアウトランダーPHEVになってハイブリッドシステムや大型の駆動用バッテリーを搭載するためにラゲッジスペースの下側に追加で搭載されており、その点からラゲッジスペースの上下サイズが多少狭くなっています。

またその点から乗車定員は2列シート5人乗りのみのモデルとなっており、室内長は1,900mm、室内幅は1,495mmとゆとりのあるサイズ感になっています。

このようなサイズを持っているアウトランダーPHEVですが車中泊に対しては便利な部分が多く、次のような点でメリットがあります。

車内をフルフラットモードに簡単にできる

アウトランダーPHEV ラゲッジ参考:www.mitsubishi-motors.co.jp

まずアウトランダーPHEVの車内で車中泊を過ごすときに大きなメリットとしてあげられるのが、車内に簡単にフルフラットなフロアを作れることです。

車中泊は車の車内のスペースを活用して寝る場所の寝台を確保する必要があるのですが、快適に車中泊を過ごすためには車内に自宅の寝台と同じようなフルフラットな寝台が作れるかどうかが重要になります。

車の車内は通常の状態では車体構造やシート形状、車内デザインなどでフラットな空間などはあまりないのですが、シートアレンジを駆使することでスペースを拡大できます。

とくに最近の車種ではシートを収納してラゲッジスペースと繋げるようなシートアレンジが可能で、このモードはラゲッジスペースの前後サイズを増やすためのものですが、これを活用して車中泊の際の寝台にもすることができます。

ポイント

アウトランダーPHEVでも後部座席を収納する形でラゲッジスペースと繋げるシートアレンジが使えるのですが、このモードはその上面がほぼ完全なフルフラットになっており、寝台に利用するにはかなり適しているスペースです。

ベースであるアウトランダーの5人乗り仕様では同様のシートアレンジをすると後部座席とラゲッジスペースの間に段差が生まれるのですが、アウトランダーPHEVではその段差部分がバッテリーの搭載などで底上げされており、結果的に車内がフルフラットになるようになっています。

そのためシートアレンジだけを見るとむしろベースのアウトランダーよりも便利な部分といえ、車中泊向けの車と言って良いでしょう。

寝台の前後サイズはギリギリ車中泊可能なサイズ

アウトランダーPHEVの車中泊ではシートアレンジをしたあとの空間が寝台サイズとしてはギリギリ車中泊が可能なサイズです。

車中泊を快適に行うためには車内にフルフラットな寝台が作れるかが重要ですが、そのほかに車中泊時の寝台のサイズも重要となっており、寝る方が足をしっかり伸ばして寝られるかがポイントです。

その寝台の必要なサイズは寝る方によって変わってくるのですが、身長170cmぐらいの人を想定すると最低でも1,700mmの前後サイズがないと足を伸ばして寝られません。

ですがぎりぎりでも多少窮屈感がありますし、もっと身長のある方まで考えると1,800mm〜1,900mm程度あれば問題ありません。

これに対してアウトランダーPHEVの車内の寝台スペースは前後に約1,700mmで、これは後部座席のフルフラット部分の前側からラゲッジスペースの後側までの長さです。

このスペースが実質的に寝台となるのですが前述したようにこのサイズ感では車中泊用の寝台としてはギリギリぐらいのサイズで、ある程度の身長の人までは足をしっかり伸ばして寝られるでしょう。

この寝台スペースの制限となっているのは収納した後部座席の座面部分であり、後部座席は座面を前に出す形で全体を折りたたむ構造なので、スペース的に前席シートを前にスライドさせてもサイズは変わりません。

ただこの後部座席の段差部分は高さ的には少し高いぐらいなので、例えばこの部分を足側にしたり段差をクッション等で解消するなどすれば、寝台の全長を2,000mmぐらいは活用できて十分な寝台スペースとなるでしょう。

室内幅的に2名ぐらいは寝ることができる

アウトランダーPHEVの車内で寝台を作った際には室内幅的には2名で寝ることができ、複数人での車中泊にも対応できます。

車中泊時にはなにより車内スペースとして前後サイズが重要で、寝台として足をしっかり伸ばして寝られるサイズがほしいです。

ですが車中泊を快適に過ごすためには室内幅も重要で、室内幅が広ければ横並びで2名で寝ることができます。

一応普通車は後部座席に3人座れるスペースが通常あるのでそのままでも横幅が足りないということはないのですが、ラゲッジスペースの横幅が小さかった場合にはちょっと窮屈なこともあります。

アウトランダーPHEVの車中泊では後部座席とラゲッジスペースで寝台を作るのですが、後部座席側では横幅が1,300mm弱あり、これだけのサイズがあれば横並びで2名〜3名ぐらいはなんとか寝ることは出来ます。

しかしラゲッジスペースに関しては横幅が1,000mm弱なのでこのサイズではなんとか2名で寝ることが出来、複数人旅行は2名ぐらいまでにしておいたほうが良いでしょう。

ラゲッジスペースにはタイヤを収めるタイヤハウスが多少張り出しており、このための横幅が少し減っています。

車内で大容量電源を利用できる

アウトランダーPHEVの大きな特徴としてハイブリッドカーの中でもとくに大容量のバッテリーが搭載されていることがありますが、この特徴は車中泊にも大きなメリットがあります。

MEMO

アウトランダーPHEVは通常のハイブリッドカーに外部からの充電機能が追加されていることが特徴で、バッテリーに充電した電力だけで何十キロも走行することができます。

そのため近距離ならばガソリンを消費すること無くエコな運転ができるほか、モーター走行での電気自動車的なトルクフルな走りも魅力です。

ですが電気駆動メインで長距離走るためには従来のハイブリッドカーを大きく超える容量の駆動用バッテリーが必要ですが、そのバッテリーを利用して車の車外に給電出来る性能もあります。

そのバッテリー容量は圧倒的で、緊急時などは家庭の電源をアウトランダーPHEVのバッテリーだけで数日もまかなえるほどです。

ポイント

さてアウトランダーPHEVには車内でもこの電源を使ってAC100Vの家庭用電源を使用できるコンセントポートが標準装備されていますが、このコンセントを車中泊のときに利用するとさまざまな家電製品を車内で利用できます。

このコンセントポートは1,500Wまでの容量で家庭電源と遜色ない出力がありますので、照明や調理器具に始まりドライヤーや電子レンジなどの消費電力の激しいものまで何でも使えるでしょう。

これを組み合わせれば自宅で使用している電化製品をそのまま持ち込んでも快適に車中泊が過ごせるので、さまざまな組み合わせで楽しみが一気に広がります。

また更にはアウトランダーPHEVは電動式エアコンが搭載されているのですが、大容量バッテリーによって車中泊時にエアコンを使っていてもバッテリーが上がるなどの不安を感じることはないでしょう。

そのため寝ている間には電動エアコンで静かな車内が保たれ、普通の車のようにエンジンをアイドリングにする必要もありません。

加えてもしバッテリー容量が低下してきたとしても、アウトランダーPHEVはガソリンエンジンも搭載されているのでエンジンをかけるだけで対策でき、このあたりはバッテリーしか無い電気自動車と比べると非常に安心できるところです。

車中泊時の荷室は確保できる

アウトランダーPHEVの車内では車中泊時に荷物をラゲッジスペースから移さなければなりませんが、車内スペース的にその容量は確保できるでしょう。

車中泊のときには何より車内でしっかりした寝台のスペースを確保することが優先で、そのためには後部座席やラゲッジスペースの空間を利用することが多いです。

ですが車中泊は旅行時の宿泊手段がメインなので、その際にはラゲッジスペースに通常よりもたくさんの旅行用の荷物が積み込まれます。

ですが車中泊時にはそのスペースは寝台として利用されてしまうので、積み込まれた荷物は車内の別の場所に置かなければなりません。

アウトランダーPHEVでも車中泊のときにはラゲッジスペースも寝台として利用しますが、その際には荷物を積み替える場所として車の前席シート部分は利用できます。

アウトランダーPHEVの寝台は後部座席とラゲッジスペースで完結するので前席シートはそのままスペースが残っており、座席の上や足元空間、ダッシュボードの上などに置くスペースがあります。

もちろんあまり巨大な荷物は積み込むことはできませんが、標準的な旅行の荷物ならこのスペースで十分まかなえるでしょう。

純正アクセサリーが車中泊にも使える

アウトランダーPHEV シェード参考:www.mitsubishi-motors.co.jp

アウトランダーPHEVにはさまざまな純正アクセサリーが用意されているのですが、その中には車中泊に便利に利用できるものもたくさんあります。

車中泊には車内で寝るのに快適になるアイテムがいろいろあるのですが、その中にある「ワンタッチサンシェード」というアイテムが便利です。

車中泊のときには車内のウインドウをしっかり遮光して車内を暗く保つ必要があるのですが、このワンタッチサンシェードを使えばそれをかなり手軽に用意できます。

純正アクセサリーのワンタッチサンシェードはフロントウインドウとフロントサイドウインドウだけの装備となりますが、アウトランダーPHEVのウインドウ形状にピッタリマッチするので装着感が完璧です。

なお後部座席より後ろの部分には社外品の遮光カーテンや遮光ボードを組み合わせることになります。

もう1つ便利な装備としては屋根の上に荷物を載せるとができるルーフキャリアがあり、SUVとして標準的な装備の1つです。

MEMO

このルーフキャリアを装着すると屋根の上にレールをう装着してその上に荷物を載せることができるようになり、車内に収まらない大きな荷物やキャンプ用品、レジャー用品も積み込むことができます。

またルーフキャリアにはそこに装着できるルーフラックも用意されており、いろいろなサイズの荷物を載せるならルーフラックが便利です。

ルーフキャリアを装着しておけば車中泊のときに車内に収まらないような荷物でも載せることができるので、とくに車中泊キャンプに活用できます。

ポップアップルーフ仕様が便利

アウトランダーPHEV ポップアップ参考:www.sun-auto.jp

アウトランダーPHEVには一部のディーラーが開発した仕様としてポップアップルーフ仕様があり、これを装着してあればもっと大人数での車中泊旅行ができます。

ポップアップルーフは昔はかなり頻繁に見られた装備の1つですが、これはルーフの上に上下開閉式のテントを装着してその中で寝ることが出来る装備です。

ポップアップルーフは最近の車種ではメーカー標準仕様としてはほとんどなくアウトランダーPHEVでもないのですが、三菱自動車の一部ディーラーが独自に開発して装着したモデルが販売されています。

ポイント

アウトランダーPHEVにポップアップルーフを装着するとその中で2名ぐらいは寝ることが出来るスペースがありますので、キャンプにはもってこいの装備です。

このポップアップルーフが装着してあれば車内と合わせて最大4人での車中泊が可能となり、アウトランダーPHEVでほぼフル乗車した状態で車中泊旅行ができます。

屋根上のポップアップルーフ内には車内からトンネル式でアクセスすることができ、いちいち車外に出る必要がないので利便性も高く、空調なども共用できます。

更にはこのディーラーではオプション装備として車の全体のウインドウを遮光するサンシェードや車内のベッドキットまで販売されており、アウトランダーPHEVを車中泊に特化する便利な仕様となっています。

このアウトランダーPHEVポップアップルーフ仕様は価格的に5,300,000円〜5,400,000円と通常仕様よりも高額になっていますが、アウトランダーPHEVでの車中泊の最強仕様といえるでしょう。

アウトランダーPHEVは車中泊キャンプに最適

アウトランダーPHEVはここまでご紹介してきたように車中泊に便利な機能がたくさんある車であり、その機能をフル活用できるのは車中泊キャンプでしょう。

アウトランダーPHEVは環境性能の高いハイブリッドカーですが、もともとはクロスオーバーSUVということである程度の悪路走破性があり、キャンプ場ぐらいの悪路であれば十分に走行できます。

この走行性能はアウトランダーPHEVでも大きくは変わっていないので普段使いだけでなくキャンプにも非常に便利な車であり、そこに車中泊を組み合わせることでキャンプ場だけでなくいろいろな場所に移動した先で宿泊できるという点が非常に便利です。

アウトランダーPHEVでの車中泊キャンプでは車内のスペースで寝ると共に車外では通常のキャンプを楽しめ、さらに車の給電機能を利用してキャンプ時にさまざまな家電製品を使うことができます。

オートキャンプ場などでは施設に設置された電源を使えることはあるのですが、アウトランダーPHEVであればそういった設備が無くても十分な給電機能があるので、一般的なキャンプでは出来ないような楽しみ方ができます。

また車中泊キャンプなのでテントの輸送や設置が不要であり、そういった点でもとても楽なキャンプが出来る点がアウトランダーPHEVのメリットです。

アウトランダーPHEVで車中泊をする方法

アウトランダーPHEVは車中泊に適した車ですが、その準備などは次のように行います。

車内のフルフラット化

アウトランダーPHEV シート参考:www.mitsubishi-motors.co.jp

まず最初に車内に寝台となるフルフラットな空間を確保するのですが、そのためにフルフラットモードにします。

ポイント

アウトランダーPHEVのフルフラットモードでは後部座席のシートを折りたたんでラゲッジスペースとつなげるモードですが、後部座席の収納は多少複雑です。

アウトランダーPHEVの後部座席は背もたれを前に倒すだけでなく座面を前側に跳ね上げるようなタイプのものとなっており、車内をフルフラット化にするために必要な構造です。

その操作には後部座席に装着されたレバーを操作するのですが、操作するとまず座面部分のロックが解除されます。

その際座面は手動で前側に跳ね上げるようにして折りたたみ、前席シートと後席シートの間のスペースに滑り込ませます。

その後に後部座席の背もたれを前に倒してもともと座面のあった場所に収めるように倒し、シートの座面の背面が上面になるようにします。

そこまですればラゲッジスペースの上面とうまくつながる形状になっており、そこまで収納すれば車中泊に十分なフラットスペースが確保できます。

MEMO

なお後部座席の背もたれの上に装着されたヘッドレストについては装着したままでもよく、一番低いところまで収納しておけば邪魔にはなりません。

この後部座席の操作については初めて行うときなどは少し複雑なので、自宅などで一度操作をしておいたほうが良いでしょう。

車中泊時のアイテム準備

車中泊には車内で快適寝るためのアイテムがいくつかあるのですが、その中で必須なアイテムとしては2種類あります。

まず1つめは前述の純正アクセサリーで触れたウインドウの遮光アイテムで、アウトランダーPHEVにはワンタッチサンシェードが一部に利用できます。

車中泊の際にはウインドウが遮光されていないと外の街灯の光であったり他の車のヘッドライトの光が車内に飛び込んできてしまい、安眠を妨げる原因となります。

そのためウインドウはしっかり遮光する必要があり、アウトランダーPHEVにはフロントウインドウとフロントサイドウインドウはアクセサリーでほぼ完璧に遮光できます。

その他の部分については社外品の遮光ボードや遮光カーテンを使い、車全体を暗くすることが出来るように準備しておきましょう。

もう1つ必要なものとしては車中泊用のマットがありますが、これは車内の寝台の上に敷き詰めて布団代わりとするものです。

車内に作ったフルフラットな空間はその上面が樹脂製であることが多く、アウトランダーPHEVでもそうですがそのままでは寝るには感触が固いものとなってしまいます。

そこでその寝台で快適に寝るためにクッション性のある車中泊マットが必要となっており、これは社外品しか無いので様々なサイズのものの名からアウトランダーPHEVの寝台にマッチするものを探しましょう。

なおアウトランダーPHEVでは後部座席は左右分割式で選んで倒すことができるので、1人旅行のときなどはどちらか広いスペースだけでも確保して、もう片方は荷室として使うなどの使い分けも出来ます。

車中泊の注意点

車中泊時にはいろいろな準備が必要なのですが、その他に車内の換気をしっかり行うという注意点があります。

注意

車中泊の際に防犯などを考えてウインドウを閉め切った状態で一晩を過ごすと、朝起きたときなどにちょっとした息苦しさを感じたり汗をかいていたりします。

これは密閉度の高い車内空間で空気を消費して二酸化炭素が増えたためで、一晩ぐらいなら健康的な問題はないにしても快適な睡眠をさまたげるものです。

そこで車中泊の間は車内の換気をしっかり行う必要があり、それで一番簡単な方法としてはウインドウを少しだけでも空けておくことです。

ただウインドウが空いたままだと外から虫が入ってくることがありますが、その際にはアウトランダーPHEVの場合は純正アクセサリーのワンタッチサンシェードに一部開放できる網戸部分が付いており、これを利用すると遮光と同時に場合によってはここから換気も出来ます。

しかしウインドウが空いていると外の音が聞こえやすくなってうるさいので、もっと良い方法としてはエアコンを稼働させて外気循環モードで換気をする方法です。

普通の車だとバッテリーを心配してエンジンはアイドリング状態にしなければなりませんが、アウトランダーPHEVの場合には前述した大型駆動用バッテリーによる給電で、電動エアコンを長時間使用することができます。

MEMO

またエアコンなのである程度の温度管理も可能であり、車中泊を快適に行うためには便利な装備です。

なおエンジンを動かしている車では急な積雪などで排気管が詰まるようなシーンが危険とされていますが、アウトランダーPHEVの場合にはエンジンは停車時はほとんど動かさずにエアコンを稼働できるので、排気ガスの問題もなく便利です。

アウトランダーPHEVの車中泊に向かない点

アウトランダーPHEVは車中泊には適したところの多い車ですが、次のような点は少し不便なところです。

室内高は少し窮屈さがあるサイズ

アウトランダーPHEVでは車内スペースとして寝るスペースはしっかり確保できますが、室内高については少し狭めなサイズ感です。

車中泊では車内スペースとして室内長や室内幅が重要になりますが、室内高に関してはそこまで重要ではありません。

というのも車の車内は当然ながら乗員が座れるだけの高さが確保されており、その中で仰向けで寝る分には天井までの距離が近すぎるということはありません。

ポイント

しかしアウトランダーPHEVのようにラゲッジスペースの上面が寝台となる場合は室内高すべてを使えるわけではなく、この車では天井までの距離が約800mm程度となります。

もちろんこのサイズでも仰向けで寝る分には十分なスペースがあり、寝台の上に車中泊マットを敷いたとしてもまだ余裕があるでしょう。

しかし寝台の上で横向きに寝たり寝返りをうったりするには少し窮屈であり、不可能ではないものの天井にこすることはあるかも知れません。

また寝台の上で体を起こして座るような体勢も取りづらいので、アウトランダーPHEVの寝台の上ではテントのような過ごし方はちょっと厳しいでしょう。

アウトランダーPHEVは車高がそこそこ高い車ではありますが、クロスオーバーSUVということでタイヤの径が大きく最低地上高も高いので、室内の高さについてはそこまでの広さはありません。

寝台の前側に後部座席の座面が邪魔をしている

アウトランダーPHEVの車内スペースは寝台を作るにはぎりぎりぐらいのサイズなのですが、その制限となっているのは前述したように後部座席の座面です。

アウトランダーPHEVのシートアレンジでは後部座席はダブルフォールディング式となっており、座面と背もたれを別々に収納する形になっています。

この構造はなにより後部座席を上下スペースを取ること無く収納することができて、アウトランダーPHEVではラゲッジスペースの上面とフルフラットにするには必要な構造です。

しかしその際に収納した後部座席の座面が一部寝台の上面から飛び出しており、この部分をフラット面として使えないのが寝台の前後サイズの制限にもなっています。

この段差の大きさはサイズ的には20cmぐらいではありますが、そのままではやはり寝る際の妨げになります。

そこでこの段差をクッションや布団などで底上げすることで対策することはでき、クッションや布団でも良いですが車中泊アイテムの段差解消ボードなどを利用しても良いでしょう。

多少天井までの距離が短くなるので上下の窮屈さは増えますが、その分前後サイズを増やせるのであれば足をしっかり伸ばして寝ることができて便利です。

車中泊用の車としては価格が高め

アウトランダーPHEVは車中泊用の車としてメリットのたくさんある車ですが、車中泊を過ごす車として考えるとちょっと価格が高めであり、同じ価格帯なら別の車種の選択肢もあります。

アウトランダーPHEVのベースになったアウトランダーは中型SUVとしては標準的な価格帯で、2,500,000円台〜3,500,000円台というところです。

それに対してアウトランダーPHEVの価格帯は3,900,000円台〜5,200,000円台となっており、ガソリンエンジンモデルより1,500,000円近く高額となります。

それでいてアウトランダーPHEVには7人乗りモデルはありませんし、ラゲッジスペースの容量なども減っており、車内の使い勝手としては特別広くなったことはないです。

この価格差はほぼ全てがプラグインハイブリッドシステム搭載のためのものとなっており、中型SUVとしてみるとかなり高額な車です。

このアウトランダーPHEVの価格帯は国産車でいうと高級車クラスのものであり、同じようなクロスオーバーSUVでもワンサイズ大型の大型SUVも視野に入ります。

また車中泊用の車として考える場合でも大型の高級ミニバン系車種も購入できる価格帯であり、車内スペースの広さは当然ながら大型ミニバンのほうが圧倒的に広くて使い勝手が良いです。

価格帯だけを見るとこのような状況ですので、車内の広さなどを優先するのであればアウトランダーPHEV以外の選択肢も考えたほうが良いでしょう。

アウトランダーPHEVの車中泊の口コミ・評判

アウトランダーPHEVでの車中泊についてはtwitterにも様々な評判が投稿されており、その中から2つご紹介します。

こちらの方はアウトランダーPHEVの車内で寝台スペースを作っていらっしゃいますが、前後に広々としたスペースが広がっていてかなり快適そうですね。

寝台の前側にある後部座席の座面の段差もうまく枕置きになっているようで、これだけのスペースがあればしっかり足を伸ばして寝られそうです。

こちらの方はアウトランダーPHEVの車中泊で一晩中エアコンを稼働させていらっしゃったそうですが、その間エンジンが一度もかからなかったということはバッテリーの容量の圧倒的な大きさを示しています。

同じハイブリッドカーでも従来のシステムのものでは途中でバッテリー切れを起こす可能性があり、そういったときにはエンジンがかかって充電しながらの運用となるので、夏場でもエンジンを動かさなくて良いというのはアウトランダーPHEVの大きなメリットでしょう。

総評

三菱 アウトランダーPHEVは三菱の最新型ハイブリッドカーとして非常に存在感のある車で、まだまだ国内でプラグインハイブリッドカーの普及が進んでいない状況においてもその燃費性能の高さは注目されています。

また車のサイズ感やその圧倒的なバッテリー容量などの性能面では車中泊に便利に活用できる部分が多く、この1台があれば普段使いから車中泊旅行まで様々なシーンで活躍してくれる車になるでしょう。