ムーヴはダイハツの販売するワゴン軽自動車です。
現在はタントなどのスーパーハイトワゴンの波で影が薄れてきていますが、車内の広さや軽快な走行性能そして価格面でも非常にバランスが良く、使い勝手の良い車です。
デザインではヘッドライトの大きなフレンドリーなデザインの基準車の他に、トヨタ車の影響受けたかのように威圧感のあるフロンドマスク、そして最新の予防安全装備など軽自動車のトレンドをしっかり取り入れています。
そんな最新技術が満載のムーヴですが、購入するとなれば大幅値引きを獲得しできるだけ安く購入したいです。
ここではムーヴの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
ムーヴの値引き額の平均相場
ムーヴは軽自動車市場で一番多いワゴンタイプの軽自動車です。
このクラスは現在ではスーパーハイトワゴンが話題の中心なので話題に上がりにくいですが、その実は各社スタイリングや走行性能、機能性などでしのぎを削る競争が行われています。
現在でも人気のあるムーヴですが、値引き額は一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではムーヴの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは10万円
ムーヴには自然吸気エンジンやターボエンジン、さらにカスタムモデルがありますが、値引き額はどれもほぼ同じような金額で、平均的に10万円となっています。車両価格の割合から言うと約6~7%の金額です。
ムーヴは発売から4年経過しており、デザイン変更のビッグマイナーチェンジなどもすでに終えており、今年の末にはフルモデルチェンジが行われるのではないかと噂されています。
ブランド力の高さから値引率はそこまで高くありませんが、他社は新型が多くなってきているので値引きでの対抗が多くなっています。そのため比較的値引きは出やすくなっています。
現在は車両価格の7%近い金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは1割引きから2割引き
ムーヴを見にディーラーへやってきました。そこで見積もりを作ってもらい商談をしていると”人気車種ですがキャンペーン特価で10万円値引きします。ぜひ今日決めてください”と即決を促されました。
いきなり平均値引きの10万円が飛び出してくるとは、本当に営業マンも頑張っているのかもしれません。確かに軽自動車は利幅が狭いので値引きは少ないですが、これはあくまで車両からのみの値引きです。
見積書には車両以外にもフロアマットやナビなどといった高額なディーラーオプションがはいっていると思います。車の商談は車両本体からだけでなく、オプションからも値引きをしてもらいましょう。
このディーラーオプションからの値引きは、金額の1割から2割ほどが相場です。オプション値引きにも販売している地域やディーラーの販売力によって差があり、交渉して2割まで行くところもあれば規定で決まってますと言わんばかりに頑なに値引きを起こさないところまで様々です。
交渉の際には冷静に、車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
ムーヴ ハイブリッドFZ | 135万円 | 10万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 13~16万円 |
この条件であれば、合計13万円から16万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ここでムーヴの値引き額の変動を見ていきます。2014年12月に登場したムーヴは、その後どのような値引き額になっていくのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2014年12月から | 7~14万円 |
2017年8月から | 10~14万円 |
ムーヴの値引き額の変動はこの様になっています。2014年に発売したばかりのころは、人気モデルの新型ということもあり、値引きは7万円程度でした。そこから3年ほどかけて最大で14万円まで広がります。
そして2017年にはフロントマスクを大きく替えたマイナーチェンジが行われ、値引きは10万円にまで抑えられます。
その後は大した仕様向上は行われることもなかったことから値引きは徐々に広がり、再び14万円まで広がっています。現在ではその流れのまま来ており、値引き額は平均的に14万円ほどとなっています。
値引き額が13万円から16万円になる理由
現在ムーヴの平均値引き額は13万円から16万円となっています。そろそろフルモデルチェンジの空気も漂い始めていることからも、値引きは緩みそうですが意外と抑えられている印象です。
ムーヴの平均値引き額がこれほどの額になるには、どういった要因があるのでしょうか。ここでは値引き額の要因を解説していきます。
モデル末期
ムーヴは発売から5年目、マイナーチェンジも終えているので軽自動車ではフルモデルチェンジを見据えた年となっています。このことからも他社に比べると値引きは出やすくなっています。
他社に比べるとパワートレインや運転支援装置などでは見劣りが出てきていますし、燃費性能でも不利な状況が多いです。
競合となれば値引きで対抗という部分が多くなってきますので、平均値引き額を広げる一端となっています。
競争が激しい
装備や燃費性能で秀でるムーヴですが、今はハイトワゴンが全盛です。
どうしても販売台数は落ち込んでしまう上、他メーカーは値引きで対抗してきているので値引きをせざるを得ない状況になっています。
いくら実用性が高くてもそれにあぐらをかいていては他に車にお客さんを持っていかれ、せっかく作ったムーヴの基盤を揺るがしてしまいます。
そのため販売の基盤を固めるためにも、ある程度値引き幅を大きくしているというのも要因の一つです。
堅調な販売台数
ムーヴはモデル末期であったりスーパーハイトワゴンブームの中にありながらも、いまだに堅調に販売台数を伸ばしています。それはライバルであるワゴンRに半期で1万5千台以上の差をつけているほどです。
他社に比べて機能性や燃費性能などで見劣りし始めている中で、ムーヴブランドは根強いファンが多く人気の高さが伺いしれます。
このクラスを求める人にとってほしい要素を、ギュッと凝縮したような実用車ですし、維持費も安く使い勝手も良さも強みですね。
他を圧倒する販売力があるため、そこまで値引きを大きくしなくても売れるというのが平均値引きを引き締める理由の一つです。
ムーヴの値引き額の最大・限界額
モデル末期ながらもムーヴの高い人気から、投げ売りとなるほどまでの値引きが出ていないということがおわかりいただけたかと思います。しかしながら交渉によってさらなる大幅値引きを獲得している人もいます。
ここではムーヴから引き出された最大の値引き額をご紹介していきます。一体どのような数値が出てくるのでしょうか。
ムーヴの最大値引きはなんと20万円
現在ムーヴから出ている最大値引きは20万円という額でした。オプションの装着内容などもありますので一概には言えませんが、なかなか大きな値引き額です。
多くの人がこれ以上の条件が出ていないようなので、これでも良い方の条件だといえるでしょう。
最大値引きが出た理由
ムーヴから20万円の値引き額を得るからにはやはりそれなりの理由があります。ここではその理由を解説します。
ステラと競合させた
ムーヴの値引きを引き出した重要な要素がこの競合です。ムーヴはバランスが良く人気のある車だけに、単体ではなかなか大きな値引きは期待できません。
さらにはライバルも値引きは渋めであることからも、うまく競合させても値引きが大きくならない場合もあります。
しかしスバルのステラであれば、ムーヴとほぼ同じ車です。ムーヴの人気にあぐらをかいて値引きを抑えていてはスバルに1台取られてしまいます。
ステラを比較に出されると値引きをせざるを得ない状況に追い詰めることができます。しっかり競合させたかどうか、これが値引き額を大きくした要因です。
値引きが大きい店舗を選んだ
値引きが渋いムーヴから大幅値引きを獲得するもう一つの要因は、値引きに対してゆるいディーラーを選んだこともあります。
ムーヴは〇〇ダイハツという正規ディーラーやあらゆるメーカーを扱うサブディーラーなど、多くのディーラーが扱っています。
もちろんそれぞれ経営者が違うので、販売手数料や利益率など販売方針が違い値引きの内容も異なります。
ブランド力や利益を考えて車を大事に売る販売店もあれば、契約達成を重視して値引きを大きくしてでも販売したいと考える販売店もあります。
ムーヴを購入しようとしたときにどちらの販売店の方が値引き額が大きくなるかはわかりやすいですね。
そして値引きの最後にはムーヴ同士で競合させることもできますので、いくつかディーラーに検討をつけておくことも重要な要素です。
値引きがしやすい時期
車は9月の半期決算や3月の決算月というタイミングは、ディーラーもメーカーからのノルマを達成するために必死に攻勢をかけます。ですので普段よりも値引きの感覚が揺らいでいる時期でもあるのです。
この時期はメーカーからの決算期に合わせた施策や販売台数達成に対する施策もありますので、多少値引きが多くなったとしても施策を獲得した方が得なのです。
そんなとき会社の業績からしてどうしてもほしい一台であったならば、通常の条件よりさらに甘くなる要因となります。
そのため決算期には通常では出せないような、車両値引きやオプション値引きといった条件が提示される場合もあります。
ムーヴの値引き額が最大となった要因は、値引きの大きなディーラーを選んだことやムーヴの兄弟車であるステラとの競合で値引きを広げたこと、そして決算期などのタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
ムーヴの値引きのレポート・体験・口コミ
ムーヴは競合などをつかってうまく交渉しないと、意外と値引きが広がらない車種だということがわかりました。
さて実際にムーヴを購入したユーザーはどうやって交渉して、どれくらい値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
うちのムーヴ
親曰くグレード廃止になるからって35万値引きしてもらったらしい— りょせまる (@Move_Black_D) June 18, 2019
なんとムーヴを購入する際にグレード廃止によって35万円の値引きをしてもらったそうです。
下取り車も込のようですが、ここまで軽自動車でここまで大きな値引きができるタイミングは在庫処分のタイミングしかないでしょう。
母親が買うムーヴカスタムはダイハツの正規ディーラーじゃない店で契約することになったみたい
10年落ちのタントカスタムが20万で下取りで値引きも含め150万くらいになりそう— あゆふぁーど (@AYUPHARD_kazu_) January 10, 2019
ムーヴは正規ディーラーでの契約も良いですが、サブディーラーのほうがメーカーからの縛りなどがない分オトクな場合もあります。
下取りの融通や諸費用のカットなど、付き合いがながければ正規ディーラー以上によくしてくれることもありますよ。
ムーヴの値引き目標金額
ムーヴは人気の高いモデルであることから、モデル末期ながらも値引きが意外と少なく感じます。できるだけの値引きをしっかり頂いて購入するために、絶対重要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。ムーヴはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で13万円、オプションで2割
ムーヴの目標値引きは、現在の相場では本体価格から13万円です。そしてフロアマットやナビなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きはもちろんのこと、2割引きまで引き出せれば完璧です。
ムーヴは非常に完成度の高い車で人気が高く、大幅な値引きは簡単には出ません。そこで利益のあるディーラーオプションをサービスしてもらうなど、オプションからの値引きを含めた総額値引きで勝負するのも重要です。
目標値引きは13万円ですが、実際に可能かどうかは仕入れ価格にもよるので、地域差やディーラーの販売力によって差ができます。
とはいえこの金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、事前準備をしっかりして営業マンの説得をうまく覆し、最大の値引きをいただきましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
ムーヴの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、ムーヴの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 13万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大3万円 |
合計額 | 19~22万円 |
ムーヴ購入の際には、この条件を引き出すことを目標としましょう。これが今現在の値引き額の、ほぼ上限です。
時期的なものは、メーカーが出してくるディーラーの支援施策で変わってきます。決算期やボーナス商戦など時期によって内容も違いますので、この程度の場合もあればもう少し低い場合もあります。
ムーヴの値引き交渉のポイント
ムーヴの値引きのポイントや目標金額が見えてきました。あとは目標の値引きを手にするだけです。
しかし目標が見えたからと言って闇雲に値引きばかり要求していては、厄介なお客だと認定されてしまいます。そうなれば最後、厄介なお客には売りたくありませんし値引きを抑えられてしまうでしょう。
有効な値引きを引き出していきたいところですが、どのように交渉すればよいのでしょうか。ムーヴの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
値引きがしやすい時期を狙う
車はモデルチェンジの直前やディーラーが車の販売に攻勢をかけている時期を狙うことで、値引きが引き出しやすくなります。
突然車が必要になったという状況ではない限り、車を購入するときに絶対に外したくありません。
まずムーヴは発売から5年とそろそろフルモデルチェンジが噂される時期です。そのため値引きは大きくなってきますが、意外に抑えられています。
とはいえツイッターにもあったとおりで、在庫処分のタイミングには思わぬ値引きが出ることもありますので、情報をしっかり集めましょう。
次に重要なのが購入の時期です。ディーラーが値引きに対してゆるくなるのは1から3月の決算時期や8から9月の半期決算です。7月のボーナス商戦もなかなか外せません。
決算期となると売上が必要なので、3月や半期決算の9月中に売上の確定するナンバー登録を間に合わせたいものです。
この決算にあわせるとなれば、ムーヴの納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーに出向きましょう。
ムーヴ同士で比較する
まずはいくつかディーラーを回り、値引きに寛容なディーラーを見つけましょう。見積もりを作ってもらい”値引きはいくらぐらいできますか”と聞くだけで十分です。
先程の通りでそれぞれ販売に対する考え方が違いますので、値引きに対して消極的なディーラーから値引きが急に大きく出るディーラーまでいろいろあります。なのでまずはこちらをしっかり比較していきたいましょう。
ムーヴにはこの車で競合をしよう
販売に積極的なディーラーを見つけたら、次はムーヴから値引きを獲得するためにまずは他社競合です。
ガードが硬いムーヴが、値段を落とさなくてはならない状況にするにも他社競合は避けられません。
ムーヴと競合させる車といえば、ワゴンRやデイズなどワゴンタイプの軽自動車がおすすめです。しかしそこで値引きが出にくいのであれば、ムーヴのOEM車両であるステラと競合しましょう。
中身は全く同じ車になりますのでエンブレムや値段だけの勝負です。他社との違いを武器にするダイハツもこの車には突き放すか値引きで対抗するかしかありません。
ワゴンRなどと競合させてある程度値引きが出揃ったら”最終的にムーヴかステラにすることに決めました。自分はムーヴが良いんだけど、値段がステラのほうが良いならステラにしようと思う”というように持ちかけましょう。ここまで頑張ってきたのですから営業マンも諦めずに対抗してきます。
競合で真剣に悩んでいることや、価格を揃えて現在の予算の中で一番安い方を買おうと思っているなど、営業マンが勝負を仕掛けやすい状況を作ってあげてください。
サブディーラーをぶつける
値引きの大きな店をつかって他社競合も行い、ある程度値引きが出てきたと思います。
では最後に個人経営でダイハツの看板を上げているサブディーラーと競合させて、最後のひと押しをしましょう。
まずは先程までに正規ディーラーでしっかり商談して限界まで値引きを出してもらいます。そして値引きの明記された見積もりを持って、購入したいサブディーラーの方へ行き”これより安くなれば購入したい”という旨を伝えるだけです。
正規ディーラーにとってサブディーラーは車を流通させてくれるお客さんです。サブディーラーは正規ディーラーから仕入れをして販売していますので、客売の見積もりがサブディーラーに卸す値段より大きな値引きが出るのは本来おかしいのです。
しかし値引き合戦になると営業マンも焦って業者の卸値より大きな値引きを出してしまうことがあります。
それを口実にサブディーラーは正規ディーラーから卸値を下げさせることができ、サブディーラーの顔を立てるために値引きを増やすことができるのです。
奇跡の値引きを狙うなら3月
手軽に最大値引きを引き出したいとなれば、3月ぎりぎりを狙うのが良いでしょう。3月は決算最終月でメーカー契約台数や会社の業績など、さまざまなものが重要視されます。
ただこの頃になると新規受注はまず納期が合いませんし、となれば登録もまず間に合いません。営業マンも1月からの受注合戦で見込みのお客さんもかれてしまい、売り先がなく困っているでしょう。
そんなときに車を買いに来たお客さんがたまたま3月登録ができる車を選んでくれたであれば、営業マンも会社もこれを逃すものかと一丸となって値引きを頑張ってくれます。
こればかりは営業マンの感覚を狂わせてしまうほどであり、奇跡の値引きを引き出すことができるでしょう。