ダイハツの主力軽ワゴンと言えばムーヴ。
車内の広さは十分にありますし、軽快な走行性能や価格面でも非常にバランスが良いなど、とても使い勝手の良い車です。
もちろん最新の予防安全装備など軽自動車のトレンドをしっかり抑えており抜け目ありません。
ヘッドライトの大きなフレンドリーなデザインのノーマルタイプや威圧感のあるフロンドマスクでトレンドをしっかり取り入れたデザインのカスタムなど、現代的なデザインも特徴的です。
歴史が長く軽自動車のスタンダードとして君臨しているムーヴですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではムーヴの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
ムーヴの2ch(5ch)での良い評価
ハイブリッドモデルのような大きな変化は見られませんが、車としての着実な進化を続けているムーヴ。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
150前期型は、客からグリルがダサいって言われたから
後期型で良いデザインに変更された
ダイハツムーヴは現行型で6代目となりました。今回もノーマルグレードとスポーティなカスタムグレードの2タイプが用意されています。
ムーブはダイハツの車らしく、逆台形のアッパーグリルから左右に広がるヘッドライト、そしてアンダーグリルが上下に別れたデザインが特徴です。
ムーヴは後期型になってからデザインが良くなったと言われています。これは前期型のアッパーグリルのデザインがメッシュタイプだったことが大きかったようです。
メッシュタイプのグリルは落ち着きを演出してくれるのでノーマルタイプに採用されていたようですが、これがユーザーからは評判が悪く、嫌われていたようです。
わざわざオプションの高いグリルを買わせるための策略だとも言われていました。
デザインはノーマルはより女性向けになって
カスタムは女性にも受け入れ易くなった感じだな
後期型はノーマルタイプはグリルの変更の他にもヘッドライトなども洗練され、より良くなっています。
カスタムタイプの前期型はLEDで無理やりギラつかせたヘッドライト周りやテールランプなど、ちょっと下品な印象がありました。後期型では一部ではトヨタ車のようなデザインだとも言われていますが、キリッとした顔つきと程よく抑えられた装飾でかっこよくなっています。
前期型はデザインの関係で選びにくかったムーヴも、後期型ではどちらのデザインも洗練されて選びやすくなっています。
私個人の考えですが、ムーヴという車は、ムーヴカスタムRSハイパーが完成形で、
(このスレでもRSハイパーに惚れ込んでいる人が何人かいますよねw)
そこから引き算の車だと思っています。
車のデザイン、内装が気に入って、お金に余裕があるなら、
カスタムRSハイパー1択だと思います。
ムーヴはカスタムがデザインの完成形だという意見もあります。
実はダイハツも公式に発表しているようで、もともとカスタムありきでデザインは開発されいるのです。
それをもとにノーマルのデザインを作っているのですから、カスタムのほうがかっこいいと感じるのは当然かも知れません。デザインで悩むのであれば、カスタムを選んでおけば間違いないでしょう。
内装
見た目もかっこいいし内装も設計思想通り高級感ある
個人的にインパネ周りが好きでメーターが気に入ってる
LA100後期乗りだが今の新型良いね
内装がだいぶ良くなってるのと何より運転席シートが良くなってると思う
ムーヴのエクステリアは好評ですが、インテリアも実は非常に人気があります。
ダッシュパネルの造形は流れるようなデザインで統一感があり、ソフトパッドはありませんが装飾パネルの使い分けが質感の良さを演出しています。
ナビや操作パネルは運転しやすく使いやすい配置で非常に使いやすく、メーターの配色もスポーティで見るものをワクワクさせます。
あとあくまでも個人的にだけど内装はカスタムRSハイパーは
すごく気合いが入ってるというか、軽にしてはやりすぎってくらい良い
こちらもカスタムグレードのデザインが秀逸です。ブラックを基調にしたインテリアはスポーティというより落ち着きがあり、幾何学模様のパネルとピアノブラックのパネルの使い分けで高級感さえ感じるほどです。
コストカットのひどいコンパクトカーなど比較にならないほど質感が良く、こちらの方が言うとおりで軽にしてはやりすぎです。
俺は現行の内装カラーリングも好きだけどな
ブラックインテリアパックもいいけど、標準も
落ち着いていてムーヴに合ってると思う。
高級感さえ漂うカスタムグレード。もはやそれ一択のような印象ですが、ノーマルモデルの方も秀逸です。
ノーマルタイプはベージュが基調となるインテリアですが、ブラックのダッシュボードパネルを使用したレイヤードカラーで、程よいおちつきを感じさせるカジュアルさがあります。
日常の足車と乗るにも気を使わない軽快なインテリアです。
走行性能
なんか、軽自動車と言うより、一昔前のコンパクトカーに乗っているような感じ。(誉め言葉)
エンジンに当たりが付き始めたのか、NAでも結構走るんですね。
NAでも踏めば十分走る、坂道や高速合流や追い越しでは
PWRボタン押せばスムーズに加速する。
速度に乗ってしまえば80~100km/hじゃエンジン音が聞こえない
レベルで静かで安定してる。
ムーヴにはNAタイプとターボタイプの2種類のパワートレインが採用されています。
NAエンジンと言えばパワーの不足差が感じられるという意見が多いですが、ムーヴのエンジンはある程度こなれてくることで軽快に走るようです。
そしてPWRボタンを押せばエンジンのトルクのある回転域をうまく使う制御となり、坂道や高速道路であってもスムーズな走りを見せてくれます。もはや一昔前のコンパクトカーにも追いついてきているようです。
ドライブで高速や山道走る時にターボだと楽だよ。
もちろんターボエンジンであれば余裕の走りを見せてくれます。
NAエンジンでも十分なようですが、普段から坂道や高速道路の走行が多い人は、アクセル操作が比較的軽いターボのほうが良さそうです。
パワースイッチってNAモデル全てに搭載されてるのかね?
代車で乗った時非常に使い勝手が良かったのを思い出した。
まじに、ギアSにしてPOWER押しての加速はハンパなく速いです!
普通にDレンジで乗っていても踏まなくても速いです。
NAエンジンで紹介したPWRボタンは、エンジンのトルクが強い回転域をしっかり使える制御となります。
使いすぎは燃費にも多少は影響してきますが、ターボまではいらないというユーザーにはちょうどよい制御です。
安全性能
スマートアシスト3.ステレオカメラじゃないかな、衝突回避で、先日かなりのスピードで
前車に接近しブレーキをかけてたら警告音とともにブレーキにキックバッグがあり
機能が働いてると感じました、本当に止まれるか実験したいけど勇気がありません
現行型ムーヴにはステレオカメラで周囲をセンシングするスマートアシスト3(SA3)が採用されています。
ステレオカメラは前を走る車や停止車両だけでなく歩行者に対しても反応するもので、性能は良いです。
こちらの方もある程度の速度で走りつつ前の車に近づいていったら警報音とブレーキペダルへの反応があったそうです。
無理な割り込みや、強引な右折をされた時にアラームは鳴るね
回避ブレーキが作動したことは一度もない
車線逸脱は、たまに鳴る。
もちろん車線も監視しており、逸脱したときにもアラームがなって警告してくれます。無理な割り込みなど人間がとっさに反応できないときも車が教えてくれるので、安心して運転に集中することが可能です。
俺もずっとSA3で警告音だけだったけど、こないだ自動ブレーキが作動したよ
2車線の交差点に直進で進入しようとしてたら右折車線にいた
ワゴナールが、ノーウィンカーで直進車線に出てこようとした。
そん時に自動ブレーキが発動し、ABSも同時に作動してた。
こちらの方は無理やり割り込んできた車両に対して実際にブレーキが作動したそうです。周囲のこういった危険な運転に対しても反応してくれるのは非常に心強いですね。
乗り心地
停車時、走行時のエンジン振動、音が少なくなった、外からの音も静かになってる
段差とかの突き上げの不快感が緩和されて、ボディの強度上げた効果はこの変なのかなと
ハンドルが若干運転手側に近くなったのか腕が楽に、ブレーキはやや遊びが少ないのか踏み込むとすぐに効き始める、この辺は慣れもある
乗り初めは、ロードノイズとエンジン音が少し気になっていましたが、今は何とも思っていません。まぁ、静かな車です。
ムーヴは乗り心地が向上しており、外部からの音やエンジン音の抑制や停車時や加速時の車体振動がうまく抑えられているのがわかります。人によってははじめはロードノイズが気になるようですが、ある程度離れてくるようです。
その他にも走行中の突き上げや段差による振動もうまく抑えられており、ボディの補強の効果なども感じられます。
先代から乗り換えたけどぱっと見は内装が良さげになったくらいであんまり変わりないのか?
と思ったら、運転してみるとわかる部分がかなり良くなってるんだな
先代モデルからムーヴを乗り継いでる人も、実際に乗ると変化に気づくほど乗り心地は進化しているようです。
ムーヴは、ダイハツが気合を入れた車種だと思うね
静粛性の為に、かなり細かい所まで遮音材が入ってたし
(フロント周りをバラしてみた)、DモノコックとDサスで
揺れや振動を上手くいなしてる。
そのせいでコーナーは、ホント気持ちいいくらい自然に入って
抜けていく。
この辺り、車が好きで考えて乗ってないと他の軽自動車との
違いは感じにくいけど、それでも、普通の乗ってても「疲れにくい」のは
感じるはず。
ムーヴはダイハツが根幹車種として開発している車であるだけに、プラットフォームの作りから制振剤・防音材などの配置まで真面目に開発してあることが感じられます。
走りの安定感から走行性能の高さまでバランスよく作られており、他社とは一味違う乗り心地の良さはドライバーの疲労の少なさとして現れるようです。
燃費
俺のはNA。
高速+信号のほぼ無い一般道(距離的に150キロ位)でディスプレイ平均燃費でエアコンOFFで25キロが最高。
一般国道の比較的長距離(70キロ位)でエアコンOFFで平均燃費23位。
燃費は街乗り18~20km/l、高速24km/l、郊外28km/lだ。
購入予算が有って、燃費が上記より10~15%落ちてもOKで
パワーが欲しいならターボもいいかな。
軽自動車といえば経済性の良さが重要です。その中でも気になるのはやはり燃費性能でしょう。
もちろん走行環境にもよりますが、NAエンジンは平均的に20km/Lをオーバーしてくるようです。高速道路を経済速度である80km/hで走っていれば25km/Lぐらいの数値も出てくるなど、ムーヴの底力を感じさせます。
無印Xターボ、通勤で往復20キロ渋滞少し有りで、燃費は18くらいだな
ターボなのに予想よりも燃費が良いので、驚いてる
NAより燃費が落ちやすいターボエンジンですが、こちらはなんと18km/Lと思いの外いい数値が出ています。
少し渋滞のある通勤で使っているとのことですが、それでもこれだけの数値が出るのであれば、通勤だけでなく普段遣いまで幅広く使うことができそうですね。
価格
この価格で、この性能と仕様の完成度は文句ないけどなぁ
NAなら130万でSA3付きのフル装備が買えるし
ムーヴの魅力は装備が豊富でありながら価格が安いことにもあります。
NAエンジンのノーマルタイプであればフル装備のグレードが130万円でエントリーされています。ワゴン車らしく広くて使い勝手の良さと安全性や快適性がこの価格で手に入るのはかなりのコストパフォーマンスです。
さらにノーマルモデルでターボグレードが137万円からエントリーされているのも嬉しいですね。
無印ムーヴを選ぶ人は燃費や「普通さ=スタンダード」やコスパを
重視する人じゃないかな。
だから、装備も充実してコスパの良いNA-X-SA3が売れ筋なんだと思う。
正直、NAで街乗りでも高速でも流れに乗るのに苦労はしないし
装備も十分だと感じている。
ノーマルタイプのムーヴはコスパを重視する人によく選ばれています。質感もそれなりで走りも良い。
そして安全装備もかなりよくできていますから普通に足車として乗る人には十分すぎるほどの車でしょう。
ムーヴの2ch(5ch)での悪い評価
デザインの洗練や乗り心地の向上など軽自動車の性能を着実に進化させているムーヴ。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
ムーヴのシルバーは地味だと思う
尖ったデザインじゃないから、余計におとなし目に感じる。
それでもキズ、汚れ、退色に強いから、好きな人は多いね
オーソドックスなスタイルとデザインで男性から女性まで幅広く受け入れられるムーヴ。ただノーマルタイプの方はシルバーカラーは地味だという意見があります。
一目見るとムーヴだとわかるデザインですが、カスタムなどのような尖った部分がありませんから主張が薄く、背景に紛れ込んでしまいます。
ただ変なこだわりを見せてノーマルタイプでも妙に浮いてしまうようなデザインでは、一部の変わったものが好きな人からの支持しか得られませんから、これはこれで正解なのかもしれません。
カスタム見てきたけど前期のほうがカッコいいよ…。
なんでこんな糞デザインなんや。内装はちょっとよくなってただけに残念。
派手さを抑えて精悍な雰囲気になったムーヴカスタムですが、前期型のデザインのほうが良かったという意見もあります。
前期型カスタムのあのやりすぎというくらいの装飾は他の車にはない特徴でしたから、そこに魅力を感じていた人にとっては残念なのかもしれませんね。
新型のフロントエアインテークとフォグ回りのデザインがなんか恥ずかしい。
後期型のグリルやフォグランプのガーニッシュのデザインが恥ずかしいという意見があります。
どう恥ずかしいのかはよくわかりませんが、大きく開いたひし型のアンダーグリルはまるでトヨタのカローラのようです。フォグランプガーニッシュも幅広感を感じさせるデザインでもありますから、存在感を感じさせます。
軽自動車らしく小さくまとまっていたいと思っている人にとっては恥ずかしいのかもしれませんね。
内装
助手席の前側のインパネは、ガタつく事が多いみたいですが。
後期型で内装の質感が向上したと言われるムーヴ。ただそれでも弱点はあるようで、助手席前のダッシュパネルはガタツキが多いようです。
装飾パネルの使い分けや収納スペースなど複雑に絡み合う箇所ですから、きしみやすいのかもしれませんね。
ですので、できる人はスポンジテープなどで隙間をうまく対策してみると音が消せるかもしれません。
LA150標準系の助手席インパネボックスは蓋無しだけど、カスタム用の蓋付きタイプはポン付けできるのかな…?
何かを置いておくと登坂時や急ブレーキ時に転がって飛び出しそうで迂闊に収納スペースとして使えないから困るという盲点に気付いて
ノーマルタイプとカスタムの機能の違いとして、助手席側の収納スペースに蓋があるかないかという違いがあります。
助手席の人にとっても便利なこのスペースですが、蓋がないノーマルタイプだとふとした動作で中身がバラけてしまうという危険があります。これでは安心して使うことができません。ここはオプションでもよいので蓋を付けてほしいですね。
走行性能
やっぱり軽自動車、加速時に少し物足りなさを感じます。軽自動車で満足に加速が出来るのはホンダのターボぐらいかなぁ…
加速時に満足をしたい人はターボで。
PWRボタンなど様々な対策でエンジン性能を解決に導いているムーヴですが、やはり根本的にNAエンジンのエンジンとは合わない人もいるようです。
そんな人は四の五の言わずにターボグレードを選びましょう。ムーヴはノーマルタイプにも設定がありますから価格も良心的です。
さすがNA、2000回転ではなかなか加速しません(苦笑
NAは、やっぱり3000回転からですね。
しかしNAエンジンも3000回転も回せば加速に十分なトルクは発生します。踏み込み動作に抵抗がある人は回転数高めの制御で走るPWRボタンで快適に走行できるでしょう。
安全性能
不満なのはSA3の対歩行者での動作域が~50km/hなところ。
あと+10km/hは欲しかった。
それ以外は何の不満もない。いい買い物をしたよ。
スバルのようにステレオカメラで監視しているSA3。走行車両などに対しては100km/hなど幅広い速度に対応していますが、歩行者検知に関しては50km/hまでとちょっと心もとない速度です。
一般道は60km/hが制限速度なのですから、そこまで対応してくれると安心感はもっと大きかったですね。
また、特定の場所の急カーブで前方のガードレールや反射板を
人や車と誤認識してアラームが鳴る事がある。
その他にもガードレールや反射板に対して誤反応をする場合があるようです。
安全装備とはいえ誤反応でかってにブレーキを掛けられると危険です。もしそのような動作がある場合はディーラーで相談したり、装置をオフにするなど対策をとったほうが良いでしょう。
乗り心地
MCでダメになった部分といえばL(SA及びSAⅡのみ)にもあったチルトステアリングと運転席シートリフターが削除されてしまったこと
マイナーチェンジによる非常に残念な改悪がこのLグレードのシートリフターやチルトステアリング機構の廃止です。
Lグレードはムーヴのエントリーモデルとして重要な立ち位置ですが、オプションですら選ぶことができません。商用グレードとして捉えてもよろしくないでしょう。
その他にもカーテンエアバッグオプションがカスタムモデルのターボのみになるなど、安全性に対する意識の低下が著しいです。
選ばれにくいという意味ではコストがかかるので無駄かもしれませんが、これではメーカーの姿勢が疑われてしまいます。
バック駐車時の後方の視界の悪さは、かなり問題だと思いました。
ムーヴの購入を考えている人は、その点に注意をして下さい。
安全が第一ですから。
他メーカー軽自動車から乗り換えた人は、ムーヴバックの視界が悪いという意見が多く出ていました。
Cピラーの三角窓の小ささや軽ワゴンならではのリアウィンドウの高さなど、多くの部分で視界を遮っているようです。試乗でしっかり確認して、バックカメラが必要だと感じたなら絶対につけたほうが良いでしょう。
後ろの荷台の板をどけた収納スペースが発泡スチロールなのね。 使わないから見ていませんでした。
ラゲッジスペースの下には発泡スチロールでパンク修理のための工具などが収められています。ただこれ自体は他メーカーも一緒ですから、ムーヴが特別だというわけではありません。
残念なのはやはりバックドアの跳ね上げ式に変更された事か。
荷物の出し入れには横開きの方が良かったなあ。(-_-)
5代目で再び戻ってきたムーヴの専売特許の横開き構造のバックドア。ファンからは非常に喜ばれていましたが、現行モデルではまた跳ね上げ式に戻りました。
衝突安全性やコストの問題、新規ユーザーの口コミなどがあるのかもしれませんが、この横開きドアが好きでムーヴを購入している人もいるのです。
ムーヴは買いなのか?
総評
デザイン
ムーヴはダイハツらしいデザインをベースに流行りのテイストをふんだんに盛り込んだフレンドリーなデザインとなっています。ノーマルタイプはより大衆的に、カスタムはさらに洗練されたデザインで存在感を感じさせます。
ただカスタムは一部の方からはデザインが悪くなった、フロントマスクが気に食わないなどという意見もあります。トヨタ風のデザインが気に入らない人には刺さらないデザインのようです。
内装デザインはノーマルタイプは落ち着いた雰囲気のカジュアルさが、カスタムタイプは高級感のある落ち着いたデザインが質感を感じさせます。
ダッシュパネルと上部と下部をブラックとベージュで分けたり、装飾パネルを使い分けて高級感を演出するなど、コンパクトカーにも負けないインテリアです。
ただ助手席側のダッシュパネルの小物入れに蓋がなかったり、カタカタと音がするなどちょっとした使い勝手の悪さも感じられます。ムーヴへ乗り換えを考えている人は、事前に使い勝手を確認しておいたほうが良いでしょう。
走行性能
エンジン性能はNAでもPWRボタンをうまく応用することで十分こなせます。普段はDモードで、坂道や高速道路ではトルクの大きな部分をPWRモードで走ることで、燃費の良い走行も軽快な走りも可能です。
ただそれでも軽自動車は排気量が小さいですから高速道路を多用する人はストレスがかかるでしょう。軽快な走りが欠かせない人ははじめからターボモデルを選んでおくのが間違いありません。
安全装備はステレオカメラによって作動しており、歩行者から前を走る車や停止車両まで幅広く監視しています。
強引な割り込みや急停止する車両に対してもしっかり警告やブレーキで対処します。とはいえ万能ではなくガードレールや反射板などで誤作動があったりもするので注意が必要です。
ただマイナーチェンジでLグレードのシートリフターやチルト構造の廃止やカーテンエアバッグオプションがカスタムのターボのみにしか採用されなくなるなど、残念ながら安全性を軽く見ている印象もあります。
乗り心地は車体剛性の向上によるふらつきや突き上げの減少、静音剤や制振剤の最適化による静粛性の向上など、着実に進化しています。
先代との乗り比べでその乗り心地の進化ははっきりと感じられますし、軽自動車の中でも疲労の少ない車だと評判です。
ただ後方視界が若干悪く、バックや死角の確認などに注意が必要です。安全性を考えるのであればバックカメラなどの補助装備は必須でしょう。
その他
ムーヴは他メーカーに比べて燃費改善の機構は弱いです。
とはいえNAエンジンであれば20~25km/L、ターボモデルでも18km/L以上走るなど非常に良い数値を出しています。バランス良く乗り心地と燃費性能を両立しており、ちょうどよい軽自動車と言えます。
ノーマルタイプのコストパフォーマンスの高さにも注目です。約130万円でフル装備のノーマルタイプが購入できますし、7万円を追い銭することでターボエンジンも選べます。
乗り心地もよく安全装備の性能も良いなど、非常に良くできた車でこの価格というのはとても魅力的です。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、ムーヴは買いなのでしょうか。結論としては乗り心地が良く、質感の良い軽自動車を求める人は安心して購入して良いでしょう。
ムーヴは内外装のデザインのバランスが非常によく、変な癖もないので誰でも乗りやすいです。内装デザインも軽自動車特有の安っぽさはなく、むしろコンパクトカーを食いにかかるほどの質感の良さをしています。
さらに車体剛性がしっかりしているボディは走行安定性や乗り心地は良くなっています。遮音性もこだわって作られているのがわかるほどで、軽自動車の中では抜群の乗り心地だと言えるでしょう。
そしてムーヴ自体販売期間が非常に長いのでブランドがしっかり確立されているモデルです。市場からの評価も高くリセールバリューも安心できます。
逆におすすめできないのは燃費最優先のユーザーや最新の先進安全装備を求める人です。ムーヴの先進安全装備はステレオカメラで作動するタイプなので精度は高いです。
しかし前の車に追従するアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなどの運転補助はついていません。
ただ新型のタントについてはこれらの装備が採用され始めていますから、ムーヴの販売サイクルを考えるともうすぐモデルチェンジは見えてきていますので、それまで待ったほうが良いでしょう。
そして燃費最優先のユーザーはムーヴには向きません。今回ムーヴはエンジン制御や軽量化などで効率の改善をしていますが、燃費の向上策は他社に比べ少ないです。
各メーカー最新のハイブリッド機構などを取り入れてきていることを考えると、このあたりは弱いと言わざるを得ません。ですので、最新の先進安全装備を求める人や燃費最優先のユーザーにはおすすめできません。