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アストンマーティンは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

アストンマーティンは英国を代表する高級車メーカーの1つで、主にスポーティなスタイルの車を得意としています。

今回はそんなアストンマーティンの故障に関してご説明します。

アストンマーティンの故障率

アストンマーティン ヴァンテージ参考:www.astonmartin.com

アストンマーティンは1913年創業の歴史の長いメーカーで、高級スポーツカーとレーシングカーを手がけるメーカーです。

アストンマーティンはラグジュアリーカーをメインにしていますが、デザインはスポーティなものが多くラグジュアリースポーツカーが代表的な車種となります。

販売台数的には高価格車の少量販売であり、その生産形態は少量生産の形を取るほぼハンドメイドに近い生産体制です。

創業当時から現在までそういった体制なため経営が不安定で、さまざまな会社がアストンマーティンの親会社となっています。

そんなアストンマーティンの故障に関しては次のような点から見ていきます。

アストンマーティンの信頼性評価

自動車の故障率は各メーカーが独自に市場調査などを行って情報を得ているのですが、そのデータは機密データで一般には公開されません。

そのため参考に出来るデータは民間調査会社などが収集しているデータを参照することがメインとなりますが、アストンマーティンは販売台数の少なさから主要な調査では対象外なことが多いです。

ですが英国の保険会社であるWarranty Direct社はアストンマーティンを含んだ調査結果を公表しており、この調査では英国市場での車の修理に関しての費用などをランキングしており、平均を100としたランクで数値が少ないほど信頼性が高いことを表しています。

以下がその調査の最新の結果となります。

Reliability Index
ランキングメーカースコア
1ダイハツ2
2ホンダ43
3スズキ49
4トヨタ59
5マツダ64
6レクサス73
7フォード76
8ローバー78
9ニッサン87
10ルノー89
16フィアット101
38アストンマーティン390
参考 Manufacturer RatingsReliability Index

アストンマーティンはこの調査で38位となっていますが、この結果はワースト3でありかなり信頼性評価は低いといえます。

ランキングのスコアについてもアストンマーティンは390となっていますが、上位にあるトヨタや日産、ホンダ、スズキ、ダイハツ、マツダなどの国産メーカーは軒並み100ポイント以下で、そのスコア差は4倍以上もあります。

このスコアが示すことはアストンマーティンの故障率が国産メーカーと比較すると非常に高いということであり、国内でのアストンマーティンの評判も同様のものがあります。

アストンマーティンの生産体制

アストンマーティンは世界に名だたる量産車メーカーの一つではありますが、大衆車をメインとするメーカーとは違って少量生産のアストンマーティンでは、開発時の信頼性評価や生産体制に大きな差があります。

車の信頼性はもちろん設計時点の性能も重要ですが、加えて販売後の市場評価によるフィードバックが重要です。

ポイント

販売台数の多いメーカーはこのフィードバックが多いために設計の改良も多く出来るのですが、アストンマーティンではそのフィードバックが比較的少ないのです。

また生産体制も少量生産でハンドメイド的な部分も多く、生産時のバラツキも大メーカーに比べれば大きくなります。

バラツキはトラブルや故障の原因となるものですので、それによるトラブルも比較的多いです。

ですがアストンマーティンの生産体制や販売体制では大メーカーと同じような大量生産は厳しいものがあり、バラツキによるトラブルはある所仕方ない部分があります。

こういったアストンマーティン特有の要因などもあり、信頼性評価は低くなりがちです。

中古のアストンマーティンの故障しやすさ

アストンマーティンは日本でも昔から人気が高く、輸入車も数多く入ってきています。

そのため中古車市場にも一定数のアストンマーティンが販売されているのですが、故障に関しては非常に気をつけなくてはなりません。

アストンマーティンは新車の状態でも結構故障が多いのですが、それに対して年式が古くなったり走行距離の多くなっている中古車では、より故障の確率は高くなります。

国産車の中古車では年式10年、走行距離100,000km以上が寿命といわれているのですが、アストンマーティンの場合はもっとこれが短くその半分以下でもトラブルはかなり増えてきます。

特にホースや樹脂部品、シール部品などの消耗品は日本の環境では経年劣化が早く、トラブルの大きな元にもなります。

とはいえスタイリッシュなアストンマーティンが中古車で安く買えるなら魅力的なのですが、価格が安くなっている理由は何より故障が多いためです。

そのため購入価格は安かったとしても、その後の維持費で大幅にコストがかかるという事態も珍しくありません。

アストンマーティン オーナーの評判

アストンマーティンは故障や修理に関しての話題がTwitterには多く投稿されていますので、その中からいくつかご紹介します。

こちらの方は長年アストンマーティンに乗っていらっしゃるのですが、故障に関しては長年大変な思いをされているようです。

その経験からアストンマーティンをいじするための重要な点を説明していらっしゃっており、なによりメンテナンスができる工場を確保することが大事だそうです。

アストンマーティンは故障が多いのも大変なのですが、それに加えて交換の部品代もかなり高額です。

さらにはそれら部品はイギリスからの輸送が基本となるので、国内には在庫がなく修理には長期間かかることが多いです。

こちらの方は高級車専門の修理工場に行かれたそうですが、ベンツなどに加えてアストンマーティンも修理待ちの車が結構多かったそうです。

前述したようにアストンマーティンの修理には長期間かかることも少なくないので、修理が出来る工場には多くの車が集まります。

アストンマーティンの故障事例

アストンマーティンの故障事例は様々なものがありますが、その中から代表的なものをご紹介しましょう。

エンジンスターターの故障

ヴァンテージ インテリア参考:www.astonmartin.com

アストンマーティンのエンジンには様々なトラブルがあり、オイル漏れや電気系統の故障など多岐にわたります。

その中で代表的なものの1つにエンジンスターターの故障があり、エンジンがかからなくなることがあります。

エンジンスターターは電気モーターによってエンジンを回転させる部品で、非常に大トルクを発生させます。

また始動時にはエンジンスターターモーターからギアが飛び出してクラッチプレートと噛み合うのですが、始動後には引っ込んでエンジンとは切り離されます。

注意

エンジンスターターの故障で多いのはこの作動部分の故障で、ギアが飛び出さなくなってエンジンを始動することができなくなります。

修理にはエンジンスターターの交換が必要となりますが、部品費用は数十万円規模のものとなり、国産車の部品よりもかなり高額なものです。

また国内に部品の在庫がない場合には取り寄せるまで数日〜数週間は必要で、その間は車のエンジンが指導しないので不動状態のままとなってしまいます。

ラジエーターの冷却水漏れ

もう一つエンジン関連の部品に冷却水を冷やすラジエーターがあるのですが、このラジエーター本体や関連部品からの冷却水漏れのトラブルも多いです。

冷却水は主にエンジンの熱を冷やすためのもので、エンジン内部を循環した後にラジエーターに送り込まれそこで大気中に熱を放熱する役割を果たしています。

ポイント

そのためラジエーターには常に熱い冷却水と冷えた後の冷却水が流れており、その熱疲労によってラジエーター本体の接合部などに亀裂を生じて冷却水が漏れます。この場合はラジエーターの交換が必要で、500,000円近い修理費用がかかります。

他には冷却水を一時的に保持しておくリザーバータンクという部品の破損もあり、樹脂製のリザーバータンクに亀裂が生じて冷却水が漏れることがあります。

これは樹脂の経年劣化や冷却水の温度による疲労によって起こるのですが、国産車ではもっと耐久性が高くリザーバータンクのトラブルはあまり起こりません。

そのため樹脂製のリザーバータンクから金属製のリザーバータンクに交換する場合もあり、樹脂製タンクの耐久性の低さをこういった方法で対策している場合もあります。

リザーバータンクの交換部品も数十万円クラスの高い部品で、もし金属製リザーバータンクに交換する場合はもっと費用が必要な場合もあります。

パワーウインドウの窓落ちトラブル

パワーウインドウは窓ガラスを自動で上下させることの出来る機構なのですが、そのパワーウインドウの動作部が破損することによって窓が上がらなくなる、通称「窓落ち」トラブルがあります。

パワーウインドウはパワーウインドウレギュレーターという部品で作動しており、パワーウインドウレギュレーターは電動モーターと金属や樹脂部品によって構成されています。

重量のある窓ガラスを上下させるためにこの部品には大きな負荷がかかっており、モーターや樹脂部品の経年劣化によってパワーウインドウレギュレータの構成部品が破損する場合があります。こうなると窓ガラスは下がったままとなり、防犯上や雨漏りの問題などが起こります。

このトラブルに対してはパワーウインドウレギュレータの交換が必要となりますが、この部品はアストンマーティンでは数十万円の費用がかかるものであり、またドア周りの大掛かりな修理となるので工賃もかかります。修理の期間も長く、部品の輸送などに時間がかかります。

アストンマーティンは買っても大丈夫か?

アストンマーティンは高級車ながら非常にスタイリッシュで若者向けのデザインの車と言えます。新車価格は非常に高額ですが、中古車となるとかなり割安となるので、そのスタイルから購入を考える人も少なくないでしょう。

ですが故障に関しては国産車の比ではないほど多く、維持費もかかりますし1年のうちで修理にかかる時間が乗る時間より多いなんてこともあります。

そういったデメリットの多さはアストンマーティンでは仕方ない面もありますので、購入時にはこういった面もしっかり把握してから検討しましょう。